泉ヶ岳周回 （泉ヶ岳→北泉ヶ岳→大倉山→桑沼）
宮城県
Luske
体力度について
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,035m
- 下り
- 1,027m
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08:30 表コース駐車場
10:30 ひがら坂
11:10 泉ヶ岳
13:00 北泉ヶ岳
14:30 大倉山（幕営）
【2月17日】
07:45 大倉山
09:00 升沢林道
10:20 桑沼
12:15 スプリングバレースキー場
13:00 表コース登山口
| 天候 | 16日：雪 17日：晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
○表コース登山口〜泉ヶ岳 表コースの看板から左側に見える尾根を辿って山頂を目指しました。 このルートは一般登山コースではありませんが、特に危険な箇所は無し。 但し、あまり登る人が居ないルートだと思いますので、トレースは期待出来ません。 ○泉ヶ岳〜北泉ヶ岳 特に危険箇所はありませんが、三叉路で尾根の方向が変わるので、看板を見落とさないように。 現時点では看板は雪で埋もれておらず、問題は無さそうです。 ○北泉ヶ岳〜大倉山 尾根の東側には雪庇が発達しているので踏み抜かぬように。 それ以外の危険箇所は、特になし。 ○大倉山〜升沢林道 今回のルートでは、唯一の危険箇所。 大倉山直下は雪付きの悪い急傾斜で強風域、そしてその先にはナイフリッジが続きます。 ナイフリッジまで下降すれば風はいくらか収まるので、その後の通過はそれ程難しくはありませんでしたが、 雪庇が発達しており、反対側は切れ落ちているので足の踏み場は慎重に選んで下さい。 ナイフリッジ通過後は、再び急下降。この下降部は雪が深いので、踏み抜き注意。 ○升沢林道〜桑沼〜スプリングバレースキー場 特に危険箇所無し。 雪が深いので桑沼までは大変でしたが、桑沼からスキー場方面にはトレースがあったので楽出来ました。 |
写真
表コースは看板より右側へ進むが、今回のコースは逆方向。
左側へ進み尾根へ登る。
幕営に良さそう。
まだ登り始めたばかりなのでしないけど・・・
トレースが残っていたので、それを辿ってみた。
視界の先には白い尾根が見えるが、これは水神方面へ続く尾根。
間違って下ってしまった…
ここで尾根は方向を変え、北へ向かう。
直進しないように。
途中には何箇所も雪庇が出来ていた。
大倉山の東屋に到着。不思議な事に、この山頂部は風が弱い。
途中の樹林帯ではひっきりなしに西風が吹いていたのだが、山頂に着いた途端、風がピタリと止んだ。
3
不思議な事に、この山頂部は風が弱い。
途中の樹林帯ではひっきりなしに西風が吹いていたのだが、山頂に着いた途端、風がピタリと止んだ。
積雪量は20�儖未�な。
西側には樹木が茂っているので、先程の下降路に比べれば風は弱い。
雪庇の反対側は切れ落ちているが、樹木が茂っているのであまり怖さは感じない。
大量に雪玉を転がしながら下降する。
正面に見える木の周辺が踏み抜きやすく、通過に苦労した。
ラッセルが辛い…
桑沼。
真っ白な沼の上には、昨日歩いた稜線が見える。
右方向には雪壁。
崩れてこないか心配だ…
感想
【2月16日】
この週末は風が強かったので、風が強くても登れそうな山、と言う事で泉ヶ岳へ向かった。
8時に泉ヶ岳表コース登山口に到着し、雪の降る中、入山。
今回は、表コース登山道は利用せず、登山道反対側の斜面から尾根に取り付き、その尾根を辿って泉ヶ岳を目指す。
この尾根は、知る人ぞ知る泉ヶ岳の冬期限定ルートだと思っていたのだが…
ヤマレコを拝見すると、意外に登っておられる方が多く、案外知られたルートなのかもしれない。
トレースは無いが、雪は深くても膝までで、新雪の軽い雪なのでワカンで歩くにはちょうど良い積雪状態だった。
