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Yamareco

記録ID: 268112
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

硫黄岳(赤岳鉱泉テント泊)

2013年02月09日(土) 〜 2013年02月10日(日)
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chunkichi その他1人
GPS
32:00
距離
18.0km
登り
1,310m
下り
1,313m

コースタイム

【1日目】
八ヶ岳山荘0945…1040赤岳山荘1105…1210堰提広場1225…1333赤岳鉱泉
【2日目】
赤岳鉱泉0703…0850赤岩の頭…0913硫黄岳0920…1031赤岳鉱泉(テント撤収&ランチ)
赤岳鉱泉1145…1230堰提広場…1315赤岳山荘1330…1410八ヶ岳山荘
天候 2日間とも晴れ。
ただし、2日目の登頂のタイミングでは雲に巻かれてしまいました。
過去天気図(気象庁) 2013年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
八ヶ岳山荘・蓼科観光の各駐車場は1日500円です。
赤岳山荘の駐車場は1日1000円ですが、ただし林道を行くには4WD車・チェーンタイヤが条件だそうです。
帰り道で、1台乗用車がスタックしていて、通りすがりの登山者が一生懸命押していました。
たくさんの車が同じ場所でスタックしてきたようで、車道の雪がかなり深く掘られ、一度ハマると抜け出すのが大変そうです。
コース状況/
危険箇所等
【八ヶ岳山荘〜赤岳山荘】
危険箇所はありませんが、林道は凍結箇所があり滑るので要注意です。
(アイゼンをつけて歩いている方もいました。その方が安心かも)
ショートカットのトレースもあるのですが、急斜面だったりヤブが邪魔したり、凍ったり逆に溶けてドロドロだったり…結局林道を歩いた方が早い気がします。

【赤岳山荘〜堰提広場】
危険箇所はありません。
赤岳山荘のプチアイスキャンディー前にトイレがあって、50円で使えます。
個室の窓からクライマーさんと目が合いそうです(笑)。
ちなみに、山バッジが欲しい方はこちらでご購入を。赤岳鉱泉ではバッジは販売していないそうです。

【堰提広場〜赤岳鉱泉】
危険箇所はありません。
トレースもしっかりしているし、小屋の方が立ててくれたと思われる簡易的な標識も出ていました。

【赤岳鉱泉〜硫黄岳】
他の方もレビューで書かれていますが、赤岩の頭付近は過去に雪崩が起きた場所です。
現在も雪庇が成長してこちら側へ張り出していました。


我々が使ったトレースは樹林帯から稜線に向かって直登していて、雪庇下を左に向かってトラバースしたのち、「峰の松目」を差す道標の下から上がって稜線に出ました。
その後、稜線上を硫黄岳山頂へ向かって歩く途中に「赤岩の頭」の道標に出会います。

