穴場でした***笠ヶ岳


- GPS
- --:--
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 2,023m
- 下り
- 2,015m
コースタイム
⇒07:19標高1700Mの標識⇒07:30標高1800Mの標識⇒07:42杓子平までの中間点⇒08:08標高2200Mの標識
⇒08:46杓子平08:56⇒09:46笠新道分岐⇒10:16抜戸岩⇒10:41笠ヶ岳山荘⇒10:52笠ヶ岳山頂11:45
⇒12:40笠新道分岐⇒13:25杓子平⇒15:00笠新道入口⇒15:50登山者用駐車場
天候 | 雲が多い晴れ。 (太陽が、雲から出たり隠れたり) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(スノーシェードの途中で左折できる場所があり、その先に駐車場があります。 最初はわからずに通り過ぎてしまいました) 長野自動車道松本IC⇒国道158号線⇒安房峠道路⇒国道471号線⇒県道475号線⇒新穂高温泉駐車場 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山ポストは左俣林道の途中にあります。 (新穂高バスターミナルから10分程歩いたあたり) ・笠新道入口から山中に入ります。 笠新道から杓子平まで一気に1000M以上登ります。 ジグザグに急登が続きます。 コース場には、現在の標高を示す標識がいくつかあります。 (1450M, 1700M, 1800M, 1920M) ・杓子平からカール内を300M程登ると笠新道分岐(縦走路)に合流します。 ・笠ヶ岳山頂への登りは岩礫帯が続きます。 |
写真
感想
5連休を取りました。
そのうち、3日間は山登りの予定でした。
1年前から考えていた計画で、槍〜奥穂〜西穂と歩くつもりでした。
着々と準備を進めていたのですが、前回の八ヶ岳が天候不良で2週間ずれ込んだため、
八ヶ岳(テント泊)から戻って、2日程で槍〜穂高(テント泊)にでかけることになりました。
さすがに、ちょっと過密日程ではないか?と疑問を持ちました。
当然、疲労や怪我の心配もでてくるし、そう簡単には縦走できないと思う。
仮に何とか縦走できたとしても、疲労でヘロヘロな状態では楽しくない。
そう考えると、『山は逃げない』という名言が頭に浮かびました。
結論として、槍〜穂高縦走は来年夏に延期して、家でのんびりとすることにしました。
しかし、5連休全て家にいるのは勿体無い!
今年も北アに行きたいし。
そこで、来年以降の槍〜穂高縦走の前に、一度、槍〜穂高を見ておこうと思いました。
槍〜穂高がよく見えて、気軽に日帰りで登れる山ということで、アッサリと笠ヶ岳に決まりました。
笠新道から登ってクリア谷を降りるルートを検討しましたが、調べてみるとクリア谷は荒廃していて危険との
情報がありました。
日帰りとはいえ、それなりにロングなので、今回は無理をせずに笠新道のコースをピストンすることにしました。
駐車場は新穂高温泉登山者駐車場(無料)を利用しました。
競争倍率が高く、早朝の3時近くには満車になるとの情報がありましたが、自分が到着したのは深夜2時過ぎ頃で、
駐車場には未だ少しの空きがありました。
早朝5時30頃、明るくなってきたので、準備をして登山開始。
笠新道入口を目指して林道を歩きます。
すぐに目の前にカモシカが飛び出してきました。
突然人間が来たので、カモシカも驚いたようですが、自分もかなりビックリしました。
1時間近く林道を歩いた末、笠新道入口に到着。ここから山中に入ります。
すぐに急登が始まり、ジグザグと山の斜面を登っていきます。
やがて背後に槍〜穂高が姿を現します。
この後、ず〜っと槍〜穂高を背にして登りますが、午前中は逆光のためにあまり綺麗に見えません。
ひたすら斜面をジグザグに登っていくと、周囲の木々が紅葉で綺麗に色付いてきました。
更に登り、低木帯に入ると足元に岩が目立つようになります。
