比良山/なるべく谷道を通って花を愛でながら武奈ヶ岳へ


- GPS
- 07:08
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,352m
- 下り
- 1,353m
コースタイム
- 山行
- 5:47
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 7:08
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に問題箇所は無し スゲ原から暮雪山荘を通ってナガオに出るルートは、ブッシュもなく歩きやすいなだらかな斜面 |
写真
感想
府県をまたぐ移動の自粛が解かれ最初の週末、天気もいいのでイン谷口にはたくさんの登山者が集まってきている。
私自身比良山は4ヵ月ぶりとなる。体調を見ながらのんびりと正面谷でも登ろうかと思っていたが、人が多そうなので神爾谷ルートに変更。きょうはバリエーションルートを通るつもりはない。神爾谷で北比良峠に上がってからは体調次第だが、ルートは尾根道よりも谷筋の道の方が、植生も豊かで花も咲いていることだろうことから、広谷からスゲ原に行ってみたいと思う。
いつものようにカマブロ洞さんにきょうもよろしくとご挨拶。つづけて神爾谷の雄滝にも寄り道。きょうも気持ちよく跳ねてらっしゃる。
花の写真を撮りながら神爾谷道をゆっくり登る。堰堤群が過ぎ源流部で右岸支流に登山道が続く場所周辺は、咲く花も多くお気に入りの場所。毎回必ずここでは休憩して花の写真を撮る。
コアジサイ、タツナミソウ、ニガナなどの特に珍しくはないものだが、咲いている数は多い。これからもう少し時期が経つと、シモツケソウ、イワタバコなども見られるところだ。
北比良峠から八雲ヶ原へ。案外人は少ない。
モウセンゴケは少し花の時期には早いようだ。花茎をのばしてきている段階。
ここまでいつも以上に時間はかかっていて、多少腰から膝にかけてだるいが、まだもっと歩けそうなので、予定通り広谷へ向かうことにする。
広谷周辺ではトリカブトが順調に背丈を伸ばしてきていて、花を咲かす時期をうかがっている。小さな淵には結構大きな魚影が走る。緑眩しく時折のぞく青空も目に痛い。谷の音、鳥のさえずり、虫の音を聞きながらのんびり歩く。
スゲ原からは細川越に出ず、暮雪山荘の裏からナガオをめざす。ここはゆるやかな斜面でブッシュもなく非常に歩きやすいところ。真っ直ぐに尾根に出るのは勿体ない感じがしたので、左へトラバース気味に高度を上げる。
バリエーションルートと言うほどではない。
釣瓶岳にはちょうど正午に到着。少し北に行くと展望が開けるのでここで景色を楽しみながら昼食。
天候は曇りがち、気温は高くはなく吹く風は気持ちよい。
ただ天候で心配なのは夕方の天気。夕方の日食が見られるか。山の上から見るには時間も遅めだし、帰る途中でどこかに車を駐めて観察、撮影しようと、望遠レンズとNDフィルタ(光の量を少なくするフィルタ)を持ってきていて、楽しみにしているのだが、この後晴れてくれることを望むばかり。
そういえば、釣瓶岳山頂に設置されていた、写真付きでCaptsubaさんの偉業を讃える緑色の「富士山を捉えた山/釣瓶岳」のプレートが見当たらない。撤去されてしまったのかな。
北稜を武奈ヶ岳へ。ここにも花は多い。時々立ち止まりながらなので、あまり足腰に疲労を感じず武奈ヶ岳山頂へ。
山頂は大勢の人で賑わっている。少し手前の岩のあるピークで休憩。この周辺には以前はあまりなかったように思うが苔が多く見られる。
復路もできるだけ谷道を行こうと、西南稜をワサビ峠まで行き、ワサビ平の口ノ深谷源流、ヨキトウゲ谷、正面谷ルートでイン谷口に戻ろうと思う。
ワサビ峠近くまで下ると、正面から見慣れたオッサンが一人ダブルストックでえらい勢いで登ってくる。山友のS氏ではないか。2日前にもメールしたばかりだったが、きょう山入っているとはお互い知らなかったのでビックリ。
S氏は今回もトレーニングを兼ねて、イン谷口から武奈ヶ岳経由で坊村までを往復とのこと。最近運動不足できついといいながら西南稜を再び武奈ヶ岳めざして登って行った。
わたしは予定通り中峠を越えヨキトウゲ谷へ。ここにきてやはり下りでは足の爪が痛くなってきた。
だましだまし、杉の巨木や渓流の様子、支流の小滝を写真に撮りながら下ってゆく。
金糞峠からの下りは踏ん張ると爪が痛むので、滑らないよう、また落石しないように気をつけながら、リズミカルなステップで下る。はたから見ていると速いし軽やかに見えるかもしれないが結構キツい。
青ガレを下りきる前に堰堤を乗り越し金糞滝へもご挨拶。滝の横に見慣れない直立した褐色の草が。生えてきたばかりの腐生植物のツチアケビだろうか。
続いて隠れ滝にもご挨拶に寄る。倒木が落ち口から増水した谷の水に運ばれて落ちてきたのだろうか、滝の下半分ほどに倒れかかった状態。ちょっと見栄えが悪くなってしまっている。今後よっぽどの増水で流されない限り、しばらくはここに残ってしまいそう。
大山口で軽く水浴びをし、イン谷口の駐車地まで戻る。
前回の八丁平の時よりは体調はよくなっているが、常に腰や足指をかばいながら歩くからだろうか、いつもより負担がかかっている筋肉もあるために、最近おさまっていた足の筋肉のこむら返りが今回は出てしまった。
次回はもう少しスピードアップして調子を確かめようと思う。
HB1214さん こんにちは。
いつもながら多彩な視点と文章が面白おかしいレコに惚れ惚れします。
作成に1週間あっても真似できないです。
Sさんのアイゼン装着、ねじり鉢巻きで気合十分。表情が思い浮かびます。
釣瓶岳の山名プレートなのですが、どうやらどこかへ旅立ってしまったようです。
ひょっとすると、足元の近くでひっそり眠っているのかもしれません。
お祭りから醒めて、本来あるべき自然の山に戻ったのならば感謝、かけがえのない思い出です。
ところで隠れ滝の倒木が気になりますよね。
大摺鉢にも刺さっているので、他の滝好きの方もどうにかしたくてウズウズされるのではないでしょうか。
比良名物の整備は最低限?個人で動かしたらダメなのかな。
Captsubaさん、お久しぶりです。
釣瓶のプレートがないのはちょっと寂しいです。もちろん羽根もありませんでした(^^)
滝の姿はそのときどきの気候等で変わってしまうものです。ずいぶんと前には八ッ淵の
屏風滝や、神爾の滝の雄滝にも長期間木が引っかかっていました。これらは大雨の時に
でも自然と流れていったものだと思います。滝壺にたまる土砂も同様です。
自然自体をいじるわけではないので、流木等は人為的に動かしたり撤去するのは問題な
いと思います。でも隠れ滝の木はチェーンソーを使って、ずぶ濡れになりながら作業を
しなくてはならに様なたいそうなものですね。自然に任すのが一番ですかね。
S氏は夏の遠征に向けてトレーニングだそうですが、きょうはちょっとキツいと言って
いました。遠征ではかなりハードなところに行くようで、今年は無理かもとも。
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