便石山⇔天狗倉山 〜登り納めは尾鷲トレイル〜 [三重県 紀北町]


- GPS
- 05:19
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,146m
- 下り
- 1,149m
コースタイム
天候 | 雨のち晴のち暴風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全般的に歩きやすい 熊野古道は濡れているときの下りに注意。 便石山の象の背は展望が良いが、崖なので注意。 |
写真
感想
この12月は先月とは打って変わってあまり登山が出来ない月となってしまった。
そしてこの2020年最後の登山は今年海釣りでお世話になった北牟婁郡で締めたかったので、天狗倉山と便石山に登ることに決めていた。
だけどこの日は低気圧が発達しながら通過し、その後に強烈な寒波が足早にやって来る予報なので、あまりのんびりは出来ない。
そういった意味でも雪雲が届くことの無いこのエリアに来た訳なんですな。
道の駅『海山』で車中泊して起きた時はまだ雨が降っていたので尾鷲市内のすき家で朝食。
再び海山に戻ったら雨は止んだので、直ぐに出発した。
道の駅から少し歩いた場所に熊野古道入り口があり駐車場もそこにあったが、まぁいっか。
石畳が敷き詰められたその道は絵に書いたような古道で、紛れもなく当時からの石畳だ。
なので五街道とかのレベルではなく、古道としての追従を許さないくらいだ。
しかも沿道は綺麗に間引きされている尾鷲杉の中なので、そんな道を歩けるのは夢のようだった。
林道を跨ぎ、更に先に進めば馬越峠に登り切る。
ここもまた当時からの雰囲気がそのまま残っているかのような峠だ。
さて古道歩きはここまでで、ここからは登山に移る。
いきなり天狗倉山に登るのも気が引けるので、先ずは尾根歩きをこなして便石山に行く。
無情にも稼いだ標高は一気に落とされてしまうが、これが尾根歩きのセオリーだ。
この尾根は尾鷲トレイルと言って、その名の通り尾鷲市内を一周する長いトレイルだ。
下っている時に便石山の姿が見えたが、思っていた以上に大きくしんどいかもしれない。
最低暗部を通過し、暫くは緩やかな散歩をこなしていくと、突然直下の急坂は始まった。
年末の仕事の身体の疲れが抜けきってないせいで、この直下は相当堪える。
南国特有の濃密なシダの中で新鮮な気持ちなのだが、それを見る余裕はあまり無かった。
頑張って直下を登り終えたら巨石が出てくるようになり、下の林道からの道と合流したら便石山山頂は直ぐだった。
山頂は尾鷲杉林に覆われているために長居する理由はなく、直ぐに後にする。
道標を見ると『象の背』と書いてあるので折角なので行ってみる。
少し下るとその岩に着いた。
高所恐怖症の俺は堪らなく怖いのだが、景色を見たいので頑張って岩の上に立つと、想像以上の素晴らしい景色が広がっていた。
尾鷲トレイルが取り囲む尾鷲市内、そして大海原まで続く熊野灘。
正面には戻りしなに再び登る天狗倉山。
左を見ればいつも海釣りでお世話になっている海山区に果てしなく続くリアス式海岸。
この景色をずっと見たかったんです。
今年最後に見れて本当に良かった。
象の背を後にする頃に寒波の入りで猛烈な西風が吹き荒れるようになった。
尾鷲トレイルを戻り、再び馬越峠に着いたら今度は天狗倉山への登りだ。
最初は軽いが、少し行くと見上げるくらいの勾配のキツい階段が聳え立っており、それを頑張って登れば二俣に別れる。
どっちから行っても山頂には着くのだが、とりあえず時計回りで左に行く。
すると直下が始まっているのか、ずっと急坂が続き上を見上げるととてつもなくデカい巨石があり、それを巻くようにして直下をこなす。
登り切ると暴風で吹き荒れる天狗倉山山頂だ。
巨石と岩塀に囲まれているので山頂としての魅力はあまり無い。
巨石にハシゴが設けられており、登れば素晴らしい景色を約束出来るんだろうけど、この冷たい暴風の中だ、無理な事は考えずに居よう。
山頂から別ルートで下っている際に平べったい岩の広場があり、ここなら北西風の暴風も巨石でガードされるし日溜りも得られるし、何より山頂よりも遥かに景色が堪能出来るのでここで大休止する。
景色を充分堪能したら下りに入る。
このルート、登りの時に二俣に別れた右のルートになる訳だが、明らかにこっちの方が歩きやすかった。
急な階段を下り切ると馬越峠までは苦労せずに戻れた。
後は熊野古道を下り切るとおしまいな訳だが、朝降っていた雨が乾いておらず、この石畳は滑りやすいので国道まで下り切るのにかなり神経を使った。
国道に下り切ればもう安心で、道の駅までは足ほぐしのつもりで歩ききって山行を終えた。
また新しいステージとして魅力を感じてしまった尾鷲トレイル。
また来る楽しみが増えたという事で良い事尽くめだ。
そしてこのエリアは冬でも明らかに暖かい。
なので北部の寒さから逃げるにはもってこいのエリアなので、これからもお世話になるだろう。
因みにこの後、海山区で暴風の中10分だけ釣りをしたら大きなアイゴが2匹釣れたので刺し身にして食べましたよ。
彦根に帰ったら大雪でした。
では良いお年を。
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