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Yamareco

記録ID: 2823867
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
大峰山脈

快晴・白銀の冬季八経ヶ岳

2020年12月27日(日) 〜 2020年12月28日(月)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
10:16
距離
22.4km
登り
1,908m
下り
1,239m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:17
休憩
0:50
合計
9:07
6:33
75
スタート地点
7:48
8:02
48
8:50
8:53
22
9:15
9:19
21
9:40
9:42
41
10:23
10:31
30
11:01
11:10
21
11:31
11:31
117
13:28
13:28
62
14:30
14:40
60
弥山
15:40
狼平避難小屋
2日目
山行
3:25
休憩
0:17
合計
3:42
6:48
21
7:09
7:09
19
7:28
7:28
26
7:54
8:02
26
8:28
8:28
11
8:39
8:39
50
9:29
9:38
31
10:09
10:09
21
(電池が切れた地点)
10:30
天川村役場
1日目は八経ヶ岳付近で低温のせいか?スマホが動かなくなったのでトレースが途切れている
2日目は下山中に電池切れ
天候 27:はれ 14時くらいから雲が出たがすぐ引いた
28:雨/雪の中間くらい、ガスガス 下山後12時くらいには晴れてきていた
過去天気図(気象庁) 2020年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
今回は普通に寒いし天川村の道路が積雪してるかもしれないのでセローくんは留守番。レンタカーのワゴンで天川村役場に駐車した
コース状況/
危険箇所等
雪は林道より上は途切れなかった。積雪量は踏み抜けば腰まで沈む程度?
その他周辺情報 洞川温泉は28日が年内最終営業だったようで危なかった……
昼ご飯は川合の「かどや食堂」で大和鶏すきやき風定食を食べた
未だ夜も明けきらぬ天川村役場を出発します。
2020年12月27日 06:27撮影 by  802SO, Sony
12/27 6:27
未だ夜も明けきらぬ天川村役場を出発します。
鉄塔のところまで登ると稲村・大日方面のモルゲンロート(大げさ)
2020年12月27日 06:54撮影 by  802SO, Sony
12/27 6:54
鉄塔のところまで登ると稲村・大日方面のモルゲンロート(大げさ)
林道に出ました。
2020年12月27日 07:48撮影 by  802SO, Sony
12/27 7:48
林道に出ました。
振り返ると青空が広がっています。
2020年12月27日 08:04撮影 by  802SO, Sony
12/27 8:04
振り返ると青空が広がっています。
栃尾辻到着。もう積雪は十分にあります。
2020年12月27日 08:50撮影 by  802SO, Sony
12/27 8:50
栃尾辻到着。もう積雪は十分にあります。
天女の舞からの稲村・大日の素晴らしい展望!
2020年12月27日 09:18撮影 by  802SO, Sony
12/27 9:18
天女の舞からの稲村・大日の素晴らしい展望!
天女の舞を登って振り返る
2016年01月02日 14:36撮影 by  HERO7 Black, GoPro
1
1/2 14:36
天女の舞を登って振り返る
天女のま……マイタケ?
2020年12月27日 09:29撮影 by  802SO, Sony
12/27 9:29
天女のま……マイタケ?
上を見ればもう青&白
2016年01月02日 15:17撮影 by  HERO7 Black, GoPro
2
1/2 15:17
上を見ればもう青&白
カナビキ分岐(左橋に金引橋の看板が移ってます)
2020年12月27日 09:41撮影 by  802SO, Sony
12/27 9:41
カナビキ分岐(左橋に金引橋の看板が移ってます)
このへんからもう最高の白銀の世界。
2020年12月27日 10:09撮影 by  802SO, Sony
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12/27 10:09
このへんからもう最高の白銀の世界。
Frozen……
2020年12月27日 10:23撮影 by  802SO, Sony
12/27 10:23
Frozen……
頂仙岳トラバース中……
2020年12月27日 10:39撮影 by  802SO, Sony
12/27 10:39
頂仙岳トラバース中……
蒼&白
2016年01月02日 16:04撮影 by  HERO7 Black, GoPro
1
1/2 16:04
蒼&白
