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Yamareco

記録ID: 230389
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

秋晴れ金峰 / みずがき山荘起点西股沢〜八丁平周回

2012年10月05日(金) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
GPS
--:--
距離
13.3km
登り
1,389m
下り
1,391m

コースタイム

日帰り
山行
6:55
休憩
0:50
合計
7:45
8:15
30
瑞牆山登山口駐車場
8:45
85
富士見平小屋
10:10
10:20
55
大日岩
11:15
55
砂払の頭
12:10
12:40
10
金峰山頂
12:50
13:00
65
金峰山小屋
14:05
40
西股沢分岐
14:45
10
主稜線
14:55
30
八丁平分岐
15:25
15
瑞牆山登山道合流
15:40
20
富士見平小屋
16:00
瑞牆山登山口駐車場
08:15 県営無料駐車場発(標高約1515m)
08:45 富士見平小屋(標高約1810m)
10:10 稜線(大日岩)(標高約2200m)
(休憩10分)
11:15 砂払の頭(標高約2315m)
12:00 五丈岩
12:10 金峰山頂(標高2599m)以上往路所要3時間55分(標高差約1084m)
(休憩・散策30分)
12:40 金峰山頂から降下開始
12:50 金峰山小屋(標高約2420m)(ランチ休憩10分)
14:05 西股沢分岐(標高約1869m)
14:45 主稜線復帰(標高約2055m)
14:55 八丁平分岐(標高約2060m)
15:25 瑞牆山登山道合流
15:40 富士見平小屋
16:00 県営無料駐車場帰着 以上復路所要3時間20分
  合計所要時間7時間45分 (歩行距離約14.0km)
天候 天気/ 快晴(AM8-PM2)〜晴れ(PM2-)
気温/ 12℃(出発時)〜15℃(山頂)〜15℃(帰着時)
風 / 終日無風、稜線で一時微風
過去天気図(気象庁) 2012年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
甲府方面から茅ヶ岳広域農道〜県道23号線(通称:増富ラジウムライン)でみずがき湖交差点へ。
交差点で右折。増富温泉郷を過ぎ、クリスタルラインに突き当たるY字路で「黒森・瑞牆山」方面へ左折。
その先約4kmでみずがき山荘前の県営無料駐車場。約70台ほど収容可能。
[ルート図(須玉ICからの場合 Mapion)]
http://bit.ly/1MiJjuU

なお、金峰山はどう考えても「関東」ではないので「奥秩父」ではなく、あえて「甲信越」カテゴリーとさせていただきます。
コース状況/
危険箇所等
[みずがき山荘〜砂払の頭]
森の中で展望のない道を歩く。大日岩周辺で少し展望あり。
なお、大日小屋の位置は地形図等で示されている位置ではなく、南に約150mほどずれている(GoogleMapで確認)。従って登山道も全体に地図よりも南にずれている。

[砂払の頭〜金峰山頂]
森林限界を超え、一気に展望開ける。天気が良ければ最高の稜線歩き。
大岩ごろごろの道は少し歩きにくく、一部アスレチック。

[金峰山頂〜金峰山小屋]
小屋までは森林限界の上で景色を楽しみながら歩ける。急傾斜なので登りに使うと疲れそう。

[金峰山小屋〜西股沢分岐]
森の中に突入。道は明瞭で歩きやすい。分岐手前で沢に下り、水場もある。
なお、Yahoo地図などにある尾根の道は違うらしい。国土地理院地形図にある少し西の道が正解。

[西股沢分岐〜主稜線]
道は狭くほとんどの部分で巾30〜40cm程度。一部不明瞭部分あるので、赤テープを探しながら進むこと。
なお稜線直下部分は、八丁平に近い北側ルートを行きたかったが、分岐点わからず南のルートを歩いてしまった。

