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Yamareco

記録ID: 244152
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ハイキング
伊豆・愛鷹

高ドッキョー(静岡百山・山梨百名山)〜モノトーンの甲駿国境〜

2012年11月11日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
11.0km
登り
1,042m
下り
1,035m

コースタイム

06:50 吉田町発
07:50樽集落林道終点P着08:00発
08:45樽峠通過(0:45)
10:25高ドッキョー着10:55発(1:40)
11:55樽峠通過
12:35平治ノ段着12:40発(0:40)
13:10樽峠通過
13:55樽林道終点P着 (0:45)
天候 午前:曇り
午後:雨
過去天気図(気象庁) 2012年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
[往路]吉田=吉田IC=清水IC=興津=但沼=樽集落P
[復路]樽集落P=中河内=和田島=「やませみの湯」=和田島=興津=吉田
コース状況/
危険箇所等
<コース状況>
■アクセス
・集落はかなり奥まであります。細い道です。最後、「樽峠へ」の指導標があり、それを過ぎるとすぐに右側にロープの駐車場があり2台分ほど止められます。
・ここが万一、一杯だとかなり下になります。細い林道は上の茶畑へと導かれ、歩くべき沢とは離れて上に上がっていってしまいます。
・「樽」という地名は面白い地名です。重みで下にだらりと下がる「たれる」から垂れて落ちる水のことを「たるみ(水)」と呼び、この「たるみ」が省略されて「たる」となりました。水が沢となって流れ、垂れていた場所があったので”たる”と呼ばれたのでしょう。その「タル」には「滝」「垂」「樽」などの文字が当てられました。伊豆にある「河津七滝」も「かわづななだる」と読ませます。
■登山口〜樽峠
・標識のあるところは沢よりも高みにあるので、沢に向けて左の林道を下っていきます。モノラックのレールを過ぎ(本日はモノラックもあった)茶畑を右に見ながら進む。打ち捨てられた林道が続き、最初の堰堤で山道に入る。左岸通しの道。桟道も数か所ある。やがて打ち捨てられたワサビ畑が出てきて、白い標柱のところで右岸にわたります。ここは要注意ポイントで左岸通しに直進するフミアトがある。(おそらく上のワサビ畑用の道?)
・沢を渡ったあと右岸通しにいくと右側の涸れ小沢の中にケルン。一見、ここで小沢をわたり返す?と思いますが、対岸に渡らず、いったん小沢の中に入りまた左手の右岸を見上げると登山道があります。
・そのあとは迷うところがない。ヒュッテへの道を尾根上で分けると尾根を越えて向こう側の沢へトラバース気味に入っていく。沢へ降り立ち、その沢も対岸に渡ります。そこは水場となっていますが、水は流れていない。
・ジグザグを切って樽峠。樽峠は十字路になっており、高ドッキョーと平治ノ段と峠越えの道が交差している。
■樽峠〜高ドッキョー
・特に迷うところはない一本道。
・一カ所右に尾根を張り出す場所に下に林道が来ている。そこへのショートカットの道だろうか幹に太い白テープがあるが、一方でそこへは木が渡してあって正しい道ではないことを示している。一応、注意。
・展望所からは清水方面の展望がよく見える。
・高ドッキョーの直前は急登。
・東峰からは、南にフミアトが派生している。指導標もあるが、あまり踏まれていないように見えた。
・高ドッキョーのピークは二等三角点。標柱。展望はない。
■樽峠〜平治ノ段
・ひとつコブを越えると150mの急な登りになる。階段が続く。
・平坦になってからも少しある。やがてT字路。何もない。目の前にある高みが「南貫ヶ岳」と呼ぶピーク。頂上からの景色は素晴らしい。
■日帰り湯
「やませみの湯」静岡市清水区西里1449 電話 054-343-1126(清水一いい風呂!)
600円/人(3時間)
露天風呂もありますが少しぬるい。長湯にはいいでしょう。
お湯はしょっぱかったです。
■会計
・コンビニ 1100円
・日帰り湯 600円
・ガソリン代 67km÷16km/LX148円/LX2=1200円 合計2900円
■歩数
26287歩
■静岡百山
58座登頂
樽集落の林道をあがっていくと「樽峠」への入口の標識が現れ、そのすぐ上の右側にロープが置いてある駐車場風?があります。そこに停めさせてもらいました。2台ほどの余地があります。ここがいっぱいだと止められる場所は結構下になります。
2012年11月11日 07:58撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 7:58
樽集落の林道をあがっていくと「樽峠」への入口の標識が現れ、そのすぐ上の右側にロープが置いてある駐車場風?があります。そこに停めさせてもらいました。2台ほどの余地があります。ここがいっぱいだと止められる場所は結構下になります。
駐車場所から少し戻ると左手に樽峠へ下る道があります。標識があり、目の前に見える茶畑の左側を進みます。
