記録ID: 279633
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積雪期ピークハント/縦走
東北
雪庇を越えて憧れの「(古町)丸山」へ
2013年03月22日(金) [日帰り]


- GPS
- 05:56
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,011m
- 下り
- 1,011m
コースタイム
【往路】(尾白山)宮沢登山口 5:55→ 6:50 小塩コース合流点 →7:48 主稜線の肩(1120M) → 8:48 前衛峰(1278P) →9:47 尾白山本峰(1398P) → 11:06 丸山・・・(所要 5時間21分/含休憩)
【復路】丸山 11:35 → 12:16 尾白山本峰 → 14:06 小塩コース合流点 → 14:41 宮沢登山口・・・(所要 3時間06分)
【復路】丸山 11:35 → 12:16 尾白山本峰 → 14:06 小塩コース合流点 → 14:41 宮沢登山口・・・(所要 3時間06分)
天候 | 快晴、無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
1.除雪は電波塔管理道との分岐(登山口手前約300M)で終わっています。(3/22現在) 2.往復とも坪足で登攀出来ましたが、アイゼン、ピッケルは必携です。 3.主稜線(1100Mから尾白山山頂迄)は雪庇の崩落と小さなナイフリッジがあります。 4.またこの間は稜線北側斜面をトラバースしますが、ウインドクラストしており滑落に要注意です。 5.復路丸山山頂からの下降方向にも注意して下さい。 |
写真
(登山口へ)
今日は憧れの藪山「丸山」(1,488,4M、通称:古町丸山)への挑戦。昨秋尾白山本峰から覗いて以来憧れていた山だ。AM5:45除雪終点からまず宮沢登山口に向かう。1年振りの残雪登山、周囲は大分明るくなってきた。
今日は憧れの藪山「丸山」(1,488,4M、通称:古町丸山)への挑戦。昨秋尾白山本峰から覗いて以来憧れていた山だ。AM5:45除雪終点からまず宮沢登山口に向かう。1年振りの残雪登山、周囲は大分明るくなってきた。
(細尾根)
コース最初の急登となる地形図P862手前の細尾根。今日は登り6時間・下り5時間合計11時間の計画で今のところ順調。完頂の鍵は前半1,200Mから尾白山間の急登の稜線をスムーズに通過出来るか否かであろう。
コース最初の急登となる地形図P862手前の細尾根。今日は登り6時間・下り5時間合計11時間の計画で今のところ順調。完頂の鍵は前半1,200Mから尾白山間の急登の稜線をスムーズに通過出来るか否かであろう。
(雪庇)
主稜線に乗ればコースは北西から南西に向きを変える。無雪期なだらかな尾根だが、予想以上に雪庇が発達し緊張感が走る。ここでストックからピッケルに変える。ワカンはナイフリッジも見えるので控える。
主稜線に乗ればコースは北西から南西に向きを変える。無雪期なだらかな尾根だが、予想以上に雪庇が発達し緊張感が走る。ここでストックからピッケルに変える。ワカンはナイフリッジも見えるので控える。
(北側斜面 1)
稜線北側斜面から前方正面に尾白山本峰を望む。絶景とは裏腹に日陰の北側斜面はウインドクラストした雪面上に新雪が残ってアイゼンが利かない。(←新雪でアイゼンの爪がクラスト面に届かず)。ズルズルと滑り、転倒すれば谷底まで止まらずピッケル無しでは通過不能だ。
稜線北側斜面から前方正面に尾白山本峰を望む。絶景とは裏腹に日陰の北側斜面はウインドクラストした雪面上に新雪が残ってアイゼンが利かない。(←新雪でアイゼンの爪がクラスト面に届かず)。ズルズルと滑り、転倒すれば谷底まで止まらずピッケル無しでは通過不能だ。
(五葉松のピーク)
尾白山本峰から先は本日のハイライト、美しいブナ林が続く未知のルートだ。最初の1,375ピーク(GPS)をショートカット気味に通過し、程なく五葉松の大木が立つ1,370ピーク(同前)にたどり着く。南方の窓明山、三岩岳が美しい。
尾白山本峰から先は本日のハイライト、美しいブナ林が続く未知のルートだ。最初の1,375ピーク(GPS)をショートカット気味に通過し、程なく五葉松の大木が立つ1,370ピーク(同前)にたどり着く。南方の窓明山、三岩岳が美しい。
(ブナ美林 1)
丸山南東の1,401ピーク(GPS)までは美しいブナ樹林に覆われたたおやかな尾根が広がる。無雪期ここは背丈を越し密薮のようだが、積雪期は大佐飛山(男鹿山塊)にも引けを取らない
将に夢のプロムナードだ。無雪期ここは背丈を超す蜜藪のようだが、ここを踏破して丸山山頂に立った猛者もおられるようだ。(あさぎまだらさん、きままなノラの山歩きさん外)
丸山南東の1,401ピーク(GPS)までは美しいブナ樹林に覆われたたおやかな尾根が広がる。無雪期ここは背丈を越し密薮のようだが、積雪期は大佐飛山(男鹿山塊)にも引けを取らない
将に夢のプロムナードだ。無雪期ここは背丈を超す蜜藪のようだが、ここを踏破して丸山山頂に立った猛者もおられるようだ。(あさぎまだらさん、きままなノラの山歩きさん外)
(丸山山頂)
AM11:06 遂に憧れの秘峰に立った。登山口から所要5時間21分、辛かったが何とか完頂出来た。山頂樹木は全て雪に埋もれ公園広場のようだ。北西端には山頂シンボルとなる壊れた観測小屋と樹上に雨水桝のようなものが掲げられている。
AM11:06 遂に憧れの秘峰に立った。登山口から所要5時間21分、辛かったが何とか完頂出来た。山頂樹木は全て雪に埋もれ公園広場のようだ。北西端には山頂シンボルとなる壊れた観測小屋と樹上に雨水桝のようなものが掲げられている。
感想
1.昨年10月紅葉の尾白山本峰に登った際、樹間から覗いた「丸山」(通称:古町丸山、1,488.4M)に
一目惚れし、天気を選んで1年振りの残雪登山に挑んだ。
2.丸山は尾白山から僅か「1.07KM」の距離にあるが、無雪期の踏み跡はもちろん無く背丈を越える猛烈
な蜜薮が続いて人を近づけない秘峰である。薮山歩きの端くれにはとても手に負えないと諦め残雪期の
挑戦となったものだ。
3,この季節は尾白山までの稜線雪庇が崩落の危険性があったが、何とか突破し本峰から先の美しいブナの
尾根と丸山山頂からの会越県境の絶景を心ゆくまで堪能出来た。
4.奥会津の懐の深さと魅力的なピークの数々に改めた惚れ直した一日だった。
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