[主稜線〜八丁平分岐]
道はほとんど水平で散歩道のよう。巾も広く歩きやすい。

[八丁平〜瑞牆山登山道]
地形図にはまったく記載ないが、それが不思議なくらいはっきりしたルート。
赤テープが充実しているので道に迷う心配はない。一部水が溜まり泥沼状態や沢状態の箇所あり。
その他周辺情報 [コンビニ・トイレ]
周辺にコンビニはまったくありません。須玉IC付近または韮崎IC付近のものをご利用下さい。
みずがき湖前交差点(T字路)を右に曲がったすぐにある「みずがき湖ビジターセンター」が利用できますが、営業時間:8:30〜18:00(火曜定休)。
http://www.city.hokuto.yamanashi.jp/genre/detail/404/
トイレはみずがき山荘、富士見平小屋に有料トイレ(100円)あり。

[日帰り入浴]
増富温泉郷入口付近に「増富の湯」。
世界有数のラジウム含有量を誇るという「ラジウム温泉」の源泉に浸かることができます。
(5月〜11月は毎月第4水曜日定休)。
http://www.masutominoyu.com/
富士見平小屋で入浴料割引券(700→650円)がもらえます。

[金峰山の標高]
国土地理院地形図を見ると、金峰山頂には「2595」と「2599」の数字がダブって表記されています。一般の地図や山頂標(くしだんご型)では2599mが採用されているようです。これは山頂の正しい標高を現しているのです。
一方、金峰山に置かれている三角点(三等三角点;基準点名=金峰。コード=TR35338654001)は標高2595.03mとされているので、国土地理院地形図にはこの両方が表記されているのです。
地図の中には、この2595mを金峰山の山頂標高として標示しているものもあり、混乱しています。