ああもう最高。来てよかった。
2020年12月27日 10:52撮影 by  802SO, Sony
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12/27 10:52
ああもう最高。来てよかった。
高崎横手手前、モンスターの合間を縫って進みます
2020年12月27日 10:56撮影 by  802SO, Sony
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12/27 10:56
高崎横手手前、モンスターの合間を縫って進みます
はい奈良の蔵王。
2020年12月27日 11:22撮影 by  802SO, Sony
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12/27 11:22
はい奈良の蔵王。
見えてきました
2020年12月27日 11:35撮影 by  802SO, Sony
12/27 11:35
見えてきました
木々の間に望むは……
2016年01月02日 16:47撮影 by  HERO7 Black, GoPro
1/2 16:47
木々の間に望むは……
冬季大峰主稜線!!
2016年01月02日 16:51撮影 by  HERO7 Black, GoPro
1/2 16:51
冬季大峰主稜線!!
果て無き山並み。
2020年12月27日 12:18撮影 by  802SO, Sony
12/27 12:18
果て無き山並み。
2020年12月27日 12:36撮影 by  802SO, Sony
12/27 12:36
ついに弥山辻!
2020年12月27日 12:55撮影 by  802SO, Sony
1
12/27 12:55
ついに弥山辻!
冬季大峰主稜線まで来ました!
2016年01月02日 18:09撮影 by  HERO7 Black, GoPro
2
1/2 18:09
冬季大峰主稜線まで来ました!
八経ヶ岳手前のこの立派なエビのシッポ写真を最後にスマホはいったん力尽きた……
2020年12月27日 12:55撮影 by  802SO, Sony
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12/27 12:55
八経ヶ岳手前のこの立派なエビのシッポ写真を最後にスマホはいったん力尽きた……
釈迦方面を振り返る
2016年01月02日 18:24撮影 by  HERO7 Black, GoPro
1/2 18:24
釈迦方面を振り返る
八経山頂までのウィニングラン(といいつつバテバテ)
2016年01月02日 18:24撮影 by  HERO7 Black, GoPro
1
1/2 18:24
八経山頂までのウィニングラン(といいつつバテバテ)
弥山方面
2016年01月02日 18:41撮影 by  HERO7 Black, GoPro
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1/2 18:41
弥山方面
山頂付近はモンスターが立ち並んでます
2016年01月02日 18:48撮影 by  HERO7 Black, GoPro
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1/2 18:48
山頂付近はモンスターが立ち並んでます
来たぞーーーー!!!!6年ぶりだな!!!!
2016年01月02日 18:48撮影 by  HERO7 Black, GoPro
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1/2 18:48
来たぞーーーー!!!!6年ぶりだな!!!!
白川又谷の深い谷
2016年01月02日 18:48撮影 by  HERO7 Black, GoPro
1
1/2 18:48
白川又谷の深い谷
錫杖っていうんでしたっけ?
2016年01月02日 18:48撮影 by  HERO7 Black, GoPro
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1/2 18:48
錫杖っていうんでしたっけ?
地鶏です。
2016年01月02日 18:53撮影 by  HERO7 Black, GoPro
5
1/2 18:53
地鶏です。
八経から降りて弥山へ登り始めることには雲がかかっていた
2016年01月02日 19:17撮影 by  HERO7 Black, GoPro
1/2 19:17
八経から降りて弥山へ登り始めることには雲がかかっていた
これは御立派。
2016年01月02日 19:20撮影 by  HERO7 Black, GoPro
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1/2 19:20
これは御立派。
ヒイヒイ言いながら弥山まで登り返した。
今思えば弥山から山上ヶ岳方面の景色をなんでスルーしたんだろうか。
