幌尻岳


- GPS
- 12:32
- 距離
- 30.5km
- 登り
- 2,136m
- 下り
- 2,123m
コースタイム
- 山行
- 11:17
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 12:31
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
今年の目標の一つ幌尻岳。7月か8月か、例によって天気予報をウォッチ。幌尻岳周辺は19日〜21日晴れ時々曇り。行こう。早速、計画作り。ルートは三つある。チロロ林道コース、新冠コース、幌尻山荘コース。どのコースも一長一短あり。経験者のアドバイスで幌尻山荘コースに決定。
このコースはシャトルバス、幌尻山荘とも事前予約が必要。申し込みは、とよぬか山荘に。早速、とよぬか山荘に電話、空いていますとのこと。飛行機、レンタカー、民宿を予約。ところが、天気予報が微妙に悪化傾向。雨雲予報を見ると幌尻岳周辺も雨予想。額平川が増水すると登山禁止になる。禁止にならないまでも増水した川の渡渉は大丈夫だろうか。だんだん心配になり、沢靴を購入。練習したかったが、もう時間がない。
主だった荷物は宅急便で送り、キャリーバック一つで出発。予定通り千歳に到着。どんより曇っている。二風谷のアイヌ博物館に立ち寄りたかったが、想定より時間がかかりパス。コンビニでスポーツドリンク、食糧を購入する。実は、日帰りの予定だが、シャトルバスの時間が決まっている。第一便が3時出発、帰りの便の最終は17時。このバスに間に合わない場合は幌尻山荘又はバス停のプレハブで宿泊しなければならない。しかも山荘は宿泊するだけで、寝具、食事は無し。全て持っていかなくてはならない。日帰りのためにはなるべくザックを軽くしたい。宿泊するための最低限のものを詰め込む。それでも重い。往復30km 累積標高差2000m以上。ほぼ同じような条件の飯豊山、塩見岳を歩いたが、ここは渡渉がありどれくらい時間がかかるか計算できない。不安。
とよぬか山荘は廃校の中学校を改装して作られている。駐車場には20台位止まっている。他県ナンバーが多い。皆さんフェリーで来ているようだ。一部屋に二段ベッドが6台、12人宿泊できる。今日は4名のみ。他の部屋の人を入れても10人程度だろうか。内二人は、今日下山してきた人。いろいろ情報を貰う。渡渉は深いところで膝上程度、そんなに増水していないようだ。取りあえず安心。明日一便で行く人は2名とのこと、意外と少ない。
朝2時半起床し、3時に予定通りバスで出発。かすかに雨が降っている。予定通り4時にゲート着。雨は上がっていた。30代の青年と一緒に歩き始める。日帰りですか。いいえ。今日、山頂まで行き明日早く戻る予定です。この人を先に行かせて、その後に続こうという計画は脆くも頓挫。取水ゲートまでは、会話を楽しみ歩く。1時間30分で到着。順調だ。
いよいよ、ここから先で、渡渉が始まる。緊張感。しばらく行くと、下山してきた人が、30分ほど歩いてから渡渉が始まる、15回位とのこと。ところが10分位のところで登山道が川に消えている。もう渡渉かな。おかしいな。対岸に登山道があるように見える。ただ、目印は無い。取りあえず沢靴に履き替えて、青年を待つ。その方もよくわからない様子。まあいいか。渡ろう。膝ぐらいまで浸かって渡りきる。流れは結構速かった。
登山道らしき道を行くとすぐ川に出る。対岸を見るもマークは無い。ここを渡るのかな。かなりの急流で深そう。あちこちマークを探していると、対岸の崖に鎖が。あの鎖を使って崖沿いに行くのが正解だった。戻ろうか。迷ったが、対岸に強行突破することに。腰のあたりまで水に浸かる。何とか渡りきって、これよりひどい所は無いだろうと思ったら、変に自信になった。青年には、私が大声で鎖のことを伝えた。
その後は徐々に慣れてきて、怖いところ、渡渉地点がはっきりしないところがあったが、3時間強かかって幌尻山荘に着いた。ここで宿泊手続きとエネルギーを補給し、いよいよ本格的登山開始。昨日の話ではお花畑がすばらしかったとのこと。期待して登る。
が、最初から急登。樹林帯で眺望も無い。花もほとんど咲いていない。一人黙々と行く。疲れも出てくる。今日中に戻れるかな。いろいろな思いが頭をよぎる。1時間半ほどで森林限界を超えてくる。青空も。少し元気に。花も増えてきた。朝、小屋を出発した人が下山してくる。お花畑がすばらしいよ。そうですか。しばらく行くと想像以上の景観が広がっていた。山頂もガスの間から見える。ここからはお花畑の稜線歩き。もう少し晴れていれば最高か。贅沢は言えない。ほぼ予定通り山頂に着く。誰もいない。しばらくすると新冠コースから年配のご夫婦が登ってきた。2泊3日とのこと。20分位で下山開始。13時前に幌尻山荘に戻る。日帰りは大丈夫だろう。管理人にその旨つたえ、7時発の二便で来た人たちに挨拶をして、帰路につく。
帰りの渡渉は特に問題もなく終わる。ただ不思議だったのは、朝登ってきた時帰りは大変だなと思ったところを通らなかったこと。おそらく違うところを渡渉したのかな。
帰りの7.5kmの林道歩きは辛かった。朝はいつの間にか着いた感じだったのに。明日の十勝岳はどうしようかな。計画では8時から登山開始だが、今日の疲労度合では、もう少し早めないと無理かな。民宿は6時には出発しないと。
予定通り16時半、ゲートのバス乗り場着。2名待っていた。一人の方は28日まで北海道にいて百名山巡りをするとのこと。とよぬか山荘に17時45分到着。早速、山中は携帯がつながらないので18時半まで連絡が無い場合キャンセルですと伝えてあった民宿に電話。10時までには行きますからよろしく。びらとり温泉に入り、民宿に向かう。
翌日4時半頃目覚める。意外と体は大丈夫そう。だが、十勝岳に行く意欲がわかない。パソコンで飛行機を予約する。登山口だけは次回のため確認に行こう。登山口に着くと皮肉にも快晴。仕方がない。千歳へ向かう途中富田ファームのラベンダー畑が見えてくる。立寄る時間が無いのが残念だ。ヤマト運輸から荷物を発送。レンタカーを返却。ジェットスターの成田経由で17時半無事自宅に戻った。
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