二口山塊 山形神室と仙台神室


- GPS
- --:--
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,265m
- 下り
- 1,255m
コースタイム
09:40 笹谷峠
11:15 ハマグリ山
11:50 トンガリ山
12:30 山形神室岳
14:00 仙台神室岳
15:20 山形神室岳
15:50 トンガリ山
16:15 ハマグリ山
16:50 笹谷峠
17:35 関沢の冬期閉鎖ゲート前
天候 | 朝方は曇り 夕方には晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
笹谷峠方面へ。 冬季閉鎖ゲート前に駐車帯があります。 (10台程度駐車可能) 以前のレコ、雁戸山と入山口は一緒です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○関沢冬期閉鎖ゲート〜笹谷峠 九十九折りの車道は所々でショートカットし進みます。 この日は平日だったのでトレースは不明瞭でしたが、週末なら大抵入山者がいるので、迷う事は無いかと思います。 危険箇所、特になし。 ○笹谷峠〜ハマグリ山 笹谷峠から続く広い斜面を登りハマグリ山を目指しますが、 この斜面、気温が高いと雪崩の危険があるかもしれないので、雪質注意。 広い斜面を登り切れば、ハマグリ山まではなだらかな尾根道が続きますが、 所々で雪庇が発達しているので、東側にはあまり寄り過ぎないように。 ○ハマグリ山〜山形神室岳 ハマグリ山を越えた先と、トンガリ山直下は急傾斜。 どちらも部分的な急傾斜なので、それほど危険はありませんが、 クラストしている場合はアイゼン使用を推奨。 ○山形神室岳〜仙台神室岳 今回のルート上では最も厳しい区間。 山形神室を過ぎた後、約100mの高さを一気に下ってダンゴ平に降り、 ダンゴ平の平地を経由し、今度は仙台神室岳直下の急登約100mを登り返す、 という、なんとも大胆な、登山者泣かせの道であります^^; 特にダンゴ平へ下る急斜面は要注意。 広い斜面で樹木はまばら。 上部の傾斜角は35°を越えているような場所があるので雪崩の危険があります。 (※大きな雪崩は35°〜45°の角度で発生しやすい、とされています) 今回のルート上では最も危険な箇所でもあると思いますので、通過の際は雪質に御注意下さい。 |
写真
感想
8時30分に関沢の冬期閉鎖ゲートより入山し、笹谷峠へと進む。
笹谷峠へと続く九十九折りの車道と、そのショートカット道には消えかかったトレースが残っており、
それを辿りながら歩き続ける。
笹谷街道はこれまで何度も歩いた道なので、新鮮味はあまり無い。
しかし、今回はちと事情が違う。
先週末にデジカメを買い換えており、今回の登山が初デビュー。
いろんな撮影モードを試してみたくなり、あちらこちらで写真撮影に夢中になり、
笹谷峠に着くまでには撮影枚数がすでに30枚越え。
今日の登山行程は長いので、少し急いだ方が良いのだが・・・写真を撮りながらのゆっくりペース。
“そんなペースで大丈夫か?”
等と、心の声が聞こえてくるが・・・
「大丈夫だ、問題ない。」
この日の天候は少し特殊で、日中は曇りだが、夕方は晴れ間が出る、との予報が出ていた。(山形市の予報)
更に、午後は風が弱まる予測だったので、登頂時刻は午後にずれ込ませた方が良い、と考えていた。
笹谷峠手前からはトレースは無くなり、軽めのラッセルをして笹谷峠に到着。
笹谷峠から、これから向かう神室岳方面を見れば、目の前には真っ白な斜面が広がっている。
この広い斜面が登山ルートであるが、さて、どこを登ろうか・・・
毎度、悩まされるところである。
いろんなルート取りが考えられるが、今回は若干西側寄りの傾斜が緩い部分を選んで登ってみた。
斜面の雪質は締まっており、ワカンで踏むとキュッキュツと音が鳴って踏み心地がとても良い。
雪の音を楽しみながら(且つ途中でバテながら)斜面を登り切ると、そこに広がるのはハマグリ山へ続く尾根道。
視界を遮るような樹木は無く、眺望の良い尾根歩きが始まった。
冬の神室岳は、東北の山の中では極めて特殊な山だと思う。
一般的な雪山であれば、長い樹林の道を歩ききり、そしてようやく尾根道へと辿り着く事が出来る、のが常である。
しかし、この神室岳に至っては、その登山ルート上に、眺望の無い樹林帯は殆どなし。
笹谷峠以降は、ほぼ全域視界が開けており、標高1300m程度の低山にも関わらず、
まるで2000m級の稜線上を歩いているかのような感覚を味わえる。
途中、雪庇があったり、部分的な急斜面はあるものの、通過困難な箇所は殆ど無し。
この日は平日、と言う事で、山中では誰とも会う事はなかったが、
