葛根田川水系 南白沢 乳頭山
- GPS
- 10:08
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,125m
- 下り
- 1,107m
コースタイム
- 山行
- 9:01
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 10:07
天候 | 霧雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
広くて綺麗な休憩所あり。トイレあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
滝ノ上温泉の駐車場から道路を戻り、真っ暗なトンネルを潜ったら右の作業道に入り、堰堤を左から越えて入渓。 水量は思った程多くはない。 入渓したあとも、堰堤がこれでもかと言うくらい出てくる。地形図に記されているのは5個だったはずだが、それ以上あったよう気がするが気のせいだろうか。 何個目の堰堤かは忘れたが、微妙にいやらしい箇所もあった。 しばらくはゴーロを歩き、入渓して1時間経ったころにようやくF 1の10m直瀑。物凄い音をたてながら深い釜に水を落としている。 クライマーのSヤさんがハーケンで中間を取りながら右壁を見事直登。Hiroshiiiiさんも続くが中間地点で進退極まりクライムダウン。S木さんは中間地点からゴボウで強引突破。私は下段で左にトラバースし、水流右のリッジ状を登った。こちらの方がホールドは豊富。もう1人は左岸を大きく高巻き。クライムダウンで降りたHiroshiiiiさんも違うルートから左岸を巻いたがコンパクトに巻いて懸垂なしで降りてきた。 続いてF2の12m。こちらは水流左をフリーでも行けそうだったが、シャワーになるのでロープをだす。 Hiroshiiiiさんがリードで登りロープをフィックス。後続はアッセンダーやフリクションノットで続く。落ち口あたりが思いっきりドシャワーで楽しく登れた。 F3F4は容易で快適に越えて行くとゴルジュの中にF5の8m。ここがこの沢の核心か。 最初Sヤさんが泳いで取り付くが、滝の水圧が凄くて近づけない。釜は深く渦に巻き込まれそうである。 今度は右岸をヘツリに入るが高さもありかなりいやらしい。残置が何個があるが一番手前は腐って使えない。新たにハーケンで支点を取りSヤさんが突破を試みるが、ロープにテンションをかけた時に新たに打ったハーケンがすっぽ抜けてしまった。残置のスリングに補助ロープをかけてたので落下は免れたが、危なくSヤさんと一緒に、ビレイしてた私も釜に落ちるとこで冷や汗をかいた。 ヘツリは諦めて、残置にロープをかけて今度は水流から突破を試みるが、今度は残置のスリングが真っ二つに切れてしまい、Sヤさんがドボン。もうダメだ巻こうと言う事で、結局全員で右岸巻きとなった。巻きは問題なくコンパクトに巻けたが、完全に我々の力量不足でありなんとも悔しい通過になった。何回も水に浸かったSヤさんは足がつり初め、震えが出てきたのでゆっくり休憩してから進んだ。 F6の6mを容易に越えると950m地点の二俣となり、左へ進む。1000m二俣で右岸からの滝を見送るとすぐに1010mの二俣。左には20m程の立派な滝がかかっておりこちらを登りたくなるが、ここは滝の手前を右俣に入る。 ゴーロや小滝を進むと18mのF7が現れる。ここは私が水流右からフリーで快適に直登。後続には上からロープを投げて補助的に使ってもらった。Sヤさんは水流左から取りつき、途中でシャワーをかぶって右にトラバースしようとしてたが、コンタクトがぶっ飛んだらしく、戻って右から登ってきた。 最後は10mのF8。水線は一見ホールドがありそうだが、苔が張り付いていて、これがボロボロ脆い。左の乾いた岩を直登した。こちらは登りやすいが岩が剥がれやすいので注意。ここでもSヤさんだけ違うルートで右から取りついていたが、断念して左から登り、中間あたりから水流際を登ってきた。あえて難しいルートを取るのはクライマーの性だろうか。 この後は大きい滝はないが、ルーファイが面白い。