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Yamareco

記録ID: 261446
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雪山ハイキング
中国山地西部

寂地山 - 深雪のミノコシ峠で撤退

2013年01月15日(火) [日帰り]
 - 拍手
GPS
06:35
距離
7.8km
登り
816m
下り
821m

コースタイム

【07:32】寂地峡案内所駐車場着
【07:48】駐車場出発
【07:53】寂地峡『五竜の滝』入口
【08:21】『木馬トンネル』分岐(右、Cコースへ)
【08:22】『木馬トンネル』【08:23】
【08:26】『竜ヶ岳』分岐(竜ヶ岳へ)
【08:34】『竜ヶ岳観音』【08:39】
【08:45】『竜ヶ岳』分岐(ミノコシ峠へ)
【09:04】無名の滝?分岐(今回は滝へは行かず)
【09:18】「寂地山165分・駐車場50分」の標識
【09:24】謎の石垣とベンチのある地点【09:28】
【09:38】「寂地山150分・駐車場60分」の標識
【09:53】「寂地山135分・駐車場70分」の標識
【10:06】「寂地山120分・駐車場80分」の標識、ベンチのある地点(出合)
【11:53】『ミノコシ峠』寂地山・右谷山分岐【12:03】
【12:12】『ミノコシ峠』から寂地山へ100mの地点(撤退判断)
【12:19】『ミノコシ峠』寂地山・右谷山分岐
【12:41】「寂地山120分・駐車場80分」の標識、ベンチのある地点(出合)
【13:06】「寂地山135分・駐車場70分」の標識
【13:14】「寂地山150分・駐車場60分」の標識
【13:51】『竜ヶ岳』分岐(木馬トンネルへ)
【13:53】『木馬トンネル』【13:54】
【13:54】『木馬トンネル』分岐(左下方、五竜の滝へ)
【14:15】寂地峡『五竜の滝』入口
【14:23】駐車場(帰宅準備&遅めの昼食)【15:02】
【15:12】寂地峡案内所駐車場出発


※五竜の滝入口〜木馬トンネル間は、滝の撮影で10分近くかけてますので、区間タイムは参考除外してください。
天候 曇り/晴れ 時折、粉雪ちらちら
過去天気図(気象庁) 2013年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
木馬トンネルまでは残雪はありませんでした。
残雪が歩行に影響を与え始めたのは、竜ヶ岳分岐を通過して20分ほど歩いた辺り、
ちょうど名前の無い?滝の分岐がある辺りからでした。
崖に沿って一部、空中歩道?が設置された場所や、岩肌を歩く箇所などで、ツルツルテカテカになっていましたので、特に下山の際は軽アイゼンを装着するほうが安全だと思います。
それでも積雪は15〜30cm程度で、さほど苦労することなく『タイコ谷分岐(出合)』まで進めました。

問題はここからで、積雪深が一気に50〜70cmとなり、加えてトレースも全く存在せず、ワカンのない私は前進を阻まれました。
主稜線の鞍部であるミノコシ峠には、強く風が拭き抜けた痕跡がありましたので、ここは吹き溜まり易い地形なのかもしれません。
この、タイコ谷分岐(出合)〜ミノコシ峠は、無雪期であれば30〜35分の所要時間のところ、今回は100分も掛かりました。

ミノコシ峠から寂地山へのルートも積雪状況はさほど変らず、積雪深は50cmを超える状況。
また、赤テープも色褪せていたり、雪で隠れたりして、探してもなかなか見つからず、今回はここでタイムアップ、引き返すことにしました。