延々と続いた急登を終え、紅葉した低木の間を抜けると、突然目の前が開けて小広いカールと
笠ヶ岳〜抜戸岳の稜線が現れました。
ここが杓子平でした。
杓子平はビュースポットですが、紅葉がかなり進んでいて、ここから見える景観は素晴らしかったです。
延々と続く急登を終えた後に、突然目の前に大絶景の別世界に広がる演出は、かなりMY評価が高いです。
杓子平には自分以外に2人程いて、紅葉に彩られたカールと背後に聳える笠ヶ岳をバックに写真を撮り合いました。
杓子平から先は、素晴らしい景色のオンパレードで、写真撮影に夢中になり、足が進まなくなりました。
笠新道分岐に着くと、笠ヶ岳を目指して尾根歩きが始まります。
この稜線は岩も砂も真っ白で、青い空・緑のハイマツ・紅葉の赤い葉と相まって大変綺麗でした。
眼下に見える笠ヶ岳の裾野も、赤や黄色の紅葉で美しく染まっています。
しかし、これだけ綺麗な景観なのに、人の数が本当に少ない。
笠ヶ岳は百名山で、紅葉も進んでいる状態だというのに、抜戸山から笠ヶ岳に続く稜線上には誰もいない。
尾根道をアップダウンを繰り返して進み、いよいよ笠ヶ岳の登りが始まりました。
笠ヶ岳山頂までは岩礫帯が続きます。
笠ヶ岳山荘を横目で見ながら通過し、更に岩礫帯を登って一気に笠ヶ岳頂上に到着しました。
山頂からの展望は抜群で、槍〜穂高〜焼岳、乗鞍岳、御嶽山、黒部五郎岳、薬師岳、鷲羽岳、水晶岳、立山、剱岳等
が確認できました。
また、遠くには富士山も見ることができました。
山頂で昼食を取ったあと、しばらく休憩しました。
登頂後はすぐに下山することが多いのですが、今回はしばらく山頂にいました。
すると時間が経つにつれて太陽が真上に昇り、今まで逆光だった槍〜穂高に陽があたりだしました。
笠ヶ岳山頂から見る槍〜穂高の景観は迫力がありました。
天を突くような槍の穂先から、大キレット、北穂、涸沢岳、奥穂、西穂と鋭い岩稜が続いている。
こうして対面から眺めると、槍〜穂高縦走コースが良くわかります。
同じ北アの岩山である劔岳と比べると、北穂・涸沢岳・奥穂と続く岩壁は重厚で重みがあるような印象を受けました。
深田久弥は、穂高を『南の重鎮』、劔を『北の俊英』と表現していましたが、なるほど、確かにそんな感じだな〜
と思いました。
山頂からの写真を撮影をした後は下山に向かいました。
下山時に見えた穂高は、中腹付近が紅葉で彩られて綺麗な帯ができ、『三段染』になっていました。
涸沢の紅葉も、今日あたりは綺麗だろうな〜と考えながら駐車場に向かいました。
笠ヶ岳から見た槍〜穂高は、やはり素晴らしかった。
来年、もし機会があれば、あの上を歩いてみたいと感じました。
コメント
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nabekaさん、こんばんは。
北アの穴場、笠ヶ岳いいですねぇ
紅葉もちらほら色づき始めたようで、いつかテント担いで双六までの稜線歩いてみたいですね
雷鳥さんにも会えたようで
本物の雷鳥さんが、ぬいぐるみと気付かずに一緒にいたら面白かったんですけど
個人的に、剱と槍は登るより見て楽しむ方が好きです
こんばんは nabekaさん
お疲れさまでした
来週、行こうと思っていたのですが、先を越されてしまいました
頂上からは、槍穂、遠くは剱まで見えて、
紅葉も始まっていましたし、いい日でしたね
私も、是非、肖りたいです
今年は、南アに2回も行ってしまい、
北アが疎かになっていたので、行かなくちゃ
益々行く気にさせてレコに感謝です
山行、続いてますね。
ただ今高崎は台風が近づきつつあり、スゴイ風になっています。
笠ヶ岳は一昨年、新穂高ロープウェーから見ました。雄大な山でした。
北アルプスも紅葉が綺麗になりましたね~
一昨年、新穂高ロープウェーで西穂高に行き、昨年は岳沢〜前穂〜奥穂〜北穂に行ってきました。今年はnabekaさんの計画と同じ、槍〜奥穂〜西穂を計画していましたが、孫の誕生で断念のようです
このコース、いづれ縦走したいと考えています。
お疲れ様でした。
Maieさん、こんばんは。
笠ヶ岳、ホント、穴場でした!