[写真]
下の写真のうち主なものは地図上に撮影ポイントが落としてあります。
なお、写真は巾1280pxあります。各写真クリック(巾800px)よりも「スライドショーで見る」か「元サイズ」をクリックして頂くと大画像になります。
朝の県営駐車場。平日にもかかわらず30台くらい停まっている。
朝の県営駐車場。平日にもかかわらず30台くらい停まっている。
みずがき山荘前から登山道に入る。
みずがき山荘前から登山道に入る。
「里宮神社入口」という標識に誘われて寄り道する。
巨岩の下にお社。やはり金峰山信仰の社のようだ。
2
「里宮神社入口」という標識に誘われて寄り道する。
巨岩の下にお社。やはり金峰山信仰の社のようだ。
途中の瑞牆山が見える「定番スポット」。
途中の瑞牆山が見える「定番スポット」。
ちょうど30分で富士見平小屋に到着。
小屋の前は気持ちよさげな広場だ。
「金峰山→」の方向に進む。
2
ちょうど30分で富士見平小屋に到着。
小屋の前は気持ちよさげな広場だ。
「金峰山→」の方向に進む。
まもなく、登山道はこんな「石畳風」に。
まもなく、登山道はこんな「石畳風」に。
頭上を仰げば青空!。紅葉が輝いている。
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頭上を仰げば青空!。紅葉が輝いている。
飯森山を巻いて進んで行くと、鷹見岩への分岐。
ここは峠状態でこの先いったん下りになる。
飯森山を巻いて進んで行くと、鷹見岩への分岐。
ここは峠状態でこの先いったん下りになる。
水が流れているので沢を渡渉するのかと思ったら、登山道に流れているのだった。
気をつけて流れの脇を歩く。
水が流れているので沢を渡渉するのかと思ったら、登山道に流れているのだった。
気をつけて流れの脇を歩く。
大日小屋の脇。右下に小屋の屋根だけが見える。
反対側は広いテン場のようだ。
大日小屋の脇。右下に小屋の屋根だけが見える。
反対側は広いテン場のようだ。
テン場らしき場所の様子。赤と黄色の紅葉が青空に映える!
5
テン場らしき場所の様子。赤と黄色の紅葉が青空に映える!
やがて、唯一のロープ場。
ふだんならロープなしでも登れそうな感じだが、今日は足元の岩が濡れているのでロープ必須。
やがて、唯一のロープ場。
ふだんならロープなしでも登れそうな感じだが、今日は足元の岩が濡れているのでロープ必須。
大日岩の直前で展望が利く。
振り返ると南アルプスと鷹見岩。
3
大日岩の直前で展望が利く。
振り返ると南アルプスと鷹見岩。
白鳳三山。ちょっと雲がかかって残念。
手前左側は茅ヶ岳だ。
2
白鳳三山。ちょっと雲がかかって残念。
手前左側は茅ヶ岳だ。
いよいよ大日岩登場!
かなり巨大。岩というよりも小山だ。
2
いよいよ大日岩登場!
かなり巨大。岩というよりも小山だ。
稜線に到達。金峰山は右へ、左は小川山方面へ。
稜線に到達。金峰山は右へ、左は小川山方面へ。
左の小川山方面に進むと大日岩の前に出る。
大日岩の周辺も紅葉が進んでいた。
左の小川山方面に進むと大日岩の前に出る。
大日岩の周辺も紅葉が進んでいた。
大日岩から八ヶ岳。キレットを挟んで赤岳と権現だ。
1
大日岩から八ヶ岳。キレットを挟んで赤岳と権現だ。
こんな樹も!
足元に光るものあり!
拾ってみれば、こんな水晶が付いている。
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足元に光るものあり!
拾ってみれば、こんな水晶が付いている。
薄暗い森を延々と歩いて、先に青空!
砂払の頭だ。
薄暗い森を延々と歩いて、先に青空!
砂払の頭だ。
ここは、絶景ポイント。
通り過ぎずに岩に登ってみよう。
ここは、絶景ポイント。
通り過ぎずに岩に登ってみよう。
西に瑞牆山。大ヤスリ岩もくっきり。
7
西に瑞牆山。大ヤスリ岩もくっきり。
南側も絶景。手前の森は箱庭のよう。
遠く茅ヶ岳まで森が続いている。
2
南側も絶景。手前の森は箱庭のよう。
遠く茅ヶ岳まで森が続いている。
北に小川山。なだらかでやさしい山容。
3
北に小川山。なだらかでやさしい山容。
そしてこれから進む稜線!
左側斜面の紅葉が美しい。
4
そしてこれから進む稜線!
左側斜面の紅葉が美しい。
千代の吹き上げと呼ばれる絶壁を覗き込む。
思ったほどの高度感なし。
1
千代の吹き上げと呼ばれる絶壁を覗き込む。
思ったほどの高度感なし。
絶景にテンション最高潮!
足が進まないぞ。
13
絶景にテンション最高潮!
足が進まないぞ。
絶壁を振り返る。後ろも絶景だから困ってしまう。
2
絶壁を振り返る。後ろも絶景だから困ってしまう。
ダケカンバの黄葉。
2
ダケカンバの黄葉。
金峰山小屋への分岐。
だが、当然山頂方向に向かう。
金峰山小屋への分岐。
だが、当然山頂方向に向かう。
ハイマツの中を進む。
山頂が近くなると返って五丈岩は見えにくくなる。
ハイマツの中を進む。
山頂が近くなると返って五丈岩は見えにくくなる。
またまた歩いて来た稜線を振り返る。
瑞牆山から続く大パノラマ。
3
またまた歩いて来た稜線を振り返る。
瑞牆山から続く大パノラマ。
いよいよ五丈岩接近!
着いちゃうのがもったいないような・・・。
8
いよいよ五丈岩接近!
着いちゃうのがもったいないような・・・。
南の八幡尾根を見下ろす。
右に折れた先に八幡山の奇岩が顔を出している。
南の八幡尾根を見下ろす。
右に折れた先に八幡山の奇岩が顔を出している。
その先は、もう五丈岩に手が届きそう。
山頂にいる人もよく見える。
1
その先は、もう五丈岩に手が届きそう。
山頂にいる人もよく見える。
しつこくも振り返る。
金峰登山はこの稜線に尽きるね。
4
しつこくも振り返る。
金峰登山はこの稜線に尽きるね。
五丈岩直下、というか到着。
紅葉が出迎えてくれた。
1
五丈岩直下、というか到着。
紅葉が出迎えてくれた。
里宮にお参りしたのだから、本宮にも参拝せねばいけません。
里宮よりよほど小さい祠。
里宮にお参りしたのだから、本宮にも参拝せねばいけません。
里宮よりよほど小さい祠。
本宮は真南を向いているのだ。
そちらは甲府からの「表参道」と言える御岳道。
「片手廻し岩」が小さく見える。
1
本宮は真南を向いているのだ。
そちらは甲府からの「表参道」と言える御岳道。
「片手廻し岩」が小さく見える。
五丈岩前の広場は賑わっていたが、山頂標の周りは案外と閑散(^^)。
こういう山も珍しい。
1
五丈岩前の広場は賑わっていたが、山頂標の周りは案外と閑散(^^)。
こういう山も珍しい。
山頂から東に延びるのびやか!な稜線を望む。
この景色に誘われて、少しだけこちらも歩いて見ることにする。
2
山頂から東に延びるのびやか!な稜線を望む。
この景色に誘われて、少しだけこちらも歩いて見ることにする。
