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Yamareco

記録ID: 2335391
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積雪期ピークハント/縦走
甲信越

[過去レコ] 夜叉神ー観音岳

2008年04月26日(土) 〜 2008年04月27日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
21.1km
登り
1,941m
下り
1,941m

コースタイム

1日目
山行
3:54
休憩
0:00
合計
3:54
10:22
30
10:52
142
13:14
62
2日目
山行
5:28
休憩
0:08
合計
5:36
7:20
6
7:26
7:16
16
砂払岳
7:32
16
7:48
7:50
16
8:06
8:09
87
9:36
41
10:17
10:20
146
12:46
夜叉神峠登山口
タイムは12年前の画像からおこした。
天候 26日:雪のち曇り 27日:晴れ
過去天気図(気象庁) 2008年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
甲府までJR、甲府駅から夜叉神峠までバス
夜叉神峠登山口
2008年04月26日 10:22撮影 by  FinePix A800 , FUJIFILM
4/26 10:22
夜叉神峠登山口
往路の夜叉神峠は視界が余りなかった
2008年04月26日 10:52撮影 by  FinePix A800 , FUJIFILM
4/26 10:52
往路の夜叉神峠は視界が余りなかった
南御室小屋(往路)
2008年04月26日 13:14撮影 by  FinePix A800 , FUJIFILM
4/26 13:14
南御室小屋(往路)
水補給
2008年04月26日 13:23撮影 by  FinePix A800 , FUJIFILM
4/26 13:23
水補給
薬師岳小屋。雪に埋もれていた。
2008年04月26日 14:16撮影 by  FinePix A800 , FUJIFILM
1
4/26 14:16
薬師岳小屋。雪に埋もれていた。
砂払岳
2008年04月27日 07:26撮影 by  FinePix A800 , FUJIFILM
4/27 7:26
砂払岳
薬師岳
2008年04月27日 07:32撮影 by  FinePix A800 , FUJIFILM
1
4/27 7:32
薬師岳
観音岳山頂から薬師岳方向
2008年04月27日 07:48撮影 by  FinePix A800 , FUJIFILM
1
4/27 7:48
観音岳山頂から薬師岳方向
稜線
2008年04月27日 07:51撮影 by  FinePix A800 , FUJIFILM
4/27 7:51
稜線
観音岳方向
2008年04月27日 08:05撮影 by  FinePix A800 , FUJIFILM
4/27 8:05
観音岳方向
白根三山
2008年04月27日 09:07撮影 by  FinePix A800 , FUJIFILM
4/27 9:07
白根三山
南御室小屋(復路)。
2008年04月27日 09:36撮影 by  FinePix A800 , FUJIFILM
4/27 9:36
南御室小屋(復路)。
帰路
2008年04月27日 09:49撮影 by  FinePix A800 , FUJIFILM
4/27 9:49
帰路
埋もれた標識
2008年04月27日 10:56撮影 by  FinePix A800 , FUJIFILM
4/27 10:56
埋もれた標識
ケルン
2008年04月27日 10:56撮影 by  FinePix A800 , FUJIFILM
4/27 10:56
ケルン
翌日の夜叉神峠
2008年04月27日 12:46撮影 by  FinePix A800 , FUJIFILM
4/27 12:46
翌日の夜叉神峠
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 防寒着 雨具 着替え ザック アイゼン 昼ご飯 飲料 ガスカートリッジ コンロ 食器 ライター 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 筆記用具 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル カメラ

