二人ぼっちの和名倉山(敗退)~たまにはひどい目に会うのも悪くない?~
- GPS
- 09:39
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,045m
- 下り
- 1,042m
コースタイム
8:24 山ノ神土
11:31 東仙波
12:02 吹上ノ頭付近(-12:07)
~途中20分ほど食事休憩~
14:35 山ノ神土
16:17 民宿みはらし駐車場
天候 | 晴れのち曇り一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
さいたま市自宅→R16→青梅入間線→青梅→R411→ 林道一ノ瀬線 ※一ノ瀬林道はバッチリ除雪されており、ノーマルタイヤで問題なしでした。 ただし、道路上に落石の跡が多々ありましたので走行の際は要注意です。 〇最終コンビニは、R411沿い古里駅前のセブンイレブンです。 〇民宿みはらし駐車場 1日 500円 早朝なので迷惑だと思い下山時に支払おうとしましたが、下山後に声を掛けるも人の気配なし。 仕方ないので封筒にメモ書きと500円を入れてポストに投函しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
〇目立った危険箇所は特にありませんが、この時期雪質が悪かったり溶けたりして滑りやすいのでそのあたりだけ注意ですネ。 〇登山ポストは見当たりませんでした。 ※毎度ポイントだけ簡単に記しておきますので、少しでも参考になれば幸いです。 (今回のレコは「敗退記録」ですので反面教師としてご参考下さいw) 〇民宿みはらし~山ノ神土 民宿みはらしから車道を少し下りたところに登り口があります。 しばらくは未舗装の車道を歩きますが、10分ほど歩くと左手に登山道があります。看板などないので見逃さないようにしましょう。 ここからも特に急な登りもなく終始ゆったりと登って行きます。山ノ神土まではトレースもしっかりあり特に問題なさそうです。 途中、将監小屋との分岐にも指導標はありませんので、間違わず左手へ進みます。 シカの食害予防ネット地帯から本格的に雪がありました。この辺りを過ぎてしばらく登れば山ノ神土です。 〇山ノ神土~東仙波 陽当たりの良いところは雪はほとんど溶けてました。途中までは問題のない稜線歩きです。 が、リンノ峰を巻く辺りに差し掛かり状況が一変。 トレースを頼りに進んでいましたが、突然先行者の引き返した跡が、、、 本格的な冬山になってからは、どうやらあまり人が入った気配はなさそうです。 ゆえにこの辺りからラッセルを強いられ、積雪も凄まじく深いところだと胸あたりまで沈みました。ピンクテープや道標も少ないのでそこそこの読図力も。 〇東仙波~吹上ノ頭付近 途中アルペンムードの漂った稜線もあり、アップダウンもそれほどではなくシーズンなら楽しそうな道です。 今回はこのあたりも北側を中心に積雪量が激しくラッセル地獄です。 吹上ノ頭付近から和名倉山もしっかりと望むことができます。 〇吹上ノ頭付近~(下山) この時期どこの山も同じですが、下山時は気温の上昇により雪質がさらにひどくなっておりました。 せっかく作ったトレースもグチャグチャのやり直しで、トレースをたどっても踏み抜きまくります。 もし近々行かれるということでしたら、下山の時間も多目に見積もった方が良いと思います。ただ全くオススメできませんので、やはり雪が無くなってからですかね。 〇丹波 のめこい湯 最近こちらのポイントカードなるものを作りました。 100円1ポイントで100ポイント貯まると一回無料券が貰えるらしいです。 道の駅丹波でのお買い物でもポイントが付きますのでお得! 日帰り入浴 3時間600円 アルカリ硫黄泉 |
写真
感想
皆様も長く山歩きをしてますと「今年絶対登るぞ!」という感じの本命の山とは別に、
「なんだかちょっと気になるんだよな」という感じの山ってありませんかね。
私にとって、そのちょっと気になる山の一つが今回の主役・和名倉山なのであります。
最近一気に暖かくなってきたから雪もかなり溶けていると思い、もしかしたらチャンスもあるかなと。
が、直前にヤマレコをチェックするも今年に入ってからの山行記録が一切なし。
〇標高的にはすぐ近くの雲取山と同じくらいなのに、山行記録が全くない山っていったいどうなってるんだろう?
