立山(室堂〜浄土山〜雄山)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 31.4km
- 登り
- 2,865m
- 下り
- 736m
コースタイム
天候 | DRY(晴れのち曇り) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
ケーブル立山駅前には無料駐車場がありますが午前7時過ぎの時点でほぼ満車でした。何とか空きスペース(枠外ですが、他車の迷惑にならないスペース)に駐車することが出来ました。駐車スペースを確保する最中も続々と車が入ってきて、さすが人気エリアだと少々ビビリました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
盆休みの混雑を避けようと世間のスケジュールとずらして日程を組みましたが、天候にも恵まれ、手軽&有名スポットなのでそれなりに混雑していました。 宿泊は、ケーブル立山から車で5〜10分にある「立山国際ホテル」(2度目の利用)にお世話になりました。立地条件もさることながら、ホテルの専用バスでケーブル駅まで送迎してもらえ、自家用車で行かなくとも大丈夫です。宿泊価格の割りに?大変満足できる朝夕食も魅力でした。もちろん温泉ありですので、お薦めです。 室堂周辺はコンクリートで整備され、特に装備も不要ですが、登山コースに入るあたりから、ガレていますので、それなりのシューズが必要と感じました。一般的なルートでしたので危険箇所は有りませんが、ガレ場が大半なので、踏み跡が無いルートをたどると、それなりに浮石や砂利に足を取られたり、他の登山者に迷惑を掛ける恐れがありますので、渋滞?していても、追い越しショートカットは多少のリスクを伴いますので注意が必要です。 |
予約できる山小屋 |
天狗平山荘
|
写真
感想
お盆休みが、仕事の都合でずれる事になり(しかも5日間が3日間に短縮)どうしようか迷っていましたが、3年前に初めて観光で行った立山黒部アルペンルートに今度は登りたい気持ちがずーとあったので、相方(嫁)と協議の結果とりあえずホテルだけ押さえました。しかし、仕事の段取りがうまく行かず、直前に(前日)1日さらに日程を遅らせるというギリギリの日程でした。
しかし、天気予報は日程を遅らせたほうが好天の予報になっており、その点は結果的には良かったです。
出発の前日も仕事で疲れて準備もそこそこで爆眠してしまったので、必要な物を出発直前にあわただしく、バッグに詰め込んでのスタートとなりました。
北陸道を富山方面に向かい、途中のSAで日本海を満喫したりと、順調に目的地へ近づいていましたが、装備品に忘れ物があることを思い出し急遽、富山市内をウロウロする羽目になりました。登頂時に食べるラーメンキットを全て家に置いてきてしまい、どうしてもあきらめられず、相方と論争になりましたが、何とか購入する事に成功。(予算の関係上、同じものを買うのが一番安かったのですが、どうせならと、前から気になっていたジェットボイルを買ってしまい、一時は険悪な空気が漂ってしまいました。自分でも、昔オカンに駄々をこねて買ってもらったおもちゃ状態やなと反省モード)当然そのほかにも、湯を沸かすクッカー(これは家にある物とまったく同じごく普通の安いやつ)や袋タイプのインスタントラーメンや卵を調達。最後に山岳地図を買って、やっと宿泊地へ向かうという超バタバタ&いきなり臨時出費で移動日は終了しました。
翌朝、なるべく早い便でケーブルに乗るつもりで、7時過ぎに駅前に行って見ると、すでに駐車場は満車状態。しかし何とかスペースを確保し、急いで駅へ行くと
チケット売り場に行列が出来ていました。(団体さんが多かった?)
