タルワキ沢から妙義山相馬岳に登る 岩と紅葉の日
- GPS
- 05:20
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 1,030m
- 下り
- 1,017m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 道の駅「甘楽」 道の駅「みょうぎ」 もみじの湯 |
写真
感想
昨日HBさんと別れてから急遽車を北に向けて走らせた。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2744986.html
(渋描き隊長&ai♡ 伊勢沢ノ頭と檜岳で神奈川県の山達成! 危ないコンビ第23弾)
新東名伊勢原大山ICから東名、圏央、関越、上信越と乗り継いで富岡ICで降り、道の駅「甘楽」で、車中泊となった。ここの道の駅は新しくて綺麗、そして地デジで全局が見られる。この日始まった野球の日本シリーズをじっくり見ようと思っていたのだ。しかしながら途中でソフトバンクの勝利を確信し別の局に変えてしまい、そのまま就寝した。
さて、今回は妙義山最高峰の相馬岳にタルワキ沢から登ろうと思っている。とても自分には妙義縦走は無理だ。そんな私でもタルワキ沢からだったら登ってみようかなと思えたのは昨年登った劔岳の経験からだ。それから、様々な写真を見たりレコで感想を読んだりして、とうとうこの11月に行くことのしたのである。
そもそも妙義山はカッコいい山だ。高崎から西に聳え立つギザギザ、千葉の鋸山も相当ギザギザだが怖さは感じない。妙義のギザギザは「死」を思わずイメージしてしまうほどの圧力と迫力に満ちているのだ。
上毛三山と言われ、赤城・榛名と並べられる妙義山は地元に愛された山だ。運動会では「赤組・白組」ではなく「赤城団・榛名団・妙義団」という組名だったり、上毛かるたにも読まれていたりと、地元密着な山なのだ。
妙義山の姿を見た人はきっと「登りたい」と思うであろう。しかし、その姿を見て「恐ろしい」「行きたくない」という人もいるだろう。「死にたい」と思う人はいないだろう。ほとんどの人が思う「登りたいけど死にたくない。」そんな葛藤にけりをつけるのが「タルワキ沢ピストン」なのである。私みたいなヘタレには丁度いい、しかも分岐にザックをデポして、ヘルメットとアタックザックで行こうというのだ。
妙義に登るには秋が一番よい、しかも11月と言われている。ヤマビルが出なくなる、紅葉で山が染まる、もっと後になると鎖や岩が冷たい、丁度いいのが11月なのだ。よって、早く行かないと駐車場は満杯、道の駅駐車場と共に12時台は道路に列をなしていた。ハイカーだけではない客もたくさん訪れる季節なのだ。
朝7時位の駐車場は7分くらいの車だったので十分に駐めることができた。
本当の予定は、中間道を進み、タルワキ沢から相馬岳をピストンし、さらに石門巡りをしてくること。しかしながら、第四石門付近で大規模な落石により石門巡り自体ができなくなってしまっている。今回は欲張りすぎず、相馬岳と中間道でよいだろう、石門巡りはいずれまた来ることができるようになるかもしれないと思うこととした。
今回はストックは持たない、ザックをデポする関係でストックは一番持ち去られやすいものかもしれないからだ。10kmを越えるザックをそのまま持っていく人は少ないが、ザックに括り付けたストックを持っていくのは可能性がある、ということで今日はストックは車の中に置きっぱなしだ。そして、最初は神社に参拝である。
妙義山神社は江戸時代からの風情をあえて残そうとしており、江戸時代そのままの石段が残っていたりするが、現在の本殿は宝暦年間の大改修により建て直されている。その後2007年の台風被害もあり、2013年にふたたび参拝することができるようになった。観光客も含め結構な人が参拝していて、ハイカーの格好をした人たちの多くがその後「大の字」に向けて登り始めていた。中間道方面への人はそれよりも少なかったように感じている。
私は予定通り中間道をたどる。途中の第一見晴、第二見晴にも顔を出して景色を写真に撮るが、山は一向にわからない。崩落した中間道の迂回道である金属の階段を越えたところがタルワキ沢分岐であった。
