雨ヶ岳(静岡百山)〜”富士山の日”の富士といっしょに〜


- GPS
- --:--
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 868m
- 下り
- 877m
コースタイム
天候 | 晴れ ただし富士山はガス。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国道139号がカーブしているところを左に入る。何も目印がなく道も細いため注意していないと見逃す可能性がある。 [復路]浅間神社P=富士IC=吉田IC=吉田町 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■コース状況 ・浅間神社前駐車場 積雪10cmで真っ白。クルマが滑るがナンとか停める。目の前にゲートがありそこからはクルマは入れない。 ・ゲートを過ぎ浅間神社の前を通ると分岐を左へ。そのままA沢貯水池の脇の道を行くと森の入口に登山口がある。 ・浅い沢の右岸を登り沢を渡るとトラバースとなりすぐに端足峠と東海自然歩道の分岐。そこからジグザグに峠へと登る。だんだんと雪が深くなってくる。このあたりでは積雪量はおよそ3〜5cmほど。 ・端足峠で10cmほど。そこからコブをひとつ越えて、急な登りに入る。少しずつ積雪量は増え、足首〜フクラハギ。フクラハギから膝と増えてくる。一番多いところで腿くらいまであった。 ・頂上直下あたりでは小雪庇も発達している。 ・頂上はフクラハギから腿。当然三角点は雪の下で確認できない。 ・富士山方面の展望はGood.ただし、それ以外の展望は開けない。 ・高デッキのピークが遠く見える。 |
写真
感想
静岡百山のひとつである天子ヶ岳に行こうと思った。どうせだったら雨ヶ岳も静岡百山だから、そこから縦走してみたい。そう思い、NJさんと出かけたみた。
今日2/23は「富士山の日」。下界では各種イベントが行われているはずだが、われわれの”富士山の日”は静岡百山の尾根から霊峰富士を望むというマイイベントだ。
浅間神社を過ぎると道路は二又になる。そこを右に行ったのが間違いの始まりだったが、その時は全く気が付いていなかった。林道伝いに行くと炭焼きテントにたどりついた。道が二手に分かれており左に行くと沢に出て、雪上のフミアトは終了。右手の道も小さな作業道はやがて終了し、あとはトレースのないフミアトらしきものをたどった。尾根上のかすかについた作業道をシャニムニ上がると、東海自然歩道にひょっこり飛び出した。どこで間違えたんだろ?と二人でブツブツいいながら、でも上に行けば峠だから…と反省の色はない。
東海自然歩道に出てから、今度は端足峠が左なのか?右なのか?がわからない。水平道なので登り下りがないのだ。「たぶん左だろう」とトラバース道を進んだが、東海自然歩道の指導標が出てきた。「左:A沢貯水池、右:県境」とある。ありゃ、このままA沢貯水池じゃ戻っちゃうじゃない!? 「県境」とは端足峠でしょ!と思い、戻ることに。またしばらくトラバースの東海自然歩道を進むと、麓にA沢貯水池が遠く望める場所まできたが、角度がどうもおかしい。地図をみると東に行きすぎている…。NJさんがIPADのような大きさのナビを持ってきたけれど、うまく機能しない。考えているうちに閃いた。あぁ、そうかー、県境って端足峠のことでなくて下の車道上を走っている県境のことだ・・。そりゃそうだ、端足峠と書かずに県境と書いてあるのはそういうことなのだ。この道はそこに行くのだ!ってバカな頭で気が付いたときにはずいぶん時間を浪費していた。
踵(きびす)を返して西にずんずん行くと案の定、分岐が出てきた。とんでもないアルバイトをしてしまったものだ。ジグザグを切りやがて端足峠。一度上から下って来たことがあるけれど、あのときは陽暮れまでに下ろうと焦っていたこともあって印象は薄い。当時は、竜ヶ岳へは道もなかった。今回改めて来てみると最低鞍部よりも少し上の高いところに峠があることも分かった。
さて雨ヶ岳へもトレースがある。ラッキー! コブを越えていよいよ登りに入る。ところがフクラハギから膝くらいの深さにまでなったと思ったら、突然、トレースは終わっていた。そう、トレースの主はその地点から引き返していたのだ。そこからはラッセルだ。とほほ。こんなに雪が深いとは。苦しい沈黙の登りが続く。さすがにスパッツなしでは苦しく装着する。
後ろから単独行氏が登ってきた。訊くとやはり浅間神社から登ってきたのだそうだ。偶然にもわれわれと同じく分岐を右に行ってしまい、炭焼き小屋に偶然いたオヤジさんから道が違うと指摘され迂回してきたのだそうだ。
今度はその人が膝から腿くらいまでの深さを先行する。やがて氏も休憩し、われわれが先行する。NJ氏がずっとトップを務めてくれたが、力強い登行だ。やがて我々も休憩とし、氏が頂上までトレースを付けてくれた。感謝。朝早いうちは富士山も姿を現していたが、頂上に着くころには姿を隠してしまった。「富士山の日」くらい顔を出せよな!
雨ヶ岳は2度目の登頂だった。あのときは、毛無山に登って端足峠まで北上してきた。毛無山から雨ヶ岳の間は道がなかった。当時は資料もなく、地図よみに不安を感じながらひとりで歩いた。細々としたヤブ尾根に心細さを感じていたら声が聞こえた。富士宮西高校山岳部の生徒たちがこれから進む道を逆コースからヤブを刈ってきてくれていた。感謝!そこからは高速道路のように思えた道が続いていた。たどり着いた雨ヶ岳はとても広くてテニスコート一面くらい取れるような広さだった。細々と王岳方面へのフミアト。
今回頂上についたら、テニスコートなんてとんでもないくらいに狭い。こんなだったかなぁ。人間の印象ってあてにならない。二度来たからこその新しい発見があったことがウレシかった。山はいろいろな顔を持っているものだ。再訪はその山への愛着を倍にする。訪れれば訪れた数だけ山は必ず返してくれる。
富士山方面は展望が開けているが、南アルプス方面は樹林に隠されて見えない。お約束のコーヒーとお約束のラーメンと。一緒に来た静岡の方は竜ヶ岳に行くといって下っていった。われわれも雨ヶ岳への縦走はとっくにあきらめ、早く下りて温泉に行くことにした。”富士山の日”の締めくくりは、富士市の銭湯。温まって出てきたら夕暮れの富士山がとても凛々しく見えた。
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