もう一つ、樹林帯をそのままトラバースするトレースもありました。多分その先で赤岩の頭へ向かって稜線へ上がり、雪庇を乗り越えるかたちで稜線へ出るものと思われます。

この日は雪が締まっていたので、どちらから行ってもそんなに問題なさそうでした。
八ヶ岳山荘前の雪だるまさん。ちょっとお疲れか?(笑)
八ヶ岳山荘前の雪だるまさん。ちょっとお疲れか?(笑)
長い林道歩きが始まります。アウターズボンは訳あって買いかえました。
長い林道歩きが始まります。アウターズボンは訳あって買いかえました。
時々、凍って滑るので要注意。
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時々、凍って滑るので要注意。
夏は路肩に飲み物が冷えていたやまのこ村の小屋。冬は静かです。
夏は路肩に飲み物が冷えていたやまのこ村の小屋。冬は静かです。
去年の天狗岳・白峰三山に続いてのコンビ、健脚のYマンとの山旅です。
去年の天狗岳・白峰三山に続いてのコンビ、健脚のYマンとの山旅です。
赤岳山荘で飼ってるのかな?ムクムクのわんこ。
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赤岳山荘で飼ってるのかな?ムクムクのわんこ。
相変わらずグラサンが似合いませんが(苦笑)。さて、風ひとつなく暖かい日和です。
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相変わらずグラサンが似合いませんが(苦笑)。さて、風ひとつなく暖かい日和です。
北沢経由で行きます。堰提広場までは山小屋の車が入るので、しばらく轍の道が続きます。
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北沢経由で行きます。堰提広場までは山小屋の車が入るので、しばらく轍の道が続きます。
堰提広場で休憩。若干お疲れ気味。とにかく、荷物が重い。
堰提広場で休憩。若干お疲れ気味。とにかく、荷物が重い。
赤岳鉱泉到着。羨ましそうにアイスキャンディーを眺めるYマン。デキる先輩と来て下さい……。
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赤岳鉱泉到着。羨ましそうにアイスキャンディーを眺めるYマン。デキる先輩と来て下さい……。
うーん、ピーカンですね。もう少し早く到着できれば今日登頂しちゃってもよかったんだけどね。
うーん、ピーカンですね。もう少し早く到着できれば今日登頂しちゃってもよかったんだけどね。
テントの中での一コマ。ただ今放電中。
テントの中での一コマ。ただ今放電中。
色とりどりのテント、モノトーンの山肌と真っ青な空。ガリガリ君色のアイスキャンディー。
色とりどりのテント、モノトーンの山肌と真っ青な空。ガリガリ君色のアイスキャンディー。
あ、飛行機雲。
夕方外へ出ると、山がバラ色に!
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夕方外へ出ると、山がバラ色に!
朝日の場合「モルゲンロート」と言いますが、夕日の場合は「アーベントロート」と言うそうです。
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朝日の場合「モルゲンロート」と言いますが、夕日の場合は「アーベントロート」と言うそうです。
\(^ー^)/
晩ご飯は鳥鍋。が、春菊が多すぎてほとんど春菊の味しかしなかった(笑)。
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晩ご飯は鳥鍋。が、春菊が多すぎてほとんど春菊の味しかしなかった(笑)。
翌朝の赤岳。風が強いのか、雲がかかったり取れたりしていた。
翌朝の赤岳。風が強いのか、雲がかかったり取れたりしていた。
大同心沢分岐から見上げる。が、あれが大なのか小なのかわからない…。
大同心沢分岐から見上げる。が、あれが大なのか小なのかわからない…。
先を行くYマン。あたしは毎回名ばかりリーダーで先行したことがありません…サボってゴメンナサイ。
先を行くYマン。あたしは毎回名ばかりリーダーで先行したことがありません…サボってゴメンナサイ。
YマンView。すでに疲れている(苦笑)。
YマンView。すでに疲れている(苦笑)。
樹林帯を黙々と歩く。
樹林帯を黙々と歩く。
見上げると、この時は晴れてたんですけどね。
見上げると、この時は晴れてたんですけどね。
森林限界を超えました!
森林限界を超えました!
気分はアルピニスト♪
気分はアルピニスト♪
稜線に上がりました。右(西側)に雪庇が発達しています。
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稜線に上がりました。右(西側)に雪庇が発達しています。
その雪庇下をトラバースし、稜線へ上がるトレース。(上から見下ろした画)
その雪庇下をトラバースし、稜線へ上がるトレース。(上から見下ろした画)
硫黄岳を仰ぎ見る。雲がかかってきた。手前に小さな道標が見えています。
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硫黄岳を仰ぎ見る。雲がかかってきた。手前に小さな道標が見えています。
赤岳はすっかり雲の中。その向こうに、太陽が不気味に光っている。
赤岳はすっかり雲の中。その向こうに、太陽が不気味に光っている。
振り返ると、南アの白い屋根がドーン。
振り返ると、南アの白い屋根がドーン。
さっき小さく見えた道標はコレ。「ここは赤岩の頭」って書いてあるけど、地図見るとちょっと違うみたい。
さっき小さく見えた道標はコレ。「ここは赤岩の頭」って書いてあるけど、地図見るとちょっと違うみたい。
再び硫黄岳を見ると、今は展望が良さそうな感じ。
再び硫黄岳を見ると、今は展望が良さそうな感じ。
稜線を歩くYマン。右下方に赤岳の頭が。
稜線を歩くYマン。右下方に赤岳の頭が。
振り返ると、わんさか人がやってきますよ!!雪庇を直登するコース、傍から見るとちょっと怖いですね…。
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振り返ると、わんさか人がやってきますよ!!雪庇を直登するコース、傍から見るとちょっと怖いですね…。
背後にあんなにステキな景色が広がっていたのに、本人必死すぎて振り返るゆとりナシ。
背後にあんなにステキな景色が広がっていたのに、本人必死すぎて振り返るゆとりナシ。
この時、追い風が吹いていて、お尻がものすごく冷たかった…。何か対策はないかしら。
この時、追い風が吹いていて、お尻がものすごく冷たかった…。何か対策はないかしら。
あ。。。ピッケル持つ手が逆ですね(汗)。
あ。。。ピッケル持つ手が逆ですね(汗)。
硫黄岳山頂到着。一面雲の中。あーんどものごっつ強風。
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硫黄岳山頂到着。一面雲の中。あーんどものごっつ強風。
なぜかガニマタのYマン(笑)。
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なぜかガニマタのYマン(笑)。
風が強いのでとっとと退散!!
風が強いのでとっとと退散!!
前髪のみならず、眉毛もまつ毛も真っ白に!一気に老け込んだ…。
前髪のみならず、眉毛もまつ毛も真っ白に!一気に老け込んだ…。
狭いところは気を引き締めて通ります。
狭いところは気を引き締めて通ります。
これはもうほとんど下山したところ。ちょっとした川を渡ります。
これはもうほとんど下山したところ。ちょっとした川を渡ります。
短い足を精一杯伸ばして、よいしょっと。
短い足を精一杯伸ばして、よいしょっと。
赤岳鉱泉まで帰ってきました!あー疲れたー。
赤岳鉱泉まで帰ってきました!あー疲れたー。
見上げると、青空。タイミング悪かったかなぁ。
見上げると、青空。タイミング悪かったかなぁ。
テントを片付けてランチ。昨夜の鍋の残り汁にアルファー米を投入しておじやにしました。
テントを片付けてランチ。昨夜の鍋の残り汁にアルファー米を投入しておじやにしました。

