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記録ID: 2360788
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無雪期ピークハント/縦走
関東

奥鬼怒の山旅・金精峠〜奥鬼怒〜尾瀬【過去レコ】

1975年08月02日(土) 〜 1975年08月04日(月)
情報量の目安: A
都道府県 福島県 栃木県 群馬県
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GPS
--:--
距離
38.8km
登り
2,637m
下り
2,615m

コースタイム

1日目
山行
4:50
休憩
1:00
合計
5:50
9:55
25
金精トンネル入口バス停
10:20
10:30
95
金精峠
12:05
12:35
50
念仏平水場
13:25
13:45
120
根名草山
15:45
日光沢温泉
2日目
山行
8:30
休憩
1:45
合計
10:15
5:45
135
日光沢温泉
8:00
8:40
125
鬼怒沼
10:45
11:30
35
黒岩清水
12:05
12:15
95
黒岩分岐
13:50
14:00
120
赤安清水
16:00
尾瀬沼
3日目
山行
6:10
休憩
0:30
合計
6:40
7:05
45
尾瀬沼
7:50
8:00
60
沼尻
9:00
9:10
25
下田代十字路
9:35
9:45
240
竜宮小屋
13:45
富士見下
天候 8/2 晴れ一時雨、8/3 晴れ、8/4 晴れ
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往:東武日光駅〜金精トンネル入り口(当時は路線バスがあった)
復:富士見下〜沼田駅(バス)
コース状況/
危険箇所等
温泉ヶ岳〜根名草山の笹原は道が不明瞭で、特に念仏平付近の平坦な稜線ではルートを失いやすい。黒岩山手前の黒岩清水は夏季も利用可能だった。黒岩山〜小淵沢田代では蚊やブヨが多く、帰宅してからも一週間は痒さに悩まされた。防虫剤の携行は必須。
その他周辺情報 8/2 日光沢温泉でツエルト泊、8/3 尾瀬沼でツエルト泊
蒸し暑いスタートの金精峠だった。トンネル入り口までのバスでは中禅寺湖のボート屋のおじさんと話が弾んだ。子宝の神?(金精様)が祀ってある峠の社で
蒸し暑いスタートの金精峠だった。トンネル入り口までのバスでは中禅寺湖のボート屋のおじさんと話が弾んだ。子宝の神?(金精様)が祀ってある峠の社で
温泉ヶ岳の登りから西方に菅沼と四郎岳。まったく風のない登山道にセミの聲だけが賑やかだった
温泉ヶ岳の登りから西方に菅沼と四郎岳。まったく風のない登山道にセミの聲だけが賑やかだった
温泉ヶ岳から背後に金精山、五色山、日光白根山。この山を見るたびに雪崩で亡くなった後輩のことを思い出してしまう
温泉ヶ岳から背後に金精山、五色山、日光白根山。この山を見るたびに雪崩で亡くなった後輩のことを思い出してしまう
乗り越えようとした倒木にあったコゲラの作品。念仏平への笹原は道が不明瞭で相当遠まわりをさせられた
乗り越えようとした倒木にあったコゲラの作品。念仏平への笹原は道が不明瞭で相当遠まわりをさせられた
霧の中にひっそりと現れた根名草山頂上。このプレートは群大ワンゲル女子部のものか?
霧の中にひっそりと現れた根名草山頂上。このプレートは群大ワンゲル女子部のものか?
根名草山の下り道で見つけたクルマユリ。今にも泣きだしそうな空の色と競走して日光沢温泉へ下った
根名草山の下り道で見つけたクルマユリ。今にも泣きだしそうな空の色と競走して日光沢温泉へ下った
当時流行していたアウターフレームのバックパックは重い荷物も負担にならなかった
当時流行していたアウターフレームのバックパックは重い荷物も負担にならなかった
日光沢温泉に着いたとたん雨が降り出し、あわててツエルトを張った。隣のテント住人は川俣温泉からバスで入山したとのことだった
日光沢温泉に着いたとたん雨が降り出し、あわててツエルトを張った。隣のテント住人は川俣温泉からバスで入山したとのことだった
青空の朝、日光沢温泉を5:45に出発。今日は尾瀬沼まで長い行程なのでゆっくりを心がける。急斜面の木道は歩幅が合わず疲れた
青空の朝、日光沢温泉を5:45に出発。今日は尾瀬沼まで長い行程なのでゆっくりを心がける。急斜面の木道は歩幅が合わず疲れた
鬼怒沼への登り道から日光白根山
鬼怒沼への登り道から日光白根山
鬼怒沼へは木道が整備され迷うことはなかった
鬼怒沼へは木道が整備され迷うことはなかった
鬼怒沼のミヤマリンドウ。誰もいない山上の庭園に愛らしかった
鬼怒沼のミヤマリンドウ。誰もいない山上の庭園に愛らしかった
オオシラビソの林を抜けると眼前に緑が広がった。風に揺れて輝くワタスゲが別世界のようだった
