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Yamareco

記録ID: 255142
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
霊仙・伊吹・藤原

御池岳 (木和田尾からテーブルランドへ)

2012年12月24日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:04
距離
13.7km
登り
1,423m
下り
1,405m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

藤原簡易P 7:28−7:58 205鉄塔 8:00−8:12 204鉄塔 −8:32 子向井山 −8:56 R201鉄塔 9:07−9:19 坂本谷分岐 −10:05 白瀬峠(白船峠)10:29−10:48 真の谷 11:20−12:26 テーブルランド 13:05−13:28 真の谷 13:50−14:23 白瀬峠 −14:45 坂本谷分岐 14:55−15:01 R201鉄塔 15:03−15:15 子向井山 −15:30 205鉄塔 15:53−16:18 藤原簡易P
天候 曇り時々雪
過去天気図(気象庁) 2012年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
藤原簡易P:約40台、無料、トイレ有り
R306(R365)沿い
コース状況/
危険箇所等
木和田尾入口〜204鉄塔は、中電巡視路を利用。
積雪は、約5〜10cm。

204鉄塔〜坂本谷分岐は、基本巡視路。
積雪は、約10〜30cm。
巡視路は雪の下だが、テープが多くあり、尾根沿いなのでルートは比較的明瞭。

坂本谷分岐〜白瀬峠は、一部凍結しているので通過に注意。
積雪は、新雪粉雪で30cm以上。

白瀬峠〜テーブルランドは、30〜50cmくらいの積雪。
雪の下に木の枝や岩が隠れていて、怪我しやすいので、歩行は慎重に。

テーブルランド上は、30〜100cmくらいの積雪。
一面広い雪原なので、視界不良の場合は、方向感覚が奪われ、迷いやすい。
また、縁が崖になっている場所も多いので、縁にはあまり近寄らない方がよい。
決して興味本位で立ち入ることのないように。
天気のいい視界良好の場合でも、地図、コンパス、GPSを忘れずに。
地理不案内の場合は、地形を熟知した人と同行するのが望ましい。
【R365は雪の道】
途中から吹雪いてきた。
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【R365は雪の道】
途中から吹雪いてきた。
【朝日街道】
雪は止んだ。駐車場を出ると、背後から朝日の歓迎を受けた。
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【朝日街道】
雪は止んだ。駐車場を出ると、背後から朝日の歓迎を受けた。
【登山口は快晴】
三重県側の藤原は青空だ。しかし、県境稜線には雲がベッタリ。
【登山口は快晴】
三重県側の藤原は青空だ。しかし、県境稜線には雲がベッタリ。
【まずはあの鉄塔へ】
木和田尾へは、巡視路を通って行こう。
【まずはあの鉄塔へ】
木和田尾へは、巡視路を通って行こう。
【ワッフルみたい】
205鉄塔からは、藤原の集落がすぐ下に見える。田んぼも美味しそう。
【ワッフルみたい】
205鉄塔からは、藤原の集落がすぐ下に見える。田んぼも美味しそう。
【青空と白い帯】
204鉄塔に着くと、県境稜線が見えた。白い雲が帯状に切れ目無く張り付いている。
1
【青空と白い帯】
204鉄塔に着くと、県境稜線が見えた。白い雲が帯状に切れ目無く張り付いている。
【木和田尾名物】
門の横木が折れて、下に落ちている。
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【木和田尾名物】
門の横木が折れて、下に落ちている。
【ここは吹きっさらし】
R201鉄塔は木和田尾の中心点。見晴らしはいいが、風が強く、ジッとしていられない。
【ここは吹きっさらし】
R201鉄塔は木和田尾の中心点。見晴らしはいいが、風が強く、ジッとしていられない。
【坂本谷は今も通行禁止】
先行パーティは白瀬峠に向かった。やっぱり同じルートのようだ。
【坂本谷は今も通行禁止】
先行パーティは白瀬峠に向かった。やっぱり同じルートのようだ。
【トラバースは慎重に】
ここから先行する。下が凍っていて、ふんわり新雪が載っている。足探りで進む。
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【トラバースは慎重に】
ここから先行する。下が凍っていて、ふんわり新雪が載っている。足探りで進む。
【白い犬がお出迎え】
ラッセルしていると…犬かと思った。かわいい。
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【白い犬がお出迎え】
ラッセルしていると…犬かと思った。かわいい。
【白瀬峠一番乗り】
風を避けて、少し休憩しよう。
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【白瀬峠一番乗り】
風を避けて、少し休憩しよう。
【谷を下る】
根雪が無く、2度ほど腰まではまった。
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【谷を下る】
根雪が無く、2度ほど腰まではまった。
【真の谷は穏やか】
ウソのように風がない。ここでヌードルタイムだ。
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【真の谷は穏やか】
