銀杏峰 〜部子山は途中敗退したが〜 [福井県 大野市]


- GPS
- 08:02
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,226m
- 下り
- 1,216m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
銀杏峰から部子山にかけては残雪不足とブッシュで苦戦する。 |
写真
感想
残雪期の登山が出来ていないことに気が付いたので、銀杏峰〜部子山の縦走を決行することにした。
福井市で大雨の中車中泊し、登山口になる宝慶寺いこいの森に到着しても雨が止まず、雨雲レーダーを見る限りでは8時には止む筈なのでいつでも出れる準備をして待った。
予想通り、8時には雨が止んだので出発する。
名松新道と言う登山道を歩き始めてすぐにショウジョウバカマが迎えてくれた。
春の息吹を感じながら綺麗な登山道を登り続けると林道に出た。
林道からまた登山道に入って登るに連れて、踏ん張るとヌルっと滑り出すようになった。
雪解け直後の泥濘なので非常に歩きにくくなった。
標高1000mで残雪が出てきたので、とりあえずアイゼンを付ける。
一気に雪山へと化して直ぐに前山の直下に入るが、この直下はかなりの傾斜だ。
ロープを掴みながら登るもアイゼンを付けてても滑りやすく、更に踏抜く為に苦戦しながら前山を登りきった。
ガスに覆われ景色は無い前山で小休止した。
その後も踏み抜きが酷いので、堪らずワカンに付け替えた。
すると、あんなに踏み抜いて苦戦してたのが嘘のように歩きやすくなった。
登るにつれて北側が開け始め、展望を拝めると雲海を纏った素晴らしい光景になっていた。
これでテンションが上がり、今までの疲れも吹っ飛んで高木が無くなった雪原を夢の様に登った。
銀杏峰山頂に着き、景色を拝めば360度の大雲海に覆われ、荒島岳、姥ケ岳、能郷白山に隣の部子山が雲海から顔を出していた。
雲海になる事は登る前から予想はしていたが、想像以上だったので嬉しかった。
大雲海で素晴らしいが山頂では小休止に抑えて、西の部子山へと進んでいく。
小葉谷コースとの重複は気持ちよく歩ける。
先行者はアイゼンでのツボ足で踏み抜きながらでも俺はワカンで快適だ。
今更だが、こんなにも差があるのかと驚く。
小葉谷コース分岐を過ぎて、いよいよ縦走尾根に入るが時期が遅かったのか、残雪が少ないのかブッシュがうるさく漕ぎながらになる。
踏抜く事はないが、そんな環境だったので通過時間も余計に掛かってしまう。
部子山取り付けの暗部で時間は12時半を回ってしまったのでここで引き返すこととなる。
どちらにしても登ったところでガスに覆われてるだろう。
暗部から登り返して疲れもピークに達したので中休止する。
そしてやたら眠たくなっているが、時間もギリギリなので仮眠は取らずに小葉谷コース分岐まで戻る。
1時間掛けて戻れた。
小葉谷コースの下りは激下りだ。
そうなるとワカンは非常に邪魔になって下りにくい。
そこで思いついたのは山スキーの応用だ。
ワカンを滑らせながら下る。
当然スキーとは程遠い滑りだが疲労は軽減された。
雪が無い部分も出てくるとワカンは邪魔でしかなくなり、外せばまた残雪区間に入る厄介なエリアに入った。
当然ツボ足で膝まで踏抜く為に、下りでも疲れるし滑る。
アイデアは出てくるもので、ケツ滑りで下ればイケると思いやってみるとなんと快適なんだ。
初めからこういう滑り方にすれば良かったって思えるくらい快適だし、意外にも安全だった。
後悔したのはズボンだけでもカッパを履くべきだった事。
ケツが濡れて冷たかった。
残雪は標高900mで全て無くなり、林道を跨いで最後の下りを経てまた林道に降りきった。
林道歩きはそこそこ長く、戻り切るのに50分も掛かった。
途中イノシシのうめき声で威嚇されたみたいだが、特に気にすることはなかった。
やはり部子山取り付けでの判断は正しく、戻った時間は16時を超えていた。
残雪登山、時期的に遅かったみたいだが、短時間でも素晴らしい360度の雲海が見れたので良しとしよう。
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