鳥海山 鉾立〜新山
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 1,405m
- 下り
- 1,398m
コースタイム
15:15大物忌神社-17:30鉾立登山口
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
○登山コース上に水場はありません。 御浜小屋、山頂小屋で購入する事は可能ですが・・・ 値段が高いので多めの持参を推奨。 この日は真夏日で、2リットル程を飲料に使用しました。 ○千蛇谷の雪渓は殆ど無くなっており、登山道への横断部分に僅かに残っているのみ。 ○山頂小屋から新山頂上までは大岩の堆積する道を進みます。 岩登りの要素が強いので、ストック等は小屋に置いていくかザックに収めた方が良いです。 ペンキマークを辿れば難しい箇所はありませんが、見失うと危険です。 視界が悪い時は御注意下さい。 |
写真
感想
この日は快晴。
空を見上げれば、抜けるような青空が広がっていた。
当初は、キャンプツーリングを予定していたが、
こんな日は眺望が良い山に登りたい気分である。
さっそく、山登りに計画変更。
さて、どの山を登ろうか?
気温が上がりそうなので、出来るだけ標高が高い山が良い。
眺望が開けた山で、出来るだけ高い山・・・
となると、東北第2位の高峰、鳥海山が最適かな。
(1位の燧ケ岳は遠すぎるので却下)
鳥海山登山に決定し登山準備、そして8時に自宅を出発した。
鳥海ブルーラインを通って、登山口の鉾立に到着したのは11時。
登山開始するには遅すぎる時間で、もうすでに駐車場は満車状態。
空きスペースにバイクを停め、急ぎ足で登山道を進む。
登山口からは整備された石畳の登山道が続き、傾斜は緩い。
快調に歩が進む・・・はずだったが、歩いて10分も経たないうちにバテてきた。
この日は真夏日。あまりにも暑い・・・
風でも吹いてくれれば良いのだが、全くの無風。
あまりの暑さに、持参した飲料がハイペースで減っていく。
よくよく考えれば、最近の私の山行は、沢登りや北海道での山登り等。
涼しい環境下での登山ばかりであり、真夏日の登山は今日が今季初である。
暑さ慣れしていないのかもしれない。
“夏山登山ってこんなに辛いものだっけ?”
と、疑問に思いながら歩き続ける。
幸い、賽ノ河原を過ぎた辺りから涼しい風が吹き付けるようになり、
暑さが和らぎいつものペースを取り戻す。
今思えば、賽ノ河原までの道が、この日の私にとっては最大の核心部であった。
御浜小屋で昼食をとり、新山方面へ。
七五三掛に到着し、新山を眺めながら休憩する。
大勢の登山者が休憩しており、賑やかだった。
ちなみにこの七五三掛、これまで私はずっと「しちごさんかけ」、と読んでいたが、「しめかけ」と読むのだとか・・・
休憩している登山者の話を小耳に入れて、今回初めて知ったよ。
過去に3回、鳥海山には登っているのだが・・・、なんと無知な事か・・・
七五三掛の先は分岐となり、直進方向は外輪山経由で新山へ行けるが、今回は左に曲がり千蛇谷へのルートを選んだ。
千蛇谷は夏でも豊富に雪が残り、アルペンムードにあふれた登山道・・・
であるが、9月では遅すぎたか、もう雪渓は殆ど残っていなかった。
雪渓歩きを楽しみにしていたのだが・・・残念。
僅かに残っている雪付き部を横断し、ペンキマークを目印に登山道へ登る。
そして、谷を眼下に眺めながら山頂へと進んで行った。
14時に山頂小屋である大物忌神社到着。
小屋の周囲を散策してみると、鳥海山頂美術館という建屋が新たに出来ていた。
2011年設立、と記載されており、まだ出来て間もない。
小さな小屋のような質素な佇まいであるが、標高2000m超にある美術館とは珍しい。
実際に目にするのは初めてだったので、中を見てみたかったが、
宿泊小屋も兼ねているので、「開館時間は午前10:00〜午後1:00」との事。
私が着いた時にはもう開館時間は過ぎていたので、残念ながら入館は次回に持ち越しとなった。
山頂小屋で休憩した後は荷物をデポし、新山頂上へ向かう。
頂上への道は巨大な岩が堆積した道。
一見すると危険な道に見えるが岩は安定しており、目印のペンキも要所に付いている。
ペンキで示されたルートを大きく外れなければ難所に遭遇する事はない。
この時は晴天下でガスはかかっておらず、道は明瞭。
巨石が織りなす景観を眺めながらの楽しい登りとなった。
15時、新山頂上に到着。