稜線散歩のあと五丈岩前に戻り、標識に従って金峰山小屋に向かって降下開始。
2
稜線散歩のあと五丈岩前に戻り、標識に従って金峰山小屋に向かって降下開始。
少し行くと右から別の道と合流。
私が降りてきたのは「五丈岩方面」だが、「山頂方面」からの道だ。
これが見つからなかった。
少し行くと右から別の道と合流。
私が降りてきたのは「五丈岩方面」だが、「山頂方面」からの道だ。
これが見つからなかった。
バックに瑞牆山、小川山を従えて金峰山小屋が佇んでいる。
3
バックに瑞牆山、小川山を従えて金峰山小屋が佇んでいる。
金峰山小屋に到着。
横に聳えるのは「トーチ岩」?
金峰山小屋に到着。
横に聳えるのは「トーチ岩」?
金峰山小屋から川端下方面に下る。
正面の小川山に向かって降りる道。
金峰山小屋から川端下方面に下る。
正面の小川山に向かって降りる道。
足元にはびっしりとカラマツの落葉。
黄色のじゅうたん。
足元にはびっしりとカラマツの落葉。
黄色のじゅうたん。
地形図の2302mピークの横に標識板。
地形図の2302mピークの横に標識板。
その先約15分で「中間点」の標識あり。
「林道終点」=「西股沢分岐」だ。
その先約15分で「中間点」の標識あり。
「林道終点」=「西股沢分岐」だ。
ヨーロッパの昔話に出てきそうなキノコ!
いやあ、いかにも「毒です」って感じ。
4
ヨーロッパの昔話に出てきそうなキノコ!
いやあ、いかにも「毒です」って感じ。
登山道が沢沿いになり、「最終水場」の標識。
この沢、地形図にはまったく記載無しだ。
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登山道が沢沿いになり、「最終水場」の標識。
この沢、地形図にはまったく記載無しだ。
そこで、ペットボトルに水を補給。
冷たくておいしい水だった。
2
そこで、ペットボトルに水を補給。
冷たくておいしい水だった。
さらに進むと道は大きな沢に合流して河床歩きとなる。
一瞬道を失うが渡渉せず左岸を歩くのが正解。
2
さらに進むと道は大きな沢に合流して河床歩きとなる。
一瞬道を失うが渡渉せず左岸を歩くのが正解。
100mほどで左からの大きな沢(砂洗川)との合流点。
ここはいったん左に折れ、上流に向かう。
2
100mほどで左からの大きな沢(砂洗川)との合流点。
ここはいったん左に折れ、上流に向かう。
すぐに橋が出現。これを渡れば「林道終点」の場所。
すぐに橋が出現。これを渡れば「林道終点」の場所。
林道終点部には、意外としっかりした標識が立つ。
やや安心して「八丁平」方面に向かうが・・。
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林道終点部には、意外としっかりした標識が立つ。
やや安心して「八丁平」方面に向かうが・・。
まもなく、こんな状態の道。
うそでしょ、これじゃ「バリルート」だ!
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まもなく、こんな状態の道。
うそでしょ、これじゃ「バリルート」だ!
道が沢に下りる。前方右側には・・・
道が沢に下りる。前方右側には・・・
こんな滝!!しかも道がない!!
仕方なく脇をよじ登るが、やっぱり道はない。
って、これは道間違いだった。
2
こんな滝!!しかも道がない!!
仕方なく脇をよじ登るが、やっぱり道はない。
って、これは道間違いだった。
沢に下りたポイントまで戻ってみると、後ろ側に赤テープがあったのだ。
気がつかなかった・・。で、ここで渡河する。
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沢に下りたポイントまで戻ってみると、後ろ側に赤テープがあったのだ。
気がつかなかった・・。で、ここで渡河する。
また道が沢に下りる。不吉な予感するが、
ここはしっかり赤テープあり、正しいルート。
2
また道が沢に下りる。不吉な予感するが、
ここはしっかり赤テープあり、正しいルート。
沢沿いに登っていた道がここで沢と別れる。
この先の道は地形図とは違うような・・・。
沢沿いに登っていた道がここで沢と別れる。
この先の道は地形図とは違うような・・・。
とにかく稜線に到着。ほっとする。
「大日岩」方面に進めば確実なのだが、あえて「小川山」方面を目指す。
とにかく稜線に到着。ほっとする。
「大日岩」方面に進めば確実なのだが、あえて「小川山」方面を目指す。
稜線はほとんど水平でアップダウンなし。里を歩いているようなのどかな道だ。
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稜線はほとんど水平でアップダウンなし。里を歩いているようなのどかな道だ。
約10分の稜線歩きで八丁平に到着。これまた安堵。
これで間違いなく帰れるぞ!
1
約10分の稜線歩きで八丁平に到着。これまた安堵。
これで間違いなく帰れるぞ!
道が沢に突き当たっている。対岸は林業の作業場か?
道具やゴミが散乱している。
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道が沢に突き当たっている。対岸は林業の作業場か?
道具やゴミが散乱している。
作業場を横切り、すぐにまた対岸へ渡り返す。
この沢、「天鳥川」の最上部だ。
作業場を横切り、すぐにまた対岸へ渡り返す。
この沢、「天鳥川」の最上部だ。
登山道からは、時々瑞牆山の勇姿が望める。
この展望は瑞牆山登山道よりもよほどいい。
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登山道からは、時々瑞牆山の勇姿が望める。
この展望は瑞牆山登山道よりもよほどいい。
ついに瑞牆山登山道に合流。ちょうどベンチのある休憩場所になっている。
変な所から現れた男に皆さんびっくり。
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ついに瑞牆山登山道に合流。ちょうどベンチのある休憩場所になっている。
変な所から現れた男に皆さんびっくり。
なんとか日没前にみずがき山荘に帰着できた。
もうすぐ山に日が落ちそうだった。
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なんとか日没前にみずがき山荘に帰着できた。
もうすぐ山に日が落ちそうだった。
三角点(2595m)と標高点(2599m)がダブって表記されている金峰山頂地形図
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三角点(2595m)と標高点(2599m)がダブって表記されている金峰山頂地形図

