物語山[トラブル・ストーリーは突然に]
- GPS
- 04:23
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 948m
- 下り
- 942m
コースタイム
10:12西峰・主峰分岐
10:16西峰10:18
10:36主峰10:45
11:10下山途中でメンベ岩直下へ
11:56登山口
12:29阿唱念の滝12:45
13:15駐車場
天候 | 晴れとやっぱり空っ風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
凍結箇所あり。特に西峰・主峰分岐後の主峰への登り、傾斜がキツく手がかりが少ない場所での凍結個所は要アイゼン。 阿唱念の滝への道も凍結箇所有り。積雪・落ち葉などで登山道不明瞭な場所が一部有り。落ち葉の下に凍結したトラバース気味の道は要注意、できればアイゼンを。 |
写真
感想
家に帰るまでがハイキングです、これを身をもって体験してきた山行である。
物語山、という名前に魅了され、ようやく足を向けた山。近くには滝もあるということなので両方行ってみることにした。スタート地点はサンスポーツランド下仁田という、夢があるようなそうでもないような施設の駐車場だ。最初に道間違いで凍結路面を登って降りてハラハラの幕開けとなった。
登りの途中で昨晩降ったのであろうか、パウダー状の積雪で足元が凍結なのか、土道なのか、ガレ場なのか判別しづらい道で難儀する。
西峰・主峰の分岐では群馬特有の空っ風が吹きすさび、ここまでまさかのノーグローブで登ってきた私は霜焼けするかの瀬戸際に、一気に陥った。
西峰からの眺望が雄大で感嘆の声を漏らした、まあ景色が良ければいつものことなのだが。
分岐から主峰へ登る。こちらは凍結箇所が多く、かと言って気づいたときにはアイゼンを装着できるような平らな場所はなく、かなり緊張をする場面。
例えるなら「生まれたての仔馬」のように四足歩行動物のように必死で登る。そりゃあ過去の滑落体験から、手がかりに木の幹を使うのははばかられるのでね。
主峰では妙義山方面だけがよく見えるちょっと悔しい感じではあったが近くにあったほこらや名も無きピークをさらっと回ってとっとと降りる。なぜって?寒いからです。
山頂でしっかりアイゼンを装着し、二足歩行の喜びを噛み締めながら、雪を踏みしめる。
登山中も含め、2度の着脱を繰り返し、軽アイゼンのつけ方も板についたなあ、なんて自画自賛しながら次は阿唱念の滝へ向かう。
こちらは最初階段が多く、後に落ち葉や凍結で不明瞭な道を登っ行くことになる。
中間地点と書かれた道標を最後に阿唱念の滝の記載
がなくなる。
意外と汗がしたたる暑さに若干身悶えしながら巨大な岩壁に行きどまる。どうやらこれがその滝のようだ。冬期で水が乏しく雨だれ程度にしか水量がなかった。
一通り楽しんで次は近くの「荒船の湯」に飛び込むつもりであった。
まさかの事態が起きていた。車がパンクしていたのだ・・・
思い返せば最初の凍結路面で落石を踏んだのが原因だったようだ。
小田和正氏の唱のように
「あの日あの時あの場所で、石に出会わなかったら、僕らはいつまでも変わらぬ」ままだったはずなのに。
ハイキングには直接関係ないので詳細は日記に記載することにする。
http://www.yamareco.com/modules/diary/17967-detail-48143
トラブルに頭がスクランブルし、荒ぶる気持ちはとうに失せ、思い返せばレ・ミゼラブル。
コメント
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物語山、妙義や荒船の見える渋い山ですね!そしてカッコイい!
