御嶽山ー二ノ池ー摩利支天(黒沢口中の湯登山口)今まで登ったどの山とも違った。
- GPS
- 08:44
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,472m
- 下り
- 1,462m
コースタイム
- 山行
- 6:53
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 8:45
天候 | 曇 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
いつも高山に登ると、しばらくココロは山から降りて来られないんだけど今回は特にそう感じる。
2014年9月27日 11時52分
紅葉で染まる晴天の御嶽山が噴火した。
死者行方不明者63名という戦後最大の火山災害である。
**
御嶽山に登ると決めた時から、
どんな気持ちで登れば良いのかわからなかった。
御嶽山は神そのものをご神体とする山岳信仰の山。
死後の魂の安住の場とする信仰の山。
自分の夢の実現という機運もうまれ、
白装束に身を包み途中途中の行場で行を唱える人も、
途中の登山口までマイカーやバスで行く一般登山者も、
万人を受け入れてくれている霊峰御嶽山。
何のために知識もないままノーテンキに登ることは出来ないと思った。
しっかりと事実を知った上で頭を垂れ手を合わせたい。
そして、これからも山に登るために、誰にでも遭遇する可能性がある自然の怖さをわかりたい。
2014年は本格的に登山をはじめた年。
我々は2014年9月には蓼科山に登っていた。
当時、ニュースで見た惨状に驚き、自然の脅威に怯え、犠牲になった方々に心が痛んだのはウソではないけど、
本音を言えばどこか人ごとだった。
今回、御嶽山登山を決めてからは自分ごとになった。
火山発生のメカニズムといった専門的なことはわからないけど、
2014年9月27日にここで何が起きたのかを知るべきだと思った。
生存者の証言の記事、登山ガイドさんの記録記事、長野県岐阜県の捜索記録、自衛隊の捜索動画・・など、登る前も登り終えた今も手当たり次第に読んだ。
**
御嶽山は素晴らしい山だった。
今まで登ったどの山とも違った。
ゆったりとした裾野とゴツゴツした山頂。
小石が積まれた供養塔のあるサイノ河原。
きれいな水が湧く丸い優しい5つの池。
まだ行ったことのないあの世に繋がっているような錯覚さえ覚えた。
一方で火山灰で埋まったニノ池や、倒れたままの石像を見て、自然の脅威に怯えた。
ココロが感情を忘れた。
言葉が出てこない。
**
山に100%安全はない。
転倒
滑落
滑落
道迷い
熱中症
は、知識や経験や装備などである程度は防げるかもしれない。
最近増えてきている熊との遭遇はどうだろう?
熊鈴つけていれば安心なんて思ってない。
でも一番怖いのは火山噴火や落雷、落石などの自然災害だ。
御嶽山は噴火により多くの方が噴石によって犠牲になった。
そのため山頂には立派なシェルターが備えられたけど、火山ガス火砕流、溶岩流が発生した場合、シェルターは無力だ。
これからも私は登山を続けていきたいと思っている。
災害に遭遇するリスクがあるということだけは忘れずにいたい。
犠牲になった方々のご冥福を心からお祈りいたします。
まだ見つかってない方に戻る日が来ることをお祈りいたします。
どなたさまもどうぞご安全に。
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