朝日連峰(古寺鉱泉〜古寺山〜小朝日岳〜 大朝日岳〜西朝日岳〜竜門山〜 西朝日岳〜小朝日岳〜鳥原山〜 古寺鉱泉)
- GPS
- 80:00
- 距離
- 28.6km
- 登り
- 2,495m
- 下り
- 2,485m
コースタイム
5時00分 盛岡を出発〜山形自動車道月山インターから古寺鉱泉へ
9時35分 古寺鉱泉出発
10時23分 合体の樹
11時50分 ハナヌキ峰鞍部(日暮沢小屋からの登山道との合流点)
13時46分 古寺山
15時00分 小朝日山山頂でテント泊
2日目
6時40分 小朝日山出発
7時43分 銀玉水付近
9時07分 大朝日岳
11時28分 西朝日岳
13時06分 竜門山避難小屋で1泊
3日目
6時30分 竜門山避難小屋出発
8時05分 西朝日岳
9時24分 中岳
11時55分 小朝日山
12時47分 鳥原山展望台
13時05分 鳥原山避難小屋で1泊
4日目
6時50分 鳥原山避難小屋出発
7時35分 1,282mピーク
8時22分 956m手前ピーク
9時20分 古寺鉱泉に下山〜入浴後盛岡に帰る
過去天気図(気象庁) | 2006年05月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
残雪期の朝日連峰はアプローチが長いことから、数ある登山口の中から比較的短いアプローチが期待できる古寺から入山することにしました。
GW前半の登山情報から古寺から林道歩きを覚悟していましたが、運よく古寺鉱泉まで車で入ることができました。
1日目
今回のメンバーは山仲間5名です。4時30分に集合し、5時に盛岡を出発しました。山形自動車道月山インターで高速をおり、大井沢部落を抜け、古寺の養殖場まで入ったところ、古寺鉱泉までの林道が除雪されていたことから、そのまま古寺鉱泉まで入りました。
準備を整え9時35分登山開始となりました。
古寺鉱泉の前をとおり裏手から尾根にたどり着きます。尾根上の登山道は夏道が出ており、しばらくは夏道を登ります。
合体の樹を過ぎたあたりから登山道は雪に埋もれ、ここから雪の上を歩くようになります。快晴無風で気温もそこそこ上がっており、汗が搾られます。
右手に雪庇が張り出した日暮沢からの稜線が目に入り始めると分岐は間もなくです。
鞍部から見上げる古寺山はかなり大きく、一昨年苦労したことを思い出しました。
雪は気温上昇もありくさり気味ですが、ところどころに氷上の硬い箇所もあり、慎重に高度を稼ぎます。
途中小休止をとり、再び稜線を目指しましたが、ここで久しぶりの山行となったTさんが足の不調を訴え、すこし遅れ始めました。やっと稜線にたどり着きましたが、ここで再び小休止を取り、古寺山のピークを踏み、小朝日岳を目指します。
古寺山と小朝日岳の鞍部は雪が崩れそうな箇所が数箇所あり、慎重に通過します。
無事たどり着いた小朝日岳の頂上からは、360度の大展望を望むことができました。
風もなく最高の天気の中、大朝日岳から以東岳、ユーフン山から清太岩山に続く尾根、月山をすぐそこに見ることができます。
さて、予定では今日のうちに大朝日まで足を伸ばすことになっていましたが、Tさんの調子が芳しくないことから、今日の行動はここまでとし、小朝日岳山頂でテント泊することにしました。
以東岳方面に沈む夕日を眺めながら夕食をとり、就寝しました。
2日目
明け方から風が吹き始め、放射冷却現象で少し寒い朝を迎えました。
朝食を取り、テントを撤収し、大朝日岳に向けて出発です。
小朝日岳から鞍部までは急な下りが続きます。朝の冷え込みで雪が締まっており、アイゼンを履いての下りとなりました。