予定通りメインザックをデポしアタックザックとヘルメットで出発する。アタックザックの中には水分、飴ちゃん、サブバッテリー、財布、鍵などを入れてある。
ちょうど私の前を、ほぼ同じペースで登っていくパーティがいるので50m後ろから追いかけるように登っていく、ルートが分かりやすいのが良いところだ。
鎖場2か所、岩場数か所については思ったよりも楽に通過することができた。まあ、予習もしていたことだし・・・。そして、約1時間でタルワキ沢のコルに到着する。ここで給水してからは、尾根道で相馬岳になるが、天狗岳方面からの縦走者もこのルートをとるため、登山者は2倍程度に増えたように感じる。
あとは危険な場所もなく、相馬岳になる。
「日本二百名山」「関東百名山」「日本低名山」「ぐんま百名山」など多数選ばれている名峰だ。そして、この日は展望も優れていた。浅間山が大きくその前に裏妙義の山々、鹿岳、八ヶ岳、他にもわからないが西上州の名山ぞろいだった。開けている方角上、榛名山や赤城山は見えなかった。少々の休憩をとった後、密になりそうな山頂を辞することとした。
下りの鎖や岩場も問題なく通過することができ、タルワキ沢に戻ってきた。
私と同じようにメインザックをデポしている人がいた、その横でご婦人が待っていた、どうやら旦那さんが一人で山頂に向かい奥さんはここで待っているということだそうだ。そして川崎市からのハイカー、この日は荒船山に登って2座目だとか・・・すごいなあ。
ザックを整えた私は、また中間道を登っていくこととする。
中間道は基本石門に向かって登っていく、岩のオーバーハングがあり四阿があったところで中間道は終わる。そして石門には行けない。というわけで下り始めるが、この道が滑りそうでストックはないし、木をつかみながら這う這うの体で下ってきた。県道の舗装道路が妙に安全に見えたほどである。
県道は、車に注意しながらウキウキの気分で戻ってきた。そう、あの妙義山相馬岳に登ったのだから・・・。
車に戻り、朝食を食べていないこともあり、道の駅の食堂で新そばでも食べようとするが残念ながら大行列、ミルクソフトでつなぐこととする。
車を出しすぐ近くの「もみじの湯」へ、温泉としては期待できない。源泉湧泉量が1分あたり5.6リットルなのである。それでも過去に訪れた2014年に比べたら増えている、2014年時点では1分間2リットルである。この温泉の量でどうやって男女の風呂(露天、室内)を沸かしているのか不思議である。
風呂に漬かり、そばを食べて、前日のレコ書き、それを終えて道の駅「しもにた」にて車中泊を試みる、今日も野球の日本シリーズを見るのだ、「しもにた」より山奥の道の駅に行くと車のテレビは見られない、ここは過去の車中泊での経験によるノウハウの一つである。
富岡で買ったつまみを食べ、ソフトバンクが大量得点をした後、チャンネルも変えずにそのまま寝てしまった。
関東百を完登する上での難関の一つを突破されましたね。
一歩近付きましたね
ヤマビルやクサリ対策でこの時季を選ばれ、満を持してだったと思います。
石門巡りコースが歩けず、大量の落ち葉で下山はご苦労されたようですが、石門コースは関ふれ道なので再開は早いと思います。
いずれ通しで歩いて楽しんで下さいね。
拙者も昨年同じくタルワキ沢で相馬岳を往復しましたが、大の字から主稜線を縦走するのは相当の猛者ですよね。
41番 の岩場…拙者もあそこで脚をどこに置いて好いのやら、相当に迷いました。
やはり最も通過に苦労したポイントでした
次に妙義山系で狙うは関東百(2019年版)の一つ・丁須ノ頭でしょうか
PS:上毛三山を完登でしたね
隊長
半袖隊長、こんにちは。遅コメントで失礼します。上毛三山に無事に登頂しました。ご声援ありがとうございました。
タルワキ沢ながらも相馬岳に登ることができたことをまず嬉しいと思っています。関東百名山も残り15座になり難しいところばかり残っています。今後どうやって一つ一つ潰していこうか考えたいですね。
丁頭の頭はなかなか厳しそうですね。
aideieiでした。
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