しばらくはきつめの傾斜が続き、更に登り続けると尾根は方向を変える。
北西方向に進路を変え、鞍部を経由し再び登りに差し掛かると傾斜は緩くなり、雪は深いがサクサクと、
程良い負荷のラッセルが続いた。
11時には泉ヶ岳に到着。
山頂付近で雪は降り止み、若干雲が薄くなったようにも見えたが、見晴らしは悪い。
視界の開けぬ山頂に長居する気もなれず、足早に山頂を後にし、北泉ヶ岳へと向かった。
泉ヶ岳山頂から、北泉ヶ岳方面には前日のものと思われるスノーシューのトレースが残っていた。
そのトレースを辿って行き、ケルンのある展望地を経て、更に先へと進むが・・・
どうも、道の様子がおかしい。
やけに下りが長く続くし、尾根の左側には雪庇が見えている。
この尾根上で雪庇が出来るのは、右側のはずだが…
どうやら、ルートを誤ったようだ。
トレースが向かっていたのは北泉ヶ岳へ続く尾根では無く、水神へと続く下り尾根だった。
200m以上も無駄に下ってしまい、その距離を登り返す破目になる・・・
トレースにつられてルートを誤る、という初歩的なミスをしてしまった。
しかし、この尾根ルートは知らなかったので、新たな発見。
トレースが続いている、と言う事は十分登山可能な尾根のようだ。
今回は無理だが、次回訪れた時にでも辿ってみようか、と思いつつ、北泉ヶ岳へ進む。
その後は道を誤る事もなく、北泉ヶ岳に到着したが、相変わらず視界は悪い。
泉ヶ岳と同様、長居する気が起きず、更に尾根の続く先へ。大倉山方面へと進んでいく。
北泉ヶ岳を過ぎた頃から、尾根の東側に雪庇が目立ってきた。
単調なブナ林の光景が続き、少し飽きてきていたので、この雪庇群の光景は良い気晴らしになる。
時々、立ち止り、大きく発達した雪庇を眺めながら進むと、やがて進む先に大倉山の東屋が見えてきた。
14時30分に、大倉山に到着。
ここに至るまでの樹林の道では、常に西から風が吹き付けていたのだが、大倉山に到達すると、風はピタリと止んだ。
相変わらず、大きな風の音は聞こえているのだが、東屋のある山頂部だけは、どういう訳か、風が弱い。
試しに、東屋から先へと進み、ナイフリッジの続く北尾根へと出てみると、たちまち強風に煽られる。
地形的な影響によるものだとは思うが、まるで大倉山山頂だけが不思議な力で風から守られているかのようである。
予定では、この尾根を下って升沢林道まで降りるつもりであったが、この強風の中進むのは危険かもしれない。
幸い、この東屋付近は風が弱い、という事もあり、時間は早いが今日の行動はここで打ち切った方が良さそうだ。
東屋の傍でテントを張り、幕営する事にした。
その後も、周囲山域には強い風の音が鳴り響いていたが、テントが揺さぶられる事は無く、なかなか快適な幕営であった。
雪は降り続いており、テントのフライシートに降り積むしんしんとした雪の音が心地良い。
その音は、まるで子守唄のようで・・・
それを聞いていると・・・(@￣ρ￣@)zzzz
・
・
・
おっと、いけねぇ、
夕食と明日の水作りをしなければ。
風の音で目を覚まし、我に帰る。
山での幕営は、結構忙しいんだよね。
【2月17日】
朝6時、樹林の間から朝日が見え、今日は快晴になりそうだった。
しかし、相変わらず強風は続いており、昨日に比べれば幾分弱まってはいるものの、
これから下るナイフリッジの尾根方向からは強い風の音が聞こえてくる。
風が収まる事を期待して、しばらくテントで待機するが、一向に風は吹きやまず。
7時を過ぎて、もうこれ以上待っても無駄、と判断しテントを撤収。
足にはアイゼンを付け、念の為に耐風用のピッケルを携帯し、尾根を下る。
大倉山の東屋を後にし、尾根に一歩足を踏み入れると、予想通り、強風に煽られる。
ナイフリッジまでの下りは急傾斜で、強風域である為か、尾根上には殆ど雪は付いていない。
部分的に雪が残っているのみで、地表の大部分は硬く凍った土。
ピッケルを刺せるような場所は無く、強風が吹いた時は、尾根上の木や岩にしがみついてやり過ごし、下降を続ける。
