四阿山〜星空から青空へ、霧氷と壮大な眺望の頂き
- GPS
- 07:42
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 909m
- 下り
- 888m
コースタイム
- 山行
- 5:41
- 休憩
- 2:01
- 合計
- 7:42
天候 | 曇りのち快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国道144号は崩落した鳴岩橋の緊急迂回路完成。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
樹林帯、岩稜帯はトレースが無いと道迷いしやすいので注意。 |
写真
感想
節分そして立春。暖冬で季節感の無い暦に虚無感を覚える。せめて豆をまいて福を呼び込みたい。しかし私は鬼軍曹。豆で祓われ外へと追いやられ、今日も山中をうろつく。
日本海沖に低気圧があり、気圧の谷が訪れ曇りがちな関東。谷川武尊は始発を待つ間に曇ってしまうので除外。9時から12時まで快晴が予想される四阿山へ。今回は夜明けの雪原も楽しみたいので、さらに早出することにした。
「月曜の男たち」kijimunaさんも来られるとのこと。二週連続でご同行できるとは嬉しい限り。irohaさんもmiruruさんを伴って来られると連絡がきた。kazumさんは所用で出かけられるので、来られず残念。
前橋を2時10分に出発。往路は急ぐので上信越道に乗る。上田から北上し嬬恋方面へ。あずまや高原ホテル下の登山者専用駐車場に4時に着。
6時3分に夜明け、6時37分に日の出、9時から12時まで快晴予報なので、5時15分に出発、快晴となる9時に登頂し、曇る13時までに下山の予定。早く着きすぎたので、しょぼい三脚出して天体撮影。街頭やホテルで明るいが、適当に撮影して30分仮眠。
起きて支度をしているとirohaさんの車が入ってきた。irohaさん、ご同行されるmiruruさんとは初対面でご挨拶。明るく可愛らしくフレンドリーな女性だった。
こちらからは初めて登られるirohaさんに、トイレや登山道などの説明をして、私は先行で出発。気温−5℃暖かい。登山口を入ると真っ暗な樹林帯。前回より積雪していた。
有刺鉄線をまたいで牧場の雪原へ。暗闇に目が慣れてきたので、ヘッドライトを消して星明かりで歩いていく。振り返ると真田町上田市の夜景が見える。菅平スキー場ではピステン車が稼働していた。
正面には真っ黒な塊の中四阿、根子岳。それに向かって雪原を歩いていく。東の地平線がうっすらと明るくなり、鳥居峠と浅間山のシルエットが見えていた。
時と共に変化していく空の色。星の瞬きが消え、夜明けのブルーモーメントが現れた。足元の雪原が白さを増し、風景が見え始めた。
夜明けから朝焼けへと変わっていく風景。広大な雪原には私独り。一日の始まりは、時がゆったりと過ぎていく。樹林帯の切れ目で日の出と3人を待機。
浅間連山が朝焼けてきた。黄金色を背景に、白い浅間山が雄大に構える。どんよりとしていた北アルプスも次第に山容を現していく。15分ほど待って3人と合流。東の日の出を眺め、西の北アルプスのモルゲンを眺める。後立山連峰が輝いていた。
里宮手前で、新たにネパールキューブを購入したので、スノーシューに装着し雪上やラッセルを試す。足首のホールド感が良い。まだ固いので慣らさないとならない。ノートレースの場所で試しながら感触を確かめる。アイゼンに換装して、相性と高さの感覚をつかむ。トレースもあり締まっているので、そのあとはアイゼンのままだった。
八合目先からは予想より早く青空となり、霧氷を鑑賞しながら歩いていく。コルの雪壁や霧氷の回廊もない厳冬期。暖冬でも着雪しているだけ良いほうだ。木階段や信州祠も雪に埋まり、稜線を行く冬のビクトリーロード。四阿山山頂に到着。気温−5℃で弱い南風。異常気象。
南方面の一部と谷川武尊だけガスがかかるが、全方位見渡せる素晴らしい眺望。特に頚城山塊から志賀草津山稜の奥には日本海の水平線がよく見えていた。地球は丸く青く緩い円弧を描く。条件が良いと佐渡島が見えるのだ。
ぐんま県境稜線トレイルを東へ向かう。ノートレースのややナイフリッジ。北側に落ちると面倒だ。下りこむ手前までで踵を返す。山頂を通り過ぎ、信州祠の先で三人を待つ。20分ほどするとコルの所に現れた。
検査と山行の間隔があいたのでirohaさんはバテ気味。miruruさんkijimunaさんは、思いのほかの急坂で時間がかかったのだろうか?。今度はラッセルの時に誘ってみよう。「山頂までもう少し」と声援を送る。
冬道の稜線を4人で歩き山頂へ。予想通りの青空と全方位の素晴らしい眺望に3人とも感激していた。4人で記念撮影。良い想い出となった。適当すぎるガイドが山座同定など眺望を説明。厳冬期本来の景色ではないが、美しい景色に変わりはない。