「山形神室岳まで」のルートは、手軽に高山感を楽しめるので、積雪期でも人気のあるルートだ。
「山形神室岳まで」・・・、はね。(大事な事なので、2回言いました)
ハマグリ山、トンガリ山、と連なるピークを越えて、山形神室岳に到着。
風が弱かった為、ここまでの行程は楽だった、しかし・・・
問題は、ここから先だ。
最後のピークである、仙台神室岳への道。
この区間が、今回のルート上では最も厳しい区間となる。
高低差100m以上の急勾配アップダウンがあり、山形神室から仙台神室岳間は積雪期であれば、往復3時間は要する長丁場。
山形神室岳まででも十分満足できる行程なので、大抵の人は山形神室岳で引き返す。
仙台神室岳を目指すのは、一部の物好き登山者(私の様な・・・)のみであり、積雪期に登られる事は稀だろう。
12時30分、山形神室岳を後にし、仙台神室岳へと向かう。
尾根上を忠実に辿り、ダンゴ平への下降路へ到着。
そこからダンゴ平を見おろすと、真っ白な広い斜面が広がっており、その光景に、少し背筋が寒くなる。
高さが怖い訳じゃない、滑落が怖い訳でもない。
雪崩が怖いんだ。
気温は低く日差しは殆ど無い。雪は締まっており、緩んではいない。
雪質も調べたが、目立った弱層は無く、表層は問題なし。
頭の中では、雪の状態は安全だ、とOK判定をしていたが、それでも不安は拭いきれない。
ここ数日、日光を中心に地震が頻発しており、東北地方の震度は低かったものの、もし今地震が起こったら・・・
等と考えると、やはり不安になってしまう。
覚悟を決めて、一気に下る。
下る、
下る、
下る・・・、
そして、コケる><
急ぐあまり、派手に灌木を踏み抜いてしまい、盛大にコケた。。。
急がなければならないのは確かだけど、焦ってもいかんよね。
雪まみれになってしまったが、無事、ダンゴ平に到着し、一安心。
だが、帰りはここを登らなければならんのだよなぁ。
下りだったからスピーディに通過出来たけど、登りは・・・
それを考えると気が重くなる。。。(-_-;)
まぁ、とりあえず、それは後で考えるとして、今すべきは仙台神室岳の登頂。
ダンゴ平のなだらかな平地を通過し、そして仙台神室への最後の登りへととりかかった。
仙台神室岳の直下は長い急登で、最後のクライマックスに相応しいハードな登りが続く。
この登りの最中、シャリバテを起こしてしまい、途中で足が上がらなくなってしまう。
よりにもよって、この局面で・・・
言わば、HP回復し忘れてラスボスに挑むようなものである。
急登なので、ザックを降ろして食事を摂る事も出来ず、
“事前になんか食っておけよ。。。”
と、自分自身に文句を言いつつ、手を使って這うようにして進み、やっとで登り切った。
14時、仙台神室岳に到着。
空はまだ雲で覆われていたが、周囲にガスはかかっておらず、見晴らしは悪くなかった。
風は無く、気温は低いものの寒さはそれ程感じない。
晴天になるまで、しばらく待ちたいところだったが・・・、もう時間も遅い。
あまり長いすれば日が暮れてしまいそうなので、後ろ髪を引かれつつ、山頂を後にした。
山頂直下を下り終え、ダンゴ平に差し掛かる頃、ようやく晴天が訪れた。
これまで雲で覆われていた南の雁戸山、そして北の大東岳を始めとする二口山塊が、今ははっきりと見える。
それら山々の雄大な景色を見ていると、不思議と活力が湧いてくる。
先程の下りでは、不安な気持ちにさせられて、“登るのが嫌だなぁ”、
と、ネガティブに考えていたダンゴ平から続く広い斜面も、登る元気が湧いてくる。
晴天の空に後押しされて、その斜面を登り切る。
そして、山形神室岳山頂へと戻って来る頃には、周囲の雪景色は斜陽に照らされてほんのりと赤みが射しており、
しばし、その光景に目を奪われた。
だいぶ陽が傾いてきており、急がないと笹谷峠に着く頃には真っ暗になりそうだったが・・・
まぁ、それでも良いか、と写真撮影に勤しむ。
この日に撮影した写真枚数、約400枚。
購入したばかりのデジカメ初使用、という事もあってか、ずいぶん撮ったものだ。
“その割には、UPした写真が少なくないか?”と思われるかもしれないが…
今日は月末、という事で容量制限ギリギリです><
お陰で、レコに載せる写真の選別には苦労させられました^^;
コメント
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厳冬も終わりつつありますね。
Luskeさんからは残念そうな声が聴こえてきそうですが
仙台神室みたいな形の山は東北では珍しいタイプかも知れませんね。
でも北側ある大東岳もそう言えばゴツい形をしていました
こういう山々が二口の険しさを印象づけていると言っていいかもしれませんね。