感想

9月中旬に「アキレス腱皮下滑液包炎」という立派な名前の「靴擦れ」を発症し、激痛のため数日歩くこともできませんでした。
http://www.yamareco.com/modules/diary/21844-detail-40500
その後リハビリにいそしんでいたものの、怖くていつもサンダル履き。踵のある靴は一度も履かなかった。
そうこうして「そろそろ行ってもいい頃だろう。」と思っていた矢先に「明日は秋晴れの好天になるでしょう。」との天気予報。これは行くしかありません。
行き先は休んでいる間に「悶々と」検討を重ね(^^)、金峰山です。
病み上がりに人気(ひとけ)のないバリルートで故障しては大変。メジャールートなら何があっても誰かに助けてもらえるでしょう。
それともう一つの目的は、ALFAROMEO様がレコに書いた「金峰山小屋の鍋焼きうどん」です。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-226609.html
山小屋で鍋焼きうどん! 丹沢の方には珍しくもないでしょうけど、日本百名山の金峰山で食べるうどんはまた格別そうです。

で、いつもよりおにぎり少なめに持参。天気は予報通りのピーカン!。期待できそうです。
登山靴の踵にはnori3様から教えいただいた手作りパッチを入れて、いざ出発。
足は今までと変わらないように快調なようです。それでも右足はちょっとかばいながら力は主に左足に掛けるように心がけて進みますが。

