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Yamareco

記録ID: 256225
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥多摩・高尾

奥多摩三山縦走 三頭山・御前山・大岳山(小河内神社から御岳山駅)

2012年12月31日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
11:03
距離
27.4km
登り
2,581m
下り
2,296m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

(3:00 自宅を車で出発 - 4:30 御岳苑地駐車場に到着(休憩) - 徒歩 - 5:38 御嶽駅 - JR青梅線 6:00 奥多摩駅 - 6:05 西東京バス 鴨沢西行き - 6:30 小河内神社バス停着)
[入山準備] - 6:40 登山開始 - 9:40 三頭山頂 - 13:20 御前山頂(食事) - 15:05 鋸山頂 - 16:15 大岳山頂 - 17:25 武蔵御嶽神社 - 17:35 御岳山駅 [帰宅準備]
(17:50 ケーブルカー 御岳山駅 - 18:00 滝本駅 - 徒歩 - 18:06 ケーブル下バス停 - 18:10 檜沢バス停 18:20 御岳苑地駐車場を車で出発 - 19:45 自宅に到着)
天候 前日は終日雨、大晦日の天気予報では曇りのち晴れということでした。基本、天気予報通り、9:00過ぎくらいから晴れてきて、夕方に向けて徐々に雲が少なくなる感じでした。気温と体感温度は高く、下山までハードシェルはザックの中に、日中の活動中はハイロフトのフリースで十分でした。活動域が標高800m〜1,500mだったので風も多少あるという程度でした。
過去天気図(気象庁) 2012年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
圏央道 青梅I.C.で降り、そのまま道なりに行き県道5号に合流後、青梅駅前あたりで国道411号に入ります。そのままずっと道なりで御嶽駅前の交差点で左折し、突き当たりの信号を右に行くと100mくらい先の右に御岳苑地駐車場があります。御岳苑地駐車場にはきちんと立派なトイレもあり、周辺に有料の駐車場があるなかでここだけ無料です。
今回は縦走なので、出発場所へ交通機関で移動します。駐車場から御嶽駅へ徒歩(5分程度)で移動、5:38発の下り電車に乗り奥多摩駅へ。そのまま駅前に止まっている6:05発の西東京バス 鴨沢西行きに乗車し、麦山の浮橋(ドラム缶橋)の最寄りである小河内神社バス停で下車します。
帰りは17:50 ケーブルカー 御岳山駅に着くように行動し、ケーブルカーで滝本駅へ。そこから徒歩5分のバス停に行き18:06発の御嶽駅行きのバスに乗車、途中の檜沢バス停(御岳苑地駐車場最寄り)で下車します。
コース状況/
危険箇所等
先日、奥多摩三山にも雪が降ったようなんですが、すでに溶けて雪はなくなってました。なので、軽アイゼン持って行きましたが全く使いませんでした。ただし、夜の間に発達する霜柱が日中は溶け、ところによっては地面のコンディションは最悪になります。ドロが浮いた状態で半溶解し、つるっと思いもしないところで何度も滑ります。長い坂でずっとその状態が続く個所もあり、けっこう危険に感じました。(泥のスパイクってないのかなぁ。と思ったほど)

さてコース概況です。

■麦山の浮橋 → 三頭山
まず麦山の浮橋(ドラム缶橋)を渡り、県道を歩きますが三頭山の登山口がおもむろにあるので通り過ぎないように注意。距離は500mくらいあります。登山口を入るとまぁ、普通の登山道を登って行く感じです。緩やかな道なども所々におり混ざるので、比較的体力を回復しながら楽に登って行けると思います。イヨ山、ヌカザス山を過ぎ、その先のツネ泣峠あたりから急登になってきますがまぁ、危険個所やコースの間違えやすいところもないので、順当に三頭山の西峰(1,527m)頂上に出ると思います。
西峰の先を行くと、中央峰(1,531m)、東峰(1,528m)があり、東峰横に見晴らし台があります。山頂標は西峰が3本構成で一番立派ですが、三頭山の山頂と言えば東峰なので、自分はいつもこちらで写真を撮っています。