2012年11月11日 08:00撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 8:00
駐車場所から少し戻ると左手に樽峠へ下る道があります。標識があり、目の前に見える茶畑の左側を進みます。
右岸の植林帯を登ります。
2012年11月11日 08:13撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 8:13
右岸の植林帯を登ります。
沢から離れると樽峠ヒュッテの分岐があります。峠に向けて直進します。
2012年11月11日 08:26撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 8:26
沢から離れると樽峠ヒュッテの分岐があります。峠に向けて直進します。
尾根を越えて向こう側の沢に出ると水場です。が、水は流れていませんでした。上の方にはちょろちょろと流れていますが伏流になってしまっていました。
2012年11月11日 08:27撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 8:27
尾根を越えて向こう側の沢に出ると水場です。が、水は流れていませんでした。上の方にはちょろちょろと流れていますが伏流になってしまっていました。
樽峠に着きました。峠の直下に2体の地蔵が部変えてくれます。ちゃんとお参りをしました。今日の安全を!そして世界平和を!なんて(笑)
2012年11月11日 08:43撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 8:43
樽峠に着きました。峠の直下に2体の地蔵が部変えてくれます。ちゃんとお参りをしました。今日の安全を!そして世界平和を!なんて(笑)
峠上にももうひとつお地蔵さんが…。草原状の明るい峠ですよ。
2012年11月11日 08:44撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 8:44
峠上にももうひとつお地蔵さんが…。草原状の明るい峠ですよ。
ここは国境稜線。峠の向こう側は山梨県、甲斐の国です。
2012年11月11日 08:45撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 8:45
ここは国境稜線。峠の向こう側は山梨県、甲斐の国です。
稜線上をまったりと行きます。
2012年11月11日 08:46撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 8:46
稜線上をまったりと行きます。
最初のコブに乗ると向こう側に高ドッキョーでしょうか。高みにピークが見えます。
2012年11月11日 08:53撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
1
11/11 8:53
最初のコブに乗ると向こう側に高ドッキョーでしょうか。高みにピークが見えます。
樹の幹にたくさんキノコが。何ていう名前でしょうかね。
2012年11月11日 09:01撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
1
11/11 9:01
樹の幹にたくさんキノコが。何ていう名前でしょうかね。
UPしたときの素顔。
2012年11月11日 09:02撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 9:02
UPしたときの素顔。
右に尾根を分ける地点の写真。迷いやすいかも。
右に行く道は下に見える林道への道。木で通せんぼしてある。でも通せんぼの向こうの幹に太いテープが巻いてある。要らないだろ!と言いたくなる。左に見える白い標柱に「高ドッキョーは左」と書いてある。
2012年11月11日 09:13撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 9:13
右に尾根を分ける地点の写真。迷いやすいかも。
右に行く道は下に見える林道への道。木で通せんぼしてある。でも通せんぼの向こうの幹に太いテープが巻いてある。要らないだろ!と言いたくなる。左に見える白い標柱に「高ドッキョーは左」と書いてある。
尾根からは、清水の街、そして日本平が見える。
2012年11月11日 09:14撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 9:14
尾根からは、清水の街、そして日本平が見える。
けな気にこの花が精一杯咲いている。こんな寒い時期になって咲いているなんて。ヤマレコで聞いたら「リンドウ」と教えてもらいました。
2012年11月11日 09:19撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 9:19
けな気にこの花が精一杯咲いている。こんな寒い時期になって咲いているなんて。ヤマレコで聞いたら「リンドウ」と教えてもらいました。
