月山 〜旅のメインデッシュ〜 [山形県 西川町]


- GPS
- 07:15
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 972m
- 下り
- 966m
コースタイム
天候 | 曇り後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
非常に良く整備されているので、登りやすく迷うことはありません。 月山神社の裏手に登って怒られている人がいました。 |
その他周辺情報 | 道の駅『にしかわ』に温泉あり。 |
写真
感想
『新潟・山形登山の旅』3回目となる登山は旅のメインディッシュになる月山だ。
前日は面白山からこの山の姿を見る事は出来なかったが、今回は果たして?
道の駅『にしかわ』で前泊した後に、姥沢口の駐車場に辿り着くと時折ザーっと雨が降るような天気だ。
午後には回復するような見通しではあるが、ホントかよって。
ザックの中を確認するとカッパがない!
この旅での登山3回目にして初めてカッパを忘れてた事に気がついた。
本当はタブーな事なのだが、午後からの天気回復の予想を信じてカッパ無しで出発する。
だだっ広い駐車場に沢山の車が駐車してあったという事で歩いている登山者もかなりの数だ。
駐車場から伸びる林道を歩いていくと受付所みたいな所が出てきた。
ここではこの山の環境整備の維持の為の協力金200円を徴収する場所だ。
後々に200円なんかで良いんかと思う。
受付を済ますと道は二手に別れ、リフトに乗る場合は真っ直ぐ行き、乗らずに登山道を歩く人は右にそれるので、当然右に逸れる。
すると、あんなにいた沢山の人が一切居なくなってしまった。
これで静かな山歩きができるものだ。
登山道に入ると木道を進むようになる。
この木道、さっきの雨で濡れて滑りやすくなっているので注意が必要だ。
グングン進んでいくと色んな花が顔を出すようになり、アキノキリンソウやニッコウキスゲ、ヨツバシオガマなどが彩る素晴らしいものだ。
高山植物に酔いしれているうちに自然と森林限界を迎えた。
まだ標高1500m程なのに緯度の差というのは凄いものだ。
ヨツバシオガマのお花畑を歩いた先は牛首という分岐に辿り着き、ここでリフトから歩いてきてる人との合流で賑やかになる。
変わらないのはガスガスの雰囲気だけだ。
木道をどんどん進み、やがて姥ヶ岳への分岐の尾根に乗る。
ハクサンイチゲも出てき始めてテンションが上がる。
そこから月山の山頂直下の登りになると、岩の多い急登になる。
この行程で1番苦しい箇所ではあるが、頑張って登りきればハクサンシャジンやハクサンフウロ、キオン、エゾオヤマリンドウの素晴らしいお花畑が出迎えてくれる。
この山の花の豊富さには驚かされる。
なお、山頂大地はガスガスの強風の中なので寒い。
月山神社までの人工的な道でも脇にはしっかりと高山植物が咲いている。
その月山神社には500円払えば入らしてもらえるらしいが、特にこれといった物を貰えるわけでもなくお祓い的な事をしてくれるみたいだが、信仰心も無ければ興味も無いので素通りする。
その神社の手前には広場があり、かなりの人数が居ても休憩出来る場所だ。
一見岩と土の殺風景みたいに見えるが、エゾシオガマ、ミヤマキンポウゲ、チングルマなどの高山植物がしっかりと咲いている。
広場で小休止をした後に三角点が立つ山頂に向かおうとしたら、上の方で『こら!』と僧侶に怒鳴られている人がいてビックリした。
どうやら神社の裏から登って怒られたみたいだ。
本当の山頂はこの神社にあるみたいだが、そこまでピーク踏む拘りは流石にない。
山頂に着くと相変わらず強風の中のガスガスだ。
寒いので上着を来て、記念撮影の順番を待っていると雲が若干取れそうだったので、暫く待つことに。
そんな考えの人が俺の他に5名程おり、すっかり意気投合して仲良しになってた。
雲が取れた瞬間に俺が『きた!』と言えばその彼らも瞬時に立ち上がりカメラを向けていた。
こうした環境のシャッターチャンスは精々30秒くらいしかないので当然だろう。
1時間ほどそれをやって、満足したので下山に差し掛かる。
山頂直下での下りはまだまだ登ってくる人が多かった。
そして登りでは実感湧かなかった勾配のキツさなので注意して下る。
姥ヶ岳分岐までくだり、姥ヶ岳に向かう。
まず目に飛び込むのは残雪だ。
豊富な残雪は万年雪だろうな。
その周辺にはニッコウキスゲの他にコバイケイソウも少ないながらも咲いていた。
どんどん木道を進むと正面に重量感のあるピークが出てきて、それが姥ヶ岳だ。
見た目ほどのきつい勾配ではないが、登り返しだからそこそこ堪えるはずだ。
登り切ると気持ちの良い高原チックな山頂だ。
ここから見る月山の姿が見たかったが、ガスに飲まれてて残念だ。
その変わりのサプライズが堪らなく、リフト方面に下る時の広大なキンコウカのお花畑だ。
こんな中を歩くのは素晴らしい絵になる。
夢のような散策路を下りきる。
下った先は分岐で、リフト方面に降りてみるとトイレがあったのでありがたく使う。
そしてまた分岐に登り返す。
そこそこ登るのでかなり堪えた。
後は牛首の分岐まで戻る訳だが、こんな周遊をしてる人は居ないみたいで、迫りくる人の中を逆走して歩く俺の姿は迷惑に見えたかもしれないな。
そんな中で月山が顔を出していたので、その姿が見れてよかった。
無事に牛首まで戻る事ができ、後は淡々と下るだけだ。
すっかり明るくなった登山道、美しく素晴らしい光景を見てきたから惜しく感じる。
無事に下山した時には暑かった。
いつも山に登ればそれなりに充実するのだが、今回の充実感は特別なものだった。
素晴らしいお花畑と美しい山の環境。
これも手入れしている人が居なければ無いものだ。
だから冒頭に言ったように200円なんかで良いんかって。
旅のメインディッシュ、景色こそあまり拝められなかったが、それ以上のサプライズだったので非常に満足した。
明日は帰路になる。
ありがとう山形県。
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