蓼科山でご来光、双子池ー亀甲池周回はきつかった〜


- GPS
- 13:15
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,108m
- 下り
- 1,107m
コースタイム
天候 | 晴れ、でも曇り気味。気温は蓼科山登山口で-14度、頂上は-18度以下。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<蓼科山登山口> 良く踏み固められたトレースが続き問題無。登山口からずっと雪なので最初からアイゼンを装着した方が楽そう。自分は2メートルのクロカンのヘビーツーリングの板を担いでいたので、所々枝に引っ掛かり四つん這いになる必要が有りました。スキーには不向きか。 <蓼科山〜蓼科山荘のテン場> 山頂は-18度以下で風も有り、出だしはかりかりになった雪面がスパッと切り落ちています。12本爪のアイゼンとピッケルを持った方が良いと思います。スキーだと上級コース位です。土曜日に入ったテント泊の二人の足跡が、この固まった雪面の下から有りました。この直下の雪面は固くて跡がつかなかったか、飛ばされたかですね。 <蓼科山荘のテン場〜大河原峠> トレースは有りませんでした。赤テープを目当てに進みますが途中から見失いました。赤テープを見つけていた区間でも、木々や枝に行く手を阻まれ、とても登山道には見えませんでした。大河原峠が近づくとわりっと登山道がはっきりしてきます。倍以上、時間にゆとりを持った方が良いです。 <大河原峠〜双子池> クロカンを持っているので林道沿いで歩きました。完全に雪に覆われているのでクロカンだと歩きやすかったです。 <双子池〜亀甲池> 所々間違った踏み跡が有り、惑わされます。雪が深くてワカンでも結構もぐります。木々や枝で行く手を阻まれ大変きついです。倍以上、時間にゆとりを持った方が良いです。 <亀甲池〜竜源橋> 亀甲池と天祥寺原間は薄いトレースが所々に有りました。天祥寺原からはしっかり踏み跡が有りました。ツボ足だと所々で踏み抜きます。やはりワカンかスノーシューは必須でしょう。 |
写真
感想
予定は違ったのですがyoutaroさんの以下のレコをほぼ同じルートになってしまいました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-54696.html#viewcomment
元々は以下のレコのリベンジでした。ただこれが目指したのは北八の池巡りの為、スタートを北横岳から蓼科山に変え、双子池から雨池〜麦草峠に回る周回でした。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-176236.html
上記のレコで18年ぶりにクロカンをやったら靴底が剥げて悲惨な目に有ったので、今回は靴屋で修理して貰ってのリベンジでした。ただこの古いクロカンの板は2メートルと長いので、我が家のラフェ君だと2列目のシートの一部を倒さないと載せられない為、家族のスキーには持って行けず、またまた練習無のぶっつけ本番でした。
自分のクロカンの靴は先が平たいので、12本爪のアイゼンは取り付けられず、6本歯の軽アイゼンです。前回でも痛感したのですが、この2メートルの板は背負うとほんとに邪魔です。下部は足に引っかかるし、上部は枝に引っかかります。それで時間に余裕をみて3時にスタートしたのですが、何度も四つん這いになりながらの割には頂上小屋に5時30分着、冷たい風の中で日の出を待ちました。後から来た男性と二人で待ちましたが、今回は残念ながら綺麗なモルゲンロートは見れませんでした。
さてそこから出発して際まで行って見ると、見事に固まった雪の急斜面がスパッと落ち込んでいました。とても軽アイゼン、ピッケル無では下りれる気がしません。しかたがないのでクロカンにチェンジです。練習なしでいきなりこれはきつすぎますね。クロカンの板は靴の先しか固定されていないので踵が浮いている事、板の幅は靴の半分位しか無い事、湾曲していて両足荷重だと板の先と後ろしか雪面に着かない事等、普通のスキーよりかなり違って滑るのは難しいのです。意を決してえいやーで下り始めるまで少し躊躇しました。それからは恐る恐るの滑らし下りで時間をかけて下りました。雪が柔らかくなった樹林帯でワカンに再度チェンジし、上から見えた蓼科山荘のテン場まで来ると、既にテントを畳んだ二人組の男性方がいました。お二人の話だと蓼科山から先は全くトレースは無かったそうです。食事をとってクロカンに再度チェンジする間にお二人は先に大河原峠を目指して出発し、その後を追う楽な展開です。
しかし登りの登山道は木々と枝に遮られ、赤テープが無いととても道には見えないしろものでした。お二人に追いついて暫く行った所で赤テープを見失い、分かれて探す事になりました。途中でまたワカンに替えたりと、道を見つけるまでに随分と時間がかかり、もう二人は先に大河原峠に着いているだろうと思ったのですが、取りあえずヤッホーと呼んだみました。しかし意外にも二人はすぐ後ろにいました。そこからは分かりやすい道で、大河原峠に着く前に再度クロカンに替えてちょっとだけまともに滑れました。