トレースがあるかと思いましたが、松の木峠や犬戻の滝からのコースと違って、距離のあるコチラのコースは冬季はあまり人が入らないのでしょうか。
『寂地峡』五竜の滝から寂地山を目指します。
『寂地峡』五竜の滝から寂地山を目指します。
どんどん登ります。
どんどん登ります。
『竜頭の滝』
『木馬トンネル』横の分岐
『木馬トンネル』横の分岐
『木馬トンネル』は手掘り&真っ暗なので苦手
トンネル内では振り返りたくない...
『木馬トンネル』は手掘り&真っ暗なので苦手
トンネル内では振り返りたくない...
トンネルを抜け、振り返ってみた。
トンネルを抜け、振り返ってみた。
トンネルを抜けるとこの程度の雪。
トンネルを抜けるとこの程度の雪。
脇道に逸れるけど、『竜ヶ岳』に登って観音様に御参りをしておくことに。
脇道に逸れるけど、『竜ヶ岳』に登って観音様に御参りをしておくことに。
『竜ヶ岳』
さっきのトンネルを出た辺りが見える。
さっきのトンネルを出た辺りが見える。
朝陽が差し込んできた。
中国道も見える。
2
朝陽が差し込んできた。
中国道も見える。
『竜ヶ岳観音』
20年ほど前までは木造の立派な祠だったけど、台風か何かで壊れてしまって、味気ない祠になってしまった。
『竜ヶ岳観音』
20年ほど前までは木造の立派な祠だったけど、台風か何かで壊れてしまって、味気ない祠になってしまった。
さて、本コースに戻ってきました。
さて、本コースに戻ってきました。
雪もまだこんなもんです。
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雪もまだこんなもんです。
沢の対岸につららを発見。
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沢の対岸につららを発見。
ここは滑ります。
軽アイゼン用意したほうがいいです。
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ここは滑ります。
軽アイゼン用意したほうがいいです。
大きな木の洞
雪は徐々に増えてきますが、まだ大丈夫。
雪は徐々に増えてきますが、まだ大丈夫。
前日の雨で硬く締まったザラメ状の積雪。
前日の雨で硬く締まったザラメ状の積雪。
『タイコ谷分岐(出合)』
ここから勾配がきつくなり、ミノコシ峠へと登ります。
積雪がいよいよ30cmを超え、50cm、70cmと...
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『タイコ谷分岐(出合)』
ここから勾配がきつくなり、ミノコシ峠へと登ります。
積雪がいよいよ30cmを超え、50cm、70cmと...
こういうのに惹かれます。
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こういうのに惹かれます。
『サルノコシカケ』見つけた
『サルノコシカケ』見つけた
赤テープは少なく、色褪せたものが多いと感じました。
こっちのコースはあまり人気が無いのでしょうか。
赤テープは少なく、色褪せたものが多いと感じました。
こっちのコースはあまり人気が無いのでしょうか。
『野鳥マンション』
背中の青い小鳥が出入りしてました。
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『野鳥マンション』
背中の青い小鳥が出入りしてました。
標高900mを超えたこの辺りでは、前日も雨ではなく、雪だったもよう。
さらさら感、ふかふか感が残ってます。
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標高900mを超えたこの辺りでは、前日も雨ではなく、雪だったもよう。
さらさら感、ふかふか感が残ってます。
積雪深は40〜70cm。
一歩踏み出す度、太もも辺りまで沈む。
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積雪深は40〜70cm。
一歩踏み出す度、太もも辺りまで沈む。
10m前進するのに2分かかる。
ワカン、スノーシュー欲しいなぁ...
10m前進するのに2分かかる。
ワカン、スノーシュー欲しいなぁ...
赤テープがいよいよ少なくなってきた。
雪もどんどん深くなる。
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赤テープがいよいよ少なくなってきた。
雪もどんどん深くなる。
ついに、どこが道だか判らなくなった。
でも『ミノコシ峠(主稜線鞍部)』には、道を外れても縦走路に出ると判っているから、そのまま直登することに。
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ついに、どこが道だか判らなくなった。
でも『ミノコシ峠(主稜線鞍部)』には、道を外れても縦走路に出ると判っているから、そのまま直登することに。
シマシマ
体力の消耗
ミノコシ峠の縦走路まであと少しなんだけど...前に進めない。
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ミノコシ峠の縦走路まであと少しなんだけど...前に進めない。
ズームレンズで赤テープを探す。
遠くに赤テープ発見...
あっちだったか(涙
ズームレンズで赤テープを探す。
遠くに赤テープ発見...
あっちだったか(涙
ミノコシ峠がすぐそこに!
しかし、一歩一歩が深く雪に沈んでしまう。
ひどいところでは腰まで。
ミノコシ峠がすぐそこに!
しかし、一歩一歩が深く雪に沈んでしまう。
ひどいところでは腰まで。
綺麗で滑らかな新雪も、腰まで埋まっている状況下では、悪魔にしか思えない。
綺麗で滑らかな新雪も、腰まで埋まっている状況下では、悪魔にしか思えない。
苦労の跡
結果、20mほど西にずれて登りきった。
結果、20mほど西にずれて登りきった。
寂地山まで80分...
この時点で11:53、予定より1時間以上遅れている。
ここから先も...トレースは無いのか???
寂地山まで80分...
この時点で11:53、予定より1時間以上遅れている。
ここから先も...トレースは無いのか???
木々の向うに『羅漢山(右)』と『鬼ヶ城山(左)』が見える。
木々の向うに『羅漢山(右)』と『鬼ヶ城山(左)』が見える。
縦走路も40〜50cmの積雪。
赤テープもほとんど無く、道も判りません(涙
主稜線に沿えば行けるでしょうけど、今回は積雪が問題でした。
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縦走路も40〜50cmの積雪。
赤テープもほとんど無く、道も判りません(涙
主稜線に沿えば行けるでしょうけど、今回は積雪が問題でした。
風紋、周囲にはもっとくっきりした風紋が刻まれていました。
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風紋、周囲にはもっとくっきりした風紋が刻まれていました。
寂地山山頂は諦め「今回は撤退ー!」
来た道を戻ります。
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寂地山山頂は諦め「今回は撤退ー!」
来た道を戻ります。
あ、あれは...自分の足跡。
あ、あれは...自分の足跡。
登りで道が判らなくなった場所に合流。
本来の道を登ってても、状況はあまり変らなかったみたい。
登りで道が判らなくなった場所に合流。
本来の道を登ってても、状況はあまり変らなかったみたい。
『屋久島』じゃないです。
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『屋久島』じゃないです。
やっと、ここまで戻りました。
やっと、ここまで戻りました。
寂地山で食べる予定だった袋麺。
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寂地山で食べる予定だった袋麺。

