大東岳(裏コース〜大行沢)



- GPS
- --:--
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,024m
- 下り
- 1,137m
コースタイム
12:30樋の沢避難小屋発-14:00大東岳山頂-16:00大東岳登山口
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
北石橋分岐までは登山道(裏コース)を利用。 北石橋分岐より入渓し、樋の沢避難小屋まで沢を歩く。 大半がナメ歩きなので危険個所は特になし。 樋の沢避難小屋手前の双門の滝が唯一の滝らしい滝だが、傾斜が緩いので難しくはない。 樋の沢避難小屋の水場は利用可能。 樋の沢避難小屋から大東岳までは登山道を利用。 急坂が続くので、沢歩きよりもこちら登山道の方がずっと辛く感じる。 |
写真
感想
職場の同僚のO君が
「沢登りをやってみたい。」
と言いだしたので連れていってやる事にした。
このO君、沢登りはおろか、登山経験は殆ど無し。
一緒に山を登るのは今回が初である。
そんな素人でも安全に沢登りが出来て、景観も楽しめそうな沢・・・
と考えると真っ先に大行沢が思いついた。
大行沢の下流側はゴルジュや滝が続く本格的な沢登りになるが、上流側は殆どナメ歩き。
この上流側ならO君でも通過できるだろう。
という事で、先月にも訪れた大行沢を再び訪れた。
当日、9時に大東岳登山口を出発し、裏コースを辿って北石橋分岐まで歩く。
山歩きのなどした事のないO君の事だ、途中でバテるだろうと思いきや、意外にも健脚。
北石橋分岐まで1時間半ほどで到着した。
北石橋分岐にて靴を履き替え、沢歩きの準備をする。
私は沢用シューズだが、O君はサンダルに短パン姿。
まるで川遊びをする小学生のような格好での入渓だ。
「好きに歩け、」とO君に指示をし、先行してもらう。
ここ一週間はまとまった雨が降っていないせいか、水量は少なく、
殆どがナメ歩きなので危険な個所は無し。
登山道では辛そうな表情を見せたO君であるが、沢に入れば水を得た魚のようである。
「登山はしんどいけど、沢登りは楽しいですね」と、御満悦。
だが、この先の景色を見ても同じセリフが言えるかな?
心の中で秘かにほくそ笑む私。
やがて、快調に先を進んでいたO君の足がピタリと止まった。
やはりな(笑)
行きついた先は「双門の滝」。
今回の沢歩きの中で、唯一の滝らしい滝だ。
高さは6〜7mぐらいだろうか。
傾斜が付いているので登山経験者であれば問題無く超えられるだろうが、
高さがあるので、初心者は怖く感じるだろう。
「これ・・・無理でしょ?」
滝を見るなり弱気になるO君。
こうなる事は予想していたので、今回はロープを持参していた。
まずは私が先に滝を登り、ロープをかける。
そしてO君には、降ろしたロープを使って登ってもらった。
万一、足を滑らしたとしてもズルズルと滑って滝壺に落ちるだけ。
ロープさえあれば、よほどの事が無い限り怪我はしないだろう。
無事にO君は滝を登り、ロープを回収し先へ進む。
双門の滝を超えると、3m程の滝に行きつく。
この滝は登らずに右側斜面の登って登山道へ出る。
登山道へ上がれば樋の沢避難小屋は目の前で、そこで昼食とした。
昼食をとっていると雨が降り出し、天候が崩れだす。
当初の予定では、ここから登山道を歩いて大東岳山頂へ行くつもりだったが・・・
この様子では、山頂へ行っても眺望は無いだろう。
さて、O君どうする?
意見を促してみると、
「ここまで来たのだから山頂まで行ってみたい。」と意外な事を言い出す。
ふむ、その心意気や良し。
では山頂へ行ってみるか。
雨が弱まった頃合いを見て、山頂方面へと進む我ら。
沢歩きで気を良くしたのか、天候は優れぬがO君は上機嫌。
だが・・・
私は彼に一つ大事な事を教えていなかった。
確かに、もうすぐ山頂ではあるが・・・
大東岳登山は、ここからが本番なのだ。
山頂に近付くにつれ急坂となり、体力的に辛い登りとなる。
大東岳に限らず、殆どの山はそういうものであるが、登山経験の無いO君がそれを知るはずは無かった。
案の定、傾斜が上がるにつれて口数が減るO君。
道も荒れ気味で、初心者向けの山道とは言い難い。
「これ、絶対に初心者向けの山じゃないですよね?」
休憩中にO君が力無い声でそんな事を聞いてきたが、
「いや、こんなの下の下。これくらいの坂、軽く登らんと」とウソをつく私。
本音を言えば、山歩きには慣れてるつもりの私でも・・・辛い急坂である。
やがて山頂着。
・・・予想通り、ガスで何も見えなかった。
これにはO君もガッカリ。
まぁ、登山はそういうものさ^^;
しばらく頂上で晴れ間を待ってみたが、一向に空は変わらず。
結局、山頂で晴れ間を見る事はなく、表コースを辿って下山した。
以上、
少し残念な登山ではあったが、肝心の沢登り部分は楽しめた。
沢登り初心者であるO君も十分に楽しめたようで、また沢を歩いてみたいと言っている。
だが、こんな簡単な沢ばかりでないのが現実である・・・
沢登りの前に、少し登山で修行してから、かねぇ。
コメント
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O君とのやり取りに思わず笑ってしましました
大東岳は登ったことがありませんが、等高線の混み具合からかなりの急登ですよね
O君が山にハマって今後もこのシリーズ続きそうな予感がします
沢歩き、O君に先を越されてしまいました。
職場に趣味が同じ人が出来るといいですよね。
O君が登山好きになってくれれば冬山デビューも
近いのでは?
tooleさん、こんばんわ
O君の言う通り、この大東岳、絶対に初心者向けではありません^^;
当の本人、
「山小屋から先は地獄だった・・・」
なんて言ってます。
山にハマるのはいつになる事やら・・・
当分先になりそうであります
冬山はさすがに無理かなぁ・・・
夏山に比べると危険が大きいので、たとえ本人が行きたいと言っても、安易に連れていく訳にはいきません。
それに、本人は「寒いの大嫌い」とか言ってますので(笑)
今回訪れた大行沢上流は文中でも書いている通り、
難所は殆ど無く初心者でも安心して歩けます。
(双門の滝が少し手ごわいかもしれませんが)
これからの季節は水温も低くなるので沢登りは辛くなりますが、来季辺りに大行沢で沢登りデビューは如何かな?
小生でよければ御案内致しますぜ^^b
沢登り、案内していただけるのなら是非!!
足手まといにならないように体力はつけておかないといけませんね。
では、来年の夏にでも行ってみましょうか
そんなに体力が必要なルートではありませんので、御心配なく
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