〇ヤマレコユーザーの方がたまたま登っていないだけで、意外と登山者がいるのでは?
和名倉山以外でも同じように疑問に思う山はありますが、今回こんな疑問を解消する意味でも登ってみたくなりました。いざ、出陣!
和名倉山は県境にあるワケでもなくれっきとした埼玉県の山なのに、なぜか山梨に向かう不条理さを感じながら車を走らせます。
埼玉側にも一応登山道はあるらしいんですが不明瞭らしく、実際レコをチェックしてもほとんどの方が山梨側から登ってるんですよね。そりゃあ、山梨側から「白石山」とか呼ばれてしまいますw
ちょっと頑張って、埼玉。
でも、、、公平にみても「和名倉山」の方がカッコいい名前ですよね。
民宿みはらしの駐車場を少し下りたところからスタート。
予想通り雪はかなり溶けており、こりゃピークを踏めちゃうかなという淡い期待を胸にゆったりと登って行きます。
トレースもあり快適に歩けたのでナイスペースで山ノ神土に到着。
ちょうどこのあたりは埼玉県と山梨県の境ですかね。今日はまだまだ長い道のり、「白石山→」の道標を確認し先を急ぎます、、、
あら、山梨かここはw
しばらくは問題なく、途中素敵な稜線歩きを楽しみながら順調に歩いてきましたが、、、
リンノ峰を巻くあたりでトレースが無くなりました。
うーん、うすうす予想はしてましたが、どうやらヤマレコユーザーの方以外もこのあたりは歩かれていないようです。
よく考えれば無雪期だってかなりの長丁場ですから、雪のあるこの時期に好んで登りに来るようなマニアの方が少ないのは当然ですね。
もしもの時は唐松尾山や笠取山方面へ予定変更しようと考えていましたが、、、よし!こうなったら行けるところまで。
ここからはラッセル地獄に突入。
積雪も今まで体験したことのない感じで、深いところですと胸のあたりまでありました。
他の登山者の方がいれば心強いんですが、この日は終始私とD-chan二人ぼっち。
なのでラッセル担当は私だけ。
そういえば、最初から最後まで誰にも会わない山って初めてじゃないだろうか。
必死にラッセルすること3時間半、かなり近くに和名倉山を望む吹上ノ頭付近に到着。
時間は12:03。タイムアップですね、これ以上は危ない危ない。ガッツリ登ってからの撤退は初めてでしたが、私にしては割りとすんなりと決断できました。
間近に望む和名倉山は、独立峰のようでとても堂々とした迫力のあるお山。
今回敗退したことによって「気になる山」から「是非登りたい山」に昇格ですw
今年中、雪が溶けてから是非リターンマッチを申し込みたいです。
無事に下山できたから言えることですが、今回は雪深い本格的なラッセルを体験でき良い薬に、、、良い経験になりました。
たまにはひどい目に会うのも悪くない?
いつも思いますが降雪後道を切り開く方は本当にスゴい、次回雪道を歩くときは改めて感謝しながら歩きます。
《今回の旅で学んだこと》
〇ヤマレコに記録がないのはそれなりの理由あり。
○どんな時もワカンは必ず持って行こう!
〇改めて、、、己の身のほどをわきまえよう(笑)!
こんにちは
前日リンノ峰手前の小ピークで引き返したものです。山の神土で結構心折れていました(笑
いろいろな意味で雲取とは全く違う山ですね、勉強になりました。
積雪期は尾根通しで歩いた方が良さそうです。
でも、こうしてトレースが出来ていくのですね
kamasenninさん、こんにちは。
一人でこなすという男気のラッセルお疲れ様でした。
でも充実のお山歩きだったんじゃないでしょうか。
先週私も通りましたが、一の瀬林道の落石は激しかったですよね。ちょっと身の危険を感じるサイズの落石もありますし。。。
それでは。
こんばんは、kamasenninさん。
何だか大変だったようですね(^_^;)お疲れ様でした。
確か和名倉は車でないと登山口に辿り着けないお山だったような気がするので、私はレコだけフムフム…と拝見させて頂きます
ラッセルして奥様の腰の具合がまたぶり返したりしていませんか?