もう一丁。リンドウです。リンドウは秋の花。漢字で書くと竜胆。根っこは竜の肝のように苦いそうですが、乾かして胃のくすりに使うようです。
2012年11月11日 09:29撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 9:29
もう一丁。リンドウです。リンドウは秋の花。漢字で書くと竜胆。根っこは竜の肝のように苦いそうですが、乾かして胃のくすりに使うようです。
紅葉がすばらしいですね。
2012年11月11日 09:31撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 9:31
紅葉がすばらしいですね。
展望所からの展望。ガレの上にあり展望が効く。日本平の向こうには伊豆半島の先っぽが見える。絶景だなぁ。このあと天気が悪くなるのかなって感じ。
2012年11月11日 09:37撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 9:37
展望所からの展望。ガレの上にあり展望が効く。日本平の向こうには伊豆半島の先っぽが見える。絶景だなぁ。このあと天気が悪くなるのかなって感じ。
紅葉なんだけど。
2012年11月11日 09:38撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 9:38
紅葉なんだけど。
紅葉です。
2012年11月11日 09:52撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
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11/11 9:52
紅葉です。
高ドッキョーの頂上に着きました。静岡の百山ですが、山梨の百名山でもあるんですね。ダブってるんだぁ。
2012年11月11日 10:14撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 10:14
高ドッキョーの頂上に着きました。静岡の百山ですが、山梨の百名山でもあるんですね。ダブってるんだぁ。
二等三角点。この上に腰かけておいしいカレーヌードルを食しました。ごめんね。
2012年11月11日 10:14撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 10:14
二等三角点。この上に腰かけておいしいカレーヌードルを食しました。ごめんね。
頂上の紅葉。
2012年11月11日 10:15撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 10:15
頂上の紅葉。
頂上でパチリ。
2012年11月11日 10:53撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
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11/11 10:53
頂上でパチリ。
下る。まだ富士山の頂上は見えている。このあと雨になり山体は完全に隠されてしまった。
2012年11月11日 10:58撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 10:58
下る。まだ富士山の頂上は見えている。このあと雨になり山体は完全に隠されてしまった。
樽峠をすぎて平治ノ段に向かいます。
気が付くと左側に林道があがってきており並行するようになります。この写真は振り返って撮りましたので右側に林道が写っています。
2012年11月11日 12:01撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 12:01
樽峠をすぎて平治ノ段に向かいます。
気が付くと左側に林道があがってきており並行するようになります。この写真は振り返って撮りましたので右側に林道が写っています。
貫ヶ岳登山道とある。ここからしばらく階段の連続に閉口しました。
2012年11月11日 12:03撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 12:03
貫ヶ岳登山道とある。ここからしばらく階段の連続に閉口しました。
この白い花はナンでしょうか?キレイに咲いていました。
2012年11月11日 12:12撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
1
11/11 12:12
この白い花はナンでしょうか?キレイに咲いていました。
これも。
2012年11月11日 12:12撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 12:12
これも。
平治ノ段につきました。というか山の中の平らな地形を静岡では「段」と呼ぶので、平治ノ段に着いたというよりこのあたり全部が段です。ちょっと変かなこの表示は・・・。目の前を見ると高みがあるのでそこに向かう。