小学生の遠足で、「帰るまでが遠足」と良く言われましたが、まさにハイキングも帰るまでがハイキングですね。
これからの山行も、肝に銘じて楽しみたいものです。
私の両親が群馬出身のせいでしょうか、上州の山には興味がそそられ、順に近場の西上州から登り始めた昨今。
未だ荒船山、御荷鉾山、オドケ山と今回の物語山の4山しか登っておりませんが(あとはずっと奥地の谷川岳)、妙義・赤城・榛名・浅間などには今後の目標として憧れが強いです 物語山頂からの景色はまさに語る言葉もいらないカタルシスだったわけです。
下山後にまさかの物語が用意されてるとは思いませんでしたけどね
bo-tyu-zaiさん、物語山登山とその後のハプニング、
大変(特に強調)お疲れ様でした。
でも快晴で景色も堪能出来て良かったですね。
上州方面の山は黒斑山位しか行った事が無いので
今年は是非進出して「ぐんまちゃん」に喜んで
もらおうと思います(そんな事で喜んでくれるのか?)。
yuzupapa様、黒斑山ですか。読み方が「くろふ」だと最近知った私にはあまり馴染みのない山ですが、ガイドブックで見てみたら浅間山の外輪山だとか。新緑の頃が良さそうな山ですね。是非いてみたいと思います
奥武蔵や奥多摩、ある程度登ってきていよいよ上州に足を踏み入れた矢先のトラブル。今後は車載装備にスペアタイヤとそれよりなによりパンク修理のやり方を覚えなくてはと、反省ひとしきりです
これでヴィヴィったまんまだとどこの山も行けなくなってしまうし、上州の名だたる山々にまだ対峙しておりません故、気を取り直して上州、攻めます
ぐんまちゃん及びご当地キャラは地域にお金を落としてくればもれなく喜ぶ次第です
物語山に行ってトラブル・ストーリーとは…
大変でしたね そして、お疲れ様でした。
とはいえ、トラブルさえもめげずに楽しく話せる逞しさとユーモア…さすがbo-tyu-zaiさんです
天候にも恵まれ山歩き自体は楽しめたようでなによりです
何事もないと安全のありがたみを忘れがちですが、ケガが無かったことが何より一番ですね
neko-tamaさん、今回も事件です
なんとか危機を脱出できた運を持ち合わせていたのはせめてもの救いでしたが、スタンドに着くまではマジ、パニクってるし、泣き言つぶやきながら運転してたし、「落ち着け、落ち着け・・・」と声に出して自分を奮い立たせつつもピンチで足が震えてたりとだいぶダッサい状態だったんですよ
ナゼ、面白おかしく話せるのか?
あのタイヤ待ちの3時間があまりに長くて文章を頭で構成したりする暇があったわけです。笑いにするしかねぇよなって。
でも僕が構成したいのはラブストーリーなんで・・・そう考えただけで物悲しい
はじめまして。面白すぎる内容に思わずニヤニヤしながらレポを読ませていただきました。
私も西上州の山は好きになりまして、最近は月に一度は西上州に向かいます。^ ^
dakerekoさん、初めまして
私のレコは山の記録の残すものとしてはつたないもので、記憶に残るものとしてはくだらないものです。ですからニヤニヤして流し読みするのが正解です
西上州、なかなかやりおる山が多そうです 私も活動の場を西上州に広げだした矢先の悲劇の物語。西は酷ですね、酷 。
dakerekoさんもトラブルのない、ごく平凡な山行をお送り下さい。何故って・・・
虎舞竜が「なんでもないようなことが、幸せだったと思う」と過去形で歌っていました、かつて。
bo-tyu-zaiさんこんばんは
19枚目の写真の妙義山ですが、以前から遥か遠くに見える西上州の奇怪な山々が気になっていました。先日北横岳に行った時も見えていて何の山か分からずモヤモヤしていましたがようやくスッキリする事が出来ました。妙義山確かにかっこいい山ですね
それにしてもbo-tyu-zaiさんは卓越した言葉捌きですね 口下手な自分にとってはただただ感心してしまいます。garnet0823さんと甲斐駒ケ岳をご一緒させて貰った時も言われていましたが、本当にすごいと思います。エリア的には違いますがこれからも楽しみにしています
Johnnnyさん、(。・ω・)ノ゙ コンバンゎ♪
妙義山、奇岩の集合体、といった形でとても存在感のある山ですよね。日本の山っぽくは無いですね、といっても世界の山はちっとも知らないbo-tyu-zaiです(´Д⊂
日本のアルプスの名だたる山のそれとはまた違う、難所の多い山としても有名です、とは言ってもまだ登ったことのない知ったかぶりのbo-tyu-zaiです。。。
言葉を紡ぎ出すのはオヤジギャグの延長なので大したことはありませんが、褒められれば嬉しくない訳はなく、またネタ探しに?山に行こうと思いました。
さて、今日はgarnet0823さんととある山に行ってたのですがJohnnnyさんの話も出たのです、勝手にすみません。
話を要約すれば近いうちに一緒に山登り行きたいよねってことで盛り上がってたわけで、その節は寄せ集めの登山グループで行きたいと思ってます。気が向いたらよろしくお願いします
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