記録ID: 277058
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
磐梯・吾妻・安達太良
安達太良山・鉄山
2013年03月15日(金) 〜
2013年03月16日(土)


- GPS
- 25:20
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 857m
- 下り
- 1,245m
コースタイム
3/15(金):あだたらエクスプレス山頂駅9:30−11:00安達太良山山頂11:30−11:45牛ノ背分岐−12:20鉄山山頂12:40−13:10牛の背分岐−13:30峰の辻分岐−13:45くろがね小屋(泊)
3/16(土):くろがね小屋7:20−8:00峰の辻分岐−8:40安達太良山山頂8:55−9:20峰の辻分岐−(勢至平道迷い)−10:50奥岳登山口(駐車場)
3/16(土):くろがね小屋7:20−8:00峰の辻分岐−8:40安達太良山山頂8:55−9:20峰の辻分岐−(勢至平道迷い)−10:50奥岳登山口(駐車場)
天候 | 快晴:金曜日は地元の方曰くこの冬4・5日あったかどうかの快晴 風は強い:とくに馬の背・牛の背の稜線の風の強さは格別、体ごと持って行かれるレベル。 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
行きはスキー場のゴンドラ「あだたらエクスプレス」利用。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪:山頂と稜線は地面露出かつ残雪は氷化、山頂近くも雪薄く、岩は露出。勢至平・くろがね小屋・仙女平など中腹はまだ雪厚い。雪質は適度に圧雪された感じになっていて、踏み抜きはなかった。 風:強風で有名とのことで、その通りだった。金曜日は好天で風も幾分緩めで鉄山まで行くことができた。土曜日は強風で稜線では耐風姿勢となる瞬間もあった。 山小屋:くろがね小屋に宿泊。気さくで暖かく落ち着けた。食事は夕食は有名なカレー、朝食も温泉卵で質素だが十分。値段も手頃。部屋は小綺麗で、就寝時は寒さを感じなかった。やはり特筆すべきは温泉で、小屋の上部に元湯があり乳緑色でさらりとした湯、こんな山深くで贅沢この上なかった。この元湯から湯樋で麓の岳温泉まで運ばれるとのこと。今回は金曜日宿泊だったが、宿泊者は8名。翌土曜日は満員とのこと。平日は客がいない日があるようで、そんな日を選んでノンビリ過ごすのも悪くないと思った。 登山道:基本的にアイゼン使用。稜線や鉄山へは必須。 安達太良山への登山道はどこもトレースがついており道迷いになる可能性は低い。赤テープもこまめに垂れているので怪しくなってもすぐ修正が可能。また山頂まで見通しがよいので、目標と方角を見失わず登れる。今回はなかったが、視界不良時は雪原が続くので目印になるものが少なく方向を見失いやすいかもしれない。 と言いつつ、土曜日の下山時に峰の辻から勢至平を抜けるとき、道に迷ってしまった。実に気持ち良く快調に飛ばしすぎて、トレースを外れてしまい、八ノ字を眼下に見下ろす絶壁に辿り着いてしまった。地図で位置を確認してそそくさと軌道修正。登山道を外れてしまい、すみませんでした。 鉄山へは牛の背分岐からトレースが薄いが、基本的に稜線を強風と闘いながら行く。山頂直下の急登は岩場なので、この時期の雪の解け具合と相まって手こずる。また山頂まで直下西側を巻くが、細いトラバースとなっているので注意が必要。 下山後のお楽しみ:今回は岳温泉交差点角にある成駒食堂のソースかつ丼。厚みのある豚肉を覆う衣がカリッと歯ごたえのある堅さに仕上がっていて、心持ち重みのあるごはんと相性抜群。個人的には抜群のカツ丼。 地酒をご所望なら岳温泉松並木通りの一番上にある阿部商店で。成駒食堂の若女将に教えてもらったお店。 |
写真
馬の背の稜線から沼の平全景。明治の硫黄採取場の事故が有名だが、1997年の登山者4名火山性ガスによる死亡事故から登山道はクローズ、立入禁止地域となっている。この馬の背の反対側でくろがね小屋に下る沢も以前登山道があったが、湯元の湯樋があるのと、沼の平と同じく有毒ガス発生で立入禁止となっている。
撮影機器:
感想
天候に恵まれた。
安達太良山から鉄山へは、牛の背と馬の背という稜線を辿るが、基本的に風との闘いになる。安達太良山は多くの人が訪れるが、鉄山へはまず行かないため(古いトレースが心持ち残っていた程度で当日は一人も歩いていないのではと思われる)全くの一人旅になるのと、何よりもあまりの強風のため、挫けそうになる。鉄山のこの時期の核心は山頂直下の岩面。雪に中途半端に覆われているので雪面下が空洞になっているところもあり、用心深く登ることになる。登り終えると、稜線づたいに矢筈森や安達太良山が見通せ、いま辿ってきたルートを振り返り、達成感が得られる。
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コメント
この記録に関連する登山ルート
ハイキング
磐梯・吾妻・安達太良 [日帰り]
奥岳登山口から安達太良山・鉄山を経て、くろがね小屋・勢至平・あだたら渓谷 経由 奥岳登山口
利用交通機関:
車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
山頂の写真に私たち夫婦がバッチリと写ってますね!(笑)
もしかして、山頂で写真を撮って頂いた方でしょうか?