お二人はこのまま天祥寺原に下るという事でここで別れ、埋もれた林道沿いに双子池を目指しました。さて双子池に着くと予定より大幅な遅れで、雨池は断念して亀甲池軽油で戻る事にしました。しかしこれがとっても大変でした。深い雪にワカンが沈み、背負ったクロカンの板が木々や枝に引っ掛かり、何度となく二進も三進も行かなくなりました。登りのラッセルはきついですね。
実はひな祭りなので、ケーキを買って帰る約束になっていたので、亀甲池に着いてからも休む間もなく先を急ぎました。亀甲池でクロカンに替え、登山道が竜源橋への下りになる所でそれを外してツボ足で下ったのですが、左右の親指が痛くなってきました。たぶん靴が長い年月で多少小さくなり、さらに寒そうだったので靴下を2枚履いたので圧迫されたせいでしょう。
ほんとは3時までに車に戻る予定だったのですが、4時15分と大幅な遅れ。着替えもせずに車を出しました。諏訪ICが少し渋滞の表示だったので、南諏訪ICに変えて時間を稼ぎ、意外なほど小仏トンネルの渋滞が短いのにも助けられ、地元のケーキ屋さんに7時40分着、8時には自宅に戻る事が出来ました。ちょうどケーキタイムです。そこでやっと着替えて晩御飯を食べる事ができました。食後にお風呂に入るときに靴下を脱いだら、やっぱり親指に血豆ができていました。痛かったもんな〜。。。今でも痛いですが。。。暫くは登山には行けないね。
やっぱりクロカンの靴は登山の為にあるわけでは無いし、背負う事の多い今回の様な樹林帯のコースではクロカンは邪魔になります。クロカンを持っていくなら、もっとクロカンが活躍するルート取りにしないと駄目ですね。。。分かってはいたのですが。。。今回も行けなかった双子池から雨池〜麦草峠〜ピラタス下までの後半はクロカンんが活躍するはずだったのですが。。。
来年はまたピラタスに駐車して北横岳に登り、まだ未踏の北横岳〜双子池ルート、さらに積雪期未踏の双子池〜雨池ルートで、後は懐かしい雨池〜麦草峠で周回コースにチャレンジですかね。双子池以降はずっとクロカンで行けるはずだから、多分。。。今回あまり活躍できず、お荷物扱いされたクロカンの板が可哀想なので。。。
コメント
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Futaroさん、こんにちは。
もともとの予定は麦草峠経由ですか
ひな祭りで駐車場に15時戻り予定だと、かなり条件に
恵まれないと厳しい感じですね
それにしても2メートルの板を背負ってですか。。。
双子池から亀甲池までのルートは普通のテント泊装備
でも歩き難い部分があったので、板を背負っての苦労が
よく分かります。
しっかし、Futaroさん、いつもチャレンジングですね!
youtaroさん、今晩は。
歩いてみるとyoutaroさん達の大変さが良く判りました。このルートだと雪が多い時は大変ですね。入る人が非常に少ないですから。
双子池から亀甲池までが一番きつかったですが、僕の時は蓼科山荘のテン場〜大河原峠も大変でした。
ところでyoutaroさんのレコだと蓼科山からの下り、がんがん飛ばして下ったと有りますが、出だしは恐くなかったですか。樹林帯に入る手前位からなら、僕もがんがん下れそうですが。。。もし12本爪アイゼンとピッケルを持っていたとしても、僕だと躊躇しそうです
双子池から麦草峠はこの雪の多い時期にクロカンで歩きたいので、来年はひな祭りを外して挑戦します
昨年のリベンジですね、、、。
でも、やはり、ですが、この時期、このコースを行こうとする人は、いないでしょ。
私は、全くスキーはダメなんで想像できないんですが、2m、、、樹林帯はとっても大変そうです。
今年もオンリーワンに、拍手です。
想定したエスケープルートの中で、一番短いコースなので今年も失敗でしょう。でもまあ雪山は状況で難易度は変わるので仕方ないですね。
これで3年連続で失敗ですが、今回のが一番良かったです
ところでスキー、雪山で役に立ちますよ、もし持っていかなくても。なんといっても雪の急斜面で、腰が引けなくなります。クロカンとゲレンデのスキーでは全然違いますが、今回ぶっつけ本番で蓼科山の急斜面を下りられたのは、エッジを研いでおいたのと、腰が引けなかったからです。
この二つが有れば、大概の雪の急斜面は大丈夫です。jpさんもやってみては
私、南国、四国うまれ。
奥も静岡。スキーとは縁遠いんですよね。
じゃーなぜに雪山が好きか?って質問されると、、困っちゃうんですけど。
なんなんでしょうかね。
Futaroさん
自分の記録だと18枚目の写真がそうですが、ふかふか
の雪にかなり潜りながら一気に下りました。
硬い雪だと躊躇していたかもしれません。
でもFutaroさん、スキーで行ったのですよね。
