573 コロナの影響恐るべし 天狗塚・三嶺(光石→菅生(すげおい)・いやしの温泉郷)
- GPS
- --:--
- 距離
- 25.7km
- 登り
- 1,690m
- 下り
- 1,994m
コースタイム
- 山行
- 2:48
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 3:25
- 山行
- 8:58
- 休憩
- 2:11
- 合計
- 11:09
2日目起床3:50。
天候 | 20日:高曇り夕方からガス、21日:早朝快晴後高曇り、時々薄いガス |
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過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
下山:久保16:00(三好市営バス、ライトバンタイプ\200)16:04落合橋・・・落合16:48(四国バス\1,170)17:59大歩危駅18:05(特急 南風24号)19:41岡山駅20:01(のぞみ60号)23:08品川駅 大栃観光タクシー0887-58-3121 ※タクシー代参考 大栃→影バス停30分4,180円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・八丁ヒュッテ〜カンカケ谷渡渉点 支尾根を乗越してから、カンカケ谷渡渉点までは、崩れている箇所あり。お助けロープがあるが、慎重に。渡渉箇所は沢がいくつかに分れている箇所。当日は前日の雨で水量多目で念のため靴を脱いで渡った。 ・渡渉点〜お亀岩避難小屋 渡渉後、沢沿い地形を離れてから急勾配の岩尾根を登る。滑落注意。 ・牛の背三角点〜天狗塚〜お亀岩〜西熊山〜三嶺〜三嶺ヒュッテ 笹原の気持ちよい尾根。朝の内は露で濡れるので、雨具のズボンとスパッツが必要。 所々、切れ落ちている箇所あり。また、笹が覆いかぶさって、石に躓かないように注意。 ・三嶺ヒュッテ〜菅生(いやしの温泉郷) 上部標高点1578m付近までは、尾根に忠実に。(所々、急勾配を巻いている箇所があるが、基本は尾根道。) 標高点1578mより下部は植林帯が主体となり、作業道を拾い歩く感じ。要所要所に徳島県設置の道標がある。 途中4回、観光モノレールをくぐる。高電圧注意とある割に高さは低く、意外と危ない。 |
その他周辺情報 | いやしの温泉郷0883-88-2975 7月22日までお風呂休業中。 そば道場0883-88-2577(落合橋バス停そば)・・・当日はやっていなかった 久保バス停そばの酒屋・・・廃業した模様 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
シュラフカバー
シュラフマット
補助ロープ
安環カラビナ1
カラビナ2
60スリング2
120スリング1
アマチュア無線機
プラティパス
|
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備考 | 2日目、最初から雨具つけなかったこと。 温泉や食堂の営業時間を聞かなかったこと。全てが裏目に出た。 |
感想
県境跨ぎの移動解禁最初の週末。関東地方は週間天気予報ではあまり天気が良くなく、西日本方面に目をやると、昨秋、台風で流れた「三嶺と天狗塚」が目に留まった。
寝台特急サンライズ瀬戸のキップも無事GETできたことから、計画決行。
19日金曜日夜。篠突く雨の降る東京を22時に出発。ゴロンとシートは結構な混雑だった。感染防止のため、今日は個室寝台で行くことにして正解であった。
翌20日は青空。薄雲が広がる程度。定時に坂出に到着し、普通列車で丸亀へ。本当はうどんで朝食にしたいところだが、時間がないのでエキナカ(改札外)のコンビニで朝食と行動食を調達。
高知行きの特急列車もガラガラ。朝飯を食って、久しぶりの車窓風景を楽しむうちに土佐山田駅到着。