2012年11月11日 12:32撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 12:32
平治ノ段につきました。というか山の中の平らな地形を静岡では「段」と呼ぶので、平治ノ段に着いたというよりこのあたり全部が段です。ちょっと変かなこの表示は・・・。目の前を見ると高みがあるのでそこに向かう。
地形図でいうところの・937に到着。篤志家が設定した山名表示板がある。それでここが南貫ヶ岳というんだそうだ。でももっと高いところが目の前にあるのでそこまで行ってみることに。
2012年11月11日 12:34撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 12:34
地形図でいうところの・937に到着。篤志家が設定した山名表示板がある。それでここが南貫ヶ岳というんだそうだ。でももっと高いところが目の前にあるのでそこまで行ってみることに。
そこからの展望。清水方面。まだ展望は見えています。しかしながらポツポツやってきました。
2012年11月11日 12:36撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 12:36
そこからの展望。清水方面。まだ展望は見えています。しかしながらポツポツやってきました。
これは伊豆方面。左側には愛鷹山の裾野が見えています。
2012年11月11日 12:36撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 12:36
これは伊豆方面。左側には愛鷹山の裾野が見えています。
(樽峠からの帰路に撮影)
樽峠へ登るとき右岸ぞいに登るのだが、右岸が
3mほど樹木の堆積により通過できないため、10歩ほどは、この涸れ沢の中をあるく。右にケルンがあり、道は右岸にもどり左に見えている道にあがっていく。涸れ沢の対岸に渡るのではないので、要注意。
2012年11月11日 13:39撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 13:39
(樽峠からの帰路に撮影)
樽峠へ登るとき右岸ぞいに登るのだが、右岸が
3mほど樹木の堆積により通過できないため、10歩ほどは、この涸れ沢の中をあるく。右にケルンがあり、道は右岸にもどり左に見えている道にあがっていく。涸れ沢の対岸に渡るのではないので、要注意。
(帰路に撮)
登山口から左岸通しに登りますが、しばらく登るとこの写真の地点で対岸に渡ります。対岸には菱形の「保安林」の標識もあります。それが目印でしょう。ここは直進するフミアト(次の写真)もあるので要注意。この写真に写っている白い標識を見ると沢を渡るようにとの指示が書いてあります。
2012年11月11日 13:44撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 13:44
(帰路に撮)
登山口から左岸通しに登りますが、しばらく登るとこの写真の地点で対岸に渡ります。対岸には菱形の「保安林」の標識もあります。それが目印でしょう。ここは直進するフミアト(次の写真)もあるので要注意。この写真に写っている白い標識を見ると沢を渡るようにとの指示が書いてあります。
(帰路に撮)
同じところを少し離れて撮影。右上にフミアトがあがっていることがわかるが、ここは目の前の沢を渡ります。
2012年11月11日 13:45撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 13:45
(帰路に撮)
同じところを少し離れて撮影。右上にフミアトがあがっていることがわかるが、ここは目の前の沢を渡ります。
(帰路に撮)
茶畑の前にモノラックのレールがあり沢をまたいで対岸へと行っている。沢には簡易的な橋があって(見えている)迷いやすいが、こちらではない。この写真の右に見えている茶畑の左側を行く。
2012年11月11日 13:52撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 13:52
(帰路に撮)
茶畑の前にモノラックのレールがあり沢をまたいで対岸へと行っている。沢には簡易的な橋があって(見えている)迷いやすいが、こちらではない。この写真の右に見えている茶畑の左側を行く。
やませみの湯で見かけた看板。「ちんちん洗ろて、しり洗ろて」ずいぶんまた直接的な・・(笑)。思わず、これって女湯にはどんな数え歌がかかっているのかな?(笑)なんて思ってしまいました。
2012年11月11日 15:33撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 15:33
やませみの湯で見かけた看板。「ちんちん洗ろて、しり洗ろて」ずいぶんまた直接的な・・(笑)。思わず、これって女湯にはどんな数え歌がかかっているのかな?(笑)なんて思ってしまいました。
温泉成分表。薄茶褐色です。
2012年11月11日 15:33撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
11/11 15:33
温泉成分表。薄茶褐色です。

