《養老山地》 東尾根から辿る表山・裏山・笙ヶ岳 〜忍び寄る赤の恐怖!藪を漕げば、もれなく付いてきます?


- GPS
- 07:55
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,178m
- 下り
- 1,174m
コースタイム
09:37 表山東尾根取り付き地点
11:30 表山山頂 11:40
12:22 裏山山頂 12:35
13:20 890mピーク
13:30 笙ヶ岳山頂(昼食) 14:25
14:55 笙ヶ岳・大洞谷分岐
15:05 もみじ峠
15:58 林道登山口
天候 | くもり時々雨 下山開始後に僅かな日差し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●コース図● 手描きです。正しくない箇所も多々あるかと思います。 ●登山ポスト● ありませんが、滝上駐車場の管理小屋に入下山チェック表が設置してあります。 ●登山道の状況● <表山東尾根取り付き地点> 林道登山口から車道を下り、右ヘアピンカーブ2つ目の外側にあります。 写真2はカーブ内側の待避所から撮影。 <東尾根〜表山山頂(※)> 終始、尾根を登って行くルート。テープ・ペイントが所々に設置してあります。 テープの約半数は色が劣化しており、透明になっていました。 道迷いはもちろんですが、それ以上に足場の悪さや斜度の高さによって起こりうる 転倒や滑落等のアクシデントに不安を感じました。 <表山山頂〜裏山山頂(※)> テープの設置はありますが数が少なく、東尾根〜表山山頂同様、変色しているものも多いです。 道らしい道はありません。あえてテープを探すことをせず、漠然と西北西方面の 裏山山頂を目指して表山を下り、取り付けそうな斜面から登りました。 その最中、マダニに取り付かれていることに気付きました。 アセビの枝葉を漕いだ後に付くことが多かった様に思います。 表山を下っている最中に崩落?箇所がありました。 位置は不明確ですが、大体の地点をルート図に載せておきます。 <裏山山頂〜890mピーク〜笙ヶ岳山頂(※)> 山頂から西へ少し下り、テープを辿って南南西へ下ります。右手に走る林道の終点を通過して 再度、尾根を登り直すかたちです。 途中、踏み跡を意識して歩いた際に尾根から外れかけ、少しだけ戻りました。 テープや、写真26の『市行造林』のプラスチック杭を辿って行くのが確実です。 標高890mのピーク地点に着き、そこから尾根を西へ進むと笙ヶ岳山頂に至ります。 <笙ヶ岳山頂〜もみじ峠> 890mピークと笙ヶ岳のほぼ中間地点から下ります。足場は良くないですが、テープの 設置数は多いので迷うことはないと思います。笙ヶ岳・大洞谷分岐点まではトラバース気味の 箇所も多く、歩行には慎重を要します。分岐からもみじ峠までは問題ありません。 <もみじ峠〜林道> 旧道と言う名のバイパス道です。一部、ロープが設置されたトラバース箇所がありますが、 そこ以外は特に問題ありません。 アセビ平(旧牧場)経由の林道使用に比べ、10分程度の時間短縮ができます。 <林道> 公には現在閉鎖中となっています。昨年の夏に大規模な崩落が発生し、未だ修復困難な 状況が続いています。ただ、人ひとりが通れる程度の幅は残っており、自己責任の上で 通行可能となっています。今回この林道を通行した際、先月にはなかった落石(大岩複数)と 小規模崩落がありました。大規模崩落の現場から少し下ったところにはチェーンも掛けられていました。 <コース全体について感じたこと> ※印の区間で他の登山者に出会う確率は、かなり低そうです。 万一、単独で不測の事態に陥った場合は捜索でも入らない限り、 すぐには見つけてもらえないと考えておいた方が良さそうです。 コンパスと地形図は必須。高度計と、出来たらGPSも欲しいところです。 歩かれる場合は十分な準備と下調べの上、自己責任でお願いします。 <下山後の温泉> 今回、温泉には立ち寄らずに帰宅しましたが、養老公園から 北方面なら『養老温泉ゆせんの里』 http://www.natural-co.com/ 南方面なら『水晶の湯』 http://kaizukanko.jp/tabid/195/Default.aspx があります。 |
写真
【北】
あの一番奥に見えるどっしりとした山が能郷白山!その手前に連なるのが小津三山だ!