ここから、アンパンマンミュージアム方面の美良布(みらふ)行きJRバスに乗車。途中大学構内に立ち寄って30分程で終点到着。ここで香美市営のマイクロバスに乗り換え大栃へ。大栃からは予約したタクシーに乗り込む。
大栃からの途中、バスも通う県道(とても細くて対向車が来ると大変)で、今朝9時に落石があったそうだが、11時をまわった現在は開通したとのこと。ちなみに、この日の影線の第2便のバスは運休だったそうだ。
途中、バスの終点の影を通過してから、林道に入り急こう配を登っていく。影のバス停終点からは7km程、歩けば2時間くらいかかる。
大栃から50分程でようやく光石登山口に到着。トイレと登山ポストがある。
支度を整えて出発。斜面が崩れている箇所もあるが難なく通過。10分程でトイレのある野営場。橋を渡って東屋、さおりが原分岐、さらに橋を渡ってトイレ。そして綱附森への分岐と過ぎて、45分程で八丁ヒュッテに到着。
手前に暖炉、奥に寝室の有る小屋で、2階建て。結構な人数泊まれそう。水場は登山道沿いのすぐ先にあった。
八丁ヒュッテでフスベヨリ谷コースを右に分けて、広葉樹の中を登る。支尾根を乗越すと、カンカケ谷へと降りていくが、ここが結構崩れていて、お助けロープだらけ。慎重に進む。
支尾根を乗越してから15分ほどで、左手に支流を分ける広場で、倒木にピンクテープ。どうやらここが右岸から左岸への渡渉点だ。
昨日の雨で少し増水しているせいか、ちょっと厳しい感じ。飛び石伝いに行けそうだが、ここは慎重に靴を脱いで渡る。
渡ってからは左岸の比較的広い所を歩くので安心。
やがて、広い沢状地形から水場を越えて、岩の多い急斜面の尾根に取り付いていく。木が生い茂っているものの、落ちればまっ逆さま。
いったん平らかになった後、冷たくて美味しい最終水場を過ぎて、草原に至る。ここからすぐで今日の宿、お亀岩避難小屋に到着する。
お亀岩避難小屋は、南東方向(白髪山、カヤハゲ方面)が開け、明るい感じの草原に立っている。小屋から5分で稜線の峠に至る。
小屋にはトイレとストーブ室、一部2階の寝所があり、詰めれば22,23人は泊まれそう。
今日の先客は7名の広島の団体さん。賑やかに調理を始めようかという所だった。あと、外にはテントが一張り。夕方に3人組が来たが、三嶺ヒュッテまで行くという。意外と空いている。まあ、自粛解除間もないからだろう。今日は途中登山者に会わなかったし。
前夜まで冷凍庫でカチンカチンに凍らせたロング缶が丁度溶けていたのでそれを飲みつつ、定番のマーボ春雨とアルファ米の夕食。
そのうち、広島の団体さんからお声がかかり、アルコールを空にするというミッションに参加。
お酒、ビール、梅酒におつまみもいただいてしまいました。どうもありがとうございました。
翌21日。3時半起床。晴れている。夜中は天の川も見えていた。うれしい!
4時から緑のタヌキとコンビニおにぎりの朝食を取って、4:45出発。宿泊セットは小屋にデポして、天狗塚と牛の背を往復する。
茜色に輝く空に満足して、まずは峠へ。
峠に上がると、地蔵ノ頭と天狗峠が見える。
いったん草原の中を少し下ってから、疎林の急坂を登って稜線へ。高知側は切れ落ちている。これをぐいぐい登って、ポコンとした地蔵ノ頭の脇の分岐に到着。ここまで来ると三角頭の天狗塚が見える。なだらかな天狗峠や牛の背とは対照的で、「あれを登るのか?」というくらいの急坂。
ちなみに、小屋から出るときには、スパッツは着けていたが、雨具のズボンは面倒で履かなかった。
時には腰まである笹にすっかり濡れてしまった。うーん甘かった。もう遅いかもしれないとは思いつつも、ここで雨具を装着。結果としては、この先も笹の露でびしょぬれになるので装着は正解であった。(三嶺で外しました。)
笹原の天狗峠の分岐を過ぎると、天狗塚の手前の鞍部にオレンジテントが一張り。コースからは外れているので、立ち寄らなかったが、帰りもまだ張られていた。
鞍部から急坂を登り返して、天狗塚。振りかえると三嶺、剣山。360度の絶景である。今日は見晴らしが良くて最高だ!
天狗の池にいったん下って、あとはゆるゆると草原散歩。
誰もいない草原を独り占め。
気持ちいい!
