山伏 〜3連休の1日目はこの山〜 [静岡市 葵区]


- GPS
- 06:51
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 1,272m
- 下り
- 1,255m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険はないが、最初のドラム缶の渡渉は最初で最大の難関。 |
その他周辺情報 | 黄金の湯があるが、16時半位には閉店する。 |
写真
感想
2月の三連休、初日は全国的な雨で2日は北風寒波による冬型の気圧配置だ。
こうなると近畿地方は全部雲が掛かるので、静岡県へと向かう。
登る山は俺としては珍しく前から決めていた。
山伏、安倍川流域山地の最高峰だ。
八鉱嶺との縦走も絡みたい所だが、上手くいけばやるつもりだ。
車中泊で目覚めたのは6時過ぎ、いつもと変わらない起床時間で良く眠れた。
河川敷に駐車場があり、ここからのスタートとなる。
林道を歩いた先には沢が横断している。
林道を渡りたいところだが、見た目以上に深く横断は無理なので、渡渉のルートがあった。
だが、頼りない板の橋とドラム缶が先にあるくらいで安心して渡渉出来ないと判断し、別の岩からの渡渉を試みた時に事件は起こった。
着地した際に濡れた岩に足を滑らせて全身沢に浸かってしまったのだ。
当然だが、沢から上がると特にズボンから水が滴れ、靴の中までクチュクチュ言う始末。
テンションだだ下がりで「や〜めた」と声に出してから、林道を引き返すも、踏ん切りがつかず何とかして登りたいという気持ちが強かった。
だが、今日は冬型の気圧配置で北風の強い日。
標高だって2000mと言うこともあり、下手すれば凍傷もあり得る。
そこで試みたのは靴を脱いで靴下も脱ぎ、ありったけの力で絞り出すというものだ。
絞っても靴からの水を吸ってしまうので、数回に分けて絞りながら登る作戦を立て、先程の渡渉場に向かう。
何とか最大の難所の渡渉をクリアして登山道に取り付く。
渡渉はこの先も何箇所かあるので、トラウマに負けないように気をつけて渡る。
ワサビ田の辺りの渡渉が手強かったが、無事に通過して先に進むと、初めて見るような巨大な岩が現れる。
ガイドブックに書いてある大岩だ。
大体こういった名前の岩は、大したことない岩だろうなという気持ちで見に行くものだが、今回は驚く位の大きさだ。
その先にベンチがあったので靴を脱ぎ、3回目の絞り出しを行う。
これが最後の絞り出しになり、違和感もこれで無くなった。
先に進むとまた渡渉場があったが、漸くこれが最後の渡渉となる。
その先は水の無い谷を登っていくが、土がもろくVの字の斜面を登るのでこれも手強い。
そこを過ぎると、大崩落場の斜面をトラバースするものだが、見た目は派手だが難易度はそれほどでも無かった。
こんなのだったら一番最初の渡渉の方が遥かに手強かった。
トラバースの先には蓬峠が待っていて、そこに辿り着くと同時に、唸りを上げた暴風が襲いかかるようになる。
北側が開けた場所だから当然なのだが、先が思いやられる。
だが、先に進むと登山道は尾根の南側を通っているので暴風からは避けられてホッとする。
暫く南側を歩いてからは尾根上を歩くことになり雪も出始めた。
標高1700m付近で、雪はガチガチに凍っていたのでここでアイゼンを装備した。
付けたタイミングは良かったみたいで、ザクザク歩く様な雪だけになった。
途中ピッケルもほしいなっていうような急坂もあったが、何とか登っていく。
やがて急坂を終えて、シラビソ林を抜けると気持ちの良い山頂大地が迎えてくれた。
風が強く、ここで休憩するつもりはないが山頂を少しでも長く堪能しよう。
南アルプスは光岳とかはあいにくの雲に覆われて見えないが、北側の笊ヶ岳が見えた。
今年の目標の1つだが、かなりキツそうな山だ。
それと雄大な富士山が美しかった。
記念撮影を終えてから少し戻り、急坂になる手前で大休止を取る。
それからは坦々と下っていき、渡渉まではスイスイ下り、沢沿いになってからはやはりトラウマがあるので注意しながら戻っていく。
最後の難所である渡渉は無事に渡ることが出来た。
振り返って一番思い出になった渡渉失敗。
あれだけの派手な失敗は何年か前の鈴鹿の入道ガ岳からの下りの渡渉だが、あの時は4月か5月辺りだったし、最後の最後だった。
今回のはそれとは全く異なる条件だ。
初っ端で厳冬期だと言う大きな違いがあった。
正直、良く登頂出来たなと自分でも感心する。
梅ヶ島温泉で汚れた着着をすべて脱ぎ、全部清めた気持ちよさといったら堪らなかった。
この温泉も以前、竜爪山から下った後に行ったら時間切れだったので、浸かれて良かった。
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