今度は雪解け後にリベンジですね
コメントありがとうございます!
レコの方拝見しました。
比較的新しい足跡で、もしかしたら先行者?とか思いながら歩いていたんですが、
1955 さんの足跡だったんですね
私ももっと早いところ撤退すれば良かったです、心から(笑)
そうそうおっしゃる通りですね、尾根筋の方が雪も少なく安全に歩けるんですよね。
経験不足の私は道迷いだけが怖くて、地図とにらめっこしながら必死に夏道を辿ってしまいました
私の方こそ勉強になりました
次こそは、お互い山頂まで行けるとイイですネ
kamasenninさん、おじゃまします
私も和名倉山は数年前からず〜っと気にはなってましたが、なかなか足が向きませんでした
ここはきっと積雪期・無雪期に関係なく、とても静かな山歩きができそうですよね
kamasenninさんの仰られるとおり、西仙波・東仙波辺りの稜線は岩場が多くアルペン的ですよね!
私も昨年、雁坂峠からその辺りの稜線を見て、ワクワクした覚えがあります
私も今年こそ行ってみたくなりましたよ!
行きも帰りもみはらし荘の車、見ましたもん!
帰りは、
あ・・・まだ停まってる、和名倉まで行ったのかなぁって 笑
私は笠取山より唐松尾山の方が好きなので
あんなに雪が無かったらこの日も唐松尾山にしたところですが
レコ見てても人があんまり入ってなさそうだったし〜
笠取ですらモリモリの雪だったので、そっち方面はなおさらでしょうね!
お疲れ様でした〜
うちはもうちょっと雪が無くなったら行こう〜っと
でも東仙波くらいまででいいや・・
和名倉山って展望無いって言うし(軟弱者) 笑
いつもコメントありがとうございます
すいません、ホント無謀過ぎる男気で(笑)
最初は近くの黒川鶏冠山や先週swyn さんが歩かれた笠取山に行こうと思っていたんですが、突然思い付いてしまって
私、ほとんど独学と気合いだけで冬山をやってしまっているので、一度プロの方の講習やベテランの方の指導を受けたいなあと思うことがあります
swyn さんは受けたりしたことありますか?
そうそう、一ノ瀬林道の落石恐ろしいですよね
あんなのが直撃したらと思うとゾッとしました
これからは山の雪解けが進みますから、さらにお互い気をつけましょうね
いつもコメントありがとうございます
そうなんです、和名倉山っておそらく奥秩父の中でも「秘境」という感じの山なんですよね
おっしゃる通り、クルマがないとタクシーになっちゃいますし
もっと埼玉県頑張って(笑)
相方の腰の心配までして頂いてすいません
ただ、下山後心も体もいっちゃってたのは、
どうやら私の方でした(^_^;)
moonset さんの一刻も早い花粉地獄からの解放を願っております
いつもレコへの訪問&コメントありがとうございます
あ、gaia さんもやっぱり気になってました!?
やはり通でしたね、ホントに(笑)
私も三峰から雲取山に登った時に和名倉山の迫力のある山容が忘れられなくて、今回無謀にもチャレンジしちゃいました
今回歩いて初めて知ったんですが、おっしゃる通りあのアルペン的な線もたまらないですよね、およそ奥秩父らしくないというか
雪がある今の時期はちょっと大変ということが分かりました、やっぱり無雪期ですかねえ
時期がやってきた時のgaia さんの和名倉山レコ楽しみにしております
いつもコメントありがとうございます
なるほど!
