あそこで折れたら負けだった＠書策/木ノ又新道-政次郎尾根
トプ・ガバチョ
その他3人 
体力度について
- GPS
- 06:56
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 973m
- 下り
- 955m
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| 天候 | 曇りのち時々晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2020年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
書策新道は2年前に崩れたトラバース区間が新たに設けられ、ゴボウでぶら下がっての下降はしなくて済むようになりました。しかし、最後の沢への下りは少々滑りやすくて急なところで、渡渉して進むべき左岸の側面が従来のものと異なっていました。取り付き地点はGPS情報をよく確認して判断しましょう。 木ノ又新道（ホソノノ尾根）は従来通りで、元からの急な直登で疲れますが、土砂崩れ等はありません。ピークに近いところになるとノイバラが多くなるので、棘に要注意です。 表尾根はこれまで通り問題ないですが、岩や石ころ、細かいザレの区間が多いので、周囲に登山者がいる時は落石に注意が必要です。 政次郎尾根もこれまで通りで、去年の秋の台風の影響はほとんどありません、ゴロタ石・砂利が多いルートのためか、ヒルが道の上にはほとんどいない点は◎。 |
写真
朝4時40分に自宅を出発。天気予報は午後から曇りで、夕方には雨が降ると言うことですが、朝はクリアーそのもの。
富士山もバッチリ見えます。
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天気予報は午後から曇りで、夕方には雨が降ると言うことですが、朝はクリアーそのもの。
富士山もバッチリ見えます。
用意を済ませて7時40分頃に出発。今回はミックさんと、彼のヤマッパー仲間のちーしゃさんとそのお友達の計4人でのハイキングになります。
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今回はミックさんと、彼のヤマッパー仲間のちーしゃさんとそのお友達の計4人でのハイキングになります。
この辺りまで来るとヒルはもう出てきませんでしたね。
次のロープ区間。去年はここがゴボウ吊りでの下降を余儀なくされましたが、さらに台風を経て段差がなくなって下りやすくなっています。
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去年はここがゴボウ吊りでの下降を余儀なくされましたが、さらに台風を経て段差がなくなって下りやすくなっています。
テーピングに血がにじんでいますが、それを通り越して二重に履いた厚手のソックスの外側からも血が見えました。テーピングを付け直してから戻ろうかと思いました。
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テーピングを付け直してから戻ろうかと思いました。
しかし、サガミジョウロウホトトギスをあわよくば拝めるかもとよこしまな気持ちで少し本谷を遡上しましたが、こちらには咲いていませんね。
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こちらは木ノ又大日沢になります。ちなみに今回持って行ったフィルムカメラは1976年製のトプコンRE200で、マクロ58�个�35�丱譽鵐困鮖�って行きましたが、残念ながらサガミジョウロウホトトギスは見に行けませんでしたので、35�丱譽鵐困世韻濃�っていました。
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ちなみに今回持って行ったフィルムカメラは1976年製のトプコンRE200で、マクロ58�个�35�丱譽鵐困鮖�って行きましたが、残念ながらサガミジョウロウホトトギスは見に行けませんでしたので、35�丱譽鵐困世韻濃�っていました。
先の二股では水がすぐに枯れた右股に進みます。結局こちらにはやっぱり黄色い丹沢の貴婦人は咲いていませんでした。
それに、そもそも本谷の上流じゃなく別の沢のようです。
