岡山県矢掛町 観音山〜神戸山 花鳥&史跡&ほっこり人情
- GPS
- 04:03
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 311m
- 下り
- 313m
コースタイム
- 山行
- 3:22
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 3:59
歩行距離8km、歩行時間3時間20分、歩行数14,000歩、消費カロリー1,580Kcal
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
観音山登山道と神戸山(こうどさん)登山道(八幡神社参道)以外はアスファルトやコンクリート道です。観音山<写真10〜12>から円融寺<写真15>方面への下りは登山道ではありませんが、ヤブコギ気味程度ですみました。その他、道から逸れて適当に歩いた箇所もヤブコギではありません。 観音山頂上<写真10〜12>までは、整備された道が続いています。 まず、小田つどいの森案内板<写真03>の表示に従い、武荅(むとう)神社<写真06>の南から石段を上りました。左折するとすぐ土道で、途中からは階段状で歩きやすく、遊歩道のようでした。精霊の森<写真07>からは階段状ではなく、雨上がりで少し崩れやすくなっていました。下が濡れているときの下りは気を付けたほうがいいかもしれません。 道は八畳岩下部<写真08>を巻き、標高135m辺りに八畳岩てっぺん<写真09>に向かう道との分岐があります。前回は観音山頂上<写真10〜12>からササをよけながら八畳岩てっぺん<写真09>まで行きましたが、今回は頂上まできれいな道がありました。 観音山頂上<写真10〜12>から円融寺<写真15>までは、登山道ではありません。 観音山頂上<写真10〜12>からは、前回見つけた赤いビニールテープを頼りに北に向かうことにしました。ところが、今回は北側がヤブのように見えたため、いったん元来た道を引き返して東側から北上しようとしました。少し北上してみましたが、どうやら道ではなさそうだったので引き返し、やはり道がないことに気づいて、木の間を適当に北上し、標高140m辺りで正規ルートに合流しました。ヤブコギではなく、なんとなく踏み跡っぽく思える箇所もありました。 このまま円融寺<写真15>まで道があるものと思っていましたが、標高130mを少し下回り東側の谷から道が合流してくる地点(地形図の観音山の「音」の文字の「立」の部分の三画目の斜め線と五画目の横線との合流点の辺り)で赤いビニールテープがなくなりました。この道は武荅(むとう)神社<写真06>に下りるようです。 仕方なく、ここからはまた木の間を適当に歩きました。踏み跡はあるようなないような微妙な感じでしたが、たまに木の枝をよけるくらいで無事に円融寺<写真15>のすぐ北のコンクリート道に出ました。地形図を最大に拡大してみると、ちょうど白線の道がY字型に分岐する辺りです。 神戸山(こうどさん)<写真36>は、当初南東尾根の中小田ルートで登るつもりでした。地形図上は破線の道がついていますが、八幡ルート登山口のある熊集落の方によれば、最近は整備していないので道がないだろうとのことです。知らなかったので、神戸山南東尾根から防獣フェンスを開けて北上するとすぐにヤブに囲まれた墓地で行き止まりになりました。もう1本西の道からアプローチできたのかもしれませんが、引き返しそのまま神戸山の東を巻いて北上、八幡ルート登山口に向かいました。 八幡ルート登山口から神戸山(こうどさん)<写真36>までは、よく整備され道標もあります。 登山口の道標からはすぐ右の石段を上ればよかったのに直進してしまい、墓地のほうへ進んでしまいました。なんとなく踏み跡のようなものがあり、適当に歩いて途中から北上、石段の参道に合流しました。 標高120mの神戸山(こうどさん)<写真36>&八幡神社<写真32,33>分岐の道標までは石段や土道で、途中の熊2号墳<写真29,30>への道も含め道標もありよく整備されています。八幡神社<写真32,33>への道標はなく、きれいな道は神社で行き止まりでした。 神戸山(こうどさん)<写真36>&八幡神社<写真32,33>分岐からは丸太と土の階段状の道や石段が続きます。頂上直下には一部、イノシシが掘り返した跡がありますが、道はわかりやすく問題ありません。 広い神戸山(こうどさん)<写真36>の頂上からは他に道がなさそうだったので、元来た道を引き返しました。標高145m辺りのササヤブに「八幡・中小田」の道標がありましたが、中小田ルート方面はササヤブに突入しそうだったので引き返しました。 |