こんな日に来られて本当に良かっ・・・・・・何か虚しくなってきた・・・
昼飯にしようかと思ったのですが、また雨がぱらつき始めました・・・
そろそろ撤退します・・・
笙ヶ岳山頂に着く少し手前に落ちていました
山頂まで持って行こうと手に取りましたが、よく見ると東峰の文字が・・・
今向かっている山頂は西峰でしょうから、この標識のあるべき場所はそこではありません
この時点で相応しい場所が分からなかった為、元の位置に戻しました
(大体の場所をルート図に配置しました)
カツオ・昆布・椎茸で取った出汁が冷凍庫に少し残っていたので、
そいつに大根、人参、ごぼう、しめじ、エノキダケ、油揚げ、豚肉を入れて
一旦煮立てたものを持ってきました
今日は味噌を溶くだけで済む豚汁とおにぎりだけの簡単な昼飯です!
もうお馴染みと成りつつある崩落地点
よく見ると、残った部分も下の方が結構えぐれてきています
これを見た後は、通るのがいつもより少し怖かった!
(大体の場所をルート図に配置しました)
感想
もはや花粉症など気にしていても仕方あるまい・・・。
スギのピークが過ぎれば(ダジャレのつもりではない)次はヒノキ、更にその次はイネ科植物、きりがありません。
どうせ家でダラダラ過ごしていても結局、症状が出ない訳ではないのですから、出掛けることにしました。
今回のターゲットは養老山地(またか)の表山と裏山、笙ヶ岳です。
前回はもみじ峠からのイレギュラーなルートでしたので、今回はこの山の一般的なルートである
(この山自体が一般的でない?)東尾根からの縦走に挑戦します。
今回は養老神社でお参りした後、滝方面ではなく、逆方向へと歩き始めます。
表山東尾根の取り付き地点へはこちらからの方が大分近いのですが、滝上駐車場の入下山チェック表に記入するつもりなら
迷わず滝方面へ向かいましょう。でないと自分みたいに車道を30〜40分も歩くはめになります。
いつもこうです!時間に余裕のない時などに限って、知らない道の方が気になって仕方がなくなり大失敗してしまうのです!
駐車場に到着したのは確か8時15分頃だったはずなのに、何で入山が9時半だ?
バカ野郎か?冒険野郎なのか?どっちだ俺は?
入山と同時に二頭のニホンザルが奥へと逃げて行きます。人が入る機会が少ないからなのか、ニホンザルの他に鹿も
ウロウロしています。獣臭のかなり強い場所もありました。小さな花や、曲がりくねった木などを観察しつつ
慎重に歩いていたら、表山の登頂に2時間も要してしまいました。
ここからは前回も歩いたルートなのですが、実際に歩き始めると、その様相は前回とはまるで違うものでした。
霧でやや霞んだ森は、テープも前回以上に見つけ辛く、コンパスがなかったら方角すら分からなくなりそうです。
ここで前回の反省を生かします。テープに執着するのを止め、方角を意識しながら取り付けそうな斜面を選んで
裏山の山頂を目指します。
アセビやネマガリダケを掻き分けながらしばらく進むと、目の前にテープが現れました。山頂はもうすぐそこのようです。
ズボンの両太股部分に木屑みたいなものが幾つか付いているので払おうと・・・ん?これ、木屑じゃないぞ・・・
マダニだ!!今、テレビで話題のやつらだ。つまり、『マダニ』→『hiroC』→『裏山南東斜面』の順に
取り付いている状況です。
虫嫌いの自分が冷静さを維持しつつ、片っ端からデコピンで払い落とせたのは自分でもびっくりです。
アセビの枝葉に触れた際に多く取り付かれていた様に思います。
取り付きから(マダニの話)吸血までは時間を要するようなのでこまめにチェックを行えば問題なさそうです。
気持ち悪いですが・・・。
今回の裏山山頂はガスまみれの上、わずかに雨も落ち始めたので移動。
昼飯は笙ヶ岳の山頂で豚汁とおにぎりを食べました。
シンプルなメニューでしたが、濃い目の深い味が身体に染み渡り、満足できました。
帰りはもみじ峠から旧道を使い、林道を経て、無事下山しました。
眺望ゼロは残念でしたが、楽しみは次回(晩秋?)に取っておきます。
最後に・・・
実は今回だけでなく、2月に歩いた際にも思っていたことがあります。
単独山行の最中、もしもここでアクシデントが起こったらどうなるのか・・・?