私の技量だと、自分がスキーで降りれる斜面は躊躇
なく足で下れると思います
初めてのスキーは22歳位だと思います。それは一度きりで、27歳頃にまともにやる様になりました。
雪山での恐怖心の克服が1つの理由でした。他にも理由は有りましたが
北海道ならスキーの腕前も相当なものだと思います。それで滑り下りれる所なら躊躇無く足で下りれるとは凄いですね
自分だとクロカンで滑り下りれるなら、アイゼンとピッケルが有ればそのまま足でも下れると思いますが、ゲレンデのスキーでちょっと怖いけど滑り降りる所だと、足では後ろを向いて下るかもです
ちなみに”足で下れる”って、まさかアイゼン、ピッケル無では無いですよね
Futaroさん
この時期のこのコースはかなり大変だったと思います
昨年2月の北横から双子池・大河原峠経由の蓼科山を思い出すと泣けてきます・・・
トレースはない、リボンもほとんどわからない状態だと思うので、一人なら尚更体力的にも大変ですよね
しかし誰もいない双子池や大河原峠は、とても静かで気持ちよかったのを思い出します
もうこのコースを積雪期に歩くことは私はないと思いますが、蓼科山に登るたびに思い出が蘇ります
先週蓼科山へ行ったときは竜源橋あたりは雪で完全に埋まってたので、こちらからはとても歩けそうになかったです
この日は最高の天気でしたね
蓼科山がよく見えてましたよー
miyucchiさんのコメントで、先ほどレコを見ました。ほんとに大変だったですね。ロープウェイに乗って山頂駅からの出発だとかなり遅いですよね。
それで日帰りで北横から双子池・大河原峠経由の蓼科山だと、たとえ蓼科山登山口に車をデポしていても、暗くなっての下山、心配にもなったのでは。
でも積雪期、それなりに用意してまた歩いてみてはどうですか。自分の成長を感じれると思います。ただ時間に余裕を持った方が良いですね。僕と同じ回り方で大河原峠の到着時間で、天祥寺原に直接下りるか、双子池経由にするかを決めると気が楽です。
このコース、静かで良いですから。ただ天気の良い時で皆で行った方がラッセルが楽ですが
こんばんわ。
Futaroさん、スキーもされるんですね
私には未知の分野なので、新鮮な気持ちで記録を拝見しました。
しかもこれだと蓼科山の周回が可能なんですね
蓼科山だけ八の中で未踏なんですよね、
そそられるルートですね
クロカンは前はやっていたのですが、18年ほどやっていませんので全然ダメです。我が家の車に問題が有りますので。。。子供ができてからはずっとファンスキー(90センチ)しかやっていません。
90センチのファンスキーと200センチのクロカンだと全然別物ですね。
今回のコースなら、スキー無でワカンかスノーシューの方が楽だと思います。静かで良いルートなので是非行って下さい
ところで山が初めての友達を、いきなり雪山デビューでしかもノートレースとは
Futaroさん
北八お疲れ様でした。
日の出タイム良いですね
やっぱり南八より積雪多いですね。
雪が多いと木の枝までが近いですから板を背負ってると・・・
普通に歩いてもオデコとかぶつけますからね
北八は例年この時期が一番雪が多い気がします。でもyoutaroさんの時の様な、雪が降った直後で無かったので、その点は楽だったと思います。
双子池から亀甲池の一部を除けば、ワカンを履いていればそこそこ楽に歩けましたので。雪の絶対量だけで無く、降った直後の様な雪のフカフカ度できつさが違いますね。
ただ今回は長い板を背負っていたので、雪の多さは致命的でしたが。。。やっぱり木の枝にかかり易いです。
最初から今回のコースの予定なら、クロカンは持って行きませんね。そうすればもうちょっとゆっくりできたのですが。
ところでkankotoさんの様な綺麗な写真が撮りたくて、ミラーレス一眼を最近買って今回がデビューでした。でも事前に説明書を読む時間が無く、ちゃんと使えませんでした。宝の持ち腐れどころか、たびたびキャップを無くして探したりと、随分と余分な時間がかかりました。
(何回目か落とした所で見つかりませんでした
miyucchiさん、youtaroさんの記録からたどり着きました。
クロカンで再チャレンジされていたんですね!!
競技コース以外で歩く時は、
XCスキーもトップに穴をあけて細引き輪っかをつけておいて、
引きずるようにした方が楽ですね。
しかし2m板とクラッシックブーツのご苦労、お察しいたします。
今年も再チャレンジとのこと、楽しみですね。
ricalo夫妻とmiyucchiさん巻き込んで応援に行こうかしら
ihara1990さん、こんにちは。
コメント、ありがとうございます
今年もチャレンジとは2014年の春の事だったので、実際には行けませんでした
板は20年以上前に買った物なのでこんなに長いですが、今のXCの板は短くなっていますね。靴も同時期に買った物で一度底が抜けました
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