その他周辺情報 | 矢掛(やかげ)駅南の矢掛宿には日帰り入浴が可能な湯の華温泉やたくさんの飲食店があります。お土産は、やかげ町家交流館などで購入できます。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
防寒具
手袋(防水加工)
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
以前からたまにスムーズな操作ができなかったGPS機器がこの日は絶不調、軌跡は表示されるものの、地図は真っ白、その場でポイントを打つこともできなくなりました。さらには、神戸山(こうどさん)登山口の近所の方に怪しまれるなどのハプニングがあり、思い出深いハッピーエンドの一日となりました。
出発点の「小田つどいの森」駐車場の隣には「ふくふく地蔵」と書かれた大きな看板が見えます。
最初にこの「ふくふく地蔵」がある禅源寺(ぜんげんじ)を訪問しました。境内には、かって六道地蔵が祀られ、土造地蔵尊が6万体埋められ霊場を造ったと伝承されていました。1983年、境内整備工事の際に、土中から首なし地蔵が掘り起こされました。「この地に祀られるなら衆生の利益を約束するであろう」との天の声によりお祀りしたところ色々なご利益があったため、いつしか「ふくふく地蔵」と呼ばれるようになり、信仰を集めています。
久し振りの参拝に張り切った連れは、「脚がよくなりますように」「新型コロナウイルスの感染が終息しますように」「GPS機器が直りますように」といろいろと祈願していました。
武荅(むとう)神社に向かう途中、物は試しとGPS機器を再起動したところ、見事、完全復活、「ふくふく地蔵」様のパワーに感謝(^^♪
次に、武荅(むとう)神社経由で観音山頂上(岩屋山城址)を目指しました。
前回(2019年12月1日)は南麓にある観音院よりアプローチしました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2131338.html
今回は案内板<写真03>に従い、八畳岩<写真08,09>経由で登りました。こちらのルートのほうがわかりやすく、八畳岩の下部も望めます。
さて、肝心のGPS機器のほうは、しばらく閉じていた画面を表示したところ、またしても地図が真っ白になり、見えるのは予定ルートとポイント、軌跡のみ。その場でポイントを打とうとすると「データベースエラー」の文字。どうやら、願い事が多すぎて「ふくふく地蔵」様が混乱なさったようです。
予定ルートやポイントは紙の地図に書き込んであるのでいいとして、その場でポイントを打つ代わりにと連れが思いついたのが、「クルクル大作戦」。その場でクルクル回ると、軌跡がダマになって表示され、ポイントがわかりやすいのだそうです。
たまにクルクル回る変な奴を連れて辿り着いた観音山頂上には、岡山名物⁉龍王神碑<写真10>、謎の祠などパワースポットがいくつかありました。周辺には小田氏5代目の小田政清の居城といわれる岩屋山城があったとされますが、肝心の城の痕跡はほとんど見られませんでした。
観音山からは、前回見つけた赤いビニールテープを頼りに北に向かうことにしました。ところが、今回は北側がヤブのように見えたため、いったん元来た道を引き返して東側から適当に北上し、標高140m辺りで正規ルートに合流しました。
このまま円融寺まで道があるものと思っていましたが、標高130mを少し下回ると赤いビニールテープはなくなり、木の間を適当に歩きました。踏み跡はあるようなないような微妙な感じでしたが、たまに木の枝をよけるくらいで無事に円融寺のすぐ北に下りられました。
次に、神戸山(こうどさん)に向かいました。当初想定していた南東尾根の中小田ルートは、防獣フェンスを開けて北上するとすぐにヤブに囲まれた墓地で行き止まりになりました。引き返しそのまま神戸山の東を巻き、梅やウグイスなどの花鳥ウォッチングを楽しみながら八幡ルート登山口に向かいました。
熊集落で畑の一角にあった菜の花とハチを撮ろうとカメラを向けると、近所の方に不意に声をかけられました。その方の目に映ったのは、菜の花の先にある民家にカメラを向ける怪しい奴と、その横で「クルクル大作戦」決行中のもっと怪しい奴(-_-;) 「何撮りょんでぇー」の大声に「菜のはなー」とだけ答え、いったん、その場を離れ、近くの荒神社に参拝しました。