2016年01月02日 19:45撮影 by  HERO7 Black, GoPro
1
1/2 19:45
ヒイヒイ言いながら弥山まで登り返した。
今思えば弥山から山上ヶ岳方面の景色をなんでスルーしたんだろうか。
まあ、バテバテだったんでしょうね。これすらスルーしてるし。
2016年01月02日 19:50撮影 by  HERO7 Black, GoPro
1
1/2 19:50
まあ、バテバテだったんでしょうね。これすらスルーしてるし。
あばよ弥山。
2016年01月02日 19:51撮影 by  HERO7 Black, GoPro
2
1/2 19:51
あばよ弥山。
気持ちのいいプロムナードですね。
2016年01月02日 19:54撮影 by  HERO7 Black, GoPro
1
1/2 19:54
気持ちのいいプロムナードですね。
八経ももう見納めですよ。
2016年01月02日 19:56撮影 by  HERO7 Black, GoPro
1/2 19:56
八経ももう見納めですよ。
弥山川を振り返る。
2016年01月02日 19:57撮影 by  HERO7 Black, GoPro
1/2 19:57
弥山川を振り返る。
これが雪をかぶった木道トラップだ!普通に足首捻挫とかしそうで怖いと思った(小並感)
2016年01月02日 20:38撮影 by  HERO7 Black, GoPro
1
1/2 20:38
これが雪をかぶった木道トラップだ!普通に足首捻挫とかしそうで怖いと思った(小並感)
狼平で携帯が復活してました。
2020年12月27日 15:44撮影 by  802SO, Sony
12/27 15:44
狼平で携帯が復活してました。
お宿。
2016年01月02日 21:02撮影 by  HERO7 Black, GoPro
2
1/2 21:02
お宿。
この小屋、冬でもすぐそこから水が取れます
2020年12月27日 15:44撮影 by  802SO, Sony
12/27 15:44
この小屋、冬でもすぐそこから水が取れます
もうほんと、最高のロケーションなんですよ。
2020年12月27日 15:46撮影 by  802SO, Sony
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12/27 15:46
もうほんと、最高のロケーションなんですよ。
中もキレイで個人的に好きな避難小屋TOP3に入ります
2020年12月27日 16:07撮影 by  802SO, Sony
1
12/27 16:07
中もキレイで個人的に好きな避難小屋TOP3に入ります
28日。狼平を出発しますが、ガッスガスです。
2020年12月28日 06:43撮影 by  802SO, Sony
1
12/28 6:43
28日。狼平を出発しますが、ガッスガスです。
弥山川の橋
2020年12月28日 06:47撮影 by  802SO, Sony
12/28 6:47
弥山川の橋
28日はろくに写真もとらずにひたすら下山してます。
2016年01月03日 12:22撮影 by  HERO7 Black, GoPro
1/3 12:22
28日はろくに写真もとらずにひたすら下山してます。
どこかわからんけど、もう白銀の世界とは言えませんな……
2016年01月03日 13:08撮影 by  HERO7 Black, GoPro
1/3 13:08
どこかわからんけど、もう白銀の世界とは言えませんな……
Mt.Celestial Maiden Danceはさすがに盛りすぎじゃないだろうか。
2016年01月03日 13:35撮影 by  HERO7 Black, GoPro
1/3 13:35
Mt.Celestial Maiden Danceはさすがに盛りすぎじゃないだろうか。
マウントセレスティアルメイデンダンスからの下りはホワイトアウトしてました。
2016年01月03日 13:38撮影 by  HERO7 Black, GoPro
1/3 13:38
マウントセレスティアルメイデンダンスからの下りはホワイトアウトしてました。
天川村方面の朝もや
2020年12月28日 09:04撮影 by  802SO, Sony
12/28 9:04
天川村方面の朝もや
栃尾辻を過ぎて林道。帰りは林道を歩いたがどうにも歩きづらかった。
2016年01月03日 14:18撮影 by  HERO7 Black, GoPro
1/3 14:18
栃尾辻を過ぎて林道。帰りは林道を歩いたがどうにも歩きづらかった。
朝もやのふもと
2016年01月03日 14:20撮影 by  HERO7 Black, GoPro
1/3 14:20
朝もやのふもと
昨日はモルゲンロートを見ていた鉄塔もこのザマよ。
2016年01月03日 15:38撮影 by  HERO7 Black, GoPro
1/3 15:38
昨日はモルゲンロートを見ていた鉄塔もこのザマよ。
下山下山。温泉温泉。
2016年01月03日 15:55撮影 by  HERO7 Black, GoPro
1/3 15:55
下山下山。温泉温泉。

