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Yamareco

記録ID: 226218
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ハイキング
剱・立山

黒部峡谷 下ノ廊下 (旧日電歩道) 黒部ダム→欅平

2012年09月17日(月) 〜 2012年09月18日(火)
 - 拍手
GPS
28:00
距離
25.0km
登り
1,351m
下り
2,244m

コースタイム

- 9/17
8:00黒部ダム-9:15内蔵助谷出会-10:50大ヘツリ-12:40昨年の崩壊箇所-13:15十字峡-13:55作廊谷-14:45東谷吊橋-15:05仙人谷ダム-15:20関電人見平寮-16:00阿曽原温泉小屋

9/18
5:25阿曽原温泉小屋-7:00折尾大滝-7:20堰堤のトンネル-8:05大太鼓-8:25志合谷トンネル-10:20欅平
天候 17日: 曇りのち晴れ
18日: 晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
- 往路 (信濃大町→黒部ダム)
出発日の朝に信濃大町駅北側にある大町市営駐車場(コインパーキング)にマイカーを駐車. 6:15 始発の扇沢行バスで扇沢に行き, 扇沢から関電トロリーバスで黒部ダムに. バスの時間は日によって変わるので立山黒部アルペンルートのウェブページ参照.

- 復路 (欅平→信濃大町)
欅平から黒部峡谷鉄道, 富山地方鉄道, JR北陸線, JR大糸線を乗り継いで信濃大町まで戻る. 欅平10:33発で信濃大町着が17:07 (途中宇奈月で1時間の温泉タイム確保). 9月平日午前中の黒部峡谷鉄道はガラ空き. 普通車で 5-6人/1両くらいで大きなバックパックも邪魔にならなかった.

- 駐車場料金
9/17 5:08 〜 9/18 17:21 の駐車で \3,100
コース状況/
危険箇所等
o 黒部ダム〜内蔵助谷出会
小さいアップダウンを繰り返す. 黒部川には近くないところが多く単調. 内蔵助谷は休憩適地. 山と高原地図には[水]マークがありますが, 水場発見できず. 沢の水が飲めるということか ?

o 内蔵助谷〜黒部別山谷
コース上一番楽しい所. 絶壁を繰り抜いた歩道, 直ぐ下を流れる黒部川の激流が楽しめます. 大ヘツリは特に看板等はありませんが, なんとなくそれっぽいところがそうです. すれ違いがなければ通行も特に問題なし.

o 黒部別山谷〜十字峡
赤ムケの壁付近は別山谷以南の道同様, それなりにスリリング. 広河原まで行くと, これまでが極端にスリリングだったため, 非常に退屈. 昨年秋の地震による崩壊地も綺麗に木道が整備されており通行問題なし. 十字峡吊り橋手前の水平歩道端点, およびその一段下に小さいスペースがあり, 休憩適地.

o 十字峡〜東谷吊り橋
十字峡から再度登り返すと, ひたすら水平歩道. S 字峡あたりの壁には資材置き場か何かのスペースが数カ所岸壁に掘られており, 休憩可能. テントも張れるくらいの大きさなので緊急時のビバークにも使えそう. 黒四発電所を過ぎると東谷吊り橋まで急坂を下る.

o 東谷吊橋〜人見平
この区間は関電の施設. 作業員の方々とすれ違うこともあり. 仙人ダムから先は関電の建造物の中を通るが, ここのコース取りがややこしい. ダム入り口に付近のコース説明の看板あり.

o 人見平〜阿曽原温泉小屋
関電人見平寮の横を過ぎると急坂で水平歩道への登り. 登り切ればひたすらフラット. そして阿曽原温泉小屋まで再度急坂を下る.

o 阿曽原温泉小屋〜水平歩道北端
阿曽原から水平歩道まで短いですが急な登りが続きます. ここさえ登りきればあとはほぼフラット. トレイルはよく整備されており, 足を踏み外したりしない限りは特に問題なし. 断崖絶壁の道ですが, トレイルの下に潅木や草が生えていて直下があまり見えないので高度感もなくイマイチ退屈.

o 志合谷トンネル
トンネルが曲がっているので照明必須. 足元は道の端に水路が切ってあるため問題なし. 10mほど水路がないところがあり, ここだけぬかるんでいるが山用の靴なら特に困らない. 私はローカットの山靴を履いていますが, ソールのゴム部分しか濡れませんでした. 季節や雨量によって変わるのかもしれませんが, 少なくとも現状は特別な装備は不要.

o 阿曽原温泉小屋テント場
非常にフラットで適度に草が生えている. 場所の区切りはなく, 好き勝手にテントを張る感じ. トイレは和式水洗. 水場は蛇口が10個くらいついたキャンプ場のような感じ. 北側は谷からの風が強いが, 谷から生暖かい風 (谷に温泉があるのか?) が流れてくるので温かい (夏場は暑いと思われる). 南側 (小屋に近い側) は風が当たりにくいが気温は低い.