富士見平小屋から先は初めての道。わくわくです。森の中はもうあちらこちらに紅葉が見られ、頭上を仰ぐと抜けるような青空に赤いモミジが映えます。美しい!。
大日岩で稜線に乗ったら後は森林限界上で展望があるのかと思いきや、その先も森の中。結局、砂払の頭で一気に森林限界を抜けるのでした。
そこから先の展望といったら、もう言葉に表しようもないくらいです。前も後ろもすべて絶景!
山頂に着いてしまうのがもったいないような気にさえなります。
これなら金峰山小屋のあと同じ稜線をピストンで戻ろうか?、とも思いましたが、同じ道を戻るのはさすがに面白くない、私はどうもそう考えてしまうタチのようでした。

ところが!お腹を減らして準備万端、金峰山小屋を訪ねると「お湯湧かしてないのでうどんは無理で〜す。」と非情のお言葉。がっかり!
でも、かたやちょっとほっともしました。あまりの絶景のため足が全然進まなかったせいで想定よりもだいぶ時間がかかっていたので、鍋焼きなど食べていて大丈夫か?と不安もあったのでした。

で、小屋の横でおにぎりをほおばり心機一転、予定の周回ルートである「西股沢」を目指します。
最初はカラマツ、その後シラビソの林でしょうか、道一面の落ち葉をさくさくと踏みしめて快調に下ります。
金峰山小屋から約一時間で川端下林道終点つまり西股沢分岐に到着。
ここからは「砂洗川」という別の沢沿いに再び稜線まで上り詰める道になります。

がしかし、このルートは完全な「バリルート」でした。道は細く沢に崩れ落ちそうな箇所もあります。テープ少なく道に迷う場面も頻発。
すぐに、「今日だけは、こんなとこ来るんじゃなかった」と猛烈後悔しますがどうにもなりません。
稜線目指して西に進むと目の前に秋の西日、なんだかどんどん落ちていくようです。
「う〜ん、こりゃ、やばい。」心の中に不安が芽生えます。
でも事前に確認しておいた通り、このルートはあまり傾斜がなく、落ち着いて歩けばさほど心配なく抜けることができたのでした。

主稜線に上がった後は八丁平の分岐さえ見逃さずに降下すればいいだけです。
まるで水平な稜線をスタスタと10分ほど歩いた所で、見逃すわけもないような立派な道標を発見。無事に予定の帰路に入ることができました。

結局、ほぼ当初の予定どおり約8時間で周回。メジャーなルートで絶景を堪能し、おまけにバリルートも味わって中身の濃い「リハビリ山行」となりました。

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コメント

初めまして(^_-)
おはようございます
栃木のkomorebiと申します

僕も昨日は金峰山に行きました
pasocomさんとは反対側の大弛峠から、短い距離を職場の仲間と行ってきました

秋晴れの下、紅葉も富士山も綺麗でしたよね

八丁平を周回するコースもあるんですね?

お疲れ様でした
2012/10/6 9:36
お疲れ様でした〜
リハビリ登山…
無事の回復された様でなによりでした

険峻な瑞牆山の山容に、金峰山の稜線…、そして眼下に広がる豊かな森…
イイっすね〜

紅葉も少しづつ始まってるみたいで、いよいよ秋山シーズン到来ですね

我が家も。これからしばらくは紅葉を追いかける山行となりそうです
2012/10/6 9:38
祝復帰!!
良かったです〜!!
コラボ以来ですからとても気になってました。

金峰山も祝してくれましたね!
サイコー!

それにしても足慣らしの復帰山行きとは思えないpasocomさん
らしい足跡。
shot70でお茶吹き出しました!(爆)
ますます安心しました。

でも、ちょっと様子見てちゃんとケアして下さいね。
2012/10/6 10:00
RE;komorebi様/金峰はいろんなコースがあり。
はじめまして、komorebi様。いつも訪問下さっているリストでお名前覚えております。
5日は実に天気が良く、すれ違った方々みな幸せそうな顔をしていましたね。