オオシラビソの林を抜けると眼前に緑が広がった。風に揺れて輝くワタスゲが別世界のようだった
鬼怒沼は海抜1990mにある高層湿原だ
鬼怒沼は海抜1990mにある高層湿原だ
現在と違って当時はほとんど訪れる人もいなかった。登山メモには「いつまでもこのままで!」と記されている
現在と違って当時はほとんど訪れる人もいなかった。登山メモには「いつまでもこのままで!」と記されている
湿原を好んで咲くサワラン。鮮やかなその色がひときわ目立った。花に囲まれながら飲むパーコレータのコーヒーは最高だった
湿原を好んで咲くサワラン。鮮やかなその色がひときわ目立った。花に囲まれながら飲むパーコレータのコーヒーは最高だった
昨日越えてきた左:大嵐山、右:根名草山
昨日越えてきた左:大嵐山、右:根名草山
草原と青空を独り占め。荷物を投げ出して寝転ぶとまったく音が聞こえない耳が不安になる
草原と青空を独り占め。荷物を投げ出して寝転ぶとまったく音が聞こえない耳が不安になる
昔、大類市左衛門という男が鬼怒川奥地で緑に輝く湿原にたどり着くと、鏡のような沼のほとりで絹姫と呼ぶ娘が機を織っていた。市左衛門はその美しさに見とれていたが、ふと気がつくと絹姫の姿は消え、家に帰ってみるとすでに2年が過ぎていたという「奥鬼怒浦島伝説」
昔、大類市左衛門という男が鬼怒川奥地で緑に輝く湿原にたどり着くと、鏡のような沼のほとりで絹姫と呼ぶ娘が機を織っていた。市左衛門はその美しさに見とれていたが、ふと気がつくと絹姫の姿は消え、家に帰ってみるとすでに2年が過ぎていたという「奥鬼怒浦島伝説」
絹姫がいなくても2年くらいすぐに過ぎてしまいそうな輝く湿原
絹姫がいなくても2年くらいすぐに過ぎてしまいそうな輝く湿原
鬼怒沼から日光白根山
鬼怒沼から日光白根山
黒岩山への中間点付近から袴腰山の上に燧ヶ岳
黒岩山への中間点付近から袴腰山の上に燧ヶ岳
昨日の雨で濡れた笹やぶ帯はプールの中を泳いでいるようだった。通過すると靴の中までグッショリ濡れた
昨日の雨で濡れた笹やぶ帯はプールの中を泳いでいるようだった。通過すると靴の中までグッショリ濡れた
黒岩山〜赤安山の湿原
黒岩山〜赤安山の湿原
小淵沢田代に咲いていたマルバノモウセンゴケ。尾瀬沼には16:00着
小淵沢田代に咲いていたマルバノモウセンゴケ。尾瀬沼には16:00着
ツエルトを通過する朝の光で目が覚めた。今日も快晴だ
ツエルトを通過する朝の光で目が覚めた。今日も快晴だ
鏡のように静かな尾瀬沼を左に見て沼尻へ
鏡のように静かな尾瀬沼を左に見て沼尻へ
白砂湿原からの燧ヶ岳。夏雲が山を乗り越えて湧き上がっていた
白砂湿原からの燧ヶ岳。夏雲が山を乗り越えて湧き上がっていた
見晴し十字路の弥四郎小屋
見晴し十字路の弥四郎小屋
タムラソウの蜜を集めるミツバチ
タムラソウの蜜を集めるミツバチ
見晴から下田代へ。花盛りの尾瀬ヶ原
見晴から下田代へ。花盛りの尾瀬ヶ原
奥鬼怒の山々を越えてきた尾瀬ヶ原は夏の花で賑やかだった
奥鬼怒の山々を越えてきた尾瀬ヶ原は夏の花で賑やかだった
木道に張り出したミズギボシ。竜宮小屋でカルピスを飲んだ
木道に張り出したミズギボシ。竜宮小屋でカルピスを飲んだ
鏡のように夏雲を映す池塘。下界に降りてもいつかまた思い出すだろう
鏡のように夏雲を映す池塘。下界に降りてもいつかまた思い出すだろう
クルマユリの向こうに至仏山。ここで見納めだ
クルマユリの向こうに至仏山。ここで見納めだ
富士見峠に向かう。蚊とブヨに悩まされた奥鬼怒の山旅だった
富士見峠に向かう。蚊とブヨに悩まされた奥鬼怒の山旅だった
富士見峠間近の斜面で指にとまったトンボ。夏の陽がとても暑かった
富士見峠間近の斜面で指にとまったトンボ。夏の陽がとても暑かった

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ニッカーホース ストッキング靴下 雨具 日よけ帽子 着替え バックパック 行動食 調理用食材 飲料 ガソリンストーブ コッヘル 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 筆記用具 ロールペーパー 時計 タオル ツェルト ナイフ カメラ ポール テントマット シェラフ

感想

私がこの山域に興味をもったのは辻まことの画文集「山の声」を読んだことがきっかけです。当該画文集をはじめ、辻まことの著作にはしばしば奥鬼怒の山、獣と猟師、そして木樵たちが活動して読者を魅了する。昭和40年に友達と3人で今回と同じルートに向かったが、念仏平付近で道を失い断念せざるを得なかった。10年後の昭和50年、ようやく単独で歩ききることができた。すでに辻まことの世界は失われたとはいえ現在のような人影はなく、とても静かな奥鬼怒を歩くことができた。

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