■三頭山 → 御前山
次に御前山へのコースですが、三頭山からこの御前山への区間が一番距離も所要時間も長くかかります。道も広くだらだらしたものが多いので、結構だらだらと体力と時間をかけてしまいがちです。なにしろ、この区間(距離8.7km)を合理的に進めるかどうかが奥多摩三山縦走のキモだと思います。
鞘口峠まではひたすら下り。その後も風張峠、月夜見山、小河内峠までは登り返しと下りの連続(特に下りにドロで滑りやすい場所があって注意が必要)で高度を下げます。途中、月夜見山の手前で2回アスファルトで舗装された県道206号を歩くことになります。小河内峠を過ぎると惣岳山、御前山への最後の登りになります。一気に350mほどを登る急登なので体力を使います。

■御前山 → 鋸山 → 大岳山
御前山から数分降りたところに避難小屋と大ダワの分岐があり、その分岐のすぐ先に御前山避難小屋があります。すごく整備され立派な避難小屋で、トイレもあるので必要であれば立ち寄ります。間違えてはいけないのが、避難小屋の先に行くと下山コースになってしまうこと。避難小屋と大ダワの分岐が分かりにくい(大ダワ方面への印が取ってつけたようなものなので目に留まらない)のですが、間違えず分岐まで戻り、大ダワ方面に降りて行ってください。
避難小屋への分岐を過ぎると一気に下り、結構登り返しもあるので思いのほか体力も使います。大ダワの994mまで一気に400mほど高度を下げることになります。大ダワにはトイレと避難小屋がありますので、必要であれば立ち寄ります。
大ダワを過ぎると鋸山への急登。これはこのコース一番の急な登りだと思われ、距離はありませんが100mありますので体力が必要です。鋸山を経由する必要のない場合でしたら、中途に鋸山を巻く巻き道があり(分岐の案内も解りやすいのでおそらく見落としません)ますので、そちらを通ったほうが良いです。
鋸山を過ぎると大岳山への稜線歩きになります。最後の大ボスへの道になりますが、緩やかに徐々に徐々に高度を稼ぐ道です。ペースコントロールできるので、この区間は比較的コースタイムを短縮できるところだと思います。大岳山手前に最後の登りに入ると、岩場の今までにない険しいコースになります。特に最後の登りはこのコース一番の険しい岩場ミックスにの登りだと思われ、気を緩めず注意して取り組みます。そこを登り切ると山頂にたどり着きます。

■大岳山 → ケーブルカー 御岳山駅
大岳山から武蔵御嶽神社までの下りは最初岩場がありますが、その先は歩きやすい登山道となり、途中から整備された林道になります。御岳山途中にはロックガーデンという場所があり、以前明るい時間に立ち寄ったことがありますが、水・岩・緑が織りなす素晴らしい場所でした。時間のある方は立ち寄ると良いです。
武蔵御嶽神社を過ぎ、商店街を過ぎるとケーブルカー 御岳山駅に到着します。神社からケーブル駅まで思いのほか時間かかるので、ケーブルカーの時間が気になる場合は注意です。