金峰山は実にいろんな登山道があり、何度登っても興味が尽きません。
周回ルートをいうなら、大弛峠−金峰−アコウ沢(御岳道経由)というルートなど面白そう。
仲間と車二台出せば可能です。
ご興味あれば、ぜひチャレンジしてみて下さい。
2012/10/6 13:05
RE;utaoto様/モミジの季節楽しみましょう!
足を痛めている間にあっという間に秋になってしまったようです。
たった一ヶ月でしたが長かった・・・。
秋の山はお花がないのが寂しいですが、紅葉とキノコが充分補ってくれますね。
空気が澄んで空が高くなり、山行には絶好な季節。
冬山まで短い時間かも知れませんが、紅葉を追いかけて存分に楽しみましょう!!
2012/10/6 13:13
ぶじ御復帰おめでとうございます
かかとの調子OKな様子でなによりでした。

金峰いろいろ楽しめますね。
登りの稜線ルートは格別です。
冬は大日小屋〜大日岩の急斜面がツルツルに凍って厄介なところです。(日当たり良く溶けては凍る感じ)

でもこのコース取りは思いもつきませんでした。
「山と高原地図」では、砂防堤〜八丁平〜ヤナギ坂、破線で『迷』マークが付いてます。
地形図には載ってない道もあるし、さすがですね。
2012/10/6 13:20
RE;mmg様/ご心配をおかけしました。
山に行くと言ったら、カミさん「靴ダメなんじゃない?」と。
いや、靴が悪いんじゃなく、私の歩き方が悪かったんでしょう。まして赤岳がまずかったわけじゃありません。
だって、赤岳から帰って10日も経ってからの発症だもの。

今回、気をつけてみれば、自分はいつも難所では右足に力を加えるクセがあるようです。これじゃあ右足がかわいそう。そこでなるべく左足にも負担を分けるように心がけてみたりしました。
いわゆる「きき足」ですね。

今までは、何も考えずがむしゃらに歩いていましたが、こう気をつけてみるとやはりケアしながら歩くのが大切と痛感したことでした。
2012/10/6 13:28
RE;nori3様/おかげさまで
今回の件ではいろいろとお世話になりました。
おかげさまで、リハビリ運転、このように何とか無事に乗り越えられました。

大日小屋から先では「このコース、nori3様が早春に歩いたんじゃなかったか」と思い出しました。
あのレコ見て、残雪期は行くのやめよ!って痛感したものです。
今見直せば、同じルートとは思えぬ別世界。

ただ、この冬は12本爪アイゼン買うつもりですので、そしたら行く気になっちゃうかも(^^)

季節が変わると同じ山がまったく別の表情になる。当たり前のようだけど、それを確かめに行きたい気持ちもあるのでした。
2012/10/6 13:41
鍋焼き残念でした
レコに気づかずすみません。
そうですか、12時過ぎでも鍋焼きダメでしたか・・・
また懲りずに訪問して下さい。

ところで、金峰山のリアル頂上はどこか?ですが、
例のだんご3兄弟の標章の後、ミニ石舞台のような巨石の天然のトンネルがありましたでしょ。その天井に昇って上方に石を乗り継いでいった一番高いところ・・・そこだと思うのです。そこから五丈岩見ると、立ってる所のほうが若干高いように思いました。
2012/10/7 20:07
RE;ALFAROMEO様/鍋焼きうどんは再度!
いつも私のレコを気にしていただいてありがとうございます。
このところ足のアクシデントで長いことレコアップしませんでしたので。文中でALFAROMEO様のレコを引用させていただいたのですから私の方から一言おことわりのご連絡すべきでした。

鍋焼きうどんの件は単に「間が悪かった」だけかも知れません。ちょうど小屋の方が荷揚げ?から帰ってこられたばかりのようで、タイミングが悪かったのでしょう。
予約しておけば良かったのかな、とも思いましたが、ALFAROMEO様のレコによればしょせん麓の連絡所では状況がわからないらしく、やはり「ぶっつけ」で行ってみるしかなさそうですね。
これから鍋焼きのおいしい季節ですから、ぜひ再訪問したいと思っております。

「金峰山のリアル頂上」は、なるほど。です。
「ミニ石舞台のようなトンネル」は確かに潜りました。
思い出せば、その上はだんご標柱より若干高かったような気がします。
ただ、残念なことにそこに立って五丈岩と背比べはしなかった・・・。
これも次回の宿題とし、今度は水準器みたいなものを持って行って確認したいと思います。
金峰山、ますます再訪する理由ができてしまいました。
2012/10/8 2:34
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