感想

前日、仕事中に麓から見上げた寂地山系の薄っすら白く化粧した姿を見て、ふと「雪の寂地山に行ってみよう」と思い、行動に移りました。

山口市の自宅を05:30に出発、中国自動車道の徳地IC〜六日市ICを利用し、深谷大橋を経由して、寂地狭の駐車場には07:32に到着。
ここまで一般道も高速も、積雪や凍結も全く無く順調。

私の頭の中には、寂地山の山頂付近も雪はせいぜい30cm、あっても40cm程度、それにここ数日何人もの人が歩いてるだろうから、トレースを辿ってすんなり山頂まで行けるだろうという憶測が。
それでも、もし時間が掛かったりするようなら、無理せず行ける所まで行って、あとは諦めて帰ればいいやと、山頂よりも、雪景色の寂地山を歩くことを主目的としていました。

7〜8年ぶりに『五竜の滝』を眺めるコースを歩き、懐かしさを感じながら、恐怖の『木馬トンネル』をクリア。
※心霊スポットとかいうのではなく、個人的に小さい頃からここが暗くて苦手だったのです。

その後、片道7分ほどの寄り道して『竜ヶ岳』の観音様に新年の挨拶&山行の無事を祈願し、再び寂地山へのルートに戻る。

雪は所々登山道の端に少し残る程度だったが、標高が650mを超えた辺りから徐々に増え始める。
それでも、前日の雨で硬く締まったような状態なので、歩き難いと感じることもなかったです。

時折、渓谷というか、渓流に雫や飛沫が作り出した氷の芸術を見つけ、感動する。

積雪量は標高850m付近からぐっと増えて、ワカン未装備の私の行く手を阻む。
それでも、ミノコシ峠に辿り着けば、松の木峠登山口から寂地山、右谷山と縦走する人達のトレースがあるかもしれないと、期待を込めて残りの標高差250mに挑むも、積雪深40〜70cmの前にワカン無しではどうにもなりませんでした。
一歩踏み出しては、太ももまで埋もれ、沈んだ反対の足を引き上げて一歩前に踏み出す。
その一歩を踏み出して一本足となった時に重さが集中した脚が更に沈み込む。

10m進むのに2分以上かかるような状態で、ミノコシ峠に辿り着いた時には、既に山頂到着を予想していた時間に迫っていた。
そして、あるだろうと思っていたトレースは全くなく、寂地山までも同様に深い積雪。
さすがにこのまま進んだのでは、山頂に到着するのは15時になりそうだと、諦めて撤退することに。

もし、『松の木峠』や『犬戻の滝』からだったら、どうだったのかな、と思いながら下山。
こっちよりは人が多いコースだと思うので、同じ日に登ってた人の記録に出会えると楽しいなと思う反面、ワカンやスノーシューがあれば随分と楽だったんだろうなと、持たない装備に想いを巡らせてみたり(笑

まぁ、雪の中で思う存分に体を動かせたので、満足でした。
とりあえず、今度はワカンの予備を持ってる人と登ってみたいと思います(笑
その後は春のカタクリ開花の時期ですね。

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