[今回のログのデータ]
ポイント:2,858個所
距離:27.3km
所要時間:11時間3分
標高差(累積):5,737.6m (登り2,868.8m)
御岳苑地駐車場に駐車。御嶽駅に近く無料ですが場所が少々解りにくい。
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御岳苑地駐車場に駐車。御嶽駅に近く無料ですが場所が少々解りにくい。
早朝日の出前(5:30)の御嶽駅ホーム。誰もいません。
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早朝日の出前(5:30)の御嶽駅ホーム。誰もいません。
小河内神社バス停を降りると麦山の浮橋(ドラム缶橋)が見えます。
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小河内神社バス停を降りると麦山の浮橋(ドラム缶橋)が見えます。
浮橋を渡りますが、結構揺れます。釣りをしている人が2人。
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浮橋を渡りますが、結構揺れます。釣りをしている人が2人。
浮橋を渡り、奥多摩湖沿いの小道をしばらく歩くと県道に出る階段が。
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浮橋を渡り、奥多摩湖沿いの小道をしばらく歩くと県道に出る階段が。
県道を500mくらい歩くと、おもむろに三頭山登山口があります。
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県道を500mくらい歩くと、おもむろに三頭山登山口があります。
登山口からはごく普通の登山道。緩やかな道などもあり比較的楽に歩けます。
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登山口からはごく普通の登山道。緩やかな道などもあり比較的楽に歩けます。
イヨ山(979m)の山頂に到着。山頂というより途中の空き地ぐらいの感じ。
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イヨ山(979m)の山頂に到着。山頂というより途中の空き地ぐらいの感じ。
だんだん勾配も大きくなってきます。天気も良くなってきました。
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だんだん勾配も大きくなってきます。天気も良くなってきました。
ところどころ岩もミックスしてきて、徐々に険しさも増してきます。
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ところどころ岩もミックスしてきて、徐々に険しさも増してきます。
ヌカザス山(1,175m)山頂に到着。ずいぶん標高があがってきました。
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ヌカザス山(1,175m)山頂に到着。ずいぶん標高があがってきました。
入小沢ノ峰(1,302m)に到着。小菅村の玉川キャンプ場からのコースと合流。
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入小沢ノ峰(1,302m)に到着。小菅村の玉川キャンプ場からのコースと合流。
三頭山(1,531m)への最後の登り。もうすぐ山頂です。
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三頭山(1,531m)への最後の登り。もうすぐ山頂です。
三頭山 西峰(1,527m)山頂からの富士山。天気が良いが風が強そう。
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三頭山 西峰(1,527m)山頂からの富士山。天気が良いが風が強そう。
三頭山 東峰(1,528m)山頂での自分撮り。誰もいません。
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三頭山 東峰(1,528m)山頂での自分撮り。誰もいません。
三頭山 東峰山頂からの景色。雲がまとわりつく山々は本当に良い。
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三頭山 東峰山頂からの景色。雲がまとわりつく山々は本当に良い。
樹木の成長に配慮したプレート。バネ形式ははじめて見ました。
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樹木の成長に配慮したプレート。バネ形式ははじめて見ました。
鞘口峠(1,142m)へ到着。都民の森へ下山するコースとの分岐になります。
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鞘口峠(1,142m)へ到着。都民の森へ下山するコースとの分岐になります。
鞘口峠先はこんな感じの整備された登山道が続きます。
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鞘口峠先はこんな感じの整備された登山道が続きます。
風張峠(1,160m)の先はアスファルトで舗装された県道206号をしばらく歩きます。
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風張峠(1,160m)の先はアスファルトで舗装された県道206号をしばらく歩きます。
県道206号の歩きが終わり、登山道に戻る場所。見落とさないように。
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県道206号の歩きが終わり、登山道に戻る場所。見落とさないように。
月夜見山(1,147m)へ到着。近くに駐車場が2か所あります。
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月夜見山(1,147m)へ到着。近くに駐車場が2か所あります。
また県道206号に出て、月夜見第二駐車場(1,089m)まで歩きます。
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また県道206号に出て、月夜見第二駐車場(1,089m)まで歩きます。
