鳳凰三山(御座石鉱泉〜夜叉神峠)
- GPS
- 26:35
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 2,082m
- 下り
- 1,805m
コースタイム
9月16日 4:05鳳凰小屋 5:00地蔵岳 6:20鳳凰小屋分岐 7:00/7:15観音岳 7:40/8:00薬師岳 9:05南御室小屋 9:40苺平 10:30杖立峠 11:30夜叉神峠 12:15夜叉神峠登山口バス停
天候 | 9月15日曇り一時雨 9月16日晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰り:夜叉神峠からバスで甲府へ。広河原からの登山者で満員でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
御座石鉱泉から燕頭山までは急登で、バテないよう歩きました。その先は比較的ゆるやかな道で、鳳凰小屋へ。鳳凰小屋は美味しい水が豊富で周囲にお花が多く、スタッフが明るく親切でとても良い小屋でした。 小屋から稜線までは約1時間かかるので、ご来光を見るためにはその分早めの出発が必要です。ヘッドランプで歩いても特に迷ったり危険なところはありませんでした。オベリスクは、ロープが無く、上まで登ることはできないようです。その他、特に危険なところはありませんでした。 下山路は、夜叉神峠としましたが、小屋の人の話では、広河原への下山は急な下りで下部は道も悪いそうです。中道の下りは標高差1700mあり、樹林帯で展望があまりなく、結構きついとのことでした。 |
写真
感想
新宿発スーパーあずさ1号で隣り合わせた登山者が、同じ鳳凰三山に行くとのことで、いろいろと話しをしながら楽しい車中でした。彼は夜叉神峠から南御室小屋にテント泊、鳳凰三山から広河原へ下山予定とのこと、今回が初めてのテント山行とのことでした。我々はその時の予定では、御座石鉱泉から鳳凰小屋宿泊、鳳凰三山を歩き青木鉱泉に下山する計画だったので、明日どこか稜線で再会できるといいですね、と言って、甲府で彼が降りるのを見送った後、韮崎で下車しました。
韮崎からはタクシーを頼み、途中三角形の山容の山があり、あれが茅ヶ岳ですよと教えていただきました。深田久弥さんの終焉の地であり、私が教わった今は亡き先生が植樹をされた場所であり、いつか行ってみたいと思いました。
御座石鉱泉に到着し、登山開始。鉱泉の宿で登山カードに予定のコースを記帳すると、小屋のおじさんが、下山するなら夜叉神峠のほうが道が良くて展望もいいですよ、と教えて下さり、そちらに変更しようかと思いながら、急登を登り始めました。燕頭山までの登りは結構きつく、曇り空で休むと汗が冷え寒いので、ゆっくり長く歩きました。途中、地下足袋を履いた若い女性が下山してきて、女性の地下足袋姿は珍しいので聞いてみると、以前鳳凰小屋でお手伝いをしていたとのこと。爽やかな方でした。その後何とか燕頭山に到着。笹の原と樹林の静かな平らな山頂でおにぎりを食べ小休止。その後は、比較的ゆるやかな登りで、途中雨にふられ雨具をつけ、思ったより早く鳳凰小屋に着きました。
小屋の前でおじさんが出迎えて下さり、麦わら帽子をかぶった元気な女性に部屋を案内していだきました。荷をおき、小屋の前の広場にあるベンチでビールで乾杯。小屋のおじさんはとても気さくな方で、小屋の周りに咲くホウオウシャジンやタカネビランジ、シラヒゲソウなどを教えて下さり、明日の下山ルートも夜叉神峠のほうが良いと教えていただき、コースを変更することとしました。夕食は5時からで並びましたがもう少しのところで入りきれず、6時からの部になりました。美味しいカレーをおかわりしてお腹いっぱいになりましたが、ご飯もカレーも品切れとなり、全員の方には回らなっかたようです。食後外に出ると、昼間小屋の前で焚き火をしていたおじさん(小屋の中に貼ってあった新聞の切り抜きで知りましたが、甲虫博士とのこと)が、「カレーとご飯の量を推し量って作るのは難しいんだよね。ここのカレーは疲れた登山者のために、辛くて少し塩分も多めにしてあるんだ。」と話していました。確かに、辛くて食欲のわく美味しいカレーでした。ご馳走さま。
夜は早めに休み、翌朝3時半起床、4時出発。外は暗く、空には星が瞬き、ヘッドランプで出発。1時間ほどでうす明るくなってきた頃、地蔵岳の稜線に到着。オベリスクの基部の近くまで登った後引き返し、賽の河原でご来光を迎えました。オレンジ色に輝く光がお地蔵様や白い花崗岩の砂を染め、オベリスクが天を目指してそびえています。後ろを振り向けば甲斐駒ケ岳が徐々に明るく照らし出され、いい山だなあ、とあらためて思いました。
稜線を進み、アカヌケ沢の頭を過ぎ鳳凰小屋分岐で、小屋で作っていただいたおにぎりの朝ご飯を食べ、観音岳へ向かいました。山頂は快晴、360度の素晴らしい展望です。目の前に甲斐駒、仙丈、北岳、間ノ岳、農鳥、から南部まで見え、その向こうに、中央アルプス、北アルプス、八ヶ岳、奥秩父、富士山、と、胸のすくような眺めでした。その後、薬師岳へ向かい、山頂で記念写真を撮り、岩に登って遊んで、夜叉神峠への下山路を行きました。昨日電車で隣だった登山者と会わないなあと思っていた矢先、下から大きなリュックを背負って登ってきました。再会を喜び、お気をつけてと話し合い、握手をして別れました。お名前くらい聞いておけば良かったかな、と下山しながら、一期一会という言葉が浮かんでいました。南御室小屋は静かな樹林の中に建つ、山小屋らしい感じの小屋でした。夜叉神峠までは、比較的ゆるやかな下りで、快適に歩くことができ、御座石鉱泉や鳳凰小屋のおじさんに教えていただいたとおり、このコースを歩いて良かったです。ありがとうございました。
無事下山し、バスで甲府へ向かい、山行終了となりました。
鳳凰三山は展望が良く、白い岩が美しく、天気がよければそれほど危険な所もなく、楽しい稜線歩きができ、いい山でした。一泊お世話になった鳳凰小屋は、水が豊富で美味しく、カレーがまた美味しく、小屋のスタッフの方々が明るく親切で、素晴らしい小屋でした。ぜひまたいつかお世話になりたいと思います。ありがとうございました。
そして一緒に登ったyut、ありがとう。一人ではくじけることがあったかも知れないけれど、一緒だから楽しく登れました。
よろしければブログもご覧ください。
鳳凰三山(1)
http://blogs.yahoo.co.jp/iyominamiboso/37519582.html
鳳凰三山(2)
http://blogs.yahoo.co.jp/iyominamiboso/37519947.html
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