感想

【出発前】
年末年始にまとまった休みがとれたので雪山に行くことにした。せっかくなので泊で行くようなところにしようと思い、大峰&近畿最高峰、八経ヶ岳を目指すこととした。夏季とは違い天川川合から単純1400mの登りのハードコースである。
天気予報や気象庁HPを見てるとどうも31日くらいから強烈な寒波が来るらしい。晴れ予報になっているのは29日程度。しかし25日くらいから天気図では高気圧がゆったり進んできていて大崩れしそうには見えないし(結局下山後に27日の夜から低気圧が近づいていたことを知る)、28日以降は気温が氷点下↑には上がるらしいのでエビのしっぽやら樹氷やらはなくなってしまいそう。行くならば27日に八経含む大峰主稜線を満喫し、28は下山だけというプランを固め、26日に当直明けの目をこすりながら天川村へ向かった。この日は「ゲストハウスPOST INN」に宿泊。天川村では雪は積もっていないが気温は氷点下にはなるようで家々の屋根は雪で白く染まっていた。

【27日 天川川合〜高崎横手】
あまりの寒さにゲストハウスでしばらくもぞもぞしていたせいで予定より30分ほど遅れた6時半に天川村役場を出発(いつも朝遅刻してんな)。まずは林道までの登り、この区間は稜線に出るまで100m、主稜まで200m、林道まで緩やかな300mの登りとシミュレーションしていた(ただ600m登りと聞くとしんどそうだがこれだと幾分かマシに聞こえる)。実際この意識で比較的重荷を背負っている割にはスイスイ林道に到達できた。林道手前のカチコチ北斜面のトラバースはめんどうだからそのまま通り抜けたが、後で思えばアイゼン着用すべきだったかもしれない。このころには夜も明けきっていたが、曇り予報に反して青空でテンションアップ。
林道を離れる地点で下半身だけ雪山装備に。ここから栃尾辻まではだらだらと小アップダウンを繰り返しとtotal130mの登り。特に記憶も残ってないのでスイスイ進んだんだろうが、坪ノ内からの尾根が近づいてくるのに興奮が高まったのは覚えている。栃尾辻の避難小屋は一応壁は立っていたが屋根からはお空が覗いていた。6年前の記憶だと吹き抜け状態になっていたような気がしてたけど……?
ここから本格的な登りが始まる。栃尾辻から高崎横手までの区間はちょいちょい登りつつ基本だらだらトラバースで高度上げるだけだと思っていたがいきなり地形図P1518を巻き道ではなく直登することに。そういえば武奈ヶ岳でも冬道はトラバースじゃなくて直登だったな……でもこのおかげで天女の舞から稲村方向を眺めることができたので怪我の功名か(そもそも天女の舞がどこなのかもよく知らなかった)。ここでテントを張って三脚を立てて撮影してる二人組に出会う(今日最初のヒトとのエンカウント)。天女のマイタケ……もとい舞岳から60mを駆け下りカナビキ分岐で小休止。ここからは150mを2度ほどに分けて頂仙岳手前まで登る。この辺から木々は氷を纏って青空に映える非常に美しい光景を見せてくれていて登りの足も弾んだ。
頂仙岳も稜線登るんだろうなあ、これ結構累積たまってしんどいなあと思っていたらこっちはトラバースのトレースがしっかりついておりやれありがたや。全身に雪を纏った木々の間を身をかがめ通り抜けたら高崎横手分岐だった。ここまでで3組4人ほどとすれ違った。

【27日 高崎横手〜八経ヶ岳〜弥山〜狼平】
当初の予定では狼平へまず向かい、寝袋など余計な荷物を置いて身軽になって八経ヶ岳アタックの予定だったが、あまりに天気がよいので明星〜八経〜弥山〜狼平の周回へ急遽変更した。高崎横手が1650くらい、八経が1912でまあ1時間もあれば着くかと思っていたがここは雪山だった。さらにここから先行者のトレースがわかんメインとなり、しっかりと踏みしめて登ることになった。日裏山はあまり気づかないうちに通過し、いったん下ったとこから大峰主稜線へ登ることとあるがこの区間がたいへんしんどかった。足の筋肉は余裕があるのに心臓がついてこない。空気が薄くなってる影響なんだろうか。十数歩歩いては息を整える。そんなペースなのでもう眼前に広がっている白銀の大峰主稜線がなかなか近づかない。日裏山からなんと1時間20分もかかってようやく弥山辻にたどり着いた。
弥山辻から先はさらに雪も深くなる。冬季の大峰主稜線に立っている!という高揚感でなんとか進んでいく。稜線が右に曲がって最後の一登りを終えて13:28、ついに近畿最高峰、冬季の八経ヶ岳へ到達した。360度青空と展望が広がっておりつくづく最高の日に来たな……と無人の山頂でひとりほくそ笑んだ。
山頂でひとしきり楽しんだら次は弥山なのだが、この登り返しが気が重いったらありゃしない。さらに下り途中のしかよけネットの通行用柵が雪で埋まって動かないときた。根元まで掘り返して動かそうとするが賽の河原かアリジゴクの巣かといった感じで全然動かせない。10分ほど掘り続け、こりゃ強引に乗り越えるしかないかとしたところでネットを迂回するトレースに気がついた。このころから南のほうから雲が出てきてあたりは少し暗くなってきた。八経からの大展望は結構タイムリミットギリギリだったらしい。
弥山までの登り返しは80mくらいのはずだがもうわずかな登りでも堪えるようになってきた。弥山と八経の間にコルなんか作りやがって、と地球に悪態をつきながら登り弥山に登り返したときには時刻は14:40になっていた。高崎横手から先も2組2人とすれ違っただけで、さすがに弥山には人いるかなあと思っていたが誰もいなかった。扉が壊れて使い物にならないといわれていた避難小屋の扉は直っていたが誰も利用者はいなかった。狼平へと急ぐ。このへんから見る頂仙岳はかなり尖って目立つ姿をしており、あれ登らずに済んでよかったな……と今更ながら思う。前半は快適な尾根/山腹歩きだったが狼平に近づいたあたりから妙に足を取られるなあと思っていたら、雪をかぶった木道が悪質なトラップと化しているらしい。木道にも悪態をつきながら1548、本日のお宿、避難小屋が建つ狼平に到着した。狼平避難小屋にも先客はおらず、貸し切り状態だった。小屋内の気温もほぼ0℃、冷える前に濡れた今日の服を着替え、いつものズボラ焼き豚ラーメンごはんを食した。17時の日没前は青空も覗いていたが、20時にトイレに起きた時には星空は見えていなかった。そういえば明日は雨予報だったか、雪山で雨に降られるのは勘弁だなあ……と思いながら眠りに……