ウソのように風がない。ここでヌードルタイムだ。
【300m直登】
山岳会の方たちが先行してくれた。感謝。
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【300m直登】
山岳会の方たちが先行してくれた。感謝。
【白幻の国に上陸】
テーブルランドは、上も下も真っ白。風が少し弱まったようだ。
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【白幻の国に上陸】
テーブルランドは、上も下も真っ白。風が少し弱まったようだ。
【第1目標はあの辺】
ホワイトアウトの中に突っ込む。雪面の凹凸が分からない。
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【第1目標はあの辺】
ホワイトアウトの中に突っ込む。雪面の凹凸が分からない。
【第2目標はあの辺】
木がぼんやり見えるけど、雪面の凹凸が分からず、歩きにくい。
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【第2目標はあの辺】
木がぼんやり見えるけど、雪面の凹凸が分からず、歩きにくい。
【あそこに標識が】
土倉岳降下点の標識が見えた。
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【あそこに標識が】
土倉岳降下点の標識が見えた。
【東端峰の岩場だ】
星の角が短いけど、あまり近づかずに、この辺でリターンしよう。
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【東端峰の岩場だ】
星の角が短いけど、あまり近づかずに、この辺でリターンしよう。
【スタート地点だ】
無事生還。すぐ下ろう。
2
【スタート地点だ】
無事生還。すぐ下ろう。
【白瀬峠がくっきり】
下降する途中、白瀬峠に晴れ間が見えた。
2
【白瀬峠がくっきり】
下降する途中、白瀬峠に晴れ間が見えた。
【雪玉コロコロ】
フカフカの新雪の斜面を、ずり落ちるようにして下る。御池の醍醐味だ。
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【雪玉コロコロ】
フカフカの新雪の斜面を、ずり落ちるようにして下る。御池の醍醐味だ。
【頭上に鉄塔出現】
突然、ガスの切れ間から、青空に浮かぶ頭陀の鉄塔が現れた。
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【頭上に鉄塔出現】
突然、ガスの切れ間から、青空に浮かぶ頭陀の鉄塔が現れた。
【青空はいいなあ】
三重県側には、大きな青空が広がっていた。
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【青空はいいなあ】
三重県側には、大きな青空が広がっていた。
【上空も青空に】
白瀬峠への登りは、青空の応援つきだ。
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【上空も青空に】
白瀬峠への登りは、青空の応援つきだ。
【振り返ると御池】
今下ってきた御池の斜面が、壁のように大きく立ちふさがっていた。
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【振り返ると御池】
今下ってきた御池の斜面が、壁のように大きく立ちふさがっていた。
【春のよう】
日が照ると、青い空と白い雪が輝きだした。
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【春のよう】
日が照ると、青い空と白い雪が輝きだした。
【登り返しの白瀬峠】
予定より少し遅れて到着。帰り道を急ごう。
2
【登り返しの白瀬峠】
予定より少し遅れて到着。帰り道を急ごう。
【霧氷がキラキラ】
日の光を浴びて、頭上の霧氷が、青空をバックに光り輝いている。
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【霧氷がキラキラ】
日の光を浴びて、頭上の霧氷が、青空をバックに光り輝いている。
【最初と最後】
朝に自分で付けたトレースを、一歩一歩思い出すようにして下る。
2
【最初と最後】
朝に自分で付けたトレースを、一歩一歩思い出すようにして下る。
【県境稜線の影】
R201鉄塔からは、次第に広がっていく黒い影との競争だ。正面の養老山脈はまだ光の中だ。
【県境稜線の影】
R201鉄塔からは、次第に広がっていく黒い影との競争だ。正面の養老山脈はまだ光の中だ。
【藤原岳もシルエット】
きれいな脚線美を見せる藤原岳も、日が翳ってきた。今日はにぎわったかな。
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【藤原岳もシルエット】
きれいな脚線美を見せる藤原岳も、日が翳ってきた。今日はにぎわったかな。
【鉄塔の間に】
205鉄塔で最後の休憩をとる。空には白い上弦の月が浮かんでいた。
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【鉄塔の間に】
205鉄塔で最後の休憩をとる。空には白い上弦の月が浮かんでいた。
【藤原簡易パーキング】
R306(R365)沿いなので、何かと便利な駐車場だ。登山には中途半端な位置だけど。
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【藤原簡易パーキング】
R306(R365)沿いなので、何かと便利な駐車場だ。登山には中途半端な位置だけど。
【上出来だ】新雪の上を歩けただけでも満足だ。
【上出来だ】新雪の上を歩けただけでも満足だ。

