暖か晩秋〜岳ノ台経由表尾根
- GPS
- 06:27
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,254m
- 下り
- 1,711m
コースタイム
- 山行
- 4:47
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 6:26
天候 | 晴れ時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:大倉からバスで渋沢駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
岳ノ台経由二ノ塔の区間では、菩提峠から尾根に乗るまで踏み跡が分かれて不明瞭ですが、方角に気を付ければどれを辿っても大丈夫。冨士見橋経由と比べ、ヤビツ峠から二ノ塔までの所要は、私の場合で1時間が1時間半になる程度でした。 |
その他周辺情報 | ・大倉尾根の一本松付近のモミジが見ごろでした。標高700m以上なのにいつも遅めに色づくようです ・木ノ又小屋は改修中で宿泊はできないとのこと。昼間の営業はしています。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
ガイド地図
コンパス
筆記具
保険証
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
ストック
水筒
時計
非常食
緊急保温シート
着替え
ツェルト
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
GPS
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感想
当初、鍋割山から寄沢を下ろうと思ったが、皆さんの山行記録を読むと林道崩落工事の通行止めが続いている様子。玄倉林道も2年後まで通行止めで、西丹沢ビジターセンター⇒新松田駅のバスは午後の便が減り、西丹沢の日帰り登山は不便さを増している。
気を取り直して尋常に?表尾根をやることにした。せっかくなので見晴らしが良いという岳ノ台を通ってみようと思う。7時31分着の急行で秦野駅に着き、バス停に行くと長蛇の列だった。コロナ禍も人気の山には関係ないらしい。トイレに寄ったせいで列のビリの方になり、2台目のバスにぎりぎり乗り込んだ。車内はとんでもない「密」状態だが、皆さん健康であると信じるしかない。
午後から冬型の気圧配置になるというが、標高761mのヤビツ峠も無風で暖かだった。大山や冨士見橋経由表尾根へ向かう集団に背を向けて、バス停手前の岳ノ台へのハイキングコースに入る。いきなりの急勾配をクリアして東屋を過ぎ、送電線を潜ったあたりが旧ヤビツ峠らしい。北へ迂回する登山道から晴天の大山が良く見える。登山シャツ1枚でも暑いくらいで、昨日の雨で湿った登山道にヤマビルがいやしないかと心配になる。
岳ノ台の展望台は南側の木々が伸びて眺望は今一つだった。いったん下って791mピーク(二又峰)に登り返すと視界が開け、工事中の菩提峠の向こうに二ノ塔がどっしりとそびえていた。柵さえなければ峠へ直進したいところだが、道は南に迂回している。途中、パラグライダーの離陸台があり、景色を見ながら一休み。今日の富士山はあいにく雲がかかっている。男性ランナーが一人抜いて行った。
わずか下った菩提峠から「日本武尊足跡」と書いた標柱裏の植林の登りに就く。2012年の山と高原地図に記載はないが、東丹沢登山詳細図では上から2番目の赤点線ルートになっている。踏み跡がいくつにも分かれるが、最終的に西へ伸びる尾根に乗ればいいのだから気は楽だ。時々覗く相模湾方面はもやもやと霞がかかり、大島は全く見えない。
やがて日本武尊足跡という白い標柱が見えた。標高1040m付近で、右手に手作りふうの鳥居が見える。鳥居の下へ行くと楕円形の浅い窪地があり、なるほど巨大な怪漢の足跡に見えなくもない。道に戻って40mも登ると道標が見え、二ノ塔尾根に合流した。雲が残念だが、箱根から富士山への眺望は素晴らしい。
一投足で二ノ塔到着。さすが表尾根、次々と登山者がやってくる。「着いたんですか」と尋ねる若い人に「いや、ここは入り口。ここからが表尾根本番」と答えるベテランさん。皆さんのやり取りに頬を緩ませながら一休みして汗をぬぐい、こちらも”本番”へ歩みを進める。ここまで1時間半、予想より早い到着で、今日は調子が良いようだ。
三ノ塔の地蔵からの急な下りは、上段部に階段が整備されて歩きやすい。下段のガレ場を慎重に飛ばし、一気に登り返して烏尾山。雲が増えてきて塔ノ岳付近は日陰になっている。先行者を順調に追い抜いて行者ヶ岳にかかる前に手袋を着けた。晴れているとはいえ、この時期に素手で寒くない気温というのはやはり異常だ。
行者の鎖は最初から渋滞していた。危なっかしいおばあさんが何とか下り、さあと思ったら、前の若者は尻を上げないままいざって行く。鎖を片手で補助的に握り、残る手でしっかり岩をつかんで降りるんだと教えて、立ち上がるよう促す。鎖の複線区間で抜かせてもらい、やっと渋滞の前へ出た。
政次郎ノ頭と書策小屋跡で息を整えつつ、最後の急登を詰めていく。烏尾山付近で気づいたが、東京など北東方向は北風が入ったせいか、空気が澄んで遠くまで見えるようだ。新大日手前で振り返ると、横浜ランドマークタワー辺りまでがクリアに見える範囲だった。
木ノ又小屋の前で昼食にする。コロナでどうかなと思ったが、幸い営業中だったので食後のコーヒーをいただいた。内部を改装中で今は泊まりはお断りしているとのこと。東から表尾根を歩くときは塔ノ岳までは腹がもたないので、ここで昼食とするのがパターンになっている。
先ほどから日がかげって少々寒い。ここまでシャツ1枚で歩いてきたが、再出発ではレインウエアを羽織ることにした。20分ほどで塔ノ岳到着。強風を覚悟していたが、微風程度でダウンを出す必要はなかった。富士山は雲の中だが、ゆっくり景色を楽しみつつ休憩する。大倉まで約2時間。午後1時半までに出発できれば御の字だと思ったが、立ち上がった時はまだ1時にもなっていなかった。
後は通い慣れた?大倉尾根を下るのみ。人が多いので多少気を遣うが、大半の区間は道も広いので問題ない。堀山の家のベンチで一休みし、さて、一本松のモミジはまだ散っていないかな?と期待しながら下っていくと、ちょうど雲から顔を出した太陽の光に輝く紅葉が目に入ってきた。
平地のモミジもすでに盛りを過ぎつつあるのに、標高700m余のここは今が盛りという感じ。南斜面のせいなのだろうが、この分なら12月上旬までもつだろう。たっぷり紅葉狩り気分を味わい、満足して見晴茶屋裏の急坂を下った。
今日は最後まで膝が悲鳴を上げず、一気に観音茶屋を通り過ぎて克童窯前の舗装道路へ到着。コンクリート舗装に改める工事が続いていた。登山者が多い週末くらい休めばいいのにと思う。
3時に大倉バス停着。バス停には長い列ができていた。マスクを出して列に付く。密だ、コロナだと気にせずバスに乗れる日が戻るのは、いつのことになるのだろう。
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