早朝の比叡山に☆丸子青良ヶ谷左岸尾根〜大比叡〜ニノ木ヶ尾根


- GPS
- 02:46
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 849m
- 下り
- 847m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
最近、朝のご来光を目指した登山が悉く失敗に終わっている。荒島岳では山頂部はガスの中であり、一昨日の瀬戸内の応神山でも雲に阻まれる。いずれの日も日中は晴天なのだが、ご来光のタイミングは晴れ間に恵まれなかったのだった。
この日は本来は出張の予定だったのだが、コロナウイルスのせいで今週もその予定はキャンセル。朝に家の近くで用事があったので仕事を休む。前日からの快晴が早朝まで続くのは間違いなさそうだ。車が廃車になったところなので、市内からアプローチ出来る比叡山へのご来光登山を試みる。
比叡山への登りは先日に下山で辿ったばかりであるが、最短ルートである丸子青良ヶ谷の左岸尾根を登る。この尾根は途中で好展望地からは夜の残滓のような明かりを散りばめた京都の市街が見える。ケーブル比叡まで一気に登ると既に空は明るい。再び京都の市街を振り返ると明かりはほとんど消えていた。
ロープウェイの山頂駅まで上がると6時10分、もうすぐ日の出の刻だろう。東の空が橙色に染まっている。なんとかご来光には間に合いそうだ。ガーデンミュージアム東側の駐車場の展望地に急ぐ。しかし、ガーデンミュージアムの東側にたどり着いたところで残念な事態に気がつく。この時期、太陽が昇る方向は東側の大比叡のピークと完全に重なっているのであった。
駐車場の北側から眺めてみると南比良の蓬莱山や権現山の山裾には霞の雲海が広がっている。琵琶湖の彼方には朧げに伊吹山が浮かび上がる。ご来光は見れずとも、この美しい朝の光景だけでもここまで登ってきた甲斐があったかと自分を慰める。
もうすぐ日の出が登り始めると蓬莱山にも朝陽が当たり始めるところだろうが、折角ここまで来たので、久しぶりに大比叡の三角点にご挨拶をしていくことにしよう。大比叡の三角点から東を望むと樹林の間から朝陽が差し込む。
下山は比叡山の南斜面でまだ下降したことがない尾根を目指す。大比叡から植林地の斜面を降って比叡山ドライブウェイに着地すると、なんとドライブウェイのカーブの向こうから東の空を昇ってゆく朝陽が正面に見えるではないか。ドライブウェイの終点の駐車場からはわずかに3〜400mほどの地点であった。朝陽を移して琵琶湖の湖面も黄金色の金属的な輝きを反射する。
わずかにドライブウェイを歩くとすぐに県境である。県境尾根を下ると再びドライブウェイに出てしまうので、その一つ手前の尾根を下降する。ニノ木ヶ尾根と呼ばれる尾根のようだ。
自然林の細尾根から始まる。すぐに急峻ではあるが植林の歩きやすい尾根に変わったと思いきや、どうも様子がおかしい。尾根の先に谷が見えるのだが、早すぎる。GPSで位置を確認すると、ニノ木ヶ谷に下降する支尾根に入り込んでいたようだ。このまま谷を下降しても良かったのだが、尾根の様子が知りたかったので尾根を登って、目当てのニノ木ヶ尾根に入る。
自然林の尾根はすぐに右手のニノ木ヶ谷のある西側から杉の植林が登ってくる。東側には自然林、西側には植林という林相が続き、その間には明瞭な古道が現れる。おそらくこの尾根も京都の音羽谷から延暦寺に昇る古道の一つであったのだろう。
尾根は下降するにつれてすぐ右手にニノ木ヶ谷が見えるようになる。沢は平流で降りやすそうに見えたので、沢沿いを下ることにする。まもなく堰堤が現れ、その手前を右岸に渡渉すると林道が現れる。
音羽川沿いの林道に合流し、林道を駆け下りるとマウンテン・バイクに乗った男性の方が登ってくる。最近は早朝のこの時間帯はこの林道はマウンテン・バイクの方が非常に多く見かける。石灯籠の手前から再び音羽川に下り、水飲対陣跡から梅谷沿いの道を下ると登山口までは早い。登山口の民家の軒先では早くも桜が咲いていた。
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