しばし眺望を堪能して予定通り下山。霧氷地帯で風を避けてブランチ。ソロが多いので大勢での食事や休憩に戸惑う。いつも通りの鍋でタコとネギのつまみ揚げのソバと、節分なので恵方巻を持ってきた。西南西に向いてガブリつく。鬼軍曹と呼ばれ悪運と不幸の塊なので違和感は否めない。
復路は霧氷や景色を眺めながら、さらにゆっくりと下っていく。美しい景色の数々に撮影大会。浅間山と湯ノ丸山上空にレンズ雲が発生していた。景色はきれいだが天気は下り坂の兆候。
予想が良いほうに外れ、12時を過ぎても未だ青空。あずまやブルーに包まれた霧氷群の間を散策。広大な牧場の雪原で、ホワイトアウトに遭遇した際の危険性を伝える。四阿山に別れを告げて別荘地帯へ。高温で雪が溶けだし滑りやすかった。
予定通り13時に駐車場に到着。出発時に、雪の中に埋めておいたコーラを、みなさんへ差し出す。再びお会いすることを願ってあいさつし帰路へ。
帰路はゆったり下道で。緊急迂回路が出来た国道144号へは行かず、パノラマラインに行き愛妻の丘で道草を食う。展望台で何も叫ばず今日の山行を感謝した。噴煙が上がる浅間山を眺める。キャベツ畑も積雪し白くなっていた。
振り返ると四阿山。星空から夜明け、朝焼け、そして青空と変わっていった四阿山の空。いまその上空には雲が覆っている。南風に吹かれた展望台から歩き出す。見送るように、雲も北へ流れていった。
growmonoさん こんばんは。
星空から始まり青空の中にモンスターと北アルプス眺めながら優雅すネ、樹氷帯を歩くgrowmonoさんコメント通りに本当に楽しそう黒い顔から白い歯がこぼれ落ちそうな笑顔irohaさんのナイスショットですね、
4人衆は男ばかりと思っていましたら、紅(miruruさん)一点があったのですね(顔が隠されて)わからなったですよ。
こんばんは、yasioさん。
星明かりで歩く雪原もいいものです。消えゆく星と徐々に明るくなる東の空、日の出とモルゲンの北アルプス。標高を上げると霧氷群、着いた頂きからは壮大な眺望。そして何より楽しい山仲間が傍らにいる喜び。最高の一日でしたね。私の嬉しそうな笑顔は、天候と風景と仲間への感謝以外にありませんね。
growmonoさん、四阿山大変お世話になりました。大事な所で待って下さり、色々教えて頂いて。ありがとうございます。
おかげで四阿山を存分に楽しむ事ができました。
青空と樹氷も素晴らしかったですが、上弦の月とコーラも忘れられない思い出になりそうです。ありがとうございました。
miruru・°
こんばんは、miruruさん。
早朝暗い車中でのご挨拶、本来は降車しきちんとすべきでしたが、支度中のため大変失礼いたしました。以前、私が主脈縦走時に馬蹄形をされてらっしゃったと、irohaさんから伺いました。ニアミスはしていたんですね。初対面とは思えない屈託のなさと明るい印象でした。
こちらからの四阿山は初めてのお三方に、お節介ですが色々と説明させていただきました。地元の人間で数十回来てますので、多少詳しいだけです。ネットやSNSですと個人の主権的な感想や情報が多いですが、私は経験してきたことを、そのまま伝えているだけです。寒さや道迷いですね。
春には残雪と放牧、初夏にはレンゲツツジやイワカガミ、秋にはマツムシソウ、冬の大眺望など四阿山・根子岳は楽しめますので、またお越しいただければと思います。月曜の男ですので、なかなかお会いする機会は少ないと思いますが、見かけましたらお声がけ下さい。次もコーラを冷やしておきますよ。
growmonoさん、おはようございます。
四阿山からの展望は素晴らしかったですね!
四阿山にも積雪が増え、BCができそうになってきました。今朝は赤城や榛名まで真っ白になっていました。やっと遅い冬がやって来たということでしょうか?
BCができる場所も徐々に増えていきそうで嬉しいです。
hareharawaiより
こんばんは、hareharawaiさん。
今週は寒気が入り、やっと広範囲に積雪が見込まれますね。来週末も降雪が見込めそうなので、期待しています。平野部も降るかもしれませんね。
あらゆる天気予報の情報から考えて、前日から浅間四阿方面しかないと思っておりました。青空のもとの霧氷群と眺望を期待していましたので、計算通りに事が運びました。私の後にBCの方が登ってこられました。仲間の三人の前にですね。霧氷の合間を滑って気持ちよさそうでしたね。長池分岐より上はパウダースノーでしたよ。
hareharawaiさんほどの方ですと、傾斜の緩い四阿山は物足りないかもしれませんが、あの雄大な景色を眺めながら広大な牧場を滑るのは素晴らしいですね。
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