o トイレ
コース上, トイレは阿曽原温泉小屋のみ

o 沢との交点での渡渉
橋が架かっていない沢が何箇所かありますが, 今年は水不足のせいか, いずれも飛び石 2, 3 回で非常に簡単に渡れます. 雨が多い時はどうなるかわかりませんが, 現状は全く問題なし.

o 休憩適地
- 内内蔵助谷
- 黒部別山谷
- 十字峡吊り橋南の小さなスペース
- 東谷吊り橋〜仙人ダム間のどこでも
関電の施設で車が通れるスペースが確保されており, 道幅広く, スペースもたくさんあり
- 志合谷から500mくらい北の小さなトンネル
幅の広いトンネル. 暑い日には中は涼しくて気持ちいいです. 木材などが積んであり, 座って休憩するのにも適します. ここから欅平の間は休憩適地なし.

o 紅葉の状態
全く始まっていません. 上から下まで緑ですw

o 携帯 (docomo)
黒部ダム, 大太鼓, 志合谷より北の欅平から影にならない所は圏内.
阿曽原温泉小屋は圏外.
他は未確認.

o 宇奈月の日帰り温泉
温泉会館が定休日で入れなかったので観光案内所(無料休憩所いっぷく処内)に聞きに行くと, その日に日帰りで入れるホテルの一覧が貼り出してあった. 私は最寄りの宇奈月グランドホテル (\1,000 タオル付) に入りました. 広くて綺麗な浴場でした.
早朝の信濃大町駅. 扇沢行のバスには 10 人弱の乗客.
早朝の信濃大町駅. 扇沢行のバスには 10 人弱の乗客.
黒部ダムは観光放水中. これだけ離れていても水しぶきが飛んできます.
黒部ダムは観光放水中. これだけ離れていても水しぶきが飛んできます.
内蔵助谷よりダムよりにある沢
内蔵助谷よりダムよりにある沢
内蔵助谷出会いの看板. 通るなと書いてありますが通れます.
内蔵助谷出会いの看板. 通るなと書いてありますが通れます.
内蔵助谷
対岸に新越の滝が見える
対岸に新越の滝が見える
新越の滝と大ヘツリの間のあたりにスノーブリッジが残っていました. 雪が残っていたのは志合谷とここだけ.
新越の滝と大ヘツリの間のあたりにスノーブリッジが残っていました. 雪が残っていたのは志合谷とここだけ.
途中の岩に巨大な赤丸ペイント. どういう意味なのでしょうか ???
途中の岩に巨大な赤丸ペイント. どういう意味なのでしょうか ???
大ヘツリとか. 通過してから撮ったので逆光です. 通過中は面白すぎて写真撮るの忘れていましたw
大ヘツリとか. 通過してから撮ったので逆光です. 通過中は面白すぎて写真撮るの忘れていましたw
トレイルの直ぐ横が黒部川の激流
トレイルの直ぐ横が黒部川の激流
山と高原地図の「仮設丸太橋・梯子・足元注意」とある箇所. ここは梯子で大きく高巻きます.
山と高原地図の「仮設丸太橋・梯子・足元注意」とある箇所. ここは梯子で大きく高巻きます.
赤ムケの壁付近
別山谷から10mくらい北側の水場. 沢の水より冷たくて気持ちいい
別山谷から10mくらい北側の水場. 沢の水より冷たくて気持ちいい
2011年9月の地震による崩壊箇所. 長い木道が掛けられています. 通行の困難は全くないが「止まらないでさっさと渡れ」の注意書きあり
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2011年9月の地震による崩壊箇所. 長い木道が掛けられています. 通行の困難は全くないが「止まらないでさっさと渡れ」の注意書きあり
十字峡吊り橋. 吊り橋の下は激流でなかなかの迫力です.
十字峡吊り橋. 吊り橋の下は激流でなかなかの迫力です.
十字峡〜東谷の間. このあたりは完全に水平歩道.
十字峡〜東谷の間. このあたりは完全に水平歩道.
木々の間から徐に黒四発電所が見えてきました. 急峻な山肌にぽっかり人造物が浮かんでいるさまはなんとも気味が悪いですw
木々の間から徐に黒四発電所が見えてきました. 急峻な山肌にぽっかり人造物が浮かんでいるさまはなんとも気味が悪いですw
東谷吊り橋. 吊り橋の長さ, 高さは十字峡より上です. 1人づつ渡って下さいとの注意書きが. 確かに揺れると怖いです.
東谷吊り橋. 吊り橋の長さ, 高さは十字峡より上です. 1人づつ渡って下さいとの注意書きが. 確かに揺れると怖いです.
東谷吊り橋と黒四発電所.
東谷吊り橋と黒四発電所.
東谷〜仙人ダム間の通路. この通路は関電の自動車が通るようです.
東谷〜仙人ダム間の通路. この通路は関電の自動車が通るようです.
仙人谷ダムが見えてきました
仙人谷ダムが見えてきました
仙人谷ダムの先で関電の建物の中を通ります
仙人谷ダムの先で関電の建物の中を通ります
同じく関電の施設の中がコースです
同じく関電の施設の中がコースです
途中, 関電黒部専用鉄道と交差
途中, 関電黒部専用鉄道と交差
この鉄格子の扉を開けて建造物の外に出ます
この鉄格子の扉を開けて建造物の外に出ます
関電人見平宿舎横を通過. とても黒部の山奥という感じではない. ナンバーのない軽トラが止まっています.
関電人見平宿舎横を通過. とても黒部の山奥という感じではない. ナンバーのない軽トラが止まっています.
朝の阿曽原温泉小屋テント場. 右の建物がトイレ. 既に半数以上の人が出発済み.
朝の阿曽原温泉小屋テント場. 右の建物がトイレ. 既に半数以上の人が出発済み.
折尾大滝. この沢の水も飲めました.
折尾大滝. この沢の水も飲めました.
折尾谷と志合谷の間の沢. ここは堰堤の中に通路が作ってあ, この中を通ります.
折尾谷と志合谷の間の沢. ここは堰堤の中に通路が作ってあ, この中を通ります.
志合谷が見えてきました. ガレガレの上に残雪. とてもトンネルなしには通れそうにないです.
志合谷が見えてきました. ガレガレの上に残雪. とてもトンネルなしには通れそうにないです.
志合谷トンネル入口
志合谷トンネル入口
志合谷北側より谷向いの水平歩道の様子. 通っているときは特にわかりませんが, 向かいから見るとすごい所に道があるのがわかります
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志合谷北側より谷向いの水平歩道の様子. 通っているときは特にわかりませんが, 向かいから見るとすごい所に道があるのがわかります
志合谷北側の小さいトンネル. 休憩適地です.
志合谷北側の小さいトンネル. 休憩適地です.
欅平の手前で後立山連峰が見えました. 右の方のゴツゴツしたのは不帰ノ嶮でしょうか ?
欅平の手前で後立山連峰が見えました. 右の方のゴツゴツしたのは不帰ノ嶮でしょうか ?
欅平到着. 写真右の階段が登山道の入口. 駅前テラスのすぐ横です
欅平到着. 写真右の階段が登山道の入口. 駅前テラスのすぐ横です

