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Yamareco

記録ID: 220840
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ハイキング
剱・立山

秋の黒部渓谷 下の廊下(水平歩道)

1988年10月16日(日) 〜 1988年10月18日(火)
 - 拍手
GPS
42:40
距離
28.3km
登り
1,509m
下り
2,411m

コースタイム

10/17 7:20ロッジクロヨンー8:00黒部ダム−10:10大タテガビン下−11:20黒部別山谷出合−12:50十字峡−14:40仙人ダム−15:30阿曽原小屋(泊)
10/18 5:50阿曽原小屋−10:40欅平
天候 10/16 晴れ
10/17 曇り、小雨
10/18 曇り、小雨
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
[行き]新居浜−(夜行フェリー)−大阪−(JR)ー富山−(アルペンルート)−黒部湖
[帰り]宇奈月−(富山地鉄)−富山−(JR)−大阪−(夜行フェリー)−新居浜
コース状況/
危険箇所等
下の廊下 水平歩道は、岩をくりぬいた感じの登山道で、アップダウンは少ないが、幅が狭いので転落に注意。
この時期はほとんど残雪はなかった。
10/16 アルペンルートのバスの車窓より。立山の上部は新雪が積もっていた。雪化粧した剣岳も見えた
2012年07月08日 13:45撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 13:45
10/16 アルペンルートのバスの車窓より。立山の上部は新雪が積もっていた。雪化粧した剣岳も見えた
雲海を抜けたところに広がる、白い弥陀ヶ原
2012年07月08日 13:45撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 13:45
雲海を抜けたところに広がる、白い弥陀ヶ原
バスの車窓から、木々の向こうに白い山なみ
2012年07月08日 13:45撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 13:45
バスの車窓から、木々の向こうに白い山なみ
バスの車窓からの眺め(山名 不明)
2012年07月08日 13:45撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 13:45
バスの車窓からの眺め(山名 不明)
室堂に到着。新雪がまぶしい
2012年07月08日 13:45撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 13:45
室堂に到着。新雪がまぶしい
室堂から見る、みくりが池と、遠くに剣岳
2012年07月08日 13:45撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 13:45
室堂から見る、みくりが池と、遠くに剣岳
室堂、みくりが池と新雪の山肌
2012年07月08日 13:45撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 13:45
室堂、みくりが池と新雪の山肌
室堂、新雪で覆われた山肌、冬が近い
2012年07月08日 13:45撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 13:45
室堂、新雪で覆われた山肌、冬が近い
アルペンルート 大観峰の展望台より、後立山連峰の赤沢岳、鳴沢岳あたり。こちらは雪は少ない。眼下に黒部ダムが見える
2012年07月08日 13:45撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 13:45
アルペンルート 大観峰の展望台より、後立山連峰の赤沢岳、鳴沢岳あたり。こちらは雪は少ない。眼下に黒部ダムが見える
大観峰の展望台より、新雪で薄化粧した針の木岳とスバリ岳を望む
2012年07月08日 13:45撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 13:45
大観峰の展望台より、新雪で薄化粧した針の木岳とスバリ岳を望む
ロープウエー黒部平より、新雪に輝く針の木岳とスバリ岳を望む
2012年07月08日 13:45撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 13:45
ロープウエー黒部平より、新雪に輝く針の木岳とスバリ岳を望む
ダムの湖畔より見上げる、新雪の針の木岳
2012年07月08日 13:45撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 13:45
ダムの湖畔より見上げる、新雪の針の木岳
10/17 黒部ダム湖畔より眺める後立山連峰の山なみ
2012年07月08日 13:45撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 13:45
10/17 黒部ダム湖畔より眺める後立山連峰の山なみ
下の廊下に入る。岩肌に細く、水平歩道が伸びている
2012年07月08日 13:46撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 13:46
下の廊下に入る。岩肌に細く、水平歩道が伸びている
水平歩道より、大タテガビンか?大きな岩壁が見える
2012年07月08日 13:46撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 13:46
水平歩道より、大タテガビンか?大きな岩壁が見える
まさにV字谷そのものの、黒部渓谷 下の廊下
2012年07月08日 13:46撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 13:46
まさにV字谷そのものの、黒部渓谷 下の廊下
下の廊下より、大タテガビンの岩壁を見上げる
2012年07月08日 13:46撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 13:46
下の廊下より、大タテガビンの岩壁を見上げる
のしかかってくるような岩壁が続く
2012年07月08日 13:46撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 13:46
のしかかってくるような岩壁が続く
水平歩道より黒部川を見下ろす。秋なので水量は少ないが、高度差は100mはありそう
2012年07月08日 13:46撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 13:46
水平歩道より黒部川を見下ろす。秋なので水量は少ないが、高度差は100mはありそう
黒部渓谷の蒼い流れ
2012年07月08日 13:46撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
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黒部渓谷の蒼い流れ
美しい蒼き流れと、色づき始めた山肌の紅葉
2012年07月08日 13:46撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 13:46
美しい蒼き流れと、色づき始めた山肌の紅葉
十字峡、青い水が踊っている
2012年07月08日 13:46撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
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十字峡、青い水が踊っている
(おそらく)雲切谷の瀑布群
2012年07月08日 13:46撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
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(おそらく)雲切谷の瀑布群
10/18 朝、泊った阿曽原小屋を振り返る。山中のこじんまりした小屋だった
2012年07月08日 13:46撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 13:46
10/18 朝、泊った阿曽原小屋を振り返る。山中のこじんまりした小屋だった
欅平に到着。ここからトロッコ列車で下界へと向かう
2012年07月08日 13:46撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 13:46
欅平に到着。ここからトロッコ列車で下界へと向かう

