大江山連山縦走☆雲海を眺めに
山猫
yamaizu
体力度について
- GPS
- 05:40
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,073m
- 下り
- 1,089m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 4:44
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 5:36
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2020年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
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感想
今年は紅葉シーズンに入ってから暖かい日が多い。以前から紅葉の時期に大江山を訪れたいと思っていたものの、雲海で知られるこの山を訪れるなら雲海が期待出来る日にと思っているうちに、暖かい日が続いていたこともあり、紅葉の季節が過ぎてしまう。この三連休の中日である日曜日は早朝から冷え込み、ようやく雲海が期待出来そうだ。
早朝に京都を主発し、追坂峠を越えて亀岡盆地に入ると早速にも濃厚な霧が立ち込める。高速道路脇の温度計は2℃を示している。舞鶴大江のICで高速を下りて大江山に向かうと、ほとんど霧は見当たらない。
大江山の鬼嶽稲荷神社に向かう細い車道に入ると上から続々と車が降りてくる。神社が近づいて驚いたのはかなりの数の車が路駐している。この神社からの雲海とご来光を期待して、相当な数の人が訪れているようだ。
神社に着いたのは既に7時を過ぎ。ここに到達するまでの道では霧はほとんどなかったので、果たして雲海はどうかと思っていたが、神社の前からは雲海の光景が目に入る。早朝の冷え込みがきついともっと雲海が広がることだろう。
神社から登り始めると早速にも壮麗な山毛欅の大樹の樹林が広がっている。朝陽を浴びて黄金色に輝く樹林の中を登ってゆく。残念ながら山毛欅の大樹が見られるのは神社の周りのみであったが、急登の斜面を登ると、快適な自然林のなだらかな尾根となり、まもなく大江山連山の最高峰、千丈ヶ嶽の山頂にたどり着く。
好展望の山頂からは再び雲海を眺める。山頂は風が強いが、一人の男性がベンチに腰掛け、雲海を鑑賞しておられた。我々が到着してまもなく迷彩服のパーティーが登って来られる。明らかに自衛官であろう。驚いたことに多くが若い女子であり、あどけない表情をしているように思われた。
鳩ヶ峰へと落葉した自然林の中を下降するとすぐにも数名のパーティーとすれ違う。鳩ヶ峰にかけては樹林帯が続くが山頂では南北に好展望が広がる。
鳩ヶ峰から鍋塚へと向かうと、再び大人数の自衛隊のパーティーとすれ違う。多くの者たちが大きな荷物を背負い、ライフルを携えている。教官と思しき方が「福知山駐屯所のレンジャー部隊の学生です」と紹介される。
鞍部にはトイレと立派な休憩所がある。ここまで舗装路が続いており、駐車場には車が何台か停められている。大江山の山頂直下で出遭った方々はここからのピストンのようだ。
鍋塚への登りに入ると松の樹が点在する笹原が広がり、好展望のパノラマ尾根となる。大江山の南東の方向に広がっていた雲海は急に薄くなっていくように思われる。
鍋塚の山頂は360度の好展望が広がっており、眺望という点では千丈ヶ嶽の山頂よりもこちらが優るようだ。しかし、この山の周囲に広がる笹原は日本海から吹き付ける強風のせいだろう。相変わらず強い風が吹いている。
千丈ヶ嶽への復路はルートを変えて、尾根の東側を走る林道を辿ることにする。大江山山の家方向に下降するとすぐにも風は弱まる。林道と合流したところで右折する。まもなく鍋塚の休憩所に登る車道に出ると、休憩所に登ってゆく車が通りがかる。舗装路をわずかに登ると目指す林道の分岐に出る。
林道は既に荒廃しているが、歩く分には問題はない。大江山の東尾根は植林が多いが、その手前の北東に伸びる尾根には下生のなさそうな自然林が続いているのが見える。この尾根を登ろうと思ったが、鳩ヶ峰との鞍部の下に差し掛かったところで右手に自然林の疎林の谷が広がっているので、この谷を登り鞍部に出ることにする。
再び大江山への稜線の登りに入ると先ほどの自衛隊のレンジャー部隊の学生達に追いつく。学生達の足取りはかなり重そうだ。我々に気がつくとすぐさま教官が部隊に停止を命じ、道を開けてくれる。
山頂に着くと朝の雲海はすっかり消えている。休憩所の中でキノコと白菜の鍋を料理することにする。それ以外の食料はコンビニで調達しようと思っていたものの京都市内のコンビニに立ち寄り損ねて高速に乗ってしまい、結局、登山口までそれ以外の食料が入手できないままだったのだ。休憩所は三方に壁があるが、それでもかなり風が吹き込む。そのせいか鍋がなかなか温たまらない。