事前に藪こぎのないルートを予習していったが、地形図とGPSを見ながらみんなで判断して進んで行った。 1160m三俣は中俣を進む。ここは右俣が見つけづらく一見二俣に見える。真ん中に進んだつもりが右俣と合流したりして、あれ?って感じだったが、方向は合ってるのでそのまま進む。 最後の分岐、1220m二俣は左へ。笹薮が覆ってる箇所もあるが、沢型は続いており水も流れている。藪漕ぎと言うよりは、ボサが多少あると言った感じ。そのままツメて行くと開けてきて湿原っぽくなってくると登山道は近い。最後はニッコウキスゲや水芭蕉を眺めながらガスで幻想的な雰囲気の中登山道の木道に出て遡行終了。 登山道に出てからは乳頭山経由で滝ノ上温泉に下山。乳頭山への登りはキツかったが、池塘やお花畑を眺めながら歩ける。 乳頭山の山頂でゆっくり休憩したら、下山は走るように下山。CTは三時間越えだが、90分程で滝ノ上温泉まで下りてきて膝が死亡。 |
その他周辺情報 | 滝ノ上温泉 |
写真
装備
個人装備 |
長袖インナー
ズボン
靴下
グローブ
雨具
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
携帯
時計
タオル
ツェルト
カメラ
ヘルメット
10m補助ロープ
ガチャ類
スリング類
遡行図
|
---|---|
共同装備 |
30mロープ×2
|
感想
葛根田川の沢は、ナイアガラの滝などを含めた何パターンかのルートを計画してはいるのだが、どれも泊まりの日程でゆっくり訪れる予定としている。
南白沢と言う沢は今回まで知らない沢であったが、調べてみると地元の山岳会などではよく使われているらしい。
自分では仙台から往復6時間の沢に日帰りで行こうとは中々計画は立てないが、今回、S木さんパーティーが葛根田の南白沢に行くと言うので、こうゆう機会じゃないと訪れる事はないだろうとパーティーに強引に入れさせてもらう事にした。
沢慣れた人達と一緒に行動させてもらって、盗める所は盗ませていただくという魂胆である。
S木さんとは去年の早池峰の奥鳥沢以来、約一年ぶりにご一緒させていただいた。
序盤の堰堤の多さには閉口したが、F1から先はまったく飽きさせない遡行しがいがある素晴らしい沢だった。大きい滝でも登れる滝がほとんどで、シャワーをかぶりながら豪快に登っていけるのはとても楽しかった。唯一ゴルジュのF5だけ巻いてしまったのは悔しかったが、みんなであれやこれやと色んな手を使って突破しようと挑戦したのが面白かったし、かなり勉強させていただいた。沢登りの醍醐味の一つであるチームワークとはこうゆう事なんだなと実感出来た。誰も他人任せではなく、自分が突破口になるという各々の思いが合わさると、凄い力になるなぁと思わされた。
最後はお初の乳頭山にも登る事が出来て大満足の1日となった。
登る前は、予想以上に時間もかかるかもしれないのでヘッデン覚悟で行ったがその必要はなかった。
仙台から往復6時間かけての日帰りなんて久々だったが、この1日だけで数多くの事を学ばせてもらって、本当に行ってよかったと思った。
また機会があればこのパーティーに混ざらせていただければ嬉しい限りである。
お疲れ様〜凄い濃かったみたいだね!うらやましい!参加したかったなぁ!
takashiiiiiさん、こんちは!
いや〜、濃かったね〜😁まさに沢登りをしたって感じでしたね。
今回は予定合わなくて残念だったけど、次回は一緒に行きましょね〜👍
デカい滝ばかりですね
写真見るだけでチジミ上がりそうです
時間も目いっぱいでかなりハードなルートなうえに往復6時間のおまけがついて
お疲れさまでした
chicken_manさん、こんちは!
沢登りの時は、とにかく楽しくてあっという間でしたけど、下山がハードでしたね😅でも仙台から往復6時間かけて行った甲斐がありましたよ👍めっちゃ楽しかったです。
中々天気悪くて思うように沢に行けないけど、近いうち宴会沢やりましょうね🍺
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する