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結局こちらにはやっぱり黄色い丹沢の貴婦人は咲いていませんでした。
それに、そもそも本谷の上流じゃなく別の沢のようです。
右に登れそうな尾根の尻が出てきました。ここから取り付きます。
岩場を戻って書策新道から下ることももちろん考えましたが、2度も諦めるのはあまりにも情けないので、ここはつま先の傷みはこらえてピークに進もうと決めました。
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ここから取り付きます。
岩場を戻って書策新道から下ることももちろん考えましたが、2度も諦めるのはあまりにも情けないので、ここはつま先の傷みはこらえてピークに進もうと決めました。
砂利質になって滑りやすくなりました。
どうせ後で合流するのだろうと思い、右側から進みましたが、茨がちょっとウザかったです。
木ノ又小屋が近付くと、談笑する声が聞こえてきました。到着するとミックさんらがベンチで昼食の真っ最中でした。
自分がUターンして戻ったと思っていたのでちょっと驚いていましたが、まぁ、尾根の登りなら足の傷みは我慢して何とかなるもんです。
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到着するとミックさんらがベンチで昼食の真っ最中でした。
自分がUターンして戻ったと思っていたのでちょっと驚いていましたが、まぁ、尾根の登りなら足の傷みは我慢して何とかなるもんです。
記念写真をしてここでまた別れます。ミックさんらは木ノ又新道を下降し、自分は表尾根を政次郎ノ頭まで下ってから政次郎尾根で戻ることにしました。
階段の多い尾根道ですから、下りでつま先が靴に当たって痛い思いをする率が低くなるかと踏んだ訳です。
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ミックさんらは木ノ又新道を下降し、自分は表尾根を政次郎ノ頭まで下ってから政次郎尾根で戻ることにしました。
階段の多い尾根道ですから、下りでつま先が靴に当たって痛い思いをする率が低くなるかと踏んだ訳です。
ここから書策新道で戻ろうかとも思いましたが、足が痛くなりそうなのでやめときました。
尾根筋に出て左側には行者ヶ岳の鎖場が見えます。あそこにもサガミジョウロウホトトギスが咲いていた訳ですが、もう2週間も前なので、既に終わっているでしょう。
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あそこにもサガミジョウロウホトトギスが咲いていた訳ですが、もう2週間も前なので、既に終わっているでしょう。
それにしても長い…。
下っている時に上空でヘリホバリングしていましたが、下で警察署の救助隊が6-7人天神尾根方面に向かって歩いて行きました。遭難者が出たんでしょうね。
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遭難者が出たんでしょうね。
ミックさんらもちょっと前に戻られたそうです。
沢で涼みながら足を冷やします。また血がにじんでいますが、もう爪の色は最初のように真っ黒ではなく、灰色みたいになっていました。
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また血がにじんでいますが、もう爪の色は最初のように真っ黒ではなく、灰色みたいになっていました。
3時過ぎに早めに戻ることにしましたら、戸沢林道で雨が本格的に降り始めて、一般道に出たら土砂降りに。丁度良い時間に戻れて良かったです。
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丁度良い時間に戻れて良かったです。
感想
9月5日の土曜日、ずっと撮りたかった本谷奥の丹沢の貴婦人ことサガミジョウロウホトトギスを見に行こうと、丹沢バリ仲間のミックさんに誘われて戸沢方面に行ってきました。今回はミックさんの知り合いヤマッパーのお二人も一緒です。予定は書策新道の本谷渡渉点から本谷沢を遡上し、炭鉱跡の先の辺りで花を楽しんでからそのまま詰めて木ノ又大日の脇に出てから、烏尾尾根か仲尾根あたりで下降して周回する感じでしたが、はっきりとしたことは決めてはいませんでした。