駅前にあるおにぎり屋さん?で昼食を調達し、(参考価格¥350で拳大のおかかと梅入り2個入り)ケーブルには一便待ちで乗車できました。
美女平からはバスに乗り換え小一時間程度で室堂に到着。
出発時の室堂の気温は16℃、快晴と抜群のコンディションでした。
今回の立山計画時に当サイトの情報を参考に、雄山〜浄土山〜別山の一周を考えていましたが、相方のペース(呼吸器に若干の持病、体力ない)や自分のスキルを検討した結果無理と判断し、浄土山〜一ノ越〜雄山のルートを取ることにしました。
室堂周辺の散策道付近では大勢の人でしたが、浄土山へのルートへ入るとそれなりの装備をした人ばかりになりました。相方のペースに合わせ、小休止を取りつつ進みますが、最初は今回から相方用に最低限の物は自分で持ちましょう仕様として新調した小型ザック子供用サイズ(リュック)を持たせてましたが、それもままならないようなので結局、私が持つ羽目に。
浄土山への上りは結構斜度があり、路面もガレているので、足元を見ながらぼちぼち行きました。降りてくる人のほうが多く挨拶を交わしつつ進みました。
一応、薄手の長袖シャツを用意していましたが、半袖シャツでも暑い程に感じました。
浄土山山頂にある富山大学立山研究所横の平坦な場所で一息付いていると、他にも
何人かの方がいたのですが、「雷鳥がいるよ〜」とお声を掛けていただき、急いで見に行きました。その方が指をさしている方向を見るのですが、一向に見当たりません。しかし、よく目を凝らして見ると見事に背景色に混ざった雷鳥を見る事ができたので、感動しました。が、相方は「どこ?どこ?」「そこ、そこ」と結局、肉眼では認識できなかったのが、かわいそうでした。(肉眼で分からないのに、カメラで撮ろうとしていました。)
その後、一ノ越へ向かいます。この区間は下りですが足元に注意しないと、結構ズルズルと滑ります。が、常に一ノ越の小屋を目にして行けるので気分的には楽でした。
一ノ越小屋で小休止&トイレを済ませ、雄山に向かいますが、すでに予定タイムをオーバーしており、内心あせっていました。(トイレは協力金100円)
すでにバテ気味の相方を励まし?(叱責かも)つつ、中腹までたどり着きましたが、相方はここで「バンザイ」のリタイア。私も半ば「もーええわ」とあきらめかけましたが、相方の「ここで待ってるから一人で上まで行ってきて」の一言で、単独登頂の再開です。荷物も相方に預け、身軽になったので、それまでのペースの2倍位の速さで(自分では猿並みと自負)前を行く人達を避けるためにルート外のガレにこけそうになりつつ、登頂。「これが下山して来る人が持っている御札の神社か〜。」と早速、拝殿しようとすると、「拝観料¥500」の表示が目に留まり、
ポケットに手を当て、「財布が無い!!。」そう、相方と共に荷物は置いてきたのであるはずありません。一瞬、関西人の血が「誰かに借りたらええねん。」と囁きましたが、「いや、ここまで来ただけでええやん。」と自分を納得させて、早々と
相方の待つベースキャンプ(さっきの中腹)へ猿のごとく降りました。
しかし、その時点で、無理にペースを上げたのが祟って、右膝が着地のたびに痛みを発していましたが、とりあえずベースキャンプで自慢の?ジェットボイルをシェイクダウン(初使用の意)し、ラーメンとおにぎりで昼食完了。ジェットボイルは
点火も一発始動で火力も強力でした。(予算オーバーも納得?出来ました。ちなみに、私はスモーカーですが、普通のライターはその時点ではなかなか点火せずに予備に持っていたライターも試しましたが、だめでした。今後の課題?にしようと一人で考えつつラーメンをすすっていました)
しかし、時間が押しているので、休憩は手短に、室堂へ向けて下山開始です。
降り出すと、やはり右膝が痛み、相方に今度は置いていかれる始末。
一ノ越まで何とか到着。そこからはコンクリートで整形された道を室堂まで行くのですが、この区間が膝に一番効きました。相方はすこぶる復調で、スタスタ置いていかれます。たまらず相方愛用の杖(ストック)を奪い、負傷兵のような状態で何とか室堂へ帰還しました。
しかし、今回は景色もさることながら、雪渓を踏みしめたり、雷鳥や高山植物(名前は良く知らない)を見たりと、充実した山行でした。
次回の課題は膝の強化&対策です。サポートタイツ等を試したいと思います。
翌日に帰宅しましたが、あえて高速は使用せずに国道を走行中に(五箇山付近の峠)路肩の茂みからツキノワグマの子供が出てきて、びっくり(むこうもびっくり?)しました。野生の熊は初めてみたので、今回の山行の締めには印象深い出来事でした。
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