30分ほどで。今日の折り返し地点の牛の背三角点に着いた。
帰りは、天狗塚は巻くつもりであったが、巻道が判然としない。鹿の通り道と思われる踏み跡が縦横に交錯しているのだ。結局、確実なピークを踏むルートで戻った。
(東側は岩のある地点が分岐と思われる)
地蔵ノ頭からの切れ落ちた稜線に注意しつつ、お亀岩避難小屋に3時間強で戻ってきた。
支度を整え、今度は三嶺に向けて出発。峠で夫婦連れと思われる方と行き会う。
昨日と異なり今日はこの後も三嶺までで、1人に抜かれ、7人グループ、2人グループ、単独行とすれ違った。それでも人出は少ない。
西熊山までは急な坂が続く。だが、笹原がどこまでも続くようなのびやかな尾根が気持ちいい。
振り返れば、天狗塚がぴょこんと顔を出したり、行く手の三嶺の三角烏帽子がどんどん大きくなるのがうれしい。
2時間で三嶺山頂に到着。ちょっと薄いガスがかかったり取れたりになってきた。
上から雲が下りてきている感じで、剣山や次郎笈は雲の中に入ってしまった。来し方の稜線も時折ガスに隠れる。
2階建ての三嶺ヒュッテにちょっと立ち寄り、ヒュッテから北に見える道標に向かい、そこから鹿除けネットに沿って下って行く。基本尾根に忠実に下るが、一部急峻なところは巻き下っている。
標高点1791m峰への下りは左手から、その次の急勾配は右手から下っている。要所には道標があり、踏み跡も薄いながらも続いていて、ピンクリボンも所々にある。総合的な判断が肝要である。
標高1578m峰の辺りまでは、広葉樹主体だが、そこから下は植林帯に入る。すると道が分かりにくくなってきた、どうもいくつかの道をつなげているような感じがするが、どうなのだろう。
途中から古い道に取り付いて、造林小屋を過ぎ、標高1198.8m三角点の有る尾根を越えるとすぐに、奥祖谷観光モノレールを2回くぐる。(ループの途中)
標高1105mの看板で、古い道を捨てて左へ下る。3回目のモノレール潜りで北西方向へ延びる尾根に乗り、すぐに尾根を捨てて東へ。4回目をくぐってしばらく下って行くと、草生した廃屋の有る登山口へと降り立った。ここから、お墓の所の細い道を下って行くと、登山者駐車場、そしていやしの温泉郷に到着する。
さあ、予定よりも早いし、ゆっくりお風呂だと思ったら・・・
何と、コロナのせいで22日からの営業だとのこと。
ガーン!
レストランは、やっているというのを見て、お風呂もと早合点してしまった。
次のバスまで1時間半以上。
レストランでビールを飲むのも、何となく癪に触って、酒屋の有る久保まで、国道をのんびり歩くことにした。
6キロほどを歩いてようやく久保集落。バス車庫のすぐ先にある酒屋は・・・
ガーン閉まってる・・・
しょうがない、じゃあ、2キロほど先の落合橋のそばにある「そば道場」でそばを食いながらビールだと、16時ちょうど発の三好市営バス(ワゴン車っでした)に乗って5分。
ガーン、ここもやってない・・・
ビール・・・あきらめきれない・・・
地形図を見ると、このすぐ先の落合集落には郵便局と駐在所があるので、きっと酒屋もあるだろうと推測し、歩いてみる。
すると、食料品店(酒、たばこ、薬も併設、要するによろづ屋さん)の看板があった。
やったぁ。シャッターも閉まってない!
しかし、近寄ってみるとガラス戸に張り紙が。
「金曜日夜から日曜日一杯臨時休業」
もう、ここまで嫌われたら仕方ない。
集落で唯一稼働していた自販機でファンタグレープを飲んでバスを待った。
がっくり・・・
なお、念願のビールは大歩危駅前の酒屋で発見。特急南風号車内で無事乾杯できた。
ちなみに、大歩危駅前の土産物屋も全滅。岡山駅の新幹線ホームも売店全滅。岡山駅改札内売店はかろうじてやっていた。
コロナの影響おそるべし。
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