感想

過去の手記を再編集した。
1日目:
6:28相模原を出発、八王子で乗り換え、9時前に甲府に到着。 夜叉神行きのバスの出発は9:00。夜叉神行きのバスは今日からの臨時で、 登山者らしい人間は6人のみ。車掌も運転手に初日にしてはもう少し欲しいなあと、 ぼやいていた。甲府市内は曇っていたが、 芦安を通過後は車窓に小雨もかかり出した。 10時15分頃夜叉神峠登山口に到着。
快調に夜叉神峠まで歩き、小雨が降っているがそのまま縦走路へ入った。 しばらく歩き、アイゼンを装着。さっきから東からの風が強く、 ゴーゴーいっている。11時過ぎなのに暗い。 いつの間にか、小雨も小雪になり、舞って来た。 体を冷したくないので、レインコートを着る。 またアイゼンをはずさねばならなくて、かなりもたついた。 気分は憂鬱になるばかり。雪が大きくなるようであったら、引き返そうという気分になった。
しばらく行くと、杖立峠。標識も雪に埋まり、いまいちどこなのか分らない。 苺平まで2時間半と、手書きで1時間半とも書かれてある。 まだ結構あるなと。果たして辿り着けるのか。 腹も減るが、時間がもったいないので苺平まで我慢することにする。
やっとこさ針葉樹林帯を抜け、ケルンのある場所に出たが、 西から小雪も舞い、休憩する気分にならない。 早く着かねばとせきたてられる。 針葉樹林帯でない分、気分も少し良くなったが、苦行ではある。 さらに進むと、もう1人いて、軽く抜く。しばらく行くと、辻山への分岐。迷わずに右に進路を採り、 そのまま針葉樹林帯の東斜面をひたすら進む。 時折踏み跡も薄くなっていて、慎重に進む。 と、「南御室小屋まで20分」という標識を発見。気分も乗ってきた。ともかく小屋で休憩しようと。 携帯の電波具合などを示した標識もあり、程なく南御室小屋に到着。 薬師岳小屋はやっているのかと小屋の主人に聞く。 それと薬師岳まで行く旨も伝えておく。
薬師岳小屋へ向けて出発。そんなに遠くないだろうと思っていたが、 いきなりの急斜面。しかも踏み跡は薄く、今日は誰もいないようだ。 憂鬱になる。慎重にルートを探し、高度を上げようとするが、 空気が薄くなったか、疲れが出てきたのか、はたまた両方が原因か、 スピードも落ち、一歩一歩が実に重い。 森林限界を越えると、岩場だらけの砂払岳の手前にかかった。 踏み跡はさらに薄くなり、岩に書かれたスプレーを頼りに、 少しずつ高度を上げる。西側は白く、空は薄暗い。 風は相変わらず強く、雪もたまに舞う。やれやれ。 コースが果たして合っているのか不安になってきた頃、 山頂のような所に出た。下り道がはっきりしない。 降りるべき所は広々としていて足掛かりが判明しない。少しずつ降りて行くと、木々の向こう側に人を見付け、 薬師岳小屋に着いたことが分った。14時20分頃だった。小屋で受付後、昼食をとり、一寝入りした。
結局、もう3人の予約があったそうだが、山開き初日の宿泊客は私だけだった。7:30になり、1人での食事。寂しい。おでんとかぼちゃ、サラダなどで、御飯は予約客が来なかったお蔭でお替わりできた。 夜は昼寝したせいかなかなか寝付けなかった。

2日目:
朝食を摂り、7時頃、すぐ裏にある薬師岳に向けて出発。今日はすぐ裏の薬師岳が見えるのが嬉しい。少し登ると、アイゼンの跡があり、トレースを追うだけで楽だった。 白峰三山の山頂部には雲がかかっていた。一方、観音岳はよく見える。 程なく、山頂に到着。
アイゼンは観音岳の方へ向かっており、欲を出して、稜線を観音岳へ。 場所によっては50cmの幅もない所もあり、慎重に重心を低くして歩く。 風は西から東へとそこそこの風が吹いていた。 雪はそこそこ固く、アイゼンをしていると滑ることもなく、崩れることもなく、良い塩梅だったようだ。 観音岳に着き、地蔵岳方向も見えて来た。 これから先に行くのは恐いので自重する。 砂払岳を見るとそくぞく登山者が来た。 小屋に戻り、置いていった荷物を整理する。 小屋の方々に挨拶し、下山。今朝は南御室小屋から登って来た人がいるので、 トレースもしやすい。それでも慎重に集中してトレースを追いかける。 急斜面を下ると、南御室小屋。ここで水分補給した。
辻山への分岐まで行き、時間的に余裕もあるので、辻山に寄ってみる。 すぐにトレースはなくなり、ラッセルしなくてはならなくなった。 このラッセルは思いのほかしんどかった。 一歩進む度にズボッと雪が凹み、30〜40cm、酷い時は、股まで埋もれたりして、 なかなか前に進めなかった。仕舞にはうんざりし、よつんばで歩いたりした。 しばらく格闘していると、相当前のスノーシューの踏み跡があり、 なんとか山頂らしき平坦地に出た。白峰三山の山頂には雲は最早なく、 最高の展望だった。往路の踏み跡をそのままトレースし下山道に出る。
今日は気温が上がり、雪が溶けていて歩きにくい。しばらく行き、アイゼンをはずす。 しばらく歩き、夜叉神峠に到着。 白峰三山を見渡せる絶好の場のためにハイカー達のたまり場になっていた。 急に暖かくなったせいか、洟が止まらない。ここでバーナーで沸かして、ラーメンを食べる。
バスの時間まで1時間以上あり、ゆっくりして、一気に登山口まで下る。 どうやって時間を潰そうかと思っていたが、 鉱泉があったので、汗を流すことにした。快適になり、14時発のバスで甲府に出て、鈍行で帰宅。
初めての南アルプスが、これまた初めての本格雪中登山と、今から思うとやや無謀な山行だったが、こんなに見事な白銀の世界は見たことがなく感激一入だった。

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