就こうとしたがいかんせん部屋の気温が0℃と極寒。寝袋の中はあったかいので問題ないが鼻が冷えまくって寝られない。かといって睡眠中にバラクラバはしんどそうでしばらくモゾモゾしていたが、一応持ってきていたマスクを着用するとちょうどいい感じでその後はまどろみと半覚醒くらいの状態にはなれた。コロナ禍がなければまずマスクなんて持ってきてなかっただろうし助かった……?

【28日 狼平〜天川村】
5時半くらいに起床。寒すぎて寝袋から出るのに30分を要した(また朝遅刻してるなこいつ)。とりあえず水を汲みに行くが雨がぱらついていて今日はいい日ではなさそうだ。小屋の前には昨日17時にはなかったテントが。そういえば昨日の18時くらいに小屋の扉がちょっと空いたものの誰も入ってこないという出来事がありキツネかシカか、狼平だけにすわオオカミかとちょっと身構えたのだがヒトだったらしい(笑)小屋のスペースは開けてたか別に使ってもらってもよかったんだけどね。
6時45分くらいに出発したが出発寸前にドーンという音がそう遠くなさそうなとこから聞こえてきた。雷ではなさそうなので雪崩か。高崎横手までの緩斜面で雪崩はなさそうだが単独でもあるしとりあえず沢からは急いで離れることとする。
雨が降ってることからもわかるが、気温は予報通り上がっているらしい。昨日は白銀の世界だった区間もすっかりただの冬山になってしまっている。カナビキ分岐までほぼ止まらずに進む。
ここから天女のマイタケまでの登り70mでバテバテとなる。どうにも左ひざを雪から引き抜いて持ち上げるときに痛みがある。大腿四頭筋の内側広筋かなんかの腱を昨日痛めたんだろうか?右足メインで登る。天女の舞の下りはホワイトアウトしたゲレンデみたいになっていた。
栃尾辻はスルーし林道を目指す。登りになると左ひざがしんどい中、行きには記憶にすら残らなかった微妙なアップダウンが多くて気が滅入る。奥の方の林道出会いからは林道を歩いてみたが雪被りが薄くアイゼン着用ではあまり歩きやすいとはいえなかった。林道を離れる地点でひとやすみしていると大学生くらいの若い男3人PTと遭遇。軽装だったが天女の舞程度で引き返すつもりとのこと。昨日なら景色もあったのにね。林道直後のカチカチ斜面を過ぎてアイゼン、スパッツ、雨具を脱ぐ。途端に足が軽くなって、あとは無雪期のただ濡れただけの下山である。今度はかばっていた右足が痛みだしたがもう頭の中は洞川温泉のことでいっぱいで、天川村役場までストレート下山となった。
下山後の温泉が最高に気持ちよかったのは言うまでもないが、露天風呂はもうさんざ気温0℃で震えたのでスルーとした。川合交差点の「かどや食堂」で昼ご飯を食べていると徐々に青空が広がってきて、例の3人組はちょっとでもいい景色見れたかな……なんて思いながら帰路へ就いた。

【結局】
雪山での山中泊は実は初めてだったがあれほど夜が寒くてつらいとは……大峰の立派な避難小屋でこの状況だから白山なんて夢のまた夢だろうな。雪山でテント2泊以上できる人すごすぎる。今回は衣服や食料も比較的切り詰めてみたがこの軽量化の効果は十分にあったと思われる。
しかしそれでも間違いなく最高の天気の日に大峰主稜線に立てたという点で十分合格点の山行だったといえそうだ。高崎横手以降のばてっぷりは要反省だが。

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