山梨銘醸七賢酒造開放と入笠山
- GPS
- 02:52
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,148m
- 下り
- 1,057m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
当初、MTBで移動することを検討したが、地形がかなりの標高差でアップダウンも多く、前日が雪だったので、雪と凍結の急坂のアップダウンは危険で時間的にも厳しいと判断、バスとタクシーを使って移動した。案の定、駅と各施設間は坂が多く、雪と凍結箇所もあり、正解だった。 前日の降雪は30cm、しかし入笠山はスノーシュー歩きに人気が出て、踏み固められており、ワカンとアイゼンを持っていったが必要なかった。午後からの歩きだったが、かなり多くのグループがスノーシューで歩いていた。ワカンの人が一人、登山靴とアイゼンのグループも数組出あったが、大半はスノーシュー。しかしさらに大阿原湿原にでも向かわないとスノーシューやワカンの出番はなさそう。傾斜もゆるく、凍結しない限りアイゼンも必要なし。 |
写真
感想
先月、赤岳の帰りに立ち寄った道の駅こぶちざわでお酒を買ったときに店の人に進められた七賢の酒造開放に出かけてみた。そのついでに入笠山のスノーハイク、スキー場の施設もチェックしてきた。
七賢の山梨銘醸は車でないとアクセスが容易でない。中央線で一番近い駅は日野春(7km)と長坂(6km)。また七賢から富士見スキー場までは20km近くあり、標高差も400mあり、もしMTBで走ると考えるとアップダウンが結構大変そう。事前に検討したときは、タクシー料金を節約するためにMTBで長坂から七賢、七賢から富士見と走ることを考えたが、前日の30cmの降雪で、坂の上に雪と凍結では自転車は無理と判断、時間、体力、危険性などを考慮、韮崎からバスで酒造、酒造から長坂と富士見からスキー場までをタクシー、長坂、富士見駅を中央線ということにした。
始発で出発し、各駅を乗り継いで韮崎駅には8時5分着、甲府からは南アルプスが大きく見えてくる。韮崎手前では富士山も見え、甲斐駒や鳳凰三山大きい。バスは韮崎駅前発8時40分、冷え込むので駅の中で時間待ち。韮崎駅周辺は雪はほとんど無い。そこから長坂にかけて国道20号線を進むと、雪の南アルプスが見えてくる。甲斐駒が大きい。
9時10分過ぎ、台ヶ原中バス停下車、台ヶ原上バス停のほうが近いのか、下車したのは二人で、他の三人は次で降りるらしい。酒造手前、他の三人は向こう側の道から上がってきた。こちらの方が少し早かった。雪と氷で道路が滑りやすい。
受付は店の裏側の駐車場奥だ。かなり広い敷地でいくつもの建屋がある。さすが300年の酒蔵だ。
9時半、すぐに酒蔵ツアーが始まる。お米の精米所、お米作り(所蔵前に水田がある)から始まり、蒸し米、麹と酵母、酒母づくり、モロミ醸造、絞り工程、(アルコール添加)、火入れなど順番に見て回り、10時過ぎ、ツアー第一回は終了。その後、利き酒コーナーで新酒の生絞りなどを堪能し、さまざまなお酒を試して、販売所へ。お酒5種類と酒かす、塩麹、麹豚などを購入。11時前に講演会会場へ。
講演は日本酒評論家、コンサルタント、ライターの松崎晴雄氏。利き酒の上達法などのほか、日本酒の性質と料理との相性を5種類の酒蔵のお酒とそれぞれに会う料理を食べながらのお話。残念ながら3本目のお酒が出てきたところで、私の方がタイムアップ。12時台の長坂駅から富士見駅に向かう列車を逃すと2時間後になるので、タクシーで長坂駅に向かう。かなりの登りでアップダウンのある道には雪と氷がついていた。
長坂駅からは南側に甲斐駒、北側に八ヶ岳南部(編笠方面)が大きく見えている。時間まで撮影し、次の列車で富士見駅に出る。富士見駅ではタクシーが出払っている。シャトルバスは9時と10時しかない。タクシー会社に電話すると待っていればまもなく戻ってくるという。
20分近く待ってタクシーでパノラマリゾートへ。到着してゴンドラ往復券を購入し、一旦スキースクールの受付で、ファンスキーに関してスクールで扱うかどうか話を聴いた。ファンスキーは指導者は誰も熟知していないので、教えられないそうだ。とりあえず、ゴンドラに乗り、入笠山に向かう。
