岩木山 弥生から巌鬼山〜山頂〜そして大黒沢大斜面を堪能!
- GPS
- 07:58
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,463m
- 下り
- 1,463m
コースタイム
大黒沢の下部の標高600m付近から標高400m付近の間は、
GPS信号に誤差が生じたようで、実際に滑り下りたルートと異なります。
実際にその間は沢の中を滑り下りています。
07:38 大山祇神社 出発
08:02 リンゴ畑を突破して尾根に取り付く
08:30 夏道尾根に合流(標高約425m)
08:52 標高500m
10:38 標高1000m
10:59 森林限界(標高1100m)
12:37 巌鬼山
昼食・休憩
13:12 スキーとザックをデポして山頂に出発
13:40 岩木山山頂に到着
山頂神社参拝後、しばし景色を楽しむ
14:02 下山開始
14:15 装備デポ地到着
滑走準備
14:37 大黒沢大斜面に移動
14:40 大黒沢大斜面滑走開始!
14:50 大斜面堪能終了(笑)
15:30 大山祇神社わき駐車スペース到着
天候 | 曇りのち高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
今年はスペースが狭く、ミッチリ詰めても3台が限界です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※ 登山ポストはありませんので、各自それなりの対処が必要となります。 ※ 付近にはトイレやコンビニなどがありませんので、全て下界で済ませてきてください。 ※ 今回駐車した大山祇神社の脇の駐車スペースは、現段階では思いっきり詰めても3台しか駐車できません。 ※ 大山祇神社より先には、軽トラックしか通る事が出来ないような除雪の幅です。 ※ 大山祇神社からリンゴ畑の中を横切り、沢を適当な場所で渡ると、あとは夏道の尾根に向かえば何とかなります。 但し、地形図とコンパスで方向の確認は必要だと思います。 ※ この日は森林限界を過ぎると雪面がカリッカリでした。 これから雪が腐るまではアイゼンが必須だと思います。 ※ 大黒沢の下の方では、一合目の小屋に向かう付近がわかりにくくなっています。 去年春スキーで行った時は、そのあたりにピンクテープなどの目印がありましたが、 今日はマダマダ雪の中に隠れている感じでした。 ※ 今回の下山後の温泉は「桜温泉」を利用しました。 日帰り入浴 大人350円 シャンプー、ボディーソープなどの備付けはありません。 その他の詳細は下記のホームページをご覧ください。 http://www.maedakankou.jp/sakura/index.html 個人的にはイイお湯でした。 |
写真
感想
なんと、気が付いてみれば一か月ぶりの山行です。
なんとなく最近山に行ってないな〜
そんな程度で思って山に行き、帰ってきてから記録を書こうとして、初めて一か月のブランクに気が付きました(笑)
いやー、さすがに疲れました。。。。。
一か月ぶりで、いきなり弥生からの岩木山山頂ですもんね、疲れるわけです。
その期間を知っていれば、ちょっとは遠慮していたかもしれません(^^ゞ
でもまあ、なんとか無事に登り、冬場は思いっきり遠くなる山頂にも立て、
おまけに大黒沢の大斜面も十分に堪能できたので、とてもよい山行だったと思います。
事の始まりはyakaci君からの一通の携帯メールでした。
天気の具合からすると、日曜日はそこそこよさそうなので、岩木山の大黒沢に行ってみませんか?との事。
なんと、私も全く同じことを考えていたので、アッサリOK!
たまには会の山行予定に出してみたら?となり、それを見て乗ってきたのがFさん。
他に誰か襲撃してくるかとも思いましたが、結局誰も来ないので、この三人での山行となりました。
天気は曇りで、出発時点では山頂付近は雲の中でした。
駐車スペースからギリギリ見えた大黒沢周辺は、両隣の尾根上の雪の色が違い、
ん?凍っているのかな?黄砂かな?なんなんだろう・・・・・
などと思いながら、ザックの重量を減らすために、思わずアイゼンをザックから出したのは大失敗でした(^^ゞ
駐車スペースから出発して、最初はリンゴ畑の中を突っ切って行きます。
リンゴ畑の横には沢が流れていて、その沢を適当な場所で越えると、あとはコンパスを夏道尾根に向けて登り始めます。
しばらく樹林の中を登っていき、右側の傾斜が強くなった尾根上に出ると、そこが夏道の尾根です。
あとはその尾根をドンドン森林限界まで登りつめて行くだけ。
これが長かった〜、久しぶりの山行で、汗はダラダラ流れるし、ザックは重く感じるで、ほんとに嫌になっちゃいました(笑)
それでもなんとか体に鞭を打って登って行き、カクンと傾斜が強くなったところを登りきると、目の前に岩木山山頂が見えました。
遠い・・・・・まだあんなにある。。。。。
まず最初に思ったのがそんな事でした。
yakaci君は先に進もうとしましたが、それを引き留めて思わず休憩〜(笑)
行動食をムシャムシャ食べ、しっかりと水分も補給し、何とか息が落ち着いてから再出発。
少し歩くとようやく森林限界に出て、そこからが今回一番つらかった登となりました。
下から見えた色の違う雪は、黄砂と言えば黄砂もあるでしょうが、カリッカリに凍り付いた色で、
トラバースしようとすると、ズルッとシールが滑り、冷や汗タラタラ。
最初は薄らと雪が付いている所を選び、シールが滑らないようにジグをきって登りましたが、
そのスペースも無くなり、残るは直登で行けるところまで行くしかなくなりました。
シール全体でカリカリの雪面をとらえ、斜面に垂直になるように慎重に登って行きます。
ちょっとした雪面のウネリに乗ると、シールの接地面積が減り、気を抜くとズルッと滑ります。
できるだけ足の裏でしっかり雪面を踏みつけて行きますが、それも限界になりました。
一回少し長めに滑り落ちると、怖くて次の一歩がナカナカ出なくなるんですよね(^^ゞ
ま、そこまで頑張らなくてもアイゼンに履き替えれば済む話しなんですが・・・・・
まさかココまで派手に凍ってるとは思わず、持ってきてないし〜(爆)
でも、さすがにスキーでは限界と思い、片足二本のツメがある輪カンに履き替えました。
二本とはいえ、無いのと有るでは大違いで、ガッシガッシ刺さって結構大丈夫!