ふと見ると休憩所に手袋が一揃い置き忘れられている。先ほどまでいらした男性二人組のものだろう。慌てて鳩ヶ峰方面に追いかけるが姿が見当たらない。東側の斜面から熊鈴の音が聞こえる。大江山の東側に切り開かれた展望地に男性達の姿を見つけることが出来た。熊鈴のお陰で、こちらも好展望地を知ることが出来た。
まもなく若い自衛隊員達も到着する。山頂に到着した親子連れに教官が彼らの荷物がおよそ40kg近くあることを説明しているのが聞こえる。戦車を砲撃するための迫撃砲は一つが15kgあるらしいが、それを二つ背負っている若者がいる。
まだ時間は10時半を回ったところである。既に食料はないが、赤石ヶ岳の往復くらいはなんとかなるだろう。赤石ヶ岳に向かって大江山の西尾根に入ると登山道は植林の斜面をジグザグと降ってゆくことになる。尾根芯には古道と思われる掘割の道があるので、登山道を離れて尾根芯を下降する。先ほど、山頂で手袋を届けた男性二人が登山道を下降してゆくが見える。お二人はどうやら天座に下るようだ。
鞍部に下ると赤石ヶ岳に向かって尾根の上には林道が現れる。やがて林道は尾根を離れて南の天座に降ってゆく。p801の小ピークを越えると途端に赤石ヶ岳への鞍部にかけて笹原の草原が広がるようになる。北側には双峰のキャンプ場が見える。ここまで車で登って来られている方もいるようだ。
赤石ヶ岳への登りは急に岩が多くなるが、しばらくは樹木のない好展望の尾根が続く。尾根の斜度が緩やかになると周囲は自然林が広がる。ここも紅葉が美しいことで知られるところではあるが、残念ながらすっかり落葉している。
山頂からは南側に大きく見える鋭鋒は三ヶ岳と天ヶ峰らしい。
山頂で折り返す、鞍部からは林道を辿る。林道終点からわずかに植林の中をトラバースするとすぐに大江山への登山道に合流する。山頂からは丁度、先ほどの自衛隊のレンジャー部隊の学生達が降りてくるところであった。
下山後、鬼嶽稲荷神社のすぐ右手の斜面へと伸びる小径に「逆さ杉、不動の滝」と道標があるので、辿ってみる。道沿いに立派な山毛欅と杉の樹が現れるが、これが逆さ杉なのだろうか。谷には不動明王の像はあったが、果たして滝と呼べるようなものは見当たらなかった。
千丈ヶ滝に立ち寄る。滝の手前の広地に車を止めると左岸に渡渉して、岩場をよじ登るとすぐに滝下にたどり着く。滝を写真に収めようとしても逆光となってしまって上手く写真が撮れない。しかし北から急に雲が生じ、太陽を隠してくれた。しかし、そのまま雲は瞬く間に広がり、下流の二瀬川渓谷のつり橋を訪ねた時にはすっかり曇天となっているのだった。
十割そばの幟に惹かれて観光案内所の奥にある食堂に立ち寄るが、十割そばは売り切れとのこと。代わりに\600の天ぶら蕎麦を注文するが、海老天が二つにおでんもついてこの値段とは今時珍しい。店内が喫煙可能というのも地方ならではだろう。後から来た客が煙草をふかしながら、十割蕎麦は何時くらいまであるのかと聞いていたが、11時開店で12時半にはなくなることが多いらしい。大江山を目指してくる限りこの店で十割そばにありつくためには早い時間に下山をしなければならないようだ。
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季節が違うと雰囲気がだいぶ違う感じを受けました。
鍋塚は360度の好展望とのこと。惜しかったです。私が行ったときはガスで何も見えませんでしたから。日本海も見えるのかな？
鬼嶽稲荷神社からの雲海は結構知られているんですね。福知山市のHPでも綺麗な写真が掲載されておりましたし、ネットでググると結構ヒットしました。
40�塲愽蕕辰討△離襦璽箸鯤發�れる自衛官。訓練とはいえ大変ですね。私なんて30�圓慮縞涜泙鯒愽蕕辰燭蘓�歩しか歩けない。腰の爆弾が破裂しそうです。
稜線ピストンで５時間を切っておられる。健脚ぶりが窺えまし、奥様も凄い。私は縦走スタイルなのに７時間以上かかっておりました。
ののさん コメント有難うございます。
ののさんが8月に歩かれた時のレコを参考にさせて頂きました。
コースタイムの違いは健脚のせいではなく、気温のせいでしょう。さすがに8月は暑いでしょうから、かなり体力を消耗されたことと思います。でもののさんが行かれたときは季節外れとしかいいようがない、かなりの雲海に恵まれましたね。今回私達が目にした雲海よりも凄かったのではと思います。
鍋塚からは確かに日本海が近くに感じられました。ここは春や冬も良さそうなところだと思いました。今度は季節を変えて訪れてみたいところです。
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