感想

去年一緒に天狗岳へ行ったYマンと、今年はテントを背負って硫黄岳へ行ってきました。

とにかく荷物が重くて辛かったです…。
あと、林道歩きが長くてつまらないのが切なかったです。

硫黄岳という山自体は、あまり「登った」って感じのする山ではなくて残念でした。
(実際の山頂は爆裂火口付近にあって進入できず手前の広い場所が山頂っていう事になっているので、
頂に立った気分がちょっと薄い。)
雪と岩の混じった道をアイゼンで歩くのも初めてでちょっとドキドキでしたが、
思ったより歩きにくくなくてそんなに怖く無かったです。

赤岩の頭から山頂に向かう時にはちょうど追い風だったのですが、
とにかくお尻が冷たい!
お尻が凍傷になるなんて聞いたことありませんがちょっと心配になりました。
これがホントの「凍結(ケツ)」、なんちゃって♪(寒)。



…………。





さて、寒いと言えば、この日の夜、小屋前の温度計はマイナス17度だったようです。
(深夜12時半、トイレに出かけたYマンの目撃情報による)
テント内は一番低い時でマイナス14度でした。

私の寝袋はモンベルの3番を2枚重ね(化繊とダウン)。さらに今回初導入のシュラフカバー。
フリースとダウンを重ね着した上にアウタージャケットも羽織り、プラティパスで作った湯たんぽも使用。
足元はホッカイロを貼ってテントシューズを履き対応しました。
時々うっすら寒さを感じましたが、眠れないほどではないです。

自分としては、結構「枕」がキモだなーと思いました。
なんせ防寒着全部使ってるので、枕に出来るものが着替えぐらいしかないのです。
仕方ないから着替えと行動食を一まとめにして枕にしましたが、これがまた収まりが悪い。
さらに、寝袋のドローコード閉めまくって保温してるので、寝てる途中で「直したいな」と思っても、
手を出して枕を直すのもまた一苦労なのです。
面倒くさがって放置してたら、朝起きたら首がすっかり凝っていました。
ここは次回、反省点だなと思います。



ちなみに、地面からの冷えがつらいなーと思って寝ていたら、
朝マットを片付ける段階になって、エアマットのフタが開いていた事に気付きました(苦笑)。
そりゃー寒いよな…。

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