感想

前夜から朝方まで降った雪で、山はフカフカの新雪。
こんな時、テーブルランドまで上がるのは大変だ。
おまけに、出発が30分遅れてしまった。
でも、雪の量がほどほどだったため、なんとか夏道をトレースできた。
これが時間的に助かった。
山岳会の方達とも、抜きつ抜かれつで、体力をセーブ出来た点も大きかった。

クリスマスイブの日、雪がある山ということで、御池岳に行くことにした。
もちろん、ルートは木和田尾経由だ。
テーブルランドに上陸するだけではつまらないと思い、クリスマス企画とした。
クリスマスにちなんで、テーブルランドにGPSで☆マークを描くというものだ。
上陸後の行動時間は限られる。
30分で描ける範囲の図形ということで決定した。
結果は、何とか描けたが、かなりイビツな☆になってしまった。
でも、あのホワイトアウト状態の中、曲がりなりにも実現できたのは嬉しかった。

朝、藤原簡易パーキングで準備をしていると、単独男性が二人、御池に行くと行って出発していった。
続いて、名古屋の山岳会の5人パーティが出発していった。
朝食を取っていたので、それからかなり出遅れてしまった。
巡視路に入ると、足跡は5人パーティのものだけだった。
あとの二人は、どうやら配水池のある登山口の方に行ったようだ。
配水池の方への道には、タイヤ跡もあったので、他にも数人入っていると思えた。

登山道と巡視路の合流点に着いても、足跡は5人のものだけだった。
坂本谷分岐を過ぎ、難所のトラバース地点にさしかかると、5人バーティが休んでいた。
アイゼン装着のための休憩だった。
ここから白瀬峠までは、僕が先行した。
フカフカの粉雪の新雪に足跡を付けて歩くのは気持ちがいい。
それほど深い雪ではなく、夏道を辿れたので、それほど負担にもならない。
峠近くのトラバースは、ちょっといやらしかったので、高巻きして峠に着地した。
風を避けて休んでいると、高巻きした跡を辿って、5人も到着した。
5人は、その後、休憩もせずに、そのまま真の谷に下っていってしまった。
風が強かったので、どうするか迷っていたが、時間も早かったので、すぐ後を追うことにした。
こうして、5人パーティとは、下山するまで、抜きつ抜かれつが続いた。

テーブルランドに着くと、風雪は思ったほどではなかった。
ただ、ガスっていて、視界はほとんど無かった。
30分くらい時間が取れそうだったので、予定通り、クリスマスイベントを実行することにした。
5人は、写真を撮ったあと、すぐ真の谷に下って行った。

5人と分かれたあと、一人、狙いを定めて乳白色のガスの中に飛び込んだ。
最初は緩やかな斜面を下って行った。
すると、突然足が上がらなくなった。
目の前は空間のはずなのにと、一瞬どうなったのか分からなかった。
体ごと前のめりになり、雪の中に埋もれてしまった。
なんと、目の前あったのは、雪の壁であった。
雪面の凹凸が全く分からず、壁もわからなかった。
いきなりこんな状態で、なんとも先が思いやられた。

こんな風にしながら、視界のほとんどない風雪のテーブルランドを徘徊した。
途中、気温が低いせいか、GPSの反応が鈍ることが、たびたびあった。
最後は、時間がなかったので、勘で歩いてしまった。
そうしたら、案の定、最後の方がいびつな☆になってしまった。

スタート地点に戻ると、すぐテーブルランドに別れを告げ、真の谷に向かって下り始めた。
下りの急斜面は、まだ雪が少ないため、何度も足を取られ、転びそうになった。
雪の下には、岩や枯れ木などが隠れていて、危険がいっばいだ。
いつもは尻セードで下りる斜面なので、足で下りるのが何とももどかしかった。
真の谷に到着すると、5人はすぐに出発していった。

白瀬峠からは、次第に薄暗くなる中、雪の斜面を軽快に下った。
途中で5人を追い越し、最後の鉄塔に着いた。
時間を確認すると、遅れていた分を取り戻し、ほぼ予定通りの時間になっていた。
ほっとすると、空腹を感じ、いつもの力餅を立て続けに口に放り込んだ。
空を見上げると、ちょっといびつな白い月が、笑っているように見えた。

帰りは、いつもの六石温泉「あじさいの湯」に立ち寄った。
温まったあとは、御池の余韻に浸りながら帰途についた。

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