二口はアップダウンが激しくて、地形図を眺めるだけでも疲れてしまいました。
山形神室から140mも下って仙台神室まで登り返そうと思う方は確かにあまりいないでしょうね
さてさて今週は土曜日だけお休みなのですが、見事にまた吹雪の休日を迎えそうです
デジカメを新しくされたいうことですが、素晴らしいです。
ダンゴ平の写真など、カレンダーにしてもいいくらいです。
よかったらカメラについて詳しく教えてください。
週末は笹谷かなと思っていましたがこんな写真をみては
もうこれだけで満足してしまいました。
仙台神室は夏に一回だけ登ったことがありますが、
山頂付近が急で雪山では無理かなと思っていました。
体力が残っていたらチャレンジしてみたいです。
早いもので、もう2月も終わり。
厳寒期もそろそろ終わりですね。
たしかに、少し残念な気もします(笑)
しかし、天気が安定し始める3月になれば、行ける山が増えるのが嬉しいところです。
厳寒期は立ち入りを躊躇うような山形や秋田側の山も、来月になったら行けるかな?と秘かに狙っております
でも、3月最初の週末は、天気は良くなさそうですね><
2月に入ってからは、週末になると決まって天気が悪くなり、困ったものです。。。
宮城側も今週末は荒れそうなので、私の方は自宅で停滞になりそうです^^;
今回新調したカメラはオリンパスのTG-2、というコンパクトデジタルカメラです。
TG-1という機種が去年発売されており、アウトドア仕様のコンデジとしてはかなり高性能なので、欲しいと思っていたのですが、今月にその後継機種であるTG-2が発売されたので、衝動買いしてしまいました^^;
仙台ヨドバシカメラでの販売価格は約5万円、とコンデジにしては高いですが、その価格に見合うカメラだと思いました。
暗所の撮影でもブレない明るいF2.0レンズ、を使用しているので、日差しが弱い雪山での撮影にはうってつけ。
もし、以前のカメラで撮影していたら、前半部分の写真は薄暗くて不鮮明な写真になっていたかと思います。
また、高い防水性に加え、-10°までの低温でも動作保障されているそうなので雪山の過酷な環境下での信頼性も高そうです。
今後、使い込んでいく事で、その性能について検証してみます
仙台神室は、山頂直下が厳しいですね。
今回は雪がよく締まった状態だったので、安定したステップを作り登って行く事が出来ましたが、もしクラストしたら非常に厳しい登りになる事が予想されます。
新しいカメラいいですね!
羨ましいと思いつつ、今のところ自分カメラで特に不具合ないのでとりあえずそのままです^^;
今週は平日に晴れて、職場の窓からため息でした。
明日からはまた荒れますね〜(>_<)
雪崩に関してはやっぱり怖いですね。
私はやっぱりそのあたりの判断はうまく出来ないので、はい、Luskeさんのレコで楽しませていただきます。
平日は良い天気の日が続いていたのですが、週末にまた荒れましたね。
今日はすごい風の強い一日で、自宅から一歩も出る気がおきませんでした・・・
せっかくの新しいカメラなので、色々と撮りたいのですが、今日は殺風景な自室を撮影して終わりになりそうです。
明日は風も収まりそうなので、どこか行けるかなぁ?
現在、天気予報を確認中です
まったく、最近の週末の天気はすっきりしないですね><
400枚!かなり撮りましたね
新しいカメラにこの景色だとたくさん撮ってしまうでしょうね。
自分は写真を撮るためにチョクチョク立ち止まるとペースがつかめなくなって苦労してしまいます。
Luskeさんは平気だと思いますが。
それにしてもこれだけの写真を撮ってこの時間に下山をするなんてどんぴしゃなペース配分。さすがです!
今回のレコで「山形神室岳まで」登ってみたくなりました。「山形神室岳まで」これ大事なんですよね?
これからは雪崩、雪庇が怖いですね。
写真で稜線のコース取りを勉強させてもらいました。
すぐに実践とはならなそうですが・・・
やはり、新しい道具だと、色々試したくなる物で・・・
撮影モードを変えて、同じ風景を何枚も撮影したりしてたので、気が付いたら写真枚数がえらい事になってました@@
枚数は多いものの、まだ使い慣れて無いので、400枚中、まともに映っているのは半分くらいだったりします(笑)
「山形神室岳まで」、これ大事です^^b
仙台神室方面は行きも帰りもイバラの道。
山形神室まででも、十分の素晴らしい光景が見れますので、“そこまで苦労して仙台神室に行く価値はあるのか?”
と問われると・・・私は言葉に詰まってしまいます^^;
まずは、山形神室、もしくはもっと手前側のハマグリ山がオススメです!
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