人がほとんど入らないバリエーションルートには、静かな山歩きの魅力があります。
が、その魅力は骨折など、自力での移動が困難となった場合にそのまま脅威へと変貌してしまうわけです。
負傷した身体で、日帰り装備のみで冬山の夜を生き延びられるでしょうか?
正直なところ、自分にその自信があるとはとても言えません。経験も道具も不足しているはずです。
ツェルト、GPS等の購入も本気で考えた方が良いのかもしれません。
最後まで目を通していただき、ありがとうございました。
追記:写真27の『東峰・笙ヶ岳』プレートについて記させていただきました。
宜しければご覧下さい。
http://www.yamareco.com/modules/diary/28286-detail-49740
6枚目、10枚目の花は
バイケイソウだと思います。
きれいに咲くといいですね。
でも、花が咲く時期と
ヒルの時期が、かぶるんですよね・・
ありがとうございます。
バイケイソウと言うんですね
うす曇りのパッとしないぼやけた景色のなかに、
ビビッドカラーの立派な姿が際立っていました。
少し調べてみましたが、開花時期には1m近くにまで
成長するそうですから、群生地の景観は
迫力あるものになりそうです。
自分はヒルが恐いので、養老でこの花が咲いている姿を
見ることは出来なさそうです
羨ましい!
私、こないだ積雪時にチャレンジして途中敗退してきました・・・
丁度、空き缶が枝に刺さっている場所からの急登を行った先でした。
草木が生い茂る前に・・・と思ってましたが、ニ〜ダ〜がいるとなりますと考えちゃいますね
また来年、藪こぎなしでチャレンジしようと思います
有益な情報、ありがとうございました
そうだったんですか!
枝に刺さった缶は見た覚えがあります。
11番の写真の場所に至る手前ぐらいだったかな?
地形図を見た限りでは、そう急斜面には思えないのですが、
実際はかなりの急登に感じました。
その上、足下もガレガレの不安定で、結構スリリングな
印象でした
これからの時期はダニの他にヒル・マムシ・スズメバチ等、
厄介なやつらも出てくるでしょうから、やはり晩秋から冬季に
登るのが良いかもしれませんね
あの裏山山頂から広がっていた絶景を見た日の感動が
今も忘れられません。
いつも素敵な「前向きな」レコをありがとうございます。
見習いたいと思います。(艦長の変な踊り・・・画面に吹いてしまいました。)
私も、今シーズン、三国岳でマダニ、薄墨桜で蛭にやられました。いずれも初ものでした・・・・
御指摘がありましたが、バイケイソウは毒草のようですね
追記:
お昼・・いつも豪華ですね
fuararunpuさん、こんばんは。そしてありがとうございます。
調子こいてセルフタイマーで撮ったあのポーズが何なのかを、誰にも気付かれぬまま・・・
「このまま自爆するのか
薄墨桜でヒルが出るんですか
13日は仕事の休みを貰い、根尾能郷の奉納楽を見に行く予定なのですが、
その帰りに立ち寄ろうかと思っていました。情報ありがとうございます。
昼飯は面倒臭いですが、そろそろ新メニューも試してみたいですね。
けど、ぶっつけ本番は止したほうが身のためかも・・・
いつぞやのホットケーキのような大惨事が起こるかもしれません
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