月夜見第二駐車場の奥に登山道への入り口があり、道案内が立ってます。
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月夜見第二駐車場の奥に登山道への入り口があり、道案内が立ってます。
小河内峠(1,050m)に到着。唐突に峠標が立っている。
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小河内峠(1,050m)に到着。唐突に峠標が立っている。
緩やかな登りがずっと続く。ダラダラとけっこう登るのが大変。
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緩やかな登りがずっと続く。ダラダラとけっこう登るのが大変。
小河内峠から登り返しを登り切り、手前の惣岳山(1,341m)の山頂に。
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小河内峠から登り返しを登り切り、手前の惣岳山(1,341m)の山頂に。
惣岳山から御前山 山頂への最後の登り。ここまで長いのできつい。
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惣岳山から御前山 山頂への最後の登り。ここまで長いのできつい。
御前山(1,405m) 山頂での自分撮り。休憩中に1名、2名組の登山者が訪れました。
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御前山(1,405m) 山頂での自分撮り。休憩中に1名、2名組の登山者が訪れました。
御前山 山頂からの景色。天気は良いが景観はぱっとしない。
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御前山 山頂からの景色。天気は良いが景観はぱっとしない。
避難小屋と大ダワの分岐。大ダワ方面への印が取ってつけたようなものなので注意。
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避難小屋と大ダワの分岐。大ダワ方面への印が取ってつけたようなものなので注意。
クロノ尾山(1,280m)に到着。目立たない小ピーク。
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クロノ尾山(1,280m)に到着。目立たない小ピーク。
低山ならではのこういう雰囲気が綺麗で好きです。奥多摩って本当に良い。
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低山ならではのこういう雰囲気が綺麗で好きです。奥多摩って本当に良い。
400mほど高度を下げ、大ダワ(994m)に到着。トイレと避難小屋があります。
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400mほど高度を下げ、大ダワ(994m)に到着。トイレと避難小屋があります。
鋸山(1,109m)への急登。このコース一番の急な登りで、短いけど結構きつい。
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鋸山(1,109m)への急登。このコース一番の急な登りで、短いけど結構きつい。
鋸山 山頂に到着。木漏れ日の中に山頂標。とても風情のある雰囲気。
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鋸山 山頂に到着。木漏れ日の中に山頂標。とても風情のある雰囲気。
最後の大ボスへの道。緩やかに徐々に徐々に高度を稼ぐ。
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最後の大ボスへの道。緩やかに徐々に徐々に高度を稼ぐ。
大岳山(1,267m) 山頂での自分撮り。夕焼け小焼けで日が暮れます。誰もいません。
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大岳山(1,267m) 山頂での自分撮り。夕焼け小焼けで日が暮れます。誰もいません。
山頂からの富士山が綺麗で感動しました。下山はヘッドランプの世話になること決定。
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山頂からの富士山が綺麗で感動しました。下山はヘッドランプの世話になること決定。
大岳山からの下山途中の大岳神社。今日の山行の無事を感謝しつつ先を急ぎます。
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大岳山からの下山途中の大岳神社。今日の山行の無事を感謝しつつ先を急ぎます。
早足でひたすら下山し、やっと武蔵御嶽神社に到着。もう真っ暗。
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早足でひたすら下山し、やっと武蔵御嶽神社に到着。もう真っ暗。
17:30のケーブルカーに間に合わず。少し待って17:50発に乗車。初詣バージョンで「開運号」。
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17:30のケーブルカーに間に合わず。少し待って17:50発に乗車。初詣バージョンで「開運号」。

感想

今日は2012年の登り納め、大晦日にハードな山行を計画し、いっぱいいっぱいで実行してきました。奥多摩三山と言われる、三頭山(1,531m)・御前山(1,405m)・大岳山(1,267m)を日帰り縦走するという計画で、低山なので気温の低い季節じゃないと過酷で無理。コース最初と最後にバス・電車の交通機関を使うため、工程時間も限られるとてもシビアなコースです。これはかなり頑張ったほうじゃないかな。どの山も標高1,500m前後ですが、今回ばかりは高くそびえて大きく見えました。以前の大倉⇔蛭ヶ岳の日帰りピストンと同じくすごい達成感。そして、最後の大岳山山頂での富士山が綺麗で感動しました。

自分はコースタイムを思いのほか短縮できず、武蔵御嶽神社手前で日没を迎えてヘッドランプの世話になりました。奥多摩三山の本コースはコースタイムを短縮する前提なので、自分と天候のコンディションを最高でないと厳しいと思います。

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