ゴンドラ駅からは八ヶ岳南部がよく見えるが、少し雲がかかっている。ゴンドラは標高差700m、距離にして2km以上、相当高度を稼げる。スキーの中・上級コースは山頂駅から3kmのコースだ。
山頂駅から入笠山ハイキングコースに向かう。上から下山して来た人、これから登る人、皆スノーシューをつけている。こちらはスノーシューは持たず、いざとなればワカンをつけるつもり。入口から左へはいきなり足が埋まってしまうが、よく見ると、これは展望台へのトレースで、入笠山へは直進だ。このトレースは硬くしまっている。問題なさそうなのでワカン、アイゼンはつけずにそのまま進む。この時間、大半は下山者で、すれ違うと大半はスノーシュー、ごく一部登山靴+アイゼンだった。今年はなぜかスノーシューブームらしく、結構入笠山を目指すスノーシューのグループが多い。
出発してから28分でマナスル山荘に出る。トレースはまだ十分硬く締まっているが、すれ違ったスノーシューのグループに聴くと、途中からは沈むようになるという。本当かなーと思いつつ、そのまま進む。ところどころ、踏み抜いたり、滑りやすい場所はあるが基本的にはしっかり踏み固められて、問題を感じない。一方、湿原の広い場所の斜面では、家族連れなどがそり遊びをしたり、スノーシュー遊びをしたりしているようだ。それを見ながら先に進む。多くのグループが下山して、広い雪原のトレースを下っていく。
山道に入り、少し傾斜が増す。滑りやすいが、アイゼンは必要なほどでない。15分くらい進むと、急な道とゆるい道に分かれる。上から急斜面の道に多くのハイカーが下ってくるので、ゆるい坂を進む。そこから10分くらい登ると山頂直下に出た。八ヶ岳南部が見える。雲が多くなったが、まだ晴れ間もある。山頂に出る。
南アルプス北部、八ヶ岳南部、霧ヶ峰と美ヶ原、諏訪湖などは見えるが、中央アルプスや北アルプスは雲が多くて見えない。15時を過ぎて風も出てきて冷え込んできたので、すぐに下山する。15時少し前だ。傾斜はさほどではないので、結構足早に下ったのだが、結局、途中、トイレや撮影時間もあり、ゴンドラ山頂駅まで40分近くかかっている。途中いくつかのスノーシュー・グループを抜いてゴンドラ駅に到着。16時前に山麓駅に降りた。シャトルバスは残念ながら15時と17時なのであと一時間待つしかない(タクシー代を惜しめば)。無料休憩所で昼ごはんを食べ、撮影をしながらバスを待つ。一時間あるので、休憩場においてある「ランドネ」を読む。これは山ガール用雑誌らしく、スノーシュー歩きの勧めなど、きれいなモデルさんを使って、さまざまなウエアやグッズをたくみに売り込んでいる。入笠山もお勧めコースの一つとして出ているので、これがスノーシューブームの一員かも?別の号では丹沢の塔ヶ岳の尊仏山荘を進めているので、今年の尊仏山荘の宿泊者の増え方も関係しているのかなーー??
帰りのシャトルバスの中で東南アジア系と思われる若者数名がスノボを持って話している。言葉を聴くと多分インドネシア、おそらくジャワ人だ。しゃべっているのはしかしジャワ語ではなく、インドネシア語ーー。駅についておそばを食べ、近くにいた一人にインドネシアからか?学生?と尋ねると、「はい」と笑って答える。家族との連絡があり、それ以上話せなかったが、どこでスノボを練習したのか、聞きたいところーーインドネシアの冬のスポーツ???あるいは日本や北米、あるいは欧州への留学組かーー??キャノンのデジ一と大きなレンズをつけており、裕福な家庭の子息らしい。
私が東南アジアを歩いていたのは30年近く前、時代は変わったーー
スキーは今まで数回しか経験が無く、この10年以上、やっていないので、冬山の技術の一つとしてもっと習熟する必要があるかなと思う。今日はほろ酔い山行なので、こんなものかーー??アルプスの水のお酒を堪能し、甲斐駒などもよく見えて気持ちのよい一日だった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する