感想

【山行No 123】

※北アルプスの中では、一度は行ってみたかった、黒部渓谷 下の廊下の水平歩道。
 秋の2か月程度しか歩ける期間がないルートだが、10月中旬ならちょうど良いだろうと思い、計画した。

10月16日(日)
 ・今日は完全な移動日。
  前日は出勤日だったので、前日夜に新居浜発の夜行フェリーで大阪に向かう。
 ・大阪からJRで富山に向かい、あとはアルペンルートで室堂へ。

14:20-15:20 室堂
 ・美女平からバスが登ってゆくにつれ、雲の層を突き抜けて、雲の上に出た。
  雲海の上は、青空が広がっており、昨日あたり、新雪が降ったようで、
  山々は新雪で真っ白く輝きている。立山、剣岳も白く雪化粧して、早くも冬山のような装いだ。
 ・予定ではさっさと黒部ダムに向かうつもりだったが、あまりのいい景色に
  バスを1本遅らせることにして、みくりが池あたりまで散策をする。
  積雪量は60cmくらいか?以外とたっぷりと積もっている。

15:30-40 大観峰
 ・トンネルを抜けると、黒部ダム側の展望が開ける。
  こちらは雲海もなくて快晴の天気となっており、青空の下、針の木岳などの
  後立山連峰の山々が勢ぞろいしている。
  これらの山々も山頂部は少し白くなっており、青空、白い山頂部、
  黄葉が始まった山腹の彩り、眼下の黒部湖の深緑色と、美しい秋の三段染めを
  眺めることができ、なかなかいい感じだった。
  遠くに目を凝らすと、はるか南方には燕岳あたりの山稜も見えていた。
16:10 黒部ダム湖畔
 ・今日の宿は、ダム湖畔のロッジ・クロヨンを予約しているので、湖畔の遊歩道を30分ほど歩く。
  ダム湖畔からは、針の木岳の白い山頂部が鋭くとがっているのを見上げることができ、これもなかなかいい風景。

16:30 ロッジ・クロヨン
 ・見かけは以外と古そうな山小屋だったが、中に入ると、小さな旅館風の造りとなっていた。
  割り当てられた部屋は6畳の個室。
  夕食は、ヤマメの塩焼きなど、まずまずの内容だった。
  風呂もあり、温まる。
  夜は、外に出て空を眺めると、天の川も良く見え、きれいな秋の星空が広がっていた。
  明日も良い天気だろう、と、疑いもせずに寝床に着く。

10月17日(月)
 ・朝6時に起きて外を見ると、あれまぁ びっくり。雨が降っているではないか!
  大いにがっかりだが、山へ登頂するわけでもなく、谷沿いに歩くだけだし、 
  天気も回復するかもしれないので、予定通り出発することにした。