駐車場はいっぱいだったのに。
(やっぱり穂高が多いのかな?)
笠ヶ岳頂上から眺めると、Maieさんの言うとおり、双六まで歩きい気分になりました。
(凄く気持ちよさそうな稜線が続いてました
ぬいぐるみの雷鳥は、見た瞬間、Maieさんの会津駒レコのフクロウを思い出しました。
本物の雷鳥さんが近くにいないか見てみましたが、残念ながらいませんでした。
(雷鳥さん、期待してたのですが、今回はあえませんでした
※Maieさんが歩いた槍〜穂高は来年以降に挑戦します
今年、1度も北アに行ってなかったので、
とりあえず、行けてホッとしてます。
やっぱり、北アはいいですね!
つくづく感じました。
贅沢を言えば、鏡平の鏡池から逆さ槍・穂高を見たかったのですが…。
(まあ、笠ヶ岳は急きょ計画したので、仕方ないですが
来週あたりは、多分素晴らしい紅葉
※笠新道は『沢の道』は無かったです。
クリア谷コースは別ですが。
是非、笠ヶ岳山頂でも雄叫びを
北アの紅葉、着々と進んで綺麗になっていました。
家にいると気付かないですが、山に行くとシッカリと秋になりつつあることを実感できました。
ozesaiさんも、毎年、穂高周辺に行っているのですね。
お孫さんの誕生ということで、先ずはおめでとうございます。
ozesaiさんのDNAを受け継いでいるのなら、生まれついてのクライマーかもしれないですね
槍〜穂高は、今回断念しましたが、自分の場合は延期して良かったような気がします。
最近は山行が続いていたので、多分疲れもあっただろうし、そういう意味では、来年以降に
ゆとりを持って再計画
※ozesaiさんの槍〜穂高も楽しみにしてます。
(+ジャンダルムも?)
nabekaさん、こんにちは!
5連休の過密スケジュールをやめて笠日帰りに
本当はテント張りたかったんではないですか〜
それにしても天気に恵まれ紅葉もはじまり素晴らしいですね!
笠〜nabekaさんで10時間ならうちはやはりお泊まりかな
でも笠新道をテント担いでもしんどそう
北アは最高〜ですがその分あまくないですね
行きたいな〜。
でも来週はU先生のHOTな情報をもとに
fall
fallさん、こんばんはー。
土日に八に登った後、水木金でテント泊の予定でしたが、
結局、水木金は家でのんびりして、土曜日に笠ヶ岳に登りました。
あまりスケジュールを詰めすぎると、疲労等もありますが、
モチベーション的にも難しいですね
(なかなか、すぐには次の山行に気持ちを切替えられません…
テント装備時のザックの重量は13kgくらいにして、パワー不足を補ってますが、
連チャンだと、やっぱり厳しそうですね…
北アは最高
笠ヶ岳山頂から眺めると素晴らしい稜線が続いていて、
稜線の先には素晴らしい山々が連なっているのですが、
あまくない山ばっかりだな〜
(fallさんと同じことを思いました!
お泊りコースなら、笠新道ではなく、小池新道経由で鏡平に宿泊するのも面白そうでした
(fallさんが立寄った、鏡池からの逆さ槍・逆さ穂高、次回の宿題になりました)
U先生なら、日帰りで鏡池を経由することもできそうですが…
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