木曽の御嶽。黒沢口より古からの参拝道を行く
長野県
野風
体力度について
- GPS
- 06:40
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 1,254m
- 下り
- 1,255m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 5:33
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 6:38
| 天候 | 早朝晴れ 山頂付近は7時頃よりガス |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2020年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
伊那ICからは、権兵衛トンネルが工事で片側交互通行。トンネル先から19号へ向かう道路が工事による通行止めで、大きく迂回させられる。東京方面からの場合、Google Mapは塩尻ICから19号を南下するルートを推奨する 19号からは「御嶽ロープウェイ」の標識に従って進む。20号からロープウェイ方面へ向かう霊峰ルートは狭い。路線バスも通るので対向車に注意。最後にロープウェイ駅の少し手前で二俣を左に進むと黒沢口登山道に着く 駐車場：無料 上段、中段、下段の3か所あり。合計80台位は駐車可能ではないかと推量 トイレ： 上段の駐車場にある（登山道入り口）。七合目行場山荘、八合目女人堂、九合目の石室山荘にチップ制トイレあり |
| コース状況／ 危険箇所等 |
六合目黒沢口登山口から八合目女人堂： 樹林帯の急登。尾瀬のような木道ではなく、木を横向きに敷き詰めたような道を進む。ところどころ湿っていて滑るので注意。七合目の行場山荘からは木段っぽくなる。登山道は明瞭で危険個所無し 八合目女人堂から九合目石室山荘： 女人堂からは森林限界を越えてハイマツ帯となり、展望が開け風も通る。岩ゴロの登山道になる。霊碑塔が点在する。登山道は明瞭で危険個所無し。石室山荘直下で、登山道が二つに分かれる。まっすぐ進めば、石室山荘の中を抜けていく。左へ巻けば石室山荘を回り込むように進む 九合目石室山荘から山頂： 石室山荘から少し登ると覚明堂に至る。ここから先は噴石状の小石の道になる。二ノ池への分岐を過ぎれば、シェルター前を通り最後の階段。登山道は明瞭で危険個所無し |
| その他周辺情報 | コンビニ： 伊那ICからセブン数軒とファミマがある 日帰り温泉： 登山口からはホテル木曾温泉が一番近いだろか（すでに廃業？）。帰路は名古屋方面の実家に向かうため、私は中津川方向に進む途中にある釜沼温泉大喜泉を利用した 釜沼温泉大喜泉：０２６４−４６−２１５５（事前に電話確認を推奨） 秘湯を守る会の会員旅館。１３時−１６時。７００円。素朴で小さな旅館。カルシウムやマグネシウムを含む泉質。飲むと炭酸系の飲料みたい。殺菌効果があるとか。 源泉を加温するので１３時から入浴可。日帰り温泉の時間を確認せずに１１時に伺ったが、「まだぬるめだが良ければどうぞ」と快く受け入れてくれた。暑さにやられた体にはちょうど良い湯加減だった |
写真
駐車場を3時20分に出立。涼しいかと思いきや、この標高、時間をもってしても猛暑は容赦ない。汗を滴らせながらひたすら登ると夜の帳が明け始めた。まだ樹林帯。急がねば
1
白みだした。中ア・南プスから浅間山までを俯瞰。カメラを岩の上に静置したはいいけど、斜めになった。不精せずに持参した三脚を使うべきだった
2
南八ツが雲海に浮かぶ。軽量の弱々しい三脚に重いデジイチを乗せる。多少はましかな。ちょうど森林限界にある八合目の女人堂でご来光を待つこと15分
3
石室山荘。往路は小屋の中を抜けて行く登山道を選んだ。マーケティングの観点からは良いアイデア。小屋の中を通し休憩場所へ誘導して登山客に食べ物や飲み物を注文してもらう
1
小屋を抜けて少し登り覚明堂まで上がってきた。中ア越しに富士山と南プスの塩見岳が見える。富士山が見えるとは上出来。ここで景色を愛でながらコンビニおにぎりの朝食
3
手前が昨夏に歩いた中ア。左から空木岳、双耳に見える南駒ケ岳、仙涯嶺から越百山への稜線。その背後に今夏に再訪を計画していた南プスの稜線。左から荒川三山、赤石岳、聖岳と続く。南プスの入山規制が悲しい
2
山頂標と記念撮影。まだ息が乱れているトレランの方にシャッターを押してもらった。バックに乗鞍と穂高が入るはずだったんだけど・・。百名山：レコ上77座目
4
ちから餅の行場山荘。暑くて食べる気がせず素通り。ここまで、ものすごい数の登山者とスライドした。御嶽って、こんなに人気の山だっけ？最近はいつも岐阜県側の濁河温泉から登っていたが、滅多に人に合わない静かな山なんだけどな・・
1
行場山荘のすぐ下にロープウェイとの分岐。登りはこの看板に気が付かなかった。下から来ると、看板より行場山荘に目が行き、見落としたようだ
1
感想
大好きな御嶽。独立峰としては富士山に次ぐ大きな山。私の登山の原点ともいうべき山。中学1年の時に親父に連れてきてもらったのが、本格的登山の始まり。中学2年の時は仲の良い友達の家族と我が家と一緒に登った。3年の時は、友達5人で濁河温泉にテントを張り、飛騨山頂を目指した。すべて濁河温泉からだった
