春を待つ三瓶山に

2020年02月23日(日) [日帰り]

• GPS: 03:06
• 距離: 7.2km
• 登り: 877m
• 下り: 853m

コースタイム

日帰り

• 山行: 2:54
• 休憩: 0:12
• 合計: 3:06

7:56 西の原登山口
8:07 8:08 男三瓶・扇谷分岐
8:54 8:54 1073ｍ点
9:03 9:07 三瓶山
9:28 9:29 鞍部分岐
9:54 9:56 室内池分岐
10:11 10:12 奥の湯峠
10:37 10:40 孫三瓶山
11:00 11:00 孫三瓶登山口
11:02 ゴール地点

天候

曇りのち晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス

定めの松の登山口に

その他周辺情報

四季の宿　さひめ野に　日帰り入浴は\500
国民宿舎　三瓶温泉は3/1にリニューアル・オープンとのこと

写真

2/23 7:55

定めの松と三瓶山

2/23 7:57

男三瓶山（左）と子三瓶山（右）

2/23 8:04

草原を抜けて男三瓶山に

2/23 8:16

落葉松の樹林の中を登ってゆく

2/23 8:35

樹林を抜けると草稜となり眼下にはパノラマが広がる
中央の池は浮布池

2/23 8:44

子三瓶山の北斜面を望む

2/23 8:49

山頂への草稜

2/23 9:01

山頂が近づくと登山路に雪が現れる

2/23 9:03

三瓶山山頂

2/23 9:04

避難小屋を見下ろして

2/23 9:06

カルデラと室の内池を望む

2/23 9:14

女三瓶山をに望んで

2/23 9:17

山頂の南部より子三瓶山（右）と孫三瓶山（左）

2/23 9:39

カルデラの中を歩いて室の内池へ

2/23 9:43

柏の枯葉

2/23 9:50

室ノ内池

2/23 9:50

池の畔より大平山（左）を望んで

2/23 9:56

孫三瓶山と柏の枯葉

2/23 9:58

正面に子三瓶山を望んで

2/23 9:59

男三瓶山を見上げる

2/23 10:29

孫三瓶山より子三瓶山（左）と男三瓶山（右）

2/23 10:39

雲の間から青空が広がり、山に光が当たり始めた

撮影機器：

OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II オリンパス

感想

山猫

出雲出張の最終日、前日の雨で三瓶山の雪もかなり少なくなってしまったことだろうか。確実に雪が残っているであろう伯耆大山と迷ったが、三瓶山は二回目ではあるもののこの山に登る機会は今後も簡単にないと思われることと、静かな山行が期待出来ることもあり、山行先は三瓶山とした。下山後に温泉が楽しめるのもこの山の魅了の一つだ。

早朝の松江駅は構内のコンビニが営業しており、お陰で行動食を仕入れることが出来る。朝一番の特急で大田市に着いてみると駅前にはコンビニはおろか飲食店の類いも見当たらない。大田市の駅前にはバスセンターがあり、三瓶山行きのバスに乗り込んで発車を待つ。乗客は例によって私一人のみだ。

バスが三瓶山の方角に向かうと目の前には朝陽を背に三瓶山のシルエットが浮かび上がる。前回は女三瓶山の東側から登って男三瓶山の北側に降りたのだが、今回はなるべく前回歩いていないルートを歩くことを考えて西側から登って南側の三瓶温泉へと下るコース取りを考える。

三瓶山の西の原でバスを降りると、広い草原に一本、大きな松の孤樹が存在感を放つ。定めの松と呼ばれる松だ。見上げる三瓶山には驚くほど雪がない。

登山道はまずはすすきの平原の中を進んでゆく。山裾に辿り着くと落葉松の樹林が始まる。樹林の中をジグザグと登ってゆく。樹林帯を抜けて尾根の傾斜が緩やかになると突然、樹木のない草稜地帯になり、背後には大展望が広がる。眼下には見下ろす緑色の池は浮布池のようだ。

登るにつれて登山道には積雪がみられるようになる。男三瓶山の山頂の山名標の周りにはほとんど雪はミラない。広い山頂台地の南端からは子三瓶山、孫三瓶山、女三瓶山といった三瓶山の他のピークを俯瞰することが出来る。笹原が広がる子三瓶山には積雪した登山道が白い筋として見えているばかりだ。これらの山々に囲まれたカルデラの林床は雪で覆われているのが見える。

三瓶山の山頂からは子三瓶山への鞍部への下りはかなりの急下降だ。登山道にはくるぶしほどの積雪となる。雪の上には全くトレースがない。しばらく人が歩いていないのだろう。

鞍部からは笹原の中を緩やかに下ってカルデラに降り立つ。カルデラの中には雲の合間から時折、陽射しが差し込む。このカルデラには柏の樹が多く見られる。この時期の柏の樹を見た覚えがないのだが、茶色く枯れた柏の葉が樹から落葉せずに残っているのだった。

室ノ内池から孫三瓶山に至る尾根を辿ると登山路には雪が残っている。自然林の尾根を緩やかに登って孫三瓶山にたどり着くと山頂からは子三瓶山と男三瓶山の好展望が飛び込んでくる。空はすっかり雲が広がっているが、北西の方角に雲の切れ目から青空が覗いている。雲の切れ目の到来を待っているとやがて子三瓶山と男三瓶山に陽光があたり、山肌が輝き始める。

孫三瓶山から南斜面を下ると登山路には全く雪が見当たらない。自然林の中を下ると11時過ぎに三瓶温泉に辿りついてしまった。

日帰り入浴を期待して国民宿舎のさんべ荘を訪れるとリニューアルのために休業中であり、3/1に再開予定とのこと。湯元旅館に至っては地震により休業中とのことであった。さひめ野は外来入浴は土日は12時からとのことであった。三瓶温泉から歩いて数分の距離であった。温泉のロビーで浴場が開くまで待っていると11時45分頃になって温泉を開けてくれる。

露天風呂で鉄分の多い温泉にゆっくり浸るうちに空にはますます青空が広がるようになる。温泉から上がると京都への長い帰路につくのだった。

前回2018年の山行記録
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1501299.html

コメント

うり

男と女がいて、子がいて孫がいて。
ヤマネコさん、おはようございます。
さんべさん、と読むのですか。無知な私は初めてこの山を知りました。活火山なのですね。
火山特有の山容、カルデラ湖を囲んだスケール感ある風景が美しいです。男は勇ましく、女と子たちは優しくたおやかな印象ですね。
色んな山を知ることができ、好奇心が擽られます。ありがとうございました。
山陰出張、お疲れさまでした^ ^

山猫

Re: 男と女がいて、子がいて孫がいて。
うりさん　コメント有難うございます。
三瓶山（さんべさん）は休火山だと思います。かなり不便なところにあるのですが、公共交通機関でアプローチ出来るというのは山陰の山では大山以外はほとんどないので、貴重な山と言えるでしょう。二年前のレコのリンクを貼らせて頂きますのでよろしければご笑覧下さい。