7:20 ロッジ・クロヨン 発(気温=+8℃)
 ・外に出ると、雨は小雨程度。雲は高く、針の木岳も姿を見せていた。
8:00 黒部ダム(展望台)
 ・朝早いというのに、観光客が結構多い。
  ここから、黒部川へと下降し、水平歩道に取りつくが、ダムの展望台から見ると、
  天気があまり良くないにもかかわらず、結構の登山者がすでに歩いているのが見えた。
 ・ダム堰堤から大きく下降し、水の少ない黒部川本流を渡り、対岸(左岸)の道にでる。
  左岸の道は、しばらくは樹林帯と河原歩きが続き、割と単調。
9:10-20 内蔵助谷分岐
 ・雨はほとんどやみ、わずかに青空も出てきた。これから天気が良くなると良いが..
  このあたりからペースが快調となり、先行のパーティをだいぶ追い抜いた。
10:10-20 大タテガビン岩壁下
 ・大タテガビンは結構大きな岩壁だ。
  ここから先、しばらく行くと、ようやく下の廊下 水平歩道らしい、
  岩壁を凹状にくりぬいた道となってきた。
  滑り落ちそうなことはないが、なんせ狭い道なので、慎重に歩く。
11:20-30 黒部別山谷出合(白竜峡手前)
 ・軽く昼食休憩とする。
 ・天気はしだいに良くなるかと思っていたが、このあたりから再び上空はドンヨリしてきた。
  その後は、小雨がパラパラ降ったりやんだりの天気。
 ・一方で、黒部渓谷のほうは、ようやくその名に負けない激流の様相を示し始め、
  特に白竜峡のあたりは素晴らしくいい感じ。蒼い水が滔々と流れている。
  道は川からかなり高いところを高マキしており、高度感も結構ある。
 ・その先は、さらに川面との間の距離が開き、谷底は細い糸のように見える。
12:50-13:00 十字峡(気温=12℃)
 ・一番の名所、十字峡に到着。
  榛小屋沢と剣沢が合流しており、激しい水の流れだが、
  水平歩道から見る角度が悪いせいか、思ったほどの迫力は感じなかった。 
 ・その後も、相変わらず廊下状の谷相が延々と続く。
13:40-50 半月峡
 ・半月峡からS字峡のあたりも、白龍峡に負けず劣らず、鋭いV字渓谷でいい感じ。
  谷底からの高度感もかなりある。
 ・仙人峡ダムの手前で、またパーティを抜く。
  今日はペースが良好で、これで40人は抜いたようだ。
14:40 仙人ダム
 ・気持ちの良い渓谷美を眺めていたが、突然、異物のようにダムの工事現場が洗われた。印象悪い。
 ・このあたりから、雲切谷の瀑布群が良く見えた。
 ・仙人ダムのあたりから、再び水平歩道に登りかえすが、疲れも出てきてちょっとつらいところ。

15:30 阿曽原温泉小屋 着
 ・長い距離を歩いたが、高低差が少なかったので、意外と楽に今日の行程は終了。
  日差しもなく天気はイマイチだったが、本降りの雨にならなかっただけましだ。
 ・小屋は、見た目、工事現場の飯場のようなボロッちい建物だった。
  聞いてみると、冬場は解体するので、仮設のように作っているらしい。
 ・着いたとき、先客はわずか1名だったが、その後、後続の人たちが続々到着し、
  結局、本日の宿泊客は30人程度となった。それでも割とゆったり。
 ・小雨の降る中、名物の露天風呂に入り、その後、待望のビールを飲む。
  露天風呂はまずまずだったが、下り5分歩かないといけないのが、ちょっと難点。
 
10月18日(火)
 ・今日は天気が回復するか、と淡い期待を抱いていたが、朝起きると、
  今日も上空は、うっとうしいほどドンヨリとしている。

5:50 阿曽原温泉小屋 発
 ・水平歩道を再び、ケヤキ平へと向かって出発する。
 ・最初しばらくは、景色もぱっとしない感じだったが、
  大太鼓の岩場にかかると、岩場をへつる道で、半月峡に近い高度感があった。
  また、対岸にいつのまにか、奥鐘山が見えてきたが、胸壁は圧倒的なボリュームがある。
 ・折尾谷、志合谷を大きくカーブしながら通り過ぎてゆく。
  欅平の駅はかなり前から見えていたが、昨日聞いた通り、見えてからが遠かった。

10:40-11:10 欅平駅
 ・しずかな原始の渓谷から、いきなり都会にでたかのように、観光客で混雑している。
 ・ここからトロッコ列車で下る。トロッコ列車という名前から、
  ロマンチックで風情のある電車のイメージを抱いていたが、
  乗り込んでみると、ただただ、吹き込んでくる風が寒いだけだった。
  ガマン、ガマンの90分
12:28-50 宇奈月駅
 ・富山地鉄のふつうの電車に乗り換え、富山へと向かう。
  富山からは、大阪に出、大阪から再び夜行フェリーにて四国(新居浜)には翌朝到着。

※ 天気がパッとしないのは残念ではあったが、念願の黒部渓谷 下の廊下の
  大渓谷の景色を目の当たりにでき、まずまず満足な山行だった。

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