なんとか風に耐えながら下りきり、ナイフリッジに到着すると、風は弱まった。
ナイフリッジの西側は樹木が茂っているので、そこで風は遮られる模様。
風さえなければ、あとは問題なく、雪庇の発達した細尾根上を進んでいく。
雪庇の反対側は切れ落ちているが、そこには密に樹木が生えており、視覚的な怖さはあまりない。
細尾根ではあるがアップダウンは無く、この周辺の山域でナイフリッジの尾根、と言えば、
真っ先に蔵王の雁戸山が思い浮かぶが、それに比べれば難度はずっと低く感じた。
ナイフリッジを過ぎると、深雪の急斜面の下降となり、それを下りきると、あとはなだらかな下り傾斜が続く。
途中で升沢林道へ下れそうな箇所を見つけるが、時間にはまだ余裕が有ったのでスルー。
尾根の先端まで下りきり、升沢林道へと到着した。
升沢林道は、深い雪で覆われており、一見しただけではどこが林道か判らない状態だった。
とりあえず、林道の位置をGPSで探り、しばらく歩いて行くと、次第に林道らしくなってくる。
雪が深く、歩くのは大変だったが、しばらく歩き続けると、やがて木々の間から真っ白な雪原が見えてきた。
今回の登山、最後の目的地である桑沼だ。
沼の水面は凍っており、その上に雪が積もって真っ白な状態。
その白い沼の背景には、昨日歩いた泉ヶ岳〜大倉山の稜線が見えており、更にその上には快晴の空が広がっている。
昨日の長い行程を歩いた記憶が蘇ってきて、清々しい気分になるが、もし今回逆ルートで歩いていたら・・・
もし、大倉山から登り始めていたら、恐らく今頃はあの稜線上を快晴の空の下、歩いていたんだろうなぁ…
そう考えると、少し損した気分にもなるが・・・まぁいいや。
快晴の空の下で眺める桑沼の光景も、きっと稜線上からの眺めと同じくらい良いものだ。
しばらく、その光景を眺め、昼食を摂ったりしつつ、のんびりと過ごしてから、桑沼を後にした。
こっそり拍手
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こんばんは、HITOIKIです。
いつもながら、楽しく読ませて頂きました。
ナイフリッジの写真をみると、去年の暮れに
ハチカ沢から甑岳を目指したことを思い出しました。
湿った雪の坂を登りきると、急に、ナイフリッジと
樹木の景色があらわれました。
山頂までは行けませんでしたが、日帰り山行しか
できないので仕方ありません。
山形の山にも登られるのを待っています。
山形側の山は雪深く、天候も荒れる事が多いので、この時期はなかなか足が向きません
しかし、魅力的な山も多く、天気が安定し始める3月辺りにでも、山形方面へ出かけたいと考えてます。
HITOIKIさんのブログで拝見した甑岳も行ってみたい山です。
私が考えているのはハチカ沢では無く、東沢公園側から尾根通しで山頂を目指すコースですが、HITOIKIさんが歩かれたハチカ沢コースも面白そうなルートだと思いました。
雪の深さを考えると、日帰り登頂は難しそうなので、幕営を視野に入れた登山を考えてます。
“山頂は広場になっているようなので、そこでテントを張れるかな？”
“しかし、風の強さはどうだろう？”
等と、地形図を見ながら想像を巡らせております。
強風の中お疲れ様でした。
日中の疲労でウトウトわかります。
だだし自分は家の中ですけど
今回は雪庇の多いコースだったのでしょうか。
小さくても踏み抜きを考えると怖いですね。
今回は、今期登った山の中では最も雪庇が目立つ登山でした。
やはり、積雪期も佳境に入ってきた事で雪庇も育ってきているんでしょうね。
大きな雪庇は雪山の名物、とも言えますが危険な部分でもあるので、これからは一層注意が必要です
テントでの居眠りも気を付けないといけませんね^^;
今回は、ガスストーブ使用中に居眠りしてしまいました。。。
万一、テントに火が移ったら大惨事なので、これも気を付けないと
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