感想

日曜日。
午後から雨の予報でした。
近場で午前中に帰ってこれる山はないかとガイドブックを探し「高ドッキョー」としました。
名前が面白く、遠くからも目立つ山とのことでした。
ドッキョーとはドッキョともいい、ドッキとかドッケとかの訛りともいいます。
奥秩父や奥多摩には三つドッケとか、芋の木ドッケなどの山がありますが、同系統の命名でしょうか。
ドッキが「突起」から来るのであれば分かりやすいことは分かりやすいですが、ちょっと当たり前すぎて淋しい気もします。

日の出が6時過ぎだとのことで4時半ごろには自宅を出るつもりでしたが、いつもの通り寝坊してしまい、出発は7時少し前になってしまいました。

山の登山口に向かうときは、なんだかワクワクします。
高速道路が町の道になり、2車線が1車線になり、それが細くなりやがて行き止まりになる。
クルマはたくさんいたのが、数台となり、さらにそれが人となり、その人もいなくなります。
そして残るのは静けさと沢の流れる音だけ。
さぁ、行くぞーという気になります。

今日は朝から曇り。
何だかどんよりしていて、樹林の中は薄暗い。
こんな日に山に向かう人は誰もいません。
”貸切り”というと聞こえはいいですが、要するに「登るの普通止めるだろ」的状況。
風もなく、樹林の中の空気がどんよりと留まっている。
黙々と登りました。

久々の単独行でした。
複数で行くと会話も楽しいし、山行の安定感も増す。
しかし一人だと何倍も神経が研ぎ澄まされます。
そして登りながら何かをいつも考えているような気がします。
仕事のことだったり、家族のことだったり、友人のことだったり。
ふだん家にいるときより考えています。
ナニか結論が出るわけではないけれど。

樽峠はやさしい峠。ちょっと無表情な仏様が迎えてくれます。
南部縦貫道の工事が進んでいるようですが、こんな峠は大切にして欲しいなぁと切に思います。

甲駿の国境稜線に出るとたおやかな尾根が続きます。
遠く日本平や清水の街並のすばらしい眺めもちょこちょこと。
最後、急登をしのぎ、高ドッキョーの山頂へ。
ここで初めての休憩。
樹林があり展望はありません。
朝ごはんを食べていなかったのでカレーヌードルを食し、食後のコーヒーを味わいます。
至福のとき。
これを味わいに来ている…かな。

「帰りはどうしようか・・・。平治ノ段も立ち寄るかな」
天気は何とか崩れずにいてくれて富士山も中腹に雲がかかっていますがまだ頂上は見えます。

平治ノ段に立ち寄っていくことにしました。
登っているとやがて霧雨が舞うようになり着いたときはとうとう雨に。
平治の段の上の南貫ヶ岳からは大展望が見えましたが、すでに富士山は上半分が雲の中。
でっかい裾野が翼のように広がっていました。
駐車場に下りてくるころには本格的な雨に。
鉛色の空を仰ぎながら温泉へとクルマを走らせました。
* * *
やませみの湯で訊きました。
「今日山に行ったんだけど、ヒルが全然いなかったですね」
「いや、いますよ。た〜くさん! 11月に入ると葉っぱや地面の中に潜るので見えなかったんですね。」
「それはラッキー!」
「噛まれるときにチクってして、取ったあとひどくかゆくなるんですよね。10月でなくて良かったね。10月ならもっとひどいよー」
露天風呂でさかんに落ちてくる雨のしずくを受け止めながら、雨だったけど、きっとよい時期に来たんだなと思いました。

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コメント

こんばんは
楽しく拝見させて頂きました。きのこの写真には目が点でしたが。

「高ドッキョウ」って、へんてこな名前ですね。書物によっては、「高ドッキョ」となっていたものもあるように思います。また、「平治ノ段」ですが、「段」って地名は静岡ならではなのでしょうか? 十枚山の東側だかの「月夜の段」が一番気になっています。地形図の等高線が魅惑的。

この区間、私自身も2009年の暮れにあるいた思い出があります。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-130643.html
その時も同じように「やませみの湯」にお世話になりました。とても良い印象が残っています。

私自身は、徳間峠からさらに稜線を伝って、白根南嶺の末端稜線上の青笹山にまで繋げてみたいなぁ、と思ったりしている地域です。(12月の声をきくと青春18きっぷの時期になるので、そろそろかも…)
2012/11/12 19:43
どうも。
こんばんは。お元気ですか。
キノコはびっしりと。ちょっと気持ち悪いぐらいでした。
そうそう、高ドッキョーっておもしろい名前ですよね。昔は尖っている場所はトッキとかドッケとか言ったみたいで、奥秩父にも三つドッケとか芋の木ドッケとかありました。それが訛ってそうなったんでしょうね。
段は仰る通り、月夜の段は有名ですね。等高線が緩やかになっていてそこがやけに白くみえたりして…。そんな段はふつうは○○平とかいう名前がつくんでしょうけれど。ここ静岡では段というようで、地形の方言みたいだななんて。
徳間峠から青笹までですかー。さすが発想が壮大ですね。私はそこまではちょっと(苦笑)。でも行きたいですね。山伏から青なぎ山にはどこかで行きたいと思っていますね。近くに来たら声をかけてください。
2012/11/12 23:18
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