鞍部付近は雪が崩れかけており、慎重に通過します。幾分高度を上げ、なだらかな稜線に出ると夏道が出ていました。
稜線上は横風がとても強く、かなり風にてこずりながら銀玉水付近まで進みます。
ここからまた雪の斜面を進み、奥の宮の横手を抜け、大朝日岳避難小屋に到着です。
荷物を小屋前に置き、大朝日岳の頂上を目指します。
風は強いものの快晴ということもあり、大朝日岳からの展望は最高です。
しかし、あまりの強風にそうそうに頂上から撤退し、避難小屋まで戻ります。
ここから、まずは竜門山避難小屋を目指します。
西朝日岳まではほぼ雪の上を歩き、西朝日岳から竜門山まではほぼ夏道を歩きます。
雪の上ではクサリ気味の雪に苦労し、夏道ではとても強い横風に苦労させられました。
竜門山避難小屋に着くまでは、なんとか狐穴小屋まで足を伸ばそうと考えていたのですが、止みそうもない強風に戦意喪失(?)し、このまま竜門山避難小屋に宿泊することになりました。
日暮沢から入山した人の話では、日暮沢小屋まで3時間ほどかけて歩いた!との話しもあり、古寺鉱泉からの入山は結果的に大正解だったようです。
遅れて小屋にたどり着いた皆さんが宴会で盛り上がる中、我が隊は19時過ぎには就寝してしまいました。
3日目
当初の予定から計画が変更続きとなってしまいましたが、今日は鳥原山避難小屋まで行くことにしました。
昨日と変わらず強風が吹き荒れており、今日も先が思いやられます。
竜門山の登り返しで夏道を進みましたが、あまりの強風に閉口してしまいます。
昨日夏道を歩いてきた西朝日岳までの道のりは、強風を避けるためできるだけ東側の雪庇を選んで歩きます。
ただ今朝はほとんど冷え込まなかったため、朝から雪はクサリ気味でちょっと苦労させられます。
西朝日岳、中岳のピーク付近でそれぞれ小休止を取り、まずは小朝日岳を目指します。
小朝日岳の登りは、雪が緩み、何度か雪を踏み抜いてしまい、かなりてこずってしまいました。
頂上付近は立っていられない程の強風で、鳥原山を目指す稜線方面に下り、小休止をとります。
天候は下り坂で、小雨らしきものを時折感じますが、本降りになることはありませんでした。
振り返ると小朝日岳の頂上付近にガスがかかり始めていました。
鳥原山までの稜線上も相変らず強風が吹き荒れ、時には立ち止まっては強風をやり過ごし、やっとのことで鳥原山展望台に到着です。
再び小雨が降り始めたため、すぐに鳥原山避難小屋を目指します。
小屋の直前で少し雨脚が強くなりましたが、そのまま雨はあがりました。
鳥原山避難小屋は、関東からきた2人と我が隊5名の2パーティでの貸切で夜を迎えました。
4日目
関東からの2人は朝日鉱泉から入山したとこことでしたが、朝日鉱泉まで14キロほど林道歩きがあったとのこと。我が隊が朝食を食べる前に小屋を出発していきました。
我が隊は、車がある古寺鉱泉に降りるだけです。
といっても登りと違うコースで、なだらかな平坦地が多いことから、地図とコンパスを持って、ポイント、ポイントで方向を確認しながらの下山となりました。
夏道では巻いている1,282mピークを踏み、稜線を忠実にたどります。
900m付近で夏道が現われ、時折雪埋もれたりしていますが、夏道に沿って無事古寺鉱泉に下山しました。
古寺鉱泉付近の雪は入山時に比べかなり雪解けが進み、里ではかなり暖かかったことが伺えました。
帰りに、湯ったり館で入浴し汗を流し、せっかくなので天童まで足を伸ばしマウンテンゴリラに寄ってから盛岡に帰りました。
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