7時半に戸沢で待ち合わせましたが、少々早く出過ぎて6時40分頃には到着してしまい、準備しつつゆっくり待っていました。気になったのは先週の沢登りで左足つま先の親指の爪と右足人差し指〜薬指を内出血させてしまったことと、前日に左足かかとをドアの下側の隙間で閉める際にガリガリっと削ってしまったこと。足にダメージがある中での登山になりますが、テーピングして靴下を二重にし、つま先パッドまで入れておいたので、大丈夫かなと思ったら甘かったです。
書策新道に入ってまずキツい尾根登りになって、ほどなく右トラバースになりますが、もう息が上がりそうになります。まぁそれは日ごろの怠けが原因ですからガマンするにしても、段々登りなのにつま先が熱くなってきます。なるべく足の先を曲げないようにべた足で歩きましたが、とてもスタスタとは歩けず、前半でもう遅れ気味になります。
書策新道は途中まではまったくこれまで通りでしたが、本谷に下る手前の崩落箇所がストンと落ちたロープ区間でなくなり、斜めに下れるようになっていました。しかし、対岸の書策新道に登るロープ区間の斜面の姿はなく、ごっそりとU字に削られた急斜面が見えるだけで、大分様変わりしていました。とりあえずここで足を冷やして痛みを和らげますが、テーピングにはもう血が付いていて、靴下も2枚とも血がにじんでいました。テーピングを取り換えつつ、迷惑を掛けてはいけないので、ここでミックさんらとは別れて、そのまま戻ることにしました。
彼らと別れても、サガミジョウロウホトトギスは気になったので、あわよくばちょっと上流で拝めるかと思って少し先に岩場を進みますが、最初の分岐で右に進みますと、ほどなく流れは弱くなってきました。支沢に入っているのはもちろん承知ですが、こっちでないと尾根に取り付くのが面倒になります。そのまま下降してUターンも考えましたが、このまま2度目の撤退をするのもなんですから、ここは足の傷みは何とかこらえて木ノ又新道（ホソノノ尾根）に合流する支尾根に取り付いて、木ノ又大日に向かうことにしました。
そうすることで、本谷から書策新道の跡形もなくなった地点に戻って登る必要はなくなりましたが、問題はこの支尾根もなかなか厄介でした。勾配がキツいのは当然ながら、土質がこぶし大の石が緩く被った区間があって、これが脆くて崩れやすく、登るのに難義しました。つま先の傷みよりもしっかり登ることに意識を集中していないと危険なので、ここでは痛みはあまり感じませんでしたね。
木ノ又新道に合流してもまだ長い急登が続きます。何度も何度も休みながら登りましたが、息切れが多くなって持久力が全くなくなっちゃいました。足を休めることでつま先痛も弱まるために、それはそれで正解だったようです。
何とか尾根を登り切って木ノ又小屋の裏に出ると、ベンチでミックさんらの姿を発見。奇しくも同じタイミングで上まで来たことになります。彼らは自分がそのままUターンして戻ったものと思っていたので、ちょっとびっくりされていましたが、あそこで負けたら自分が情けなくなるので、あえて登ってきたんですよね。
そこからはミックさんらは木ノ又新道経由で書策新道に出て戻り、自分は階段区間の多い政次郎尾根で下ることにしました。階段があればつま先にダメージのある下りではまだいいかなと思ってそちらにしましたが、表尾根をしばらく進む必要があります。
木ノ又大日から新大日まではさして問題はないですが、その先から岩場の下りが多くなり、これが結構急だからやはりつま先は痛いです。書策小屋跡から政次郎ノ頭までは平坦な区間も多く、すいすい進めます。政次郎尾根は以前に数回通った時は階段が多い印象が強く残っていましたが、今回その階段を期待して下ると、ほんのわずかな長さのものが点在しているにすぎず、実際のところ全体の5％にも満たないようなイメージでした。足がつんのめらないように、ストックも2本使って支えながら砂利質の林の中を黙々と下りました。ちなみにヒルは書策新道の下の方にはばっちりいましたが、朽ちた丸木橋あたりから上では全く見ませんでした。政次郎尾根に至っては全線でヒルは出てきませんでした。砂利っぽいところではヒルも生きていけないのでしょう。
何はともあれ、何とか戸沢に戻ってきたのが午後2時半頃。早速また足を沢の水で冷やしましたが、やっぱりまだ血が出ていて、テーピングが赤くにじんでいました。丹沢の貴婦人は拝めませんでしたが、何とか自分に負けずにピークまで登って周回できて良かったです。
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