私よりnyagi さんの方が一枚上手でしたね(笑)
全部お見通し(^_^;)
そうですかあ、確認してないんですがやっぱり唐松尾山方面もトレースは厳しかったんですね
和名倉方面があまりに厳しかったので、当初はそちらに逃げようと思ったりしてたんですが、今回も私あまちゃんでしたね〜
こちらからバッチリ唐松尾山〜笠取山が見えていたんですが、とても楽しそうな線でしたね
いや〜だんだん近づいてきましたので
、次こそは山頂で
和名倉山か〜
度々お邪魔します。
私は講習などは受けた事はないです。
学生の時に雪上訓練と称して雪山でテント泊し、滑落停止やピッケルの扱いを練習したことはありますが、それもだいぶ前のことですので基本的にはほとんど自己流ですね。
一度は受けてみたいとは思っていますが。
ピッケルやアイゼンワークとかロープの結び方などは、割と体が覚えているようですけど、いざとなっった時に対応できるかどうかは不安はありますね。。。
南アルプスの鳳凰山に行く時などは一応ピッケルを持って行きますが、ほとんど使った事はないですね。
残念ながら最近はピッケルが必要なお山には行っていません。いつもお荷物なことが多いです。(^^;
私なりに心がけている事は、冬は天候が良い可能性がかなり高い時にしか行かないということですね。
それでは、長々と失礼しました。
詳しいお話ありがとうございます!
そうですか、swyn さんもどちらかと言えば独学で身に付けたウェイトが高いんですね
私もこれからも独学中心で山歩きを覚えていこうと思ってますが、間違った覚え方をしないよう要注意ですね
そういえば、この前swyn さんに振って頂いた話の続き、
山との向き合い方って人それぞれなんですよね
同じ山に何度も通って楽しむ人もいれば、いろいろな山を 歩く人もいたり
山の好みもありますが、swyn さんが北アや南八ツに行かれたことがないのはとても意外でした
今年の夏は北アルプスなんかどうでしょう!
騒がしくて敬遠する方もいますが、なんだかんだとても魅力的な山が多いなあと思いますよ
余談でしたね(^_^;)
しかし、今は雪山に夢中でまだ先の話ですが、やっぱり夏は夏で楽しみですよね
8日(金)から11日にかけて、秩父湖から入山し奥多摩は三条の湯を目指して出発したPTです。
レコはこれからUPになりますが、10日(日)の朝、おそらく自分たちは吹上ノ頭〜東仙波付近で幕営しておりました。
進むべきルート上のテープが途切れ、探索するも見つけることができず、ここで無念の撤退となりました。
無雪期に逆方向から走破していたものの、この周辺の記憶が曖昧で・・・。
最終テープの場所にテントを張りましたが、特徴としては小さい円形状の広場になっていたこと。
西側斜面は勾配が急な下降で、樹木がなく、水が流れているそこだけ雪の無いザレ場であったこと。
ダケカンバが多く生えていた。
木の根だけ残っている場所と、ワイヤーロープが点在していた。
秩父側からのラッセルとテントの幕営跡を、見かけなかったでしょうか?
雪が解けたら、確認に向かうつもりではありますが、10日にこの付近まできたレコを見つけたので、たまらずに書き込みさせていただきました。
山と高原地図上の、吹上ノ頭手前か、細字の吹上・赤字の幅広い尾根、この付近だとは思っているのですが・・・。
ともあれ、奥秩父マイナールートの和名倉、苔むした深く濃い森の息吹を。是非とも無雪期に堪能しにきてくださいませ。
コメントの方ありがとうございます!
いや〜かなりニアミスでしたね
しかし秩父湖からでしたか!?
山と高原の地図によるとルート不明瞭とあったので、ましてや有雪期では厳しいかなと思い、山梨側から入ったんですが、、、
このあり様でした(笑)
私も秩父湖側からだったらkameasi さんのトレースを頼りになんとか山頂に行けたかもしれませんね
、、、というかもう少し歩いていたらkameasi さん方のトレースを発見し頑張れたかもしれませんが、、、
幕営の跡や他の方のトレースなんですが、
うーん、おそらく見かけてないんですよね。
私の最終地点も吹上ノ頭かどうか少し怪しいですが
写真を見たら思い出すこともあるかもしれませんので、
kameasi さんのレコの方楽しみにしてます
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