当日は天候に恵まれて最高の一日になりましたね。
東京から遊びに来た嫁も喜んでおりました。
「くろがね小屋」も本当に素敵な場所で、今度はぜひ泊まりたいと思います。
また、どこかでお会いしましたら、宜しくお願い致します。
返事が遅れてすみませんでした。
そうです、安達太良山頂でしばし会話させてもらいました。あのときは、ありがとうございました。
天気よかったですよねぇ。
私も埼玉から車走らせて来た甲斐がありました。
くろがね小屋、可能ならぜひ空いている平日に泊まってみてください。
それではまたどこかの山でお会いしましょう。
wallabeeさん、はじめまして。
青空が綺麗ですね〜
写真では強風が感じられないのが残念です
142枚目の写真「この遠方の山脈はどこだろうか」が、とても気になります。
方角は南西ですか?右中段に湖が見えるようですが。
茶臼岳など那須連山でしょうかね?どーも、しっくりとこないんです
http://yamayama.jp/adatara/ps_adatara.xml
このパノラマシミュレーション、便利なので見てみて下さい。
福島県内の主な山々を調べる事が出来ますよ
wallabeeさん、またまたこんばんは。
142枚目の写真は、間違いなく安達太良山から見た南西方角ですね
福島と栃木の県境の山々と那須連山です。
左肩が赤面山で、中央の尖った山が旭岳(別名:赤崩山。福島の山々のパノラマシミュレーションには載っていません)
この右が流石山と三倉山。
そのまた右の一番奥に薄っすらと写っているのが、日光の女峰山と太郎山。
右端にに写っている湖は猪苗代湖東湖岸ですね。
初日に撮った22枚目の写真を見て確信しました
こんなに綺麗に那須方面が見えたことが無かったので、わかりませんでした
日光の山も見えるんだから、本当に快晴の2日間だったんですね
「福島の山々」のトップページです。
山座同定の際に、ご利用ください。
http://yamayama.jp/index.htm
それでは、また。
miki122さん、ありがとうございました。
返事を返せていない間に解決までして頂き感謝です。
miki122さんのすごい解析力のお蔭で、360度パノラマのうちモヤモヤしていた方角が、これでスッキリしました。
しかしレンズが傷ついて影が付いたり解像度の良くない私のカメラで撮った写真でよくぞここまで解明して頂きました。驚嘆です。
紹介して頂いたシミュレーションソフトも優れものですね。これで福島県の山に行く前にイメージをしっかり頭に叩き込んでから登れば、山頂での楽しみが3倍になります。こちらもありがとうございます。
今度東吾妻山や一切経山を考えているんですが、4月8日までは浄土平まで車が入れないようなんですが、どこから登るのがいいでしょうかね。もしご存じなら教えてくださいませ。
wallabeeさん、こんにちは。
写真の影はレンズの傷だったんですね
汚れかと勘違いしてました
他県の山もこのようにパノラマシミュレーションを簡単に見る事が
出来ると便利なんですけどね
ごめんなさい。
バリバリの山女ではないので、スカイラインが開通する前は浄土平に行った事がないんです
ただ、高湯温泉から家形山や一切経山に登って行く方はいますね。
私も興味があるんですが、そのルートは無雪期でも行った事が無いので、まだ手が出ません
参考にならなくてすみません
東吾妻の返信いただきありがとうございます。
あんまり情報ないんですよね。あれから調べましたけど。わたしもちょっと頑張って見ます。
それにしてもmiki122さん、十分にガチ山女だと思いますよ。真剣じゃないですか。素晴らしいです。旦那さんとも見習うところ大です。
今回はありがとうございました。またどこかの山で是非お会いしましょう。
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