猿田彦大神ゆかりの地を巡る(入道〜イワクラ尾根)


- GPS
- 07:14
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 1,085m
- 下り
- 1,082m
コースタイム
椿大神社(御船磐座、本殿、別宮椿岸神社、松下幸之助社)
北尾根登山口7:40
北の頭9:40(2:00)
入道ヶ岳山頂9:50(0:10)
休憩10:30(0:40)
奥の院10:45(0:15)
仏岩11:40(0:55)
井戸谷コース分岐12:45(1:05)
登山口14:00(1:15)
TOTAL 6:20
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・北尾根コース:道はしっかりしているが一部ロープ付きの急登あり ・イワクラ尾根:アップダウンが激しく、途中から花崗岩でザレていて滑りやすい ・井戸谷コース:全体的に急坂だが上の方は草付きで開けていて気持ちいい。谷沿いは多少荒れ気味。 ・紅葉はまだだった |
写真
感想
これまで鈴鹿南部の山には登ったことがないので、山頂からの景色が良さそうな入道ヶ岳に行くことにした。入道ヶ岳を調べてみると麓の椿神社が祀る猿田彦の神にゆかりがあるようだ。猿田彦は日本神話に出てくる神だが、天孫降臨の際、高千穂の道案内をしたため、みちびきの神として崇められている。折角なので、登るだけでなく椿大神社や山頂にある奥の宮、さらにイワクラ尾根にある仏岩まで脚を延ばした。
神社の大きな駐車場に停め、まずは椿大神社を参拝。早朝の神社は清々しくて気持ちがいい。参道を進むと古墳らしきものがある。猿田彦大神の陵のようだ。さらに進むと巨大な狛犬が睨みを効かしている。その奥の本殿に「無事に登ってこられますように」とお祈りをした後、敷地内にある椿岸神社にもお参り。椿岸神社は猿田彦の妻・天之鈿女命(アメノウズメノミコト)が祀られている。この女神は天照大神が天の岩戸に引き籠ってしまった際、エロチックな踊りで八百万の神々を大笑いさせ、天照大神を岩戸から出させた神で、芸道の神としても信仰されており、奉納札に芸能人の名前もあった。因みにこの神社には松下幸之助も末社として祀られている。
境内の横から出て登山口に進む。北尾根コース登山口の看板には椿神社の名前の由来について書かれているが、元々はどのような意味なのか知りたくなる。
北尾根コースに入るといきなり急な石段が始まる。登りきると愛宕神社があり、その左横から通常の登山道となる。道はしっかりしているが、一部ロープをつかまりながら登る個所もあるなかなかの急登。急登をかなり登ってきたが、下界のバイクや救急車の音がよく聞こえる。途中、左手の野登山が鉱山の採掘で無残な山肌をさらしているのが見える。さらに登るとようやく明るく開けた笹原に出た。笹原にそよぐ風が何とも心地よい。そろそろ山頂かなと思ったが、また樹林帯に突入。しかし緩やかな登りなので苦もなく進むと、ほどなく北の頭に到着。笹原の向こうに広がる鎌ヶ岳、御在所、釈迦の山並みがきれいに見える。ここからは入道ヶ岳山頂が間近に見え、何人かの登山者がくつろいでいるのもわかる。
そこからアセビのトンネルを抜け山頂に到着。今日はいい天気だが逆光で霞んでいるため下界の景色は今一つクッキリしないが、草の上で寝転がれるので気持ちがいい。山頂では若い2人がテントを撤収していたが、昨夜はかなりの風だったとのこと。なるほどここで一泊するのもありだが、さすがに山頂は風がきついだろうな。
コーヒーを淹れて軽く食事をした後、奥の宮に向かう。山頂から北西方向にピークがあるが、その中腹に奥の宮らしき社が見える。丁度、団体登山者がお参りしているようだが、結構離れているのに話し声が異常によく聞こえる。音が広がらない地形になっているのか、すぐそこで話しているかのようで何とも不思議だ。途中、キャンプに適した草原を通過して奥の宮に。こちらからも山頂にいる人の話し声がよく聞こえる。
お参りをした後、イワクラ尾根に向かう。道はしっかりしているが、かなりアップダウンが激しい。また途中からザレた花崗岩に変わり滑りやすい。一度コケて膝を捻ってしまった。ブチっと音がしたので、ヤバっと思ったが歩くのには支障がなさそうで助かった。しかし些細なことでも歩けなくなったら帰れなくなるということを肝に銘じる。徐々に岩が増えてくると目の前に大きな岩が出現。重ね岩だ。登ると鎌ヶ岳がよく見えるが、左方向には鋭く尖がった岩が。あれが仏岩かと先を進むとロープが張ってありそれを越えると仏岩に到着。そばに近づくことはできないようで、少し離れた所から写真を撮るが、きれいな三角をしている。仏岩と重ね岩は猿田彦の神が降臨した岩であると伝えられている。
今回の目的を達成したのでイワクラ尾根を引き返すが、山頂近くまで戻るとさっきより人が大勢いる。二本松尾根から下る予定だったが、人が少なそうな井戸谷コースで下山することにした。こちらもかなりの急坂だが、草付きの明るい道で思ったよりいい雰囲気。しかし谷沿いに入るとだんだん道も荒れてきて歩きにくくなる。滑落死亡事故発生の看板が何ヶ所かあり、すこしビビりながら下るが、下から3歳くらいの子供を連れた方も登ってきたのでびっくりした。
下る途中でヘリがかなり近くを飛んできた。入道で遭難?と思ったが、どうも北尾根の方で旋回を始めた。なにやらスピーカーで指示しているようで事故でもあったのかもしれない。先を進むと何度か渡渉があり綺麗な杉林を抜けると登山口に到着。すると救急車と消防車が待機していたのでやはり事故があったようだ。
無事に下山できたので境内で一礼し、帰途に就いた。
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