大日向山 - 積雪あるVRは万全の体制で挑みましょう。
- GPS
- 08:55
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,060m
- 下り
- 1,060m
コースタイム
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 8:55
天候 | 終始小雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ゲートをふさぐような停め方は避けましょう。準備中に林道関係者がゲートを開けて入って行きました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道ではありません。 大日向山までは体力以外の問題はありません。 下山ルートは道迷いに注意が必要です。(GPS推奨) P1143からP937手前までは、雪が無くてもロープ推奨の岩混じりの急峻な尾根が(確か)3回出てきます。積雪期の降りはロープ必須、登るのは無理かもしれません。 |
ファイル |
計画ルート図
(更新時刻:2020/12/27 14:25) |
写真
装備
備考 | VRで積雪有りなのに、ロープを持たなかったのは大反省。 |
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感想
甘い。甘過ぎる!
の一文から書き出したのは、初めてじゃない気がする。
年内はもう山に行けないと思っていたところ、状況が一変し行けるようになった。
そんな幸運(実際はそうでもないけど)に、前々から計画していた大日向山へのプチ稜線歩きを決行した。ただ、山歩き自体は精々10kmほどとは言え、やはり降雪は気になっていて、雪が膝まであるようだったら止めようと思っていた。しか〜し、気にしたのは体力の問題だけで、雪山の激下りには全く思い至らず、その証拠にロープを持たない怠慢さ。想像力の欠如の甚だしさ。もう何回山で窮地に追い込まれてきたんだよって話だ。
写真コメントにも書いたように、P1090時点で相当マズい状況だと悟った。体力的にも心配だったので、どこかエスケープできるルートは無いかと地図を見たが、結局は情報の無いルートより実績のあるルートの方が安全だろうという結論に至り、ヘッデン覚悟で計画ルートを進むことにした。ところが、思いがけず14時過ぎに大日向山に到着することができ、まだ距離はあるものの基本下りなので、2時間あれば下山できそうだと心底安堵し意気揚々と山頂を後にしたのだが、まさかこの先にとんでもないピンチが待ち受けているとは。。。
そして、ついに核心のP1143に到着。
下山方向の正に落ちる尾根を最初に目にした時は、ほぼ絶望に近い感覚で「これは無理でしょ。」だった。そして少し遅れて、ロープを持って来なかった自分を責めた。
どうする?他に選択肢は?・・・「行くしかないな。」と腹をくくり、いつも通りに帰宅して風呂に入ることを決意し、一歩一歩細心の注意を払って降りて行った。
雪は20cmほどだが、こんな雪が付いた岩混じりの急峻なヤセ尾根をロープ無しで降りた経験はたぶん無い。一たび足を滑らせれば、どこまでも滑り落ちる。ザックを背負った状態で斜面を転がったら、まず態勢を制御することはできないだろうから、どこかで木に衝突する可能性が高い。打ち所が悪ければ・・・
頼れるのはチェンスパと木だと考え、遠回りになっても岩が少なく木が少しでも多い斜面を選び、その後トラバースで尾根に戻るという戦法で、たぶん3つの難所をクリアし徐々に高度を下げていき、P937の先で植林帯に入った時は、心底「助かった。」だった。
帰宅後はP1143で誓った念願の風呂に入り、無事に生還できた喜びを一人噛みしめたのでした。
今回の山行に当たっては、以下の皆さんのレコを参考にさせていただきました。ありがとうございます。しかしながら、雪山という決定的な相違点を見落とした私の咀嚼力の乏しさ故、有効に活用できなかった点をお詫びします。
shige-ponさん
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-770168.html
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1657957.html
tochisudさん
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1722986.html
taka0129さん
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2233550.html
コメント
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kinoeさん、こんにちは。
今回はさすがのkinoeさんでも大変だったようですね
写真では伝わらい部分もあるかと思いますが、
あの雪のついたやせ尾根で、しかも岩岩だったらかなりつらそうですね。
私だったら間違いなく天国行きかと。。
無事に帰れて何よりです。
今年は登り納めかもしれませんが、
来年も楽しい登山レポを楽しみしてます!
よいお年を
bobechanさん、
いやー、お恥ずかしい限りです。
決して急峻な尾根が無いと思っていたわけじゃないんですが、どういうわけかソコに雪が加わることに考えが至らなかったんですよね。実際に目にした時に唖然としたのは、「そりゃそうだよな」と今頃気付いた自分に対するものだったんですよ。ホント大バカ者です。
> 来年も楽しい登山レポを楽しみしてます!
私のレコに楽しさを求めるのはどうかと思いますが(本人が楽しくてもね)、まぁ今まで通り好き勝手にやっていこうと思います。
良いお年を。
登り納めが、今年一番のピンチとは・・・大変でしたね。
事前に入念なルートチェックをしていても、積雪があれば一変ですよね。
kinoeさんが、厳しいルートを下り(登りも厳しいですが)に残しておく傾向があるように感じるのは、私だけでしょうか。
積雪のある急坂下りの岩尾根を、巻きながら無事切り抜けられたのは流石です。
来年も、お互いに楽しい山行が出来ると良いですね。
hikeさん、
事前に入念なチェックをしていないからこういうことになるんですよ。
大日向山に登頂した時、「2時間あれば下山できるだろう」なんて書いてますが、本当は1時間くらいだと思ったんです。何故かと言うと、残りの距離が実際の半分くらいだと思っていたからなんですよ。地図を確認して愕然としました。それほどルートが頭に入っていない証拠ですね。それとよく思うのは、自分の歩くペースが把握できていないということです。このルートならこのくらいの時間で歩けるというペースです。普段から時間を気にしない山行をしているせいなのでしょう。十分に余裕ある計画であれば良いのですが、ギリギリの場合は見通しが立たないので非常にマズいと思いました。(今回はタマタマ幸運でした。)
はい、意識はしていないんですが、下山ルートはなぜか鬼門ですね。
何はともあれ、事故無く楽しい山行をこれからも続けて行きたいですね。
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