雨とガスを喜べる山 釈迦ヶ岳〜水晶岳周回


- GPS
- 06:45
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,064m
- 下り
- 1,067m
コースタイム
12:09中峠 - 12:30水晶岳(昼食)12:50- 14:30駐車場
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
平日の秋晴れ続きから一転雨予報の日曜日、雨の中をいかに楽しむかで頭は一杯でした。
以前なら「せっかくの週末が雨なんて・・・」とへこんでいたのが、「雨なら雨に合わせて!」と気にしなくなったのは嬉しいことです。
危険に対しては、回避や撤退、中止を含めた対策を取ることは当然です。
しかし単に気分の問題であれば、やめておくなんて考えるだけでもったいない!
幼い頃、買ってもらったレインコートを着て雨の中を喜んで走り回った気分を思い出して一日歩けば必ず山はご褒美をたくさん用意してくれます。
どの山を歩こうかと結局当日まで決まらず、目が覚めて家を出る段になって地図をザックに放り込んだのが今回の「準備」です・・・
あそこもダメ、ここもダメと迷ったわけではなく、どこでもよかったのが本音でした。
鈴鹿にはしばらくご無沙汰していたのと釈迦ヶ岳は歩いたことがなかったもので、今回はちょっと好奇心が勝ったような選択です。
当日、朝明渓谷にやってきたのは7時半。
起きてから携行品の準備をしたりでばたばたした分遅いスタートです。
日帰りだからと段取りをおろそかにしちゃダメですね・・・(汗)
いつも自分では考えているつもりの食事、今回火が使えるならとアルファ米なども入れてはみますが、基本は立ったままでも食べられるコンビニのおにぎりです。
山を歩き出した頃は毎回おにぎりだったと思い出しました。
初心に戻って(?)みましょうか。
駐車場には車は1台しか停まっていなくて、管理のおじさんが手持ち無沙汰に歩いていました。
私の車を見て「仕事だ!」とばかりに近づいてきて、料金(500円)徴収がてら山の情報を教えてくれました。
庵座の大滝を見るなら谷からだが道は荒れているとのこと。
3年前にできた尾根道は歩きやすいのでお薦めだが滝は見られない。
・・・今日の天気では足元の安全を優先すべきと尾根道を選択します。
人の気配の全くないキャンプ場を横切って登りにかかりだしたところです。
雲が低くて若干薄暗い山で何か動くものがあります。
こちらから遠ざかる後姿を見つけると、ニホンザルの群れでした。
朝の食事に山を下りてきているのか十数頭は居るような気配。
あちらこちらの物陰から声がします。
人間が侵入して来たことに警戒するような、緊張感を感じる鳴き声です。
こちらも一人で山道に入っていいものか一瞬考えました。
何頭か目に付いたサルの姿はみなこちらに背を向けていました。
このサルたちにとって人間は避けるべきものであるようです。
大阪の箕面のサルのようにおやつをひったくったり車上荒らしをすることもないようで、お互いの行動圏が重ならなければトラブルは起こらないと判断しました。
考えが一応まとまると怖さは消えます。
自分の考えが正しい保証なんかありませんがね(笑)
サルの群れを後にして山道をひとり歩き出すと、今日は雨の音をBGMにしながらのご機嫌な時間が過ぎていきます。
ガスに包まれた山の風景も、その中に次々浮かび上がる紅葉の木々や岩のシルエットなどの舞台効果となります。
南北の山並みが見渡せる晴れた日ももちろん大歓迎ですが、この日のような小劇場の観客になれるのはこの天気だからこそ!
いつもの山の住人たちに挨拶をして歩くのも山道を独占していると恥ずかしくありません。
ガスの向こうから時々とても鮮やかな色の木が姿を現します。
麓から見上げるこの山はそれほど派手な色付きではないのですが、時々登場する着飾った木々たちには思わず立ち止まって拍手です!
この舞台の奥にはまだまだ出番を待っている役者たちがいそうです。
途中で12〜3人の高校生くらいのグループとすれ違いました。
先頭の男子が「人とすれ違うので寄ってください!」と号令をかけ、ちゃんと訓練されたような一団でした。
後で知ったのですが、高校の登山部のパーティーで秋の大会に向けての訓練中との事でした。
釈迦ヶ岳の山頂を過ぎて上り下りを繰り返しながら水晶岳でおにぎりの昼食。
座ることができずに立ったままで久しぶりのおにぎりを頬張りましたが、山のおにぎりが旨いことを思い出しました!
初心忘れるべからず・・・
天気がいいから、季節がいいから、花が咲いてたから・・・
それより大事なことは、何を見ても喜ぶ自分を連れて行けたこと。
ソロならではのお気楽ハイクでしたが、雨の日の森の雰囲気浸りながらの散歩もいいですよ!
白い菊科の花はフクオウソウかもしれません。
この時期に咲いているんですね。
ヒルも活動しなくなるこの時期なら、雨の鈴鹿も楽しめそう
雨が周囲の空気を纏いながら
紅葉が落ちた地面にしみていく様子が鮮やかです
蛙もぼんやり物思いしている感じ
おはじきを弾いた先に紫の花や紅い葉が散っていて綺麗ですね
ジム・ケリーの「雨に唄えば」
の曲が頭の中を流れてきました。
monsieurさんが歩けば雨の日も何だか楽しそう。
雨でも絶対なにか発見はあるものなんですね。
私も幼少のころ、新しく傘を買ってもらうと雨の中をいつまでも歩いた覚えがあります。
ついこの前のことのようです。
やっぱりその感性は、物書きさんに向いていると思いますが・・・
ps・小秀山。今度はJAFにお世話にならないようにね
todokitiさん、こんばんは!
フクオウソウという名前は初めて聞く気がします
ネットで画像を見るとおしべの特徴は同じですね。
葉も入れて撮っておけばよかった・・・(悔)
釈迦岳の地質は北鈴鹿よりは御在所岳など南側の山のものとの印象でした。
ヒルの心配は少なそうだと勝手に思っているのですが甘いですかね
ま、この季節だともう出ることはないでしょうね
たった4行のコメントが詩的ですね♪
この日の釈迦ヶ岳をmermaidさんが歩いたとき、何を見つけてどんな言葉で表現するんだろう・・・
またレコを楽しみにしていますよ
miyaさん! たまにはボケとツッコミを交代しましょう
「雨に唄えば」な〜んてミュージカルまで登場してしまいました
今回帰ってから思っていることは、
晴れの日は晴れを喜び、雨の日は雨を楽しむってことです。
晴れた日には「晴れてよかったね
雨が降れば「雨でよかったね
皮肉でも負け惜しみでもなく本心でこう思えることが理想だと思っています。
今日ここに来たから見つけたものがある・・・
こんなにいい気分はありませんよ
28日はやっぱりレコ少なかったですね・・・
まぁ知った山でないと歩くの怖いですもんね
雨の森・・・
イイですよね。静寂に包まれた感じが何とも言えません
まぁ、うちの小娘どもが歩くとウルサくてしょうがないんですが・・・
ルートをしっかり選んで、防寒や万一の装備さえあれば、雨を避ける理由はなきかなって思ってます
utaotoさん、こんばんは
雨でもかんばる
雨だから見つける
その日の気分で山がつぶやく言葉を聞きたくて、その日の山に入ります。
毎回一張羅でピースサインの山じゃなくてもねえ・・・
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する