【上越】金城山 難易度の高い稜線、避難小屋まで辿り着けず
- GPS
- 13:03
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 1,197m
- 下り
- 1,180m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
MYアイテム |
satoo
重量:-kg
|
---|---|
個人装備 |
冬季幕営道具
スノーシュー
スコップ
ビーコン
プローブ
冬季基本装備
ゴーグル
温泉セット
|
共同装備 |
【M】 ガス
ガスヘッド
新聞
お玉
たわし
ブス板
ツエルト
【S】テント
MSR一式
水つくりセット
ランタン
なべ大中小
|
感想
かつて、自分の尊敬する強い山屋?が、豪雪の為に敗退をした山。
と聞いていていつかは自分も狙ってみようずっと暖めていた山である。
今年は雪は雪が少なく先日、スノーシューも買った事だし簡単にいけるのでは無いかと余裕をぶっこき期待を踊らせ計画を立ててみた。
パートナーの仕事の都合で早朝に関東(ここ大事(笑))を出発。いつもは前夜泊ではあるが、今回は、早く着いて時間を持て余す可能性もあるなと余裕をぶっこいていた?
案の定、関越トンネルを抜けても雪は無く、驚くと言うよりはこの先どうなってしまうんだろうか?と言う恐怖感の方が優先されるくらいの雪の量である。
植物や田畑、そこに暮らす人々への影響は、計り知れないものである。
道路脇の広場に車を止めて準備をするも全く寒さをかんじない。まるでGW頃の季節である。
準備もそこそこに入山もちろん雪は無くスノーシューも置いて行こうかと思った位である。
地元の方の散歩道になっているのか一合目の東屋までは脇に道祖神等があり良く整備がされている。二合目から先は普通の山道である。四合目迄は雪はほとんどない。ようやく雪が出てきたなと思ったら少しずつ深くなって行く。五合目手前で空身のジイさんに抜かれる。地元の方だろうか。軽装にアイゼンやピッケルやストック等何も道具を持っている様子は無く、
そんなに荷物を背負ってどこまで縦走するんだ?
こんな山は2時間もあれば山頂まで着いちゃうよ。
と、吐き捨てて先に行ってしまった。
耳が遠い方のようでコミュニケーションは取れなかった。
その方のお陰でツボ足のトレースができた。とてもありがたい。
トレースがあるとは言え、五合目手前あたりからだいぶ道が雪に埋まり始め歩き難くなってきた。そこでスノーシューを装着する。快適な歩きである。ここから先の標柱は、雪で埋まりわからない。
五合目先からが、この山の核心部に入って行く。
先ずは痩尾根。両サイドに樹木が出ているので滑落の心配は無いが、道の真ん中に木があったりしてて藪が少しずつ煩くなってくる。900メートルあたりからは、急登になり鎖場が出てくる
鎖場を越えて少し急な痩尾根を歩くと一段落する。
右手には南魚沼市や湯沢方面の景色が広がる。
本来であれば雪一面の雪の南魚沼の景色や遠くの雪を沢山かぶった山々の銀嶺を楽しむことが出来るのであろうが、眼下に広がるのは晩秋の様な雪の無い田畑が広がる、遠くの山々は黒々しており出るのは溜息ばかりである。
標高1200メートル付近でトレースが止まっていた。
あれだけ豪語して登って行ったおじさんもここで足が上がらず疲れて敗退をしたようだ。
雪がないとは言えこの辺りではおそらく膝下くらいまでは埋まるであろう深さのラッセル。
しかもかなり急登も続きストック、ピッケル無しで良くここまで頑張ったとしか思えないレベルの登りである。すごいなぁと思う?
ここまでは、パートナーに先行をして貰い自分は体力を温存させて貰ったのでここからは自分が先頭に立ちラッセルを始める。
標高差は150メートルと言った所か。
ここからはホントの急登になり見た目の斜度角は50度位だろうか。眼上に雪壁が広がる
藪が薄そうで、かつ斜度が緩そうなところを狙って上がって行く。手足ピッケル使えるものは全て使いながら一歩一歩高度を上げて行く、
時には目の前の雪を崩し、膝で雪をかいたりもする。
汗が噴水のように吹き出る。ここ最近はあまり汗を激しくかくような山行はして無かったが、久しぶりである。汗が滴りメガネが曇る(笑)
風がない事も影響してる。1時間程度格闘すると上部の樹林が切れ始めた。やった?ついに稜線である。
快適な稜線歩きを期待して、いや、急登のラッセルからの解放を期待して最後の踏ん張りをみせる。
そしてついに?やったー着いた。と、着いた先はものすごくキレキレの稜線。
えええ???こんなの聞いてないよ?と絶景とは裏腹にこの先の歩きに恐怖を覚える。
地図を出し、GPSで現在位置と山頂を何度か確認する。道は間違えて居ない、5メートル程上部に小ピークがあるのでそこまで移動をする。
そこで目にした光景は、ものすごい絶壁であると言うこととと、この先の厳冬期の穂高の稜線のような激悪道である。
10メートル程先の雪の中に標柱らしきものが頭を出しているのが見えたので行って確認する事にするがとても恐ろしくて、スノーシューで歩けるレベルでは無く確実に滑落出来る様な稜線である。
スノーシューを脱ぎツボ足で、しかもピッケルを使い一歩一手確認しながら進む。左右どちらかにバランスを崩すとアウトである。特に右は確実に死ねるコースである。
無事に標柱に到着。 金という文字が見えている。 金城山のピークだろうか? でも地形図上のピークは避難小屋の先である。
細かいことを考えている余裕は無く、この先を進む必要がある。 そうこうしているうちにパートナがおそるおそる到着した。
稜線上を進むことは無理なので少し降りたところをラッセルしながら進もうと話すがパートナがここでGiveUpを宣言する。
出合いでテン泊をしようと言い出す。
時間も16時を周りはじめ、日もだいぶ傾いている。こんなところでヘッデンでの山行は、危険である。
かといって、出合いでのテン泊も張れない事は無いが快適なテン場とは程遠い場所である。
今回の山行はどちらにしても宿題になるので、ここで思い切って下山して、150m下の広場で張るのが良策であると判断し、下山を始める。
あれだけ登りで苦労をした尾根であるが、下山は一瞬。
15分位だろうか? 明るい内に広場について整地をはじめテントを張る。
眼下には南魚沼の街の明かりが灯りだす。遠くにはスキー場のナイターや夜間の整備の照明が光り始める。
風も無く暖かな夜である。 日が完全に落ちると、とてもきれいな夜景を望むことが出来ました。
翌日は、同ルートを下山。
もともと情報が少ない山ではあるが、今回は本当に事前の情報不足であったなと感じた。
反省点としては以下
・雪が無いとなめてかかり意外と雪があり、ラッセルに時間がかかり、最初のピークに到着するのが遅くて、避難小屋にたどりつく時間が無かった ・地形図をよく見てある程度イメージをつけては行ったが、予想以上であった。また他の人の記録の調査不足だった
(殆どの感想は写真キャプションに書かせて頂きました)
satooより「新潟の金城山行かない?」のお誘いを頂き、これは間違いなくスノーシュー案件だろうと飛び付きました。
標高や最近の降雪具合からして、そんなに難しい山では無いだろうと考えていましたが、稜線付近は雪が少ないからか?冬季バリエーションルートのような雰囲気もあり、山頂から避難小屋までの稜線は、とてもじゃないけど進む気になれませんでした。
静かで良い山なので、またもう少し雪がある時に来てみたいです。
ただ積雪量が多いと山頂まで到達するのが難しくなるかもしれません。
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