神戸山(こうどさん)の登山口を探すために戻ってくると、その方が我々に再度声をかけてこられました。民家の写真を撮る怪しい奴と思われていたようです。
連れが登山口についてお尋ねしたところ、最近は整備していないので中小田ルートはもうないだろうとのことでした。これまでのいきさつをお話しするうちに誤解は解けたばかりか、神戸山の登山口やルートまで説明しながら登山口の道標まで案内していただきました。
実は神戸山下山後、さらにこの続きがありました・・・後述(^_-)-☆
ここからは八幡神社の参道なのでもう安心、のはずでしたが、すぐ右の石段を上ればよかったのに直進してしまい、またしても適当に歩いて参道に合流しました。
神戸山頂上まで城主小田政清夫妻のお墓、熊1・2号墳、八幡神社など、いくつか史跡がありました。頂上も平坦で石が点在し山城跡とはっきりわかるロケーションでした。さらには標高130m辺りにクジラのように見えなくもない存在感のある巨岩。
頂上直下より中小田ルートの道標がありましたが、どう見てもササヤブに突入しそうだったので、元来た道を引き返しました。
登山口の道標近くにある八幡神社の石段を下りていると、「わかったー?ちょっと待ちょってぇー」の大声が降ってきました。少し先で立ち止まっていると、行きがけにお会いした方が「さっきは嫌な思いをさせてしもうてごめんなあ」と差し出されたのは、自分の畑で採れた新鮮な白ネギやニンジンの入った袋<写真37>。不快な思いをしていないか、イノシシが掘り起こした道は大丈夫だったか、道標は健在だったかなど、あれこれ心配しながら我々の帰りを待ちわびておられたようです。無理に中小田ルートで下山していたら、下りてこないと通報されていたかも(*_*;掘り返しは山頂直下のほんの一部で歩くのに支障はないこと、古墳なども見てきたこと、中小田方面はササヤブだったので引き返してきたことをご報告、安心していただきました。
すると今度は、袋を広げて、ニンジンはとうが立っているからちょっと切り落とした、白ネギはこんなふうにヌルヌルが出ていれば新鮮だが、食べてみないとわからないなどと説明を始められました。よく見ると、ニンジンの一部は上のほうがちょん切られ、白ネギには葉を折ってヌルヌルを確かめたような跡、どちらもきれいに水洗いされ、採れたての香りがぷんぷん。「そんなええもんじゃないんじゃ。いらんけえ、食べて」とグイッと突き出されるままに、ありがたくぶら下げて帰ることにしました。ゴールまでは舗装道路で歩きやすい安全なルートでよかったです。
ちなみに、いただいたニンジンは金時も西洋もやさしい味わいでした。白ネギを切ったら新鮮すぎて包丁もまな板もズルズルになり、連れが朝から爆笑。これまたマイルドで食べやすく、栽培者のお人柄のような味でした(*^^*)
鳶(とび)山の南西麓にある林田集落まで来ると、これまでに登ってきた観音山と神戸山(こうどさん)の両方を望むことができました。岩場があるようには見えず穏やかな山容の観音山、歩きやすい参道があるようには思えず、急斜面に見える神戸山。見た目と実際に登ったときとの印象が異なる山でした。
林田集落を抜け、毎戸(まいど)集落に入ると、またまたまた出ました、この日3か所目の荒神社とその横に巨大な石室がある毎戸2号墳(毎戸荒神塚古墳)。電気柵があったので、2,3m手前からズームしましたが、大きさは十分伝わりました。
今度は毎戸1号墳に向かって歩いていると、白ネギをぶら下げているのがおもしろかったのか、「何しょんでぇ?」とニコニコ顔で声をかけられました。毎戸2号墳を見てきたとお話しすると、線路沿いに見やすい古墳があり、「〇〇山」(名前は失念(-_-;))と呼ばれていると教えてくださいました。
山と呼ばれるだけあって、毎戸1号墳は予想以上に大きな墳丘でした。側では本日の風物詩の代名詞?ともなったウメジロ(梅とメジロ)のほっこりシーンが見られました。
いろいろハプニングもありましたが、暖かな春の日差し、温かな地元の方々のおかげでいつもどおり、楽しい山行ができました。GPS機器のログは正常で「クルクル大作戦」もバッチリでしたが、5年半近くほぼ毎週使い続けたので、そろそろ寿命かと買い替えました。長いおつきあいに感謝しつつ、次回からは新しい相棒と楽しみたいと思います。
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