ただ、疲労もピークで、脱いだスキーをザックに縛り付けたもんだから、キツイ登りになりました。
10歩登って休憩、また10歩登って休憩、たまに20歩登ると10歩の時よりも長〜く休憩(笑)
そんな感じで、トロ〜リトロトロ、ジワ〜リジワジワ登って行きました。
今思えば、素直にシーズリで行けばもうちょっと楽だったような気がする、せっかくスキーに穴をあけておいたのにねぇ。
気が付くとグーグーと腹が鳴り、何時かと思って時を見れば、ホボお昼!
全く正直な腹の虫にあきれるだけ(笑)
ようやくキツメのカリカリ斜面を登り切り、傾斜が緩くなった斜面に出ても、
やはり体力とスタミナ切れで、全く歩くスピードは上がりません。
ヘロヘロになって巌鬼山山頂付近にようやく到着!
思わず大の字になって寝ころびました(笑)
幸いにも風も強くなく、先程少し降っていた雪も止んだようなので、とりあえずそのまま昼食をとることにしました。
もー、ムシャムシャ夢中になって食べましたよ(笑)
で、腹が満たされると気力も復活(爆)
昼食後は荷物を全てデポし、山頂に向かう事にしました。
耳成岩の急斜面に取り付きますが、どこを選んでもそれなりに急な斜面で、
一番緩めの斜面を選びましたが、それでもやはり、結局はナカナカの斜面になっちゃいました。
そのカリカリ急斜面を、輪カンのツメをガッチリ横に刺しこみ、緊張感パンパンで登って行きました。
輪カンも雪質にもよるんだと思いますが、それなりに使えばガッチリ使えるもんですね。
結局山頂直下の斜面も、その調子でスルスルと登って行ってしまいました。
岩木山の山頂は、去年の暮れに連れてきてもらって以来です。
しかも今回はちゃんと展望もあり!
いやー、津軽の屋根の上は気持ちよかった〜
しばらくの間、山頂でノンビリとしてしまいました。
山頂からの下山は尻セードで一気に山頂直下を滑り下ました。
いやー、あっと言う間で超楽しかった!(笑)
これに味をしめ、耳成岩からも過激な斜面を尻セードで滑り下りてみる事にしました。
私は何とか体を使ってブレーキを掛けつつ滑り下りたので、斜面の途中で止まる事ができましたが、
yakaci君はブレーキが利かず、途中でサングラスを吹き飛ばしながらドンドン滑っていってしまいました。
見てるコッチも焦りましたが、本人はもっと焦ったことでしょう。
なんとか止まりはしたものの、私の倍以上の滑走距離で、登り返しが少々辛そうでした(爆)
尻セード(一部では滑落(爆))を楽しんで装備品のデポ地に戻り、いよいよ帰りの滑走準備をしました。
登りの尾根はカリカリになっていて、滑るどころの斜面ではありませんでしたが、
今日の目的の大黒沢はどうなっているのか?期待と不安が気持ちの中で入り乱れつつ、
準備完了後に大黒沢の上部へトラバースしていきました。
大黒沢の上部に立つと、相変わらず豪快な大斜面がズズズゥイィ〜っと広がっています。
しかも、沢の中だけは前日に降った雪が積もっていて、カリカリしている雰囲気はありません!
こうなったら勝手に体は動きだしてしまいます(笑)
一応新雪の下の雪の状態をチェックしつつ滑りだすと、少し詰まり気味ではあるけど、
下にアイスバーンが隠れていることもなく、尚且つ雪崩る気配も一切なし!
いや〜、この時期にしてこれだけの雪質とは!!!!!