あいかわらず天気は良いが、麓の方は白んでおり、期待していた海は見えなかった。
しかし、外輪山等の周囲の景色ははっきりと見え、にかほ市の丘陵辺りまでは見渡す事が出来た。
私は鳥海山とは相性が良いらしく、これまで登った中で山頂からの景色が優れなかった事は過去に一度も無い。
この日の頂上からの景色も、満足いく景色だった。
新山から山頂小屋へと戻り荷物を回収し、下山に取り掛かる。
時刻はもう夕方であるが、今夜は泊まりの登山者が多いらしく、小屋前には大勢の登山者が集っていた。
千蛇谷の方から登ってくる登山者の姿も見える。
今夜の山小屋はさぞ賑やかな事だろう。
下山は外輪山経由で七五三掛へ向かう。
外輪山の手前には、4月の積雪期に利用したスノーブリッジの名残がまだ残っていた。
七五三掛を過ぎて八丁坂分岐まで戻る。
ここで鳥海湖方面へと進み、しばし湖の畔で休憩する。
夕日で海が染まる時間まで少し早いので時間つぶしをする。
そして、頃合いを見て御浜小屋まで登る。
御浜小屋に到着すると丁度良いタイミングだったようで、遠方に見える海が夕日に照らされ一直線に光り輝いていた。
この景色が見たかった。
空と海の境界が曖昧なので、空から光が降り注いでいるように見える。
なんとも幻想的な光景だ。
しばらくその光景を眺めた後、鉾立の駐車場へと下山する。
17時半、周囲が薄暗くなってきた頃に駐車場へ到着。
コーラを飲んで一息ついてから、鉾立を後にした。
キャンプ用具一式持参していたので、今夜はキャンプ場にてテント泊。
鳥海ブルーラインを下って、麓の西浜キャンプ場にてテントを張る。
テント設営後は、キャンプ場近くの店で夕食をとり、あぽん西浜にて入浴。
今日の登山の汗を流す。
久々に大汗をかいた登山だったので、風呂上がりの爽快感が心地よい。
潮風に誘われるままビール片手に海水浴場まで深夜徘徊。
更に、キャンプ場に戻って2本目のビールを飲みながら焚き火をする。
しかし、焚き火が盛り上がってきた頃に、海の方からゴロゴロと・・・
なにやら不吉な音が鳴り響く。
案の定、雷が鳴り、雨が降り出す。
落雷こそ無かったが、長時間に渡って雷は鳴り続き、真昼のように周囲を照らす。
“ちくしょう、これでは焚き火の光が映えないじゃないか・・・”
雷雲の空に向かって文句を言うが・・・こんな天候で焚き火を続ける私にも問題があるかもしれん(-_-;)
やがて雷雲は頭上を過ぎて、内陸側の鳥海山方面へと去っていく。
これから山は荒れそうだ。
鳥海山の山小屋に泊まった方々、お気の毒です・・・
Luskeさん、こんばんは。
この日はお天気最高でしたから、ものすごい人であふれていたのではないでしょうか
丁岳の展望台から今年の鳥海山は残雪少なくなったなぁと思いながら眺めていましたよ。
美術館ですか。
昨年も歩いていますが、気づきませんでしたね。
今度立ち寄ってみます
帰らずにキャンプするのがLuskeさんらしいですね
この日は天気が良かったですね〜
tooleさんが歩いた丁岳とは対照的に、鳥海山は人で溢れておりました。
私はどちらかと言えば、人の少ない静かな山が好きですが、たまには賑やかな山も良いものだと思いました。
中は覗けなかったので、美術館にどんなものが展示されているか判りませんが、山頂での良い休憩になりそうですね。
私も次回訪れた際は、立ち寄ってみるつもりです
Luskeさん、こんばんは。
暑い中でのあのコースタイム! 韋駄天ぶりを発揮してますね〜!
レコを拝見してもなかなか同じ山を歩いていることがなかったので、今回改めてすごいなと思いました。
鳥海湖の畔までは行ったことがなかったので今度行ってみます。
夕日を見ながらの下山、いいですね〜。
日の高いうちに下山しないといけない気がして、いつもさっさと下りてしまうので(もったいなかった・・・)天気が良いときにやってみます。
少し飛ばし気味での登山でした。
でも、このコースは眺望が最初から最後まで開けているので見どころ豊富。
ハイペースで歩くのには勿体ないですね。
8時間くらいかけてのんびり歩くのが理想的だと思います^^b
鳥海山の一番の見所は夕日の時間だと思います。
(あくまで私個人の意見ですが・・・)
一度、山小屋に泊まってノンビリ夕日を眺めてみたいものですね〜
でも、高い宿泊料が・・・少々私には厳しい
鳥海山にテン場が欲しいものです・・・
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