社会人になってからは、会社の仲間と長野県側の王滝から3回登った。内2回は4月初旬の雪山登山だった。王滝からの登山はすべて20代で、1979年の有史以来初の噴火の後だ。30歳で山を止めるまでに、濁河から2回、王滝から2回、剣ヶ峰に立った
長いブランクを経て、再び御嶽に向かったのは、高山に単身赴任していた直近2年間だ。季節をかえて、濁河や胡桃島から2年間に合計5回足を運んだ。剣ヶ峰への入山規制が解除された後も、御嶽への郷愁が強すぎ、なかなか剣ヶ峰に行く踏ん切りがつかなかったが、やっと出かけることができた
今回は通算12回目の御嶽登山だが、初めて黒沢口登山道を使った。最も古く伝統のある参拝道で、よく整備された登山道だが、変化に富む濁河ルートに比べ、ストレートに山頂を目指す「ザ・参拝道」という印象だ。おなじ直球タイプの王滝ルートよりもきつく感じたのは年のせいか・・
濁河からのルートは、五ノ池山荘が瀟洒な小屋になったことと、スタート地点の濁河温泉の雰囲気や取り付きの登山道が変わったこと以外は、三ノ池・四ノ池・五ノ池など以前と変わらぬ姿なのだが、二ノ池の変わりようには正直愕然とした
三ノ池と同じようにきれいに澄んだ池で、池には万年雪があったのだが、まったく変わり果ててしまった。これも自然の営みということか。万年雪の消失は自然というより、温暖化という人災というべきかもしれない
もう一つの大きな違いは、御嶽講の信者の登山者をほとんど見かけなくなったこと。1979年の最初の噴火以降、杖を持った白装束の信者の姿がぐっと減った。最近は信者の老齢化による減少といったところだろうか？
自分世代もそうだけど、若い人たちのほとんどは宗教的なものには関心がない。初詣とか受験など何かの神頼みくらいだ。致し方ないことではあるが、日本の山岳信仰的な風習や文化も次第に失われていくのだろう
さて、グダグダ書いてしまったが、36，7年ぶりに剣ヶ峰に立つことができ、感慨ひとしおだ。緊急事態宣言が解除された愛知の実家に向かう途中の登山ではあったが、出かけて良かった。早朝登山にしたことで、山頂直下までは素晴らしい眺望にも恵まれた。山の神様に感謝感謝！
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
御嶽山の最新記録
n_manta さん
この週末は、午後から雨の予報だったので家でおとなしくしていたのですが、暗いうちから登山開始して午前中に下山するという計画的な登山ですね。
私は一度しか御嶽山に登ったことがないのですが、ルートによって随分と印象が違うようで、私も冬の時期に岐阜側から登ってみたいなと思いました。
深夜の移動も含め、お疲れさまでした。
写真を見て、自分が最近日の出や日の入りを見ていないなと思いました。
泊まりの登山に行ってないからですが、きれいな黎明の空の色を見たいですね。
落ち着いたら出かけたいと思います。
先週、2−3泊の縦走を計画していたのですが、tenki+more などの週間予報では午後から霧や雨の予報で踏ん切りがつきませんでした。SCWは１−２日の短期予報のみですよね？
南岳小屋のブログを見ていたら、結果的には午前中はほとんど晴れで、午後にキリが出る程度だったようで、縦走機会を逃しました
やむなく実家へ移動するついでに、混雑する週末に日帰り登山に出かけた次第です
ロープウェイがあることと、王滝ルートが依然として剣ヶ峰へ行けないことで、黒沢ルートに人が集中しているのかもしれませんが、とにかく人の多さに驚きました
次回は人の少なそうな山域に縦走に出かけたいと思っています
岐阜県側から御嶽に登ると、とても静かでよいのですが、雪山はトレースがうっすらか全く隠れて分からないことが多いので、向かわれる際には十分ご注意ください。雪山のルーファイトレーニングにはうってつけです
また冬期閉鎖などで、登山口までのアクセス道路も限られるので、役所などに事前確認してお出かけください
同じ日に山行したのに展望がえらい違いです。
さもありなん、ピンさんが抜けてる時間、私はまだ七丈小屋ですから。
予報より早く雲が上がってしまい残念ですが何度も登ってる山なんでご愛敬ということですね。
それにしても同じ早出なのになんと不公平な…
私が山に触れたのは中学の時に塾の先生に連れて行っていただいた両神山、どんなルートだったか覚えておりません。
記憶に鮮明なのは大学の部活で高尾走ったことです。
木段がえらいきつく先輩の目を盗んで歩いていたのを覚えております。
そのせいか愛着あって登山始めてからも年に1〜2回は歩きたくなります。
�邯佑離蹈鵐以發�のとは比較になりません
何せ朝７時には山頂でしたから、眺望も楽しめました
「ごぼう」ご教示ありがとうございました。初耳でした
ソロばかりなので、知識が一向に増えません
�邯佑楼貪戮眦个辰燭海箸覆い里任垢�、鋸を�邯佑�らじっくり攻めるか、登山道が崩落している釜無からサクッと行くか思案中です
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する