感想

夏休みが終わり紅葉が始まる前の空いているこの時期, 平日に剱岳にでも行こうかと黒部近辺を色々と調べていると, 阿曽原温泉小屋のウェブページに下ノ廊下が既に開通しているとの情報を見つけた. 以前から行きたかったこのコースだが, 紅葉の混雑時は避けたいと考えていたので, これはまたとないチャンス. さらに, このコースなら「水平歩道」と呼ばれるくらい平だからテント泊の重い装備で行っても大きなディスアドバンテージとはならないと考え, 欲をこいて数年ぶりのテント泊とすることにした.

朝の扇沢行バスの乗客は10人ほど. このうち 5 人くらいは下ノ廊下に行く人だった模様. 個人的主観ではコースのハイライトはほぼ 1 日目に集中している感. 一番はやはり大ヘツリ前後の激流のすぐ横を壁にへばりつくような道で通る箇所. こんな風景, 多分日本ではここだけだろう. 歩くのが面白くて写真を撮るのを忘れてたw 黒四発電所から人見平までの関電施設内の区間を通過する箇所も面白い. 黒部の山奥を歩いているのに突然人工物の中を通過するなんとも言えない違和感が楽しかった.
阿曽原温泉小屋のテン場は当日は 15 帳ほど. テン場の一番北の端にテントを張ったところ, どうも北側の谷から生暖かい強風で吹き込んできて, 夜になっても気温が殆ど下がらなかった. このあたりは高熱隧道の上にあたる箇所なので, 火山性の熱源があるのだろう. 風はやや強かったが, テントの中でシュラフも何も使わずに快適に寝れた. 逆に, 水場や小屋に近い場所は風は吹いていなかったが, 夜は気温が下がっていた.

2 日目, 朝, 未だ明るくなる前にヘッ電装備で欅平に出立していく人多数. 私は特に急ぐ理由もなかったので 5:20 くらいに明るくなってから出発. 最初の登りを登り切ると後はひたすらフラット. 堰堤の中の通路や志合谷トンネルを抜けてひたすら歩く. 欅平が近くなると駅の放送の音などが聞こえてくる. 水平歩道北端から欅平までの長い下りを終えると, 欅平駅前のデッキ. 最後はかなり食傷気味だったので, 欅平に着いた時の達成感はひとしおだった.
欅平を散策することもなく 15 分後の電車の切符を買いガラ空きのトロッコに乗車. この日は歩きよりもトロッコ列車のほうが楽しかったかもw 宇奈月での 1 時間の乗り継ぎ待ちの間にダッシュで風呂に入って, その後, 電車を乗り継ぎ乗り継ぎ信濃大町まで戻る. 後で写真を確認してて気が付いたが, 初日の信濃大町駅で一緒のバスに乗った方が歩いたコースから戻りの電車まで全部同じだった.

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利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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