雄叫びを上げながらガンガンいっちゃいました(笑)
悔しい事は、やはり登りで体力が相当落ちていて、一気に滑り下りたいけど足が付いてこないこと(^^ゞ
途中で何度か休憩しながら、各自最高の大黒沢大斜面を堪能しまくりました。
もぉ〜〜〜〜〜最高〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!
沢の幅が狭くなり、森林限界を過ぎて樹林帯に入ると徐々に雪質が悪くなり、
思うように滑る事ができなくなっていきましたが、上であれだけ楽しめれば言う事なしです。
ただ、疲労しまくった足腰には、時折現れる妖怪イタツカミはしんどかった(笑)
あの見事にスキーを止める何か(爆)たいしたもんですよね(^_^;)
そんな妖怪に邪魔されつつも順調に標高を下げていき、最後のリンゴ畑のリンゴの木の間をスルスル通り抜け、
フッと後ろを見ると岩木山がスカッと見えていました。
しかも、大黒沢には私達が残してきたシュプールがしっかり見えているではありませんか!
あれは気持ちよかったですね〜、最高の締めくくりとなりました。
久々の山行ながら、これだけ楽しむ事ができて本当によかったと思います。
同行していただいたお二人様、本当にありがとうございました。
※yakaci君、動画編集ごくろうさまです、最高の仕上がりですよ!d(-。^)good!!
動画 山頂からの下山〜大黒沢斜面滑り
青森県津軽に鎮座する秀峰「岩木山」
標高は1625mですが、この豪雪地帯+単独峰という津軽の厳しい環境にあり
厳冬期は中々人を受け付けてくれない山です。
それを象徴するように樹林帯はEL1050m付近で早々に途切れ、
そこから上は真っ白な急坂です。
登れど登れど優しい顔を見せてくれず
1-2月厳冬期は1200-1450m付近が自分には限界でした。
果てしなく続く吹雪とホワイトアウト。
前後左右何も見えないのはいつものこと。
そんな岩木山もようやく山頂が顔を見せてくれる時期が到来しました!
コース等はShuns-Sさんが書いてくれてるので省略^^;
標高差1420m、登り6時間オーバーを覚悟して突入です!
しかし出発地点でおバカな二人は(Shun-Sさんすみません^^;)
「あぁ?アイゼン??いらねーべ」と即断w
昨年同時期の自分の記録でも「アイゼン必須」とか書いてるのにね…
過去の体験からですら全く学習してませんね(ー_ー)
それでもワカンの爪を有効活用し、しっかり山頂に立つことができました。
ワカンでも行けるには行けることが分かりましたが、
二度とワカンで行きたいとは思いませんw
(ある意味学習しましたねw)
そして下山は荷物デポ地点まで尻セード。
山頂ー耳成岩は余裕。耳成岩ー厳鬼山がスピードコントロールに失敗ーー;
予想決着地点より若干下に行ってしまいました…。
まぁ、年に1回は滑落もどきをしてるためか、
この程度は結構慣れてます^^;
そして本日のメイン「大黒沢バーン」落差350m強のダウンヒルです。
大黒沢はその傾斜とすり鉢状の形状から、いつも滑ってる鳥海斜面
(同じく350mほどの大斜面)と比べても迫力が全然違います!
一年ぶりの再会に喜び、たっぷり堪能してきました。
1合目からだと大黒沢トップまでですら4-5時間かかりますが、
それを数分で消化してしまうのです。
本当に贅沢な滑りです。
今回仕事で参加できなかった親方とも是非また一緒に行きたいとこです。
あと、この時期になってようやく可能かなーと思われるルート、
「百沢ー南東斜面ー山頂」。
こっちもキッツイ急坂が待ってますよー。
コメント
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素晴らしい
俺もこの冬、悪天悪魔に付きまとわれ、ズ〜〜っとピークを踏めずにいました。
こうして見ると、やっぱり天晴れな岩木山でした。
悔しいので、次回は赤倉コースから攻めあがりたいと考えています。
しかし、8年前に比べ尾根上の木々が密度を増しているとの情報も・・・
低下した自身の体力も考慮し、初めっからツボ足+アイゼン準備行こうかとも考えています。
おかげさまで良い山をかけさせてもらいました
ほんとにyamakakeさんが参加できなくて残念でしたよ
何回か「yamakakeさん、ごめんなさい」と言っちゃう場面がありましたもん
土曜日に変更しないで強行しちゃったかいがありました(爆)
次は赤倉からですね
ふむふむ・・・・・
すてきな動画、ありがとうございます
楽しみました
滑ってる目線でおこぼれをいただきました
とてもいい斜面ですね
いつか行きたいです!
ほんとにすてきな動画ですよね
yakaci君に感謝です!
山行中も話題になったんですが、
間延びする場面の倍速再生が、
かなりいい感じで飽きずにみられますよね!
細かい編集ありがとうございます。
で、大黒沢
いいでしょ〜
私も去年初めて春に滑ったんですが、
あれ以来新雪を滑りたくてウズウズしてたんです。